2009年7月 5日 (日)

ゲルソン療法では膵臓がんは治らない

がん患者の中にはゲルソン療法をやっておられる方も多いのでしょう。星野式ゲPhoto ルソン療法などは結構人気があるようです。『今あるガンが消えていく食事』という済陽高穂氏の書籍の帯には「膵臓がんが1/3に縮小した」と書かれています。

ゲルソン療法は厳格な食事療法です。コーヒー浣腸、大量の野菜ジュース、塩分は禁止などを厳格に守るように指導されます。私としてはコーヒー浣腸や自分のおしっこを飲むということにはとても抵抗があります。ですからゲルソン療法にはほとんど関心を抱いていませんでした。しかし、シュバイツアー博士が激烈に推奨している方法とはどんなものかという程度の興味はあります。

そこで試しにとジューサーを買ってきて、人参とレタスのジュースを作って飲みました。500ccのジュースを一回で飲み干したのですが、数時間後に気分が悪くなりました。下痢と悪寒がするし、早々にベッドに潜り込んで寝てしまいました。それ以来ジューサーも埃をかぶったままです。Photo_2

マックス・ゲルソンの書いた『ガン食事療法全書』は読んでいません。しかしゲルソンの娘であり、シュバイツアー博士の主治医でもあったシャルロッテ・ゲルソンの『決定版 ゲルソンがん食事療法』が2002年に出版されています。今日の知見に合わせて新しく出版されたものです。この本では、ゲルソン療法の基本を解説したのち、「第11章 ガンのためのゲルソン療法(基本編)」、「第12章 化学療法中の修正治療」と続きます。

そして、12章には驚くようなことが書かれています。

どの程度であれ、また最後に受けた抗がん剤治療からどんなに時間が経っていようとも、化学療法を受けたことのある患者が、基本のゲルソン療法のまま忠実に実行することは大変危険である

一度でも抗がん剤をやったがん患者は基本のゲルソン療法はやってはいけないというのです。抗がん剤をやったことのないがん患者を探すのは、不透明な政治献金をもらったことのない政治家を探すよりも困難ではないでしょうか。そこで修正版のゲルソン療法が登場します。ひまし油は禁忌だ、人参ジュースは作用が強いから一日に3杯飲まないように。私が人参ジュースで寝込んだのは1年前の抗がん剤のせいだったのか! とてもじゃないが信じられませんね。

12章の最後の段落にはこんな記述があります。

膵臓がん患者で、以前に化学療法を受けたことがある場合には、残念ながらゲルソン療法でも良い結果が出せない。抗がん剤で膵臓があまりに激しく損傷を受けるからである。

第16章「治った人たち」に「膵臓ガンが消えて15年」と紹介されているエイニーさん(46歳)の場合、1985年当時は膵臓がんのステージ4に有効な抗 がん剤はなかったので、抗がん剤は投与していない。そしてゲルソン療法で完全に消失して、15年間生存しています。彼女の場合抗がん剤の治療をしていな かったのでゲルソン療法が有効だったということでしょう。

ジェムザールのある現在、これを止めてゲルソン療法だけの治療法を選ぶのは勇気の要ることです。抗がん剤をやったことのある膵臓がん患者には、ゲルソン療法は危険なだけでなく、効果は望めないとゲルソン療法の権威が言っているのですね。
済陽高穂氏の著作はトンデモ本ということ。

【結論】他のがんはともかくも、少なくとも膵臓がんの患者はゲルソン療法には期待しない方がよいということです。ゲルソンの娘が「効かない」と太鼓判を押しているのですから。しかし、ゲルソンの主張したこと、がんの原因は食事を初めとする生活および環境汚染にあるということは正しいと思います。マクガバンレポートに代表されるように、アメリカでも日本でも新鮮な野菜をたくさん食べることの必要性は、ゲルソン療法を信じるかどうかにかかわらず、多くの人々が認めていることです。

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2009年7月 4日 (土)

心と癌と量子力学の関係(2)

朝日新聞の木曜日の夕刊に『日々是修行』というコラムがあります。花園大学教授の佐々木閑氏のコラムですが、これをいつも楽しみにしています。

Photo 2008年4月17日の『「合理的」に考えるとは』のタイトルのコラムでは、量子力学における「多世界解釈」という言葉が出てきてびっくりしました。(左の切り抜き)

この人は仏教学者のはずだが、どうして量子力学に詳しいのだろう。調べてみたら「京都大学工学部工業化学科を卒業後、同大学大学院文学研究科博士課程に入学、退学後、カリフォルニア大学バークレー校に留学、京都大学文学部哲学科仏教学専攻卒業」となっているので、なるほどと思った次第です。

