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2008年3月11日 (火)

玄米菜食主義

仕事で倉敷に出張。駅までの途中の公園はもう梅の花が満開で、スズメが花の蜜に飛び回っていた。ノートパソコンをリュックに入れて結構重いカバンになったが、手術前の80キロ近い体重が今では60キロだから、カバンの重量以上に体重は減っている。歩いても苦にはならない。これも癌になったおかげかも。

膵臓癌になった方の素敵なホームページを見つけた。加藤一郎さんの「思索の散歩道」に書かれている「膵臓癌を告知され」だ。岡山までの新幹線車中では、ずっと彼のホームページを読んでいた。

加藤さんは2004年1月に、胆嚢ポリープの検査の際に膵頭部にある3センチ大の癌らしき影が見つかった。医者はすぐにでも手術をすることを勧める。膵頭部だから、十二指腸や場合によっては胃も摘出するような大手術になる。彼の素晴らしいのはそれからだ。インターネットで様々な情報を集めながら彼なりに「思索」を繰り返す。「活性化自己リンパ球療法」という新しい治療法も実際に病院で受診をしてみて、彼なりに「いかがわしい治療法」だという結論を出す。「もし新しい手法に劇的な効果があるなら、世界中の臨床現場が黙っているはずがないのだ」と。鍼や灸、癌に効くといわれる機能性食品なども試しながら、最後に『手術をしない』という選択をする。

そしてたどり着いたのは「玄米菜食」主義。肉や魚も食べない。出汁を取るにも煮干しや鰹節は使わず昆布だけという徹底ぶりだ。そして3ヶ月後の検査では、

  • 腫瘤部の著しい増大傾向はみられない
  • 肝臓やリンパ節への転移はない
  • 腫瘤部の境界面が”不明瞭化”している

との検査結果を得る。癌が小さくなっていたのだ。

年も明けた2005年の3月には、”癌”から”自己免疫性膵炎”へと診断が変わる。経過観察を続けながら玄米菜食をやり続ける。そして2006年3月、彼の膵臓癌は完全に消えてしまった。医者の「いや~、加藤さん、凄いですね。自然緩解ってやつですね。自然に治ってしまった人も珍しいけどね。まあ、そういう人がいてもいいですよね。」の言葉。

2年で膵臓癌が完全に治ってしまった。

手術もしないで玄米菜食だけで決して初期ではない膵臓癌が完全に消えてしまったのだから、ただただ驚きの一言だ。加藤さんの掲示板には多くに人達とのやり取りも残されている。趣味も私と同じで音楽(彼の場合はMIDIでの作曲のようだ)だ。

昨日のブログで「キュア」の中の一節を書いたが、「自然の一部である人間が、自然・環境を破壊し続ける限り人の癌も増え続けると訴える。癌を生み出す生き方が、いつか地球を滅ぼすのだと」、肉を食らうということは、牛を育てるために、取れる肉の何倍ものカロリーの牧草や水が必要になる。カロリー上は非常に効率の悪い食事だ。何よりも餌はほとんど輸入に頼っているし、これは豚や鶏、卵にしても同じことだ。食料自給率が4割を切った日本人の食生活を根本的に変えない限り、癌も増え続けるし、地球も滅ぼすのだということに違いない。癌になったということは、体が「生活を悔い改めなさい」と警告しているのだ。

2000年に直腸癌になり、また昨年膵臓癌を切った私の体も、食生活・仕事やストレスの多すぎる生き方を改めよ、と警告しているのだと思い知った。


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