ドメインを変えました

お知らせです。

ココログのURLをNiftyから独自ドメイン「www.pan-can.tokyo」に変えました。
(パンキャン・ジャパンとは関係はありません)

※以前のURL「http://pancreatic.cocolog-nifty.com」でも正常に表示されます。

ドメイン・マッピングというテクニックを使っているので、どちらでも表示されます。

2017年8月16日 (水)

今日の一冊(77)『免疫栄養ケトン食で がんに勝つレシピ』

『すい臓がんカフェ』でも何人かの方から質問されましたが、ケトン食に挑戦しているがん患者も多いことと思います。

ケトン食については、以前の記事『今日の一冊(61)「ケトン食ががんを消す」』でも取りあげている古川 健司さんの著作『ケトン食ががんを消す』がベストセラーになっています。

ケトン食=スーパー糖質制限食ですが、私自身はずっと糖質制限を続けてきました。その経験からも、私がもし再発・転移してしまった場合には、低用量抗がん剤治療とケトン食を試すことになろうと思います。(どちらもエビデンスはないが、さりとて再発した膵癌に対しては一切のエビデンスはありませんので)

まだ症例研究の段階ですので、過大な期待は禁物ですが、希望の持てる治療法だと受け止めています。しかし、患者が個人で行うには敷居が高いですね。(セミナーがある)

さまざまな代替療法を、根拠を示して紹介しているのも特徴です。

  • 「免疫栄養ケトン食」は短期決戦。3ヶ月以上続けてはいけない
  • EPAには、がん細胞が増殖するために、自ら血管を増やす「血管新生」を抑える働きがあり、転移を起こしにくくしたり、がん細胞のアポトーシス(自然死)を誘導したりする効果があることも確認されました。  ようするに、EPAには、がん細胞の炎症反応(CRP値)を抑制し、悪液質を改善させる力があるだけでなく、がんの進行をブロックする働きもある。
  • 体内の深部にあるすい臓のがんは、固い繊維芽細胞で覆われており、これによってがん細胞への抗がん剤や免疫細胞の侵入がブロックされたりするのです。すい臓がんの治療が難しいとされる理由です。
    しかし、この繊維芽細胞の質を変えることで、すい臓がんと言えども、抗がん剤や免疫細胞の侵入をスムーズにすることが可能になります。たとえば、ハイパーサーミア(局所温熱療法。後述)には、すい臓がん細胞周辺の繊維芽細胞同士の結合を緩めて隙間を生じさせる働きがあります。
  • ゲルソン療法(その亜流が済陽高穂らの食事療法)に限って言えば、抗がん剤がまだ開発されていない戦前に産声を上げたものです。
  • ニンジンニュースは糖質が多く含まれている。ケトン食とは真逆です。(ニンジンジュースとケトン食を併用するのは愚かな試みですね)
  • 現在のゲルソン療法でも、抗がん剤治療後のすい臓がんの患者さんには、ゲルソン療法そのものを中止しています。
    (私も何度も記事で注意しているが、いまだに済陽式を信じている患者がいる)
  • がんができたら肉を食いなさい。
  • ビタミンDは一日5000IU以上が必要。
  • 私の患者の中には、TS-1との併用ですい臓がんの進行がほぼストップしている患者が数人います。
  • 牛蒡子のサプリメントとリポトール(スタチン製剤)を勧めた余命1ヶ月と宣告されたすい臓がん患者では、腹水が消え、2年経った現在でも元気です

のようなことが書かれています。

話しが脱線しますが、一日にニンジンを3本以上摂ると、βカロチンを取り過ぎて、肺がんのリスクが高くなります。がん情報サービスには、

1980年代に入って開始された、βーカロテンによるがんの化学予防の効果を検証する無作為化比較試験については、これまでに少なくとも4つの結果が示されています。いずれも2〜3万人を対象とし、5〜10年に及ぶ研究が行われました(表2) 。まず中国で行われた試験で、β-カロテン、セレニウム、ビタミンE投与群で、胃がんリスクが21%低くなりました。しかし、それ以外は期待していた結果が得られず、逆に高用量のβ-カロテン(20〜30mg)を投与した喫煙者で、肺がんリスクが20〜30%高くなることが明らかになりました。