『「合理的」に考えるとは』のコラムでは、次のように書かれています。 Photo
この世界は時々刻々分裂を繰り返していて、あなた自身も次々と分身している。この自分は平行して存在している大勢のあなたの一人に過ぎず、他の世界には別のあなたがいるのである。しかし、こんな考えは非常識であり、まじめに言うと馬鹿にされるだろう。しかし、量子力学の解釈を合理的に進めていけば、論理的にこうした結論になるのだ。正しい論理を積み重ねて得た結論は合理的であり、重要なのは結論よりも考える道筋である。外見上は常識的で世間一般が「そうだ、そうだ」と納得しても、途中の論理に狂いがあればそれは不合理なのである。その典型的な例が「マイナスイオンは身体によい」という主張である。

このコラムは、ちくま新書から『日々是修行-現代人のための仏教100話』として出版されているので興味を持たれた方はどうぞ。4月17日のコラムは第52話に『結論より思考の道筋が大事』とタイトルを変えて収録されています。45話には『ある物理学者との邂逅』と題して、6月15日のブログで紹介した戸塚洋二氏との仏教と物理との世界観の共通性について語らい合ったことなども紹介されています。そして戸塚洋二さんのブログにも佐々木閑氏と会ったことがお互いにPhoto_2記されています。

佐々木閑氏には『犀の角たち』という本があって、実はこちらの方が抜群におもしろい。私は久しぶりに時間を忘れて読みふけることができる本に出会った心境です。この本は仏教書です。著者もそのように書いているから仏教書なのでしょうが、直接に仏教のことに触れているのは、後ろの3分の1程度です。物理学、進化論、数学、更にベンローズの『皇帝の新しい心』に触れてから、やっと仏教論が始まるという、なんともおもしろい構成です。

前置きが長くなりました。量子力学(量子論)の話しに入りましょう。とは言っても私のようなど素人が、物理学者でも正確にわかっている人は少ないと言われる量子論について、しかもブログでわかりよく説明するなど、月に向かって犬が吠えるようなものです。量子論に関するわかりやすい解説書がたくさんありますからそちらにお任せします。

とりあえず前提として、次のことが分かったつもりになってみます。

  • 有名な二重スリット実験により、光は粒子と波の両方の性格を持っていることが分かった。
  • 電子についても同様に、二重スリットを通ると干渉縞が生じる。これは電子も波の性質を持っているということである。(日立製作所のWebにはその実験ビデオがアップされています。)
  • 光子や電子が、どちらのスリットを通過したかを観測装置で測定すると、干渉縞は現われない。人間が「観察」することによって結果が違ってくる。
  • スクリーンに到達した電子は、「1個」の粒子としてスクリーンを光らせるのであるが、到達する位置は途中の二重スリットを通過して干渉した波形に応じた確率に対応した一点である。

量子論では「世界はどんなに精密に観察しても、本質的に不確定なのであり、それがどう見えるかは、我々観察者側のあり方が決めること」という結論になります。合理的に考えればこうなるのであり、常識は捨てなければならないと主張するのです。

ところで、量子論でも説明の付かないことが一つあります。それは先の二重スリット実験において、電子がスクリーンに到達したときに何が起きているのかを説明することができないのです。電子は二つのスリットを同時に通過するから干渉縞が現われるのであり、そのことにより、途中では「波」として進んでいることが分かります。

しかし、波としてやってきた電子がスクリーンに衝突したときは、一個の粒子として光って現われるのです。波であったものがスクリーンに到達した瞬間に粒子に変貌します。これを「波の収縮」といいます。量子論の数学からはこの現象を説明することができません。量子論の最大の弱点です。それで、「シュレーディンガーの猫」という思考実験で攻撃されることになったのです。

この難問に対する一つの回答として出されたのがエヴェレットの「多世界解釈」です。電子がスクリーンのAという点に衝突した世界、B点に衝突した世界・・・・・と延々と無限に続きます、どの世界も電子の波がスクリーンに描く干渉縞の確率に応じて存在することになります。A点に衝突したと私が見ているのは、A点に衝突した世界にいるかであり、別の私がB点に衝突した世界にもいる、C点に・・・・・。とこれも無限に続きます。

佐々木閑氏が「量子力学の解釈を合理的に進めていけば論理的にこうした結論になる」というのはこういうことです。とにかく世界は時々刻々分裂して枝分かれするように別の世界が絶えず生み出されていると、量子論を突き詰めていけば、そう考えざるを得ないということです。

「多世界解釈」が仏教の輪廻転生、三千大千世界、無量寿仏(阿弥陀如来)などとどのように関係するのか、長くなったので次回にします。

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2009年7月 1日 (水)

心と癌と量子力学の関係(1)

