2017年2月22日 (水)

ためしてガッテン:熟睡すれば血糖値が下がる

「ためしてガッテン」今日はデルタパワー。

とは言っても、熟睡しているときだけ脳から脳波のデルタ波が出るのだが、熟睡ができれば、血糖値が下がるという話題でした。出席したのは大阪市立大学医学部付属病院の稲葉雅章医師でした。

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熟睡できれば、ストレスがなく、血糖値が下がる、交感神経もおだやかになり、その結果、熟睡できる・・・このサイクルが回り出す。

これを稲葉医師らが臨床試験で示して発表しています。

熟睡できるようにする薬剤がこれら↓の右二つ「オレキシン受容体拮抗薬」や「メラトニン受容体作動薬」です。(GABA系は旧薬)

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これらの新薬は副作用もなく、糖尿病患者も気軽に使うことができる。

<ガッテン>!

私はかれこれ9年間メラトニンを服用している。目的は抗がん作用のあるサプリメントとしてだ。病院で不眠を訴えればロゼレム(メラトニン受容体作動薬)を処方してくれるのだろうが、私は個人輸入でメラトニンそのものを服用している。

膵臓がほとんどないのに、この9年間、医者も不思議がるほど血糖値の管理がうまくできたのは、もしかするとメラトニンのおかげだったのかもしれない。膵癌が完治したのはメラトニンのおかげかどうか、これは分からない。

トイレに1回起きることもある程に、毎日しっかりと熟睡している。インスリンを始めた今も、8単位でも低血糖が起きるくらいに血糖値管理もできているわけだ。

がん患者にとって睡眠は大切です。

こちら『今日の一冊(9)「がんを生きよう」』に紹介したがんを生きよう―あなたのT細胞が治療の主役です

久留米大学がんワクチンセンター長の伊東恭悟先生が上梓された『がんを生きよう―あなたのT細胞が治療の主役です』。

まえがき「はじめに」にはこう書かれています。

私たちは、身体の中に7千億個もあるT細胞(免疫担当細胞の 中心となるリンパ球)のおかげで感染やがんから免れています。しかし老化などでT細胞機能が低下し、がん制御ができなくなると発がんします。T細胞機能を 維持するには普通の日常生活(快眠・快便・適度な食事・適度な運動)を過ごすことが必要です。普通の日常生活を維持することができれば、受けておられるが ん治療(抗がん剤や放射線治療など)の効果が向上します。

睡眠についても、

睡眠と免疫には深い関係がある。免疫細胞は一日に800億個が死滅して、新しく再生される。そのためには、ほどほどに食べて夜8時間は電気を消してヨコになることで、T細胞やB細胞が増えるのです。T細胞などの白血球は寝ている間に造られるのです。

がんによる免疫の抑制と、(抗がん剤・放射線の)治療の副作用による免疫の抑制の対策をして、T細胞の機能を復活させること。そして普通の日常生活(快眠・快便・適度な食事・適度な運動)を過ごすことががんの増殖を抑えて再発・転移を防止します。

メラトニン購入 はこちらで紹介していますが、可能なら病院でロゼレムを処方してもらった方が良い。

以上<個人の見解です。自己責任で願います>

今日も一日学会発表用のPowerPointデータ作成で疲れた。メラトニン5mgを飲んで寝るとする。

2017年2月21日 (火)

人工知能(AI)によるがん診断

日本病理学会が人工知能(AI)を使った病理診断技術の開発をし実用化を目指すと報じられた。

がん病理診断、AIが支援…画像を比較・判定

病理医不足は深刻だから、これでがん患者の治療が良い方向に向かうことを願うが、人工知能を果たしてそこまで信頼して良いものだろうか。囲碁や将棋でディープラーニングによるAIが勝利したことはすばらしいが、人間の身体は囲碁や将棋よりもはるかに複雑で精密である。私はAIには懐疑的だ。

IBMのワトソンが一時もて囃されたが、ここにきて暗雲が立ちこめだした。

IBM「ワトソン」に暗雲 有名がん研究所がプロジェクトを離脱

MDアンダーソンがんセンターがこのプロジェクトから脱退するというのだ。資金面でも契約面でも不可解なプロジェクトらしい。

2017年2月20日 (月)

オプジーボの臨床試験

千葉ポートメディカルクリニックがオプジーボの臨床試験参加者を募集しています。ただ、高額なオプジーボの費用はクリニックが負担してくれますが、併用の抗がん剤の費用は自己負担。150~240万円かかるようです。

免疫チェックポイント阻害剤併用試験についての概要

固形癌のすべてが対照なので、膵臓がんも可能。詳しくはリンク先で。

オプジーボ、膵癌には効かないといわれますが、気になりますね。

膵癌細胞診のミスで胃に転移したAさん

先々週の出張で40mのタワーに垂直のモンキー梯子で上り下りして宿に帰ったら、ある方から自宅に連絡したいのだがとの伝言があった。

仮にAさんとしておくが、『すい臓がんカフェ』にも参加された方です。昨年ステージⅣaで手術ができ、再発もなく過ごしていたのだが、このところCA19-9が100を越えてわずかに上昇気味。同じ病院では月に1回しかマーカーの検査はできないので、別の病院で更に検査すると148まで上昇。

この程度のマーカー値ならほとんどの医者が「心配しないで様子を見ましょうか」と言うでしょうね。

「病院が違い、検査試薬が違うと値も変わるから、あまり心配しない方が良いのでは」とも医者は言ったのだが、Aさんは虫が騒ぐというか、納得できないので自分で申し出てPET-CTを撮ってもらった。