と書かれています。ニンジン3本で20mg以上のβカロテンを含むのですから、済陽高穂のニンジンジュース療法は危険でしょう。それにニンジンには糖質が多く含まれているので、インスリンの少ない膵臓がん患者には逆効果です。

さて、本題です。

今回古川さんの監修により、麻生れいみさんが『免疫栄養ケトン食で がんに勝つレシピ』を上梓されました。

【内容紹介】
ガン細胞の主な栄養源は、炭水化物から合成されるブドウ糖。
「炭水化物摂取→ガン細胞の増加」という流れを断ち切るためには、ブドウ糖に代わるエネルギー「ケトン体」を体内で産生し、がんに負けない体をつくる必要がある。
数多くのヒット作を持ち、自身の経験を基にした糖質オフレシピの第一人者である著者が、臨床の現場で数多くの成果を上げ、学会からも注目を浴びているがん治療のエキスパートとタッグを組んだ、がん治療サポートのためのレシピ集。
「ケトン体」を効果的に産生でき、家庭でも手軽に再現でき、さらにおいしいレシピを60品紹介。
食の楽しみをあきらめないで、がんに負けない体を作る!

ケトン食に関心がある方には気になる一冊でしょう。

2017年8月15日 (火)

NHKの戦争特集がいいね

NHKスペシャルの戦争特集が秀逸だね。籾井勝人がいなくなって、本来のNHKが戻ってきた。

「731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~」
ハバロフスク裁判での録音テープを良く発掘した。731部隊の人体実験は虚構だという説は完全に否定された。

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京都大学や東京大学から優秀な医学者がなぜ731部隊に赴任し、人体実験までやったのか。軍部からの豊富な資金を受け、金に目がくらんでのことだった。

731部隊の責任者は、実験データをアメリカに渡すことと引き替えに、戦争責任を免れ、ミドリ十字などで職を得て戦後の医学界に君臨した。獣医学部の100部隊にも少し触れていたが、日本の医学界はこれらの戦争責任を真摯に反省してはいない。

加計学園が今治市に新設しようとしている獣医学部の施設内にウイルスを扱う設備を作ると言われているが、オーバーラップする。

自衛隊が民間企業や大学との産軍共同研究を進めている。餌の研究予算に群がる研究者らの姿が731部隊と重なる。人倫に反しても研究費が欲しい学者はいつの世にも絶えないのかもしれない。学術会議の煮え切らない姿勢にも暗澹たる気にさせる。

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昨夜放映された 「樺太地上戦~終戦後7日間の悲劇~」
戦争が終わったのに、なぜ7日間も戦闘が続いたのか。浅田次郎は『終わらざる夏』で、千島列島北東端の占守島での同じ闘いを描いている。→「雨の休日

取材で、最前線に立たされた少年兵、地獄の逃避行で命を落とした幼い子供や母親、ロシア兵の上陸におびえる女性たちや家族の集団自決も起きたことも明らかになる。

今日15日は「インパール作戦」を取りあげる。私の父もインパール作戦の生き残りだと聞いている。「白骨街道」を行進する体験を何度か聞かされた。

2017年8月13日 (日)

第7回『すい臓がんカフェ』終わりました

第7回『すい臓がんカフェ』にご参加の皆さん、残暑厳しい中、お疲れさまでした。

同じがんで集う仲間から役立つ情報を得て、「希望」を持ち帰ることができたでしょうか。

6割の方が初参加でしたが、治療への戦略を確認し、再検討する糧になったでしょうか。

同じ膵臓がん患者ならではの、貴重な情報交換、話しができたことと思います。

押川先生も、ご多忙の中参加してくださり、丁寧な助言をいただいたと、多くの参加者から感謝の言葉をいただいています。ありがとうございました。

押川先生が参加されての感想を書かれています。

2017年8月13日膵がんカフェに参加

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次回は、10月29日(日)に同じ会場、同じ時間に開催します。