Photo

『化学装置としての脳と心』(リチャード・M・レスタック著 半田智久 訳 新曜社)は、精神変容物質が脳に作用する機構を解説したものであり、植物を使った精神変容の歴史から、精神疾患に対する薬剤の開発・発見の歴史を垣間見せてくれる。少量で精神世界を変容させてしまう薬物と、その受け手である脳内リセプターの話であるが、最終章では、量子力学を考慮したリセプターと情報伝達物質の結合が述べられている。

リセプターと情報伝達物質は、鍵と鍵穴に例えられて結合が説明されることが多い。ところが、化学構造が全く似ていない物質が結合してしまう時がある。問題は化学構造ではなく、鍵と鍵穴に相当する部分における電子配置なのだ。そして電子の相互関係は、量子力学的に考慮されなければならない。つまり、電子は太陽系惑星のように原子核を回る軌道上にある点として存在するのではなく、波動関数として表される雲のようにぼやーとした存在、電子が存在する確率(確率の雲)として考えられる。

今世紀はじめの30年間以降、量子力学は生物学のより深い部分にある不可思議を学ぶ手段としてたいへん有望視された。「最終的には生物学の概念と量子力学のメカニズムが結合することは当然の帰結である」と、すでに60年前にニールス・ボーアは書いている。そうした楽観論が今日ではあながち軽率なものとは言えなくなってきている。神経伝達物質とリセプターに関する研究は、脳内で起きていることが化学的な対話、化学物質の会話であることを明らかにしている。この分子の語り合いの場はリセプターにある。もっとも、スーパーコンピュータの出現までは、伝達物質とリセプターの相互作用に関わる膨大な計算量が理解の壁となっていた。それが今や高速コンピュータのおかげで、神経科学者たちは伝達物質とリセプターの問で生じている相互作用を予測する量子力学の理論や方法を使えるようになった。こうした研究からの洞察は伝達物質とリセプターの相互作用に関する今後の理解にとって刺激となるだろう。

既に製薬企業では、新薬の開発においてこうした量子力学的効果を考慮したコンピュータプログラムを使っている。

伝達物質とリセプター間の相互作用では、一方の分子内の電子がちょうど磁石のように力を及ぼし、他方の分子内の電子の空間配列に影響を及ぼす。つまり、相互作用はリセプターに影響する伝達物質を基にするのでも、その逆でもなく、相互に影響し合う力の場に由来するのである。分子の力の場はそれぞれの構成要素によって決まる。分子の特性やリセプターのような別の分子が存在するときの分子の挙動は、電子の波動関数(波動関数はある分子内のすべての電子の推定空間分布と配列を数学的に表現する)とそのエネルギーレベルを分析することによって推測することができる。そうした情報を携えて、神経科学者たちは薬の作用に関わる分子基盤を理解しつつある。
 量子に関する原理によって、近い将来、分子配置によって薬物とりセプターの親和性を理解できる可能性が高まってきた。神経科学者たちは化学構造がまったく似ていないのに電子配列が非常に近似しているため、リセプターと作用し合うような化学物質をすでに見出している。すなわち、リセプターへの薬の適合性には単に構造的、形態的なものだけでなく、動態的な性質も関わっているのである。大部分の薬が非選択的に結合する事実、つまり特定のリセプターだけでなく、構造的に見ただけでは予期できない部位にまで結合する理由のひとつはここにある。

化学的結合を考慮するためには、双方の物質間の力の場による電子配置の変化を考慮にいれる必要がある。

情報伝達物質(サイトカイン)は脳内だけで働いているのではない。身体の至る所で働いている。白血球にも脳で作られるホルモンのリセプターがあることがわかっている。がん細胞と白血球との闘いにおいても、その働きの根本は化学反応であり、情報伝達物質とリセプターが主役である。

脳の働き、心の有り様が、がんに対する免疫力(白血球の働き)に影響していることが、量子力学的に説明できる日も近いはずである。『病は気から』という言葉には量子力学が関わっているのである。

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2009年6月27日 (土)

五十肩になりました

久しぶりのチェロの話題。
もちろん毎週のようにチェロのレッスンに通っています。癌があろうがなかろうが、当たり前の生活を続けた方がよいのです。一日一日があっという間に過ぎていきますが、なんとか今日の日を有意義なものにしたい、記憶に止まるような日にしたいという思いで過ごしています。

五十肩で左腕を伸ばすと激痛が走ります。チェロを弾くことにあまり支障がないのですが、それでも第一ポジションで腕を高くすることが難しい状態です。知らず知らずかばっているのかもしれません。音が少しずつ高くなっていることに気づきます。こんな状態が半年くらい続いています。五十肩は放っておけばそのうちに治る場合が多いと聞き、そうしていたのですが、我慢しきれないで整形外科に行きました。癌の「骨転移」ということも考えなくはないのですが、肝臓に転移する前に骨に転移することはあり得ない。