そうしたら胃に赤く光る部分があった。医者の話では、超音波内視鏡下穿刺吸引生検法(EUS-FNA)で細胞を取ったとき、胃に空けた穴の部分に細胞を取った針からがん細胞が付着したようなのです。というのは、細胞診で穴を空けた場所とPETで光っている場所が同じだったからです。

Aさんは、この病院で膵癌の確定診断に検査、検査で数ヶ月もかけることが納得できず、がん研有明なら細胞診なしで手術するのに、それならⅣaでなくⅢであったかもしれないのにと、医者にも苦情を言って、自分でもそう思っていました。

それが、さんざん時間をかけた確定診断のためのEUS-FNAで逆に胃に転移したのですから怒りが収まりません。「何万人に1人はそういう例もある」と説明されたそうですが。幸い胃の転移部は、Aさんが早期にPETをしたおかげで極小さく「今なら簡単に切除できますよ」と言われても納得できません。「もうこの病院はいやだ」と私に相談があったのです。

当然セカンドオピニオンを勧めました。そうしたら、その病院からの紹介先が「胃外科」になっていた。膵臓がんが胃に転移したって胃がんではないので、紹介先は肝胆膵外科だろう。この医者、大丈夫かなと思いました。しかたなくがん研有明で胃外科を受診したら、肝胆膵外科の部長先生を呼んで協議してくれたのです。そして、私の主治医でもある肝胆膵外科の先生が手術してくれることになったのです。先生からは「早く手術しましょうね」とのことでした。\(^o^)/

がん研有明は、膵臓がんの患者には特別枠で手術室と病室を用意してあると言います。膵臓がんは「足が速い」から細胞診もしないで手術に臨む。2~3ヶ月待っていると手術不可になることもあるからです。5~10%あるという「良性腫瘍」であったときには「ごめんなさい、でも良かったね」となりますけどと私の主治医も笑って言う。実際に10人に1人くらいはそうした不幸(幸運?)な患者もいるけど、苦情は出たことはないそうです。患者第一の考えには好感が持てますよ。「早い、安い、上手い(旨い)」吉野家のようになるのだと元院長が言っていたなぁ。

Aさんも今週に術前の再検査でCTを撮って早期の手術ができそうです。

私の友人の場合もこんなことが。十二指腸に近い膵頭部の膵癌が肝臓に転移していたのですが、都内のある病院では内視鏡が十二指腸近くの腫瘍まで届かないために細胞が取れずに確定診断ができなかった。何度かトライしている間に時間は経つ。仮に細胞が取れても病理検査は外に出すから2週間はかかるという。こりゃダメだと、セカンドオピニオンでこれも有明に連れて行ったら、皮膚から針を刺して、転移した肝臓から細胞を取って「膵腺癌ですね」と、二日後には診断が確定した。専任の病理医がいる病院は結果が早い。

無理に原発巣から腫瘍細胞を取ることはないのですよ。転移先の細胞も膵臓がん細胞の性質を持っているのだからそこから取れば良い。それに思い至らない医者というのは、経験不足、知識も思慮も足りないということ。時間を浪費して患者を苦しめるだけでした。

なぜ細胞診をしたかというと、前の病院の医師がGIST(消化管間質腫瘍)だろうとの診断だったからです。しかし、有明の先生は「肝転移の画像からも、 GISTにしては形が丸く整いすぎている。​20例/月ほどのGIST患者を見ている私の目には、GISTや肉腫は考え難い。GISTならもっとべたっと している。膵腺癌の顕著な特徴を持った画像である」との所見でした。

こういうこともあるのですね。がんもいろいろ、十人十色。医者もピンからキリ。膵臓がんは手術症例の多い病院で経験豊富な医師に診察してもらわなければ後悔することになります。教科書的な知識しかない医者ではダメです。

医者任せではなく、自分で情報を集めてよく考え、経験者にも相談し、納得のいく治療をしたいですね。

2017年2月18日 (土)

放射線はがん細胞をワクチンにする

前回の記事で「化学療法や放射線療法などの術前治療」とあったが、関連しておもしろい記事がある。放射線治療によってがん細胞が「がんワクチン」になるというのだ。

米国MDアンダーソンがんセンターが発行する最新のがん研究とケアについてのオンラインおよび紙媒体の月刊情報誌『OncoLog』2017年1月号の記事。

放射線は固形がんに対する免疫療法の効果を増強

放射線療法を免疫療法と併用してがんと闘うという論理は明白なようである。放射線は、がん細胞のDNAを傷つけることによってがん細胞を殺傷するが、これは局所に対する治療である。一方で、免疫療法は、免疫系を増強することによる全身に効果のある治療である。だがこれは、両者の併用がなぜ劇的な効果を示すのかといった疑問に対する説明の一端でしかない。一方の治療が疾患の局所コントロールだけをもたらし、他方が全身コントロールだけをもたらすというよりも、両者が相乗的に働いている可能性がある。

放射線は免疫原性細胞死を誘導したり、また主要組織適合遺伝子複合体(MHC)クラスI分子やその他のアポトーシスを誘導するタンパクの発現を促進することによってがん細胞の免疫療法への感受性を上げることができる。

放射線は、照射した腫瘍細胞を免疫療法に対して感受性にすることに加え、腫瘍細胞に腫瘍抗原を放出させることができる。この腫瘍抗原の刺激によってT細胞が活性化され、放射線照射を受けていない遠く離れた部位も含めて体中の腫瘍細胞を攻撃するようになる。「放射線は、効果的にがんをワクチンに変えることができるのです」

放射線が局所では腫瘍を縮小させる一方で全身では免疫応答を誘導するこの現象は、アブスコパル効果として知られている。

******************引用終わり*****************************

免疫療法と放射線療法の併用に関する臨床試験も、多くの癌腫で行われているようです。

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