受付のご案内は、9月下旬頃にこのブログとハマリョウさんのブログでお知らせいたしますが、現時点では10月7日(土)20:00~を予定しております。

2017年8月12日 (土)

プレシジョン・メディシンのまとめ

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今の話題はプレシジョン・メディシンでしょう。ざっくりとまとめてみます。

膵臓がんで「もう効く抗がん剤はありません」と言われた時、まだ諦めるのは早いです。京都大学医学部付属病院におけるプレシジョン・メディシンでは、膵がんで、遺伝性乳がん卵巣がん症候群の原因遺伝子であるBRCA2遺伝子に変異が見つかった人については、BRCA2遺伝子変異のあるがんに効くとされるプラチナ系の抗がん剤オキサリプラチンとS-1を投与したところ、肝転移が消え、病状が安定している方がいます。

プレシジョン・メディシン⑥ 京都大学医学部附属病院などで進む「オンコプライム」を用いた遺伝子診断・治療とは

これまでも「個別化医療(Personalized Medicine)」という考えはありました。この10年ほどで急激に発達した遺伝子解析技術を使って、個々の患者の遺伝子の特徴や患者の状態に応じた治療法のことですが、費用が高額になり、裕福な患者しかうけられません。全ての患者に個別化医療を提供することは、医療財政的にも不可能です。

それに対して「高精度医療( Precision Medicine )」は、2015年にオバマ前大統領が一般教書演説で取りあげて話題になりましたが、 がん患者を特定の患者集団として分類し、その集団ごとの治療法と予防についても対応していくものです。個別化医療ほどには費用がかからないといわれています。

SCRUM-Japan
日本でも、2015年2月から、全国200以上の医療機関と15の製薬会社が参加し、臨床試験の大規模プロジェクト「遺伝子スクリーニングネットワーク SCRUM-Japan(スクラム・ジャパン)」が行われています(実施期間は、2017年3月までの予定だったが、4月に新たに製薬会社1社が加わり、2年の延長が決定)。

SCRUM-Japanは、2013年に開始した希少肺がんの遺伝子スクリーニングネットワーク「LC-SCRUM-Japan」と、翌14年に開始した大腸がんの遺伝子スクリーニングネットワーク「GI-SCREEN」が統合してできた、日本初の産学連携全国がんゲノムスクリーニングプロジェクトです。「SCRUM-Japanについて

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愛車の車検

マイカーの9年目の車検を受けてきた。

膵がんの術後10年目、ということは、術後1年目に新車に買い換えた車。当時のことを振りかえると、田舎の墓を元気なうちにと墓終いして東京に移し、最期に備える一方で、なんとはなく死ぬ気はしなかったので新車に買い換えたのだった。

まだ4万キロしか乗ってないので、修理する箇所もなく、エンジンオイルとブレーキオイルを交換しただけ。ブレーキパッドも半分しか摩耗してないのでまだまだ乗れそう。

愛車がポンコツになるか、私が運転免許証を返納するかまでこの車を乗りつぶすつもりだ。先日は自宅近くのよく知った道路を、一方通行を逆に侵入したことがあった。こんなことが度重なると免許証を返納した方が良さそうだけど、せめてあと6年は運転したいなぁ。

最近は遠出もせず、エアコンをかけてアイドリングが多いせいか、近場での運転だけなのでバッテリーの電圧が下がり気味だった。Amazonで充電器を購入。

夏場の高速道路でのトラブルのほとんどは、エアコン使用による過放電だから、4600円で電圧チェック機能のあるこの製品はお買い得だった。

«焼き場に立つ少年

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