「慢性になっていますね。」との先生の診断です。「注射をすればだいぶ良くなりますが、何か別の病気はありますか?」と聞かれたので、「膵臓がんで闘病中ですが・・・」というと、目を丸くされて、「膵がんですか?」
「ええ、2年になります」というと、さらに目を大きく見開いて「膵がんで2年ですか!」

何となく"絶滅危惧種"を見ているような目つきでしたね。

「注射はやめておきましょう。主治医の先生にこの薬をやってもいいかどうか、聞いてきてください。」ということで、痛み止めのパッチだけを貰ってきました。

チェロの課題曲は「星に願いを」。ディズニー映画『ピノキオ』の主題歌です。ルイ・アームストロングがジャズにアレンジした曲も有名ですね。
優しい曲を丁寧に弾くことは大事です。スラーでスムーズに音が繋がらないので、ゆっくりと弾いて確認してみました。どうも左指が弦を押さえ終わらないうちに右手の弓が音を出しに行っていることが多いのに気づきました。弦を押さえてから弓を動かすという基本中の基本がおろそかになっているようです。
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カザルスのCD9枚組、EMIが所有しているカザルスの全音源を納めた完全版。これがなんと2600円、発売前から予約していたのが、発売予定日が遅れて最近届きました。モノラル録音ですが、カザルスの全演奏を持っていることの幸せを感じています。ホワイトハウスでの「鳥の歌」の演奏は入っていないようですが、これは既に持っているから良いか。

今日は61歳の誕生日でした。

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2009年6月26日 (金)

講演会のご案内

城南緩和ケア研究会主催の「第2回城南緩和ケア 市民のつどい」の講師Sympo7_2として招かれ、講演をすることになりました。
私の講演内容としては以下のようなものを予定しています。

がん患者のためのインターネット活用術

  • 検索にはFirefox、Googleを使う
  • Firefoxのアドオンで広告をブロックする
  • AND,OR,NOT,ドメイン指定検索など
  • 「ワンダーホイール」でキーワードを探す
  • Googleニュースでがんのニュースを効率よくチェック
  • Googleリーダーで気になるブログの更新を知る
  • ブックマーク(お気に入り)の自動巡回
  • 英文情報を効率よくチェックする:Firefoxのアドオンと英辞郎
  • 東京都図書館の横断検索、患者図書館
  • 情報の保存:紙copi
  • 情報の整理:マインドマップ
  • 意志決定   :AHP(階層化意志決定法)で治療方針を決める

私のがんと闘う戦略

  • 自分が作ったがんは自分が治す:責任を取る
  • 「魔法の弾丸」を探して人生の時間を浪費するな
  • がんと如何に向き合うかは、人生を如何に生きるかということ
  • 良寛や老子から学んだ死生観
  • 高価なサプリメントは偽物だと思え。安価なものならダメモトで使ってみる
  • 心の有り様ががんの予後を左右する最大の要因である
  • 実存的転換が奇跡的な治癒を起こすことがある
  • ファイティングスピリッツは大事だが、つまずいたときには脆い
  • 治ることに希望を持つ。しかし「希望」が「執着」にならないように

このブログを書くために、インターネットでいろいろな情報を検索していますが、そうしたいわば裏のテクニックを紹介して、がん患者がインターネットから有益な情報を効率よく拾い出すための参考になるような方法を紹介します。
また、膵臓がんになってから2年間の活動を通して、がんと共に生きる心構えをどのようにして築くことができたのか、そうした内容のお話をしたいと考えています。(時間が足りないと思うけど)


城南緩和ケア 市民のつどいのお知らせ

日 時:2009年7月25日(土)14:00-16:30(開場13:30)
          先着200名 *事前申し込み不要
          参加費:1,000円

会 場:142-8555 東京都品川区旗の台1-5-8
    昭和大学 4号館 6階600講義室 03-3784-8000(代表)
 交通案内 東急池上線・大井町線 旗の台 下車池上線ホーム端の東口より徒歩10分
 アクセス
 旗の台駅立体図
 大学構内地図

開催趣旨:市民の方と城南地域での緩和ケアについて考えてみたいと思います。
    緩和ケアを正しく理解し、上手に緩和ケアを利用しましょう。

プログラム
 第1部 14:00-
    特別講演1「がんについての情報活用」
     川上祥子 NPO法人キャンサーネットジャパン広報担当理事
     がんに関するあらゆる情報の入手方法や様々なリソースの利用

