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2007年6月28日 (木)

生きるということ

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昨夜病室から撮った夜景だ。あいにく東京タワーは霞んでいた。

哲学の根本問題

とは少し大げさだが、生きるとはなんだろうか、との問なら今の私には身近で切実だ。

古代ローマのストア派哲学者エピクテートスは、自分の権能下にないものを頼るなとして、自分の力のうちにあって自由になるものと、自分の力のうちになくて自由にならないものを峻別せよ、これがもっとも大事なことだと言った。 自由になるものは、自分の考え・行動・意欲・拒否。自由にならないものは、自分の身体・所有物・評判・社会での地位、妻・子供・友人などなど。

自分の自由になることにおいて最善を尽くす。これこそが人が自由になる唯一の方法だ。良寛は次のように言う。

欲なければ一切足り 欲ありて万事窮す  良寛

世の中の哲学・宗教において共通しているのは、自分が影響を与えることのできることがらに専念すること。これが第一の教えだった。

フランクリン・コビューの「七つの習慣」にも、「自分の関心のある領域のみで生きることは止め、影響を与えられる領域で生きよ」と言っているのは、東西共通の賢人が到達した知恵であるからだ。

癌になった自分の体をあれこれ悔やんでみても、いまさらどうなるものでもない。治療に専念するだけのことだ。自由にならない己の身体のことに思い悩むのはやめにして、己の自由になる「心(マインド)」の翼を広げて大いなるものと交信することだ。

『神』、『自然』、『仏性』、『タオ』などとそれぞれ言い方は違うけれども、要するに『永遠の命』につながる自分を信じて、その一点につながる生き方をすることだ。いかに死ぬかということは、とりもなおさず、いかに生きるかということなのだから。

主治医による最後の説明

妻と一緒に主治医の手術前の最後の説明を受けた。説明というよりは手術の問題点・可能な点と不可能な点。これらを承知したことの同意書への署名が主な内容。

  1. 開いた結果転移が見られたら幹部を手術しないで閉じる場合もある
  2. ぎりぎりの相当に厳しい難しい手術だからその覚悟はしておくように。難しいというのは、腫瘍が大きな血管に近いので・・・。

ここまで来たら、あとは先生に任せるしかない。自分の自由にならないことだ。「欲ありて万事窮す」 もっと生きたいという欲を捨ててしまえば、何を悩むことがあろうか。それに自分では自由にならないことではないか。


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