    特別講演2「がんと共に生きる~がんの診断を受けさまざまな選択の中で~」
     木下義高
 第2部 15:20-
    模擬相談会「緩和ケアを考えるとき」
     ある病院でがん治療をうけていたところ、「積極的な治療は難しく、近くで
     緩和ケアを受けられるところを探してください」と病院スタッフに言われ困
     っている事例を想定し、城南地域の各窓口の専門家のアドバイスを聞いてみ
     たいと思います。
    コメンテーター
     市民代表 藤原瑠美 ホスピタリティ☆プラネット
    模擬アドバイザー
     がん相談支援センター 小澤桂子 NTT東日本関東病院 がん看護専門看護師
     緩和ケア病棟相談窓口 川畑正博 東京厚生年金病院 緩和ケア科部長
     町のお医者さん    鈴木 央 鈴木内科医院 副院長
     ケアマネージャー   池田麻理 おもて参道ケアプランセンター所長    
主 催:城南緩和ケア研究会

お問い合わせ:FAX 03-6362-3546
茅根義和 東芝病院 緩和ケア科科長
梅田恵    緩和ケアパートナーズ

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2009年6月24日 (水)

オンコセラピーが膵臓がんのワクチン承認申請へ

オンコセラピー・サイエンス <4564> が高い。一部で、2010年末にも膵臓がん向け治療用ワクチン「OTS102(開発番号)」の承認を申請する、と報じられており、手がかり材料となっている。臨床試験(治験)で安全性を確認できたため、有効性確認の治験に移行する。早期承認されれば日本初のがん治療用ワクチンとなるという。
オンコセラピーの株価は、6月24日15時00分現在17万0400円(△20,400円)。

こんなニュースが株式関係を駆け巡っています。膵臓がん患者にとっては株価はどうでも良いのですが、ペプチドワクチンとして早期に承認され保険で使えるようになればと期待しています。

2010年末まで頑張って生きていましょう。

OTS102に関する情報はこちらこちら

OTS102は、がんに酸素や栄養を供給する異常な血管の内皮細胞に多く発生するが、正常な組織にはほとんど見られない「VEGFR2」と呼ぶたんぱく質 を製剤化したワクチン。接種したOTS102により免疫機構がVEGFR2を攻撃。異常な血管の増殖を抑えてがん細胞を“兵糧攻め”にできる。

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2009年6月21日 (日)

『がんと仲良く暮らす』ひろさちや・佐藤昂

Photo『老いてはがんに従え』という佐藤昂氏の著作があります。読みたいと思いつつ、手に入れられないでいます。アマゾンで購入すれば簡単に手に入るのですが、私の本購入の基準は、まず区の図書館から借りてみる。そして手元に置いておきたい本であれば購入する。こんな基準で本を買っています。欲しい本を手当たり次第に買っている余裕はないし、本棚がいっぱいになってしまいます。読んでみたらたいしたことは書いてなかったという経験も多かったためということもあります。

そんなわけで図書館にない『老いてはがんに従え』は読んでいなかったのですが、3月に佐藤昂氏がひろさちやとの共著で『がんと仲良く暮らす』を出版されました。こちらは図書館にあったので早速借り出して読んでみたというわけです。

佐藤昂さんの闘病記が「がんサポート情報センター」にアップされていますから、治療の経緯などはこちらを参照することができます。
がんと生きる 闘病記 佐藤昂さん

世の中には多くの「がん闘病記」が出回り、がんと壮絶な闘いをした人の記録が注目を浴びている。しかし、がんに対する恐怖ばかりが強調されるのではなく、がんと共生し、がんから生き方を教えられながら生きている人が多いことも知ってほしいと、佐藤さんは力説するのである。

この考えは共感できます。がんと壮絶な闘いをして破れたけれども立派に闘った。こんな闘病記だけが闘病記ではないし、こんな闘病記ばかりでは希望の持ちようがありません。これまでの生き方を反省して、180度方向転換して普通に暮らしていたらがんが消えてしまった。あるいは大きくならないで何年も生きている。こんな闘病記がたくさんあって欲しいと私は思います。

『がんと仲良く暮らす』で、ひろさちやはこう言います。生きることが厳しい砂漠の地から生まれたキリスト教は、人間は自然と闘って生きるために神から命を貰ったのだから、病気になれば病気と闘って生きる生き方が賞賛される。勝つために闘うのではなく、負けると分かっていても闘うことが賞賛されるのです。神は必ず味方をしてくださるから、勝ち負けは考えないで闘って生きなさい、というのがキリスト教、西洋の考えです。

東洋の考えは、病気になったら病人として生きよ。とうことですが、現在の私たちは西洋風の「闘って生きよ」の方に重きを置くようになってきたようです。壮絶な闘病記が注目を浴びるのはそんなふうに私たちの考えが変わってきたということなのかもしれません。私たち日本人の本来の生き方は、良寛さんの言葉を借りれば、

災難に逢う時節には、災難に逢うがよく候。
死ぬ時節には、死ぬがよく候。
是ハこれ災難をのがるる妙法にて候

ひろさちやも同じ良寛の言葉を引用して、「がんになれば、がんになるがよく候です。がん患者として生きるほかないのだから、がん患者として生きればよいのです。」と言います。私は更にこう言いたいのです。「是ハこれがんをのがるる妙法にて候」

がんになったらがんを受け入れる。死ぬときが来たら死を受け入れる、そんな心の有り様になったとき、身体の免疫力が高まり、がん細胞が小さくなっていくに違いないのです。がんを恐れ、死を恐れてびくびくと生きるのではなく、笑ってのんびり生きる、これががんと闘う妙法です。

どのような生き方をしたいのか、これを決めるのが先であり、そのあとにどんな治療を受けるかを決めるべきです。どんな副作用や苦痛も我慢して、使える限りの抗がん剤を使って数ヶ月あるいは数年の命を延ばす方を選ぶのか、がんをありのまま受け入れて、死ぬ時を決めるのか天命、それまでの時間を有意義に過ごす方を選ぶのか、ということでしょう。

「残された時間を有意義に過ごす」。このことばも闘病記やいろいろのところで聞かされます。でも「有意義な人生」ってなんでしょうか。立派な科学的真理を発見し、ノーベル賞を貰うことでしょうか。あるいはマザー・テレサのような人生でしょうか。だとしたら我々凡人には「有意義な人生」は無理だということになります。先日のブログに書いたニュートリノに質量があることを発見し、ノーベル賞候補だといわれた戸塚洋二さんでさえブログでこのように書かれています。

残りの短い人生をいかに充実して生きるか考えよ、とアドバイスを受けることがあります。このような難しいことは考えても意味のないことだ、という諦めの境地に達しました。私のような凡人は、人生が終わるという恐ろしさを考えないように、気を紛らわして時間を送っていくことしかできません。

戸塚洋二さんでさえ「凡人は」というのですから、私のように正真正銘の「凡人」は有意義な生き方に迷ってしまいます。

いずれは死ぬと分かっているのだから、ギャンブルや女遊びをやりたいだけやって、自堕落に生きることでしょうか。まぁ、これも有りかもしれませんが、「のんびりと自由に生きる」ことです。「人生を楽しむ」ということは、楽しい時には楽しいことを楽しむ、音楽を聴くもよし、写真を撮るもよしです。人間は目的を持って生まれてきたわけではないのですから、生きがいなんてものを探すことは無意味です。人生は「幸福を実感する」ためにあるのです。逆に、苦しいときにはその苦しい時を「楽しむ」のです。実感するのです。苦しめばよいのです。泣きたいときに泣けばよいのです。多くのサラリーマンは上司や顧客の無理難題に怒りたいが怒れない、泣きたいが泣けない思いをしてきたに違いありません。これでは人生を生きていると言えないでしょう。だから、せっかくがんになったんだから、悩めばよいし、泣きたければ泣けばよいのです。苦しいときは苦しめばよいのです。<私も良寛さんに少し近づいてきました>
これが人生を生きる、有意義に生きるということでしょう。こんな「有意義に生きる」なら、私のような凡人にもできそうです。

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2009年6月18日 (木)

2年目のCT検査 再発・転移なし

P1000515_2今日は先週のCT検査結果を伺いに癌研へ行きまし た。
CTの結果は異常なし。再発・転移ともありません。

腫瘍マーカー値は、

  • CEA          4.3(上限   5.0)
  • CA19-9    32.6(上限 37.0)

で正常範囲内。

白血球数は4600で3ヶ月前の5000より少し減少しましたが、測定値の変動範囲内だと思います。私の場合もともとが低いからこんなものでしょう。

驚いたのは、血液像の値。

  • 好中球     36.3%     実数 1670/μ
  • リンパ球         50.9%     実数 2340/μ

リンパ球は免疫力の指標となるものですが、これが51%です。実数で2000以上あれば免疫力は満足できるといわれていますから、白血球数は少ないですがリンパ球は十分あります。

身体の免疫力がたいへん好ましい状態になってきていることが、この数字で実感できます。仮にどこかにがん細胞が残っていても、自然免疫を担っているマクロファージが食いちぎり、NK細胞が退治してくれているに違いありません。(サイモントン療法をやっているときも、こんなイメージを描いています)
残存している敵に対して、我が軍の装備や兵員数が増え、軍事力が強大になってきたという戦況です。これまでの戦略の効果が現われてきました。

今日まで実行してきたすべてのことが正しいのだと確信が持てます。

先生も「いやー いいですね。顔色もいいし、元気そうだし」と言われました。「次回は半年先でいいでしょう。3ヶ月後の血液検査は要りませんね。」と12月の検査予約を入れました。その後、ASCO 2008の術後補助化学療法の発表のこと、今年のASCOで術前放射線療法が無効であった(卵巣癌ですが)などの話題で話が弾みました。

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2009年6月17日 (水)

ビタミンDの腫瘍予防効果

このところビタミンDが心臓病やがんの予防に有効であるというエビデンスが急増しているようです。「海外癌医療情報リファレンス」を翻訳したものが「がんサポート情報センター」に「ビタミンDと癌に関する最新研究発表」としてアップされています。

近年ビタミンDが心臓病やがんをはじめとする疾患の予防効果を示すというエビデンス(科学的根拠)が急増している。特にこの5年ほどの間に、がんの発症率とビタミンDとの関連を検討する多くの大規模臨床試験が実施されており、注目が高まっている。(中略)

これまで最も有力なエビデンスは、ビタミンDと大腸がんとの関連を立証したものである。数多くの優れた臨床試験において、ビタミンD値が高い人は、低い人 に比べて大腸がんになるリスクが半減し、ビタミンD値が高い人々は、低~中程度の人々と比べて、大腸がんで死亡するリスクが約75パーセント低くなること が報告された。 (中略)

その他、口腔がん、食道がん、膵臓がんおよび白血病のリスクが大幅に減少することも複数の試験で示唆されている。 (中略)

さらに、ビタミンD値が高いと、特定のがんの生存期間を延長することも示唆されている。ビタミンDの供給源が、食品やサプリメント、あるいは日光(紫外線)であるかどうかにかかわらず、いずれの供給源も有用であったという。 (中略)

ビタミンDの有効血中濃度を得るためには、多くの人はビタミンDを1日約1000IU(国際単位)、ビタミンD値が低い傾向にある人は、おそらく 1500IU摂取する必要があるとみられる。これまで推奨されてきた米国成人のビタミンD摂取量200~600IU/日では低すぎて、がんの予防はもちろ ん骨の保護効果を得ることすらできない。ビタミンDの健康効果に関するエビデンスの増加を受け、米国小児科学会では、最近、小児のビタミンD推奨摂取量を これまでの2倍に増やし、またカナダがん協会では、秋冬期間の成人のビタミンDの一般的な推奨摂取量を1000IU/日に引き上げた。(中略)

ビタミンDは、一般的に食品にはあまり多く含まれていないが、サケ、サバ、イワシ、マグロなどの魚類は比較的豊富である。

カナダの小児科学会も、ビタミンD摂取を劇的に増やすべきだという勧告を発表しています。妊娠中・授乳中の女性は2,000 IU/日、新生児は最初の1年は400 IU/日、未熟児でも200 IU/日必要というものです。厚生労働省の安全性・有効性情報では「妊婦と授乳婦は経口摂取で400Uまでならぼ安全であるが、それ以上の大量摂取は避けるべきである。」と書かれているのとは驚くような違いです。日本の行政のデータは、世界よりも数年遅れて更新されるのが常識ですから、驚くことではないでしょうが。

さまざまな細胞がビタミンDのレセプターを持っており、ビタミンDには免疫を調節したり、細胞の増殖や分化を抑制する作用があるとのことです。こうした作用が癌の抑制効果に繋がっている可能性があります。<PubMedのデータ

日本人の平均摂取量は316IU/日ということですから、低すぎます。日本のビタミンDの推奨量はわずか100 IU/日(米国は400 IU/日)、許容上限量は日米とも2,000 IU/日です。ASCO 2008でもビタミンDに関するたくさんの報告がありましたが、いずれも現在よりも大量の摂取が腫瘍抑制効果のためには必要だというものです。「1」「2」「3

ビタミンDを多く含む食品としては、アンコウの肝、イワシ、ニシン、スジコ、イクラ、サケなどで、100g中に110-30μg(4,400-1,200 IU)含まれます。キノコ類も豊富に含んでいます。
100gの乾シロキクラゲ中に970μg(38,800 IU)と、桁違いに豊富に含まれています。乾キクラゲ100g中には435μg(17,400 IU)です。

マイタケは、D-フラクションを多く含み、アメリカではアガリスクなんかはほとんど販売されていなくて、マイタケの腫瘍抑制効果に関する研究が、有名なアンダーソンがんセンターなどで行われているようです。さらにビタミンDを多く含んでいるのですから、高額なアガリスクを買うよりも、せっせとマイタケやキクラゲを食べた方が利口だということです。

しかし、食事だけから1000、2000IU/日のビタミンDを摂ることは難しいでしょうからサプリメントに頼らざるを得ないでしょう。私が摂っているマルチビタミンにはビタミンDが1000IU/カプセル含まれており、これを朝晩2錠飲んでいますから、十分足りています。(国産のマルチビタミンは含有量が低く、コストパフォーマンスが悪いです)

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2009年6月15日 (月)

『がんと闘った科学者の記録』戸塚洋二・立花隆

妻につきあってヨーカドーに買い物に行きました。女の買い物は長いので、短気な私はとうていつきあっていられません。ひとりで館内にある書店をぶらぶらしていたら、ある本が目に付きました。『がんと闘った科学者の記録』です。Photo

物理学者である戸塚洋二さんの闘病記ブログを立花隆が編集したものでした。戸塚洋二さんは、ニュートリノに質量があることを発見され、「次回のノーベル物理学賞候補」といわれてきた人です。彼が昨年の7月に亡くなっていたこともはじめて知りました。そして一年間に渡ってブログに闘病記を書いていたことも。

ブログはまだ残されています。→ The Fourth Three-Months

2000年に大腸癌が見つかり(ステージ3a)、直腸と結腸を30センチも切除したとのこと。時期といいがんの部位といい、私とよく似ています。私も2000年に直腸を切除しています。戸塚さんと立花隆さんの対談に書かれていますが、手術した後5年生存率は80%だ、と言われたそうです。私も確か70か80%といわれた記憶があります。

私は他人の闘病記は読まない、まして闘病の結果亡くなってしまった方のブログは読まないことにしています。しかし戸塚さんのブログは、私も同じ物理学を学んだ(といっても世界的な物理学者と比較するのは不遜ですが)者として、また同じ大腸癌だということもあり、興味を持って読んでいます。(まだすべてを読んではいませんが)

やはり科学者ですね。自分の癌のCT写真をデジタル化して、腫瘍の大きさを計測してグラフ化したり、抗がん剤の投与と腫瘍の大きさの関連性を論じてみたりと、科学者が故にデータを駆使して考察しようとする姿が書かれています。病院からいただいたエックス線写真をビューアーの上に載せてデジカメをマクロモードにして腫瘍の写真を撮っています。私もまったく同じことをしています。Ca19-9やCEAの数値もExcelで時系列的に追っかけています。

冷静に自分のがんを見つめ、「私はがん克服を人生目標にしているのではありません。がんを単なる病気の一種と捉え、その治療を行っているに過ぎません」と言い切ります。勤務地の近くの草花や木々のこと、教育のことなどへの言及もおおく、闘病記と言うよりはエッセイと言えると思います。

壮絶な闘病記で、研究者としても立派な業績を残され、がんと正面から闘った姿には感動します。

しかし、私は「違うんじゃないかなぁ」と思います。同意できない点が多々あります。もちろんこれは価値観・人生観・哲学の問題であり、戸塚さんの人生観をどうのこうのというのではありません。

本人も書かれていますが、5年生存率80%と言われて安心してしまったのでしょうか。退院後も手術以前と同じ研究生活に戻るのです。それ以上に、報道もされましたが、スーパーカミオカンデの事故があり、その復旧の責任者として昼夜に分かたず多忙な生活を送ることになります。これでは再発しても当たり前ではないかというような生活です。
これまでの多忙で無茶な生活ががんを作ったのであるから、生活習慣を180度転換しない限り、がんが治ることはない、という考え方が見られないことです。抗がん剤で再発したがんが治ることはないと理解しながらも、それ以外の治療法を考慮していないようなのです。(休眠療法に関する記述はありましたが)

ゲルソン療法とまでは言わないまでも、食事を変え、ストレスを極力減らし、仕事も任せられるものは任して、自分の健康に責任を持つことを考えるべきでした。自分自身に優しくなるべきでした。がんになる人はまじめで仕事熱心、彼に任せておけば大丈夫、こんな信頼されている人ほどがんになるのです。これは統計的にも明かです。

彼ほどの科学者なら、心と病気の関係、精神腫瘍免疫学が近年成し遂げた理論的成果も理解できたはずです。後数ヶ月の余命と覚悟をしています。何が何でも、奇跡的にでもがんを治すんだという気構えがないのです。科学者らしくデータ通りに余命を受け入れ、データ通りの標準的抗がん剤治療で少しでも延命しようとします。しかし、私が思うに、死を受け入れることと、がんと闘って打ち勝つファイティング・スピリットは両立しうるものなのです。

もっともっと物理学の統一理論をひっくり返すような大発見も、彼が生きていれば成し遂げられたに違いありません。残念です。

出版された本はブログの一部であり、すべてに目を通したわけではないので、見当外れのコメントかもしれません。決して戸塚さんの行ったことを駄目だと評価しているのでもありません。科学的に証明されマニュアル化された治療だけを信じていたように思えて、科学者の性を見たような気がします。

できることならば私のブログも彼のような深い内容のあるものにしたい、そんな気にもさせられるブログと本でした。

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