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2008年9月

2008年9月27日 (土)

音楽療法(タイムドメインシステムのグレードアップ)

BauXar ボザール Jupity301 ジュピティ301 アンプ内蔵タワー型タイムドメイン・スピーカー

5月に手に入れたタイムドメインスピーカーBauXar ボザール Jupity301 ジュピティ301 アンプ内蔵タワー型タイムドメイン・スピーカー もだいぶ使い込んで音が変わってきた。最初は低音はこんなものかという程度しか出なかったのだが、使い込んでずいぶんと迫力のある低音になってきた。逆に高音は最初よりも柔らかくなった印象だ。

しかし、パソコンに保存したある曲の再生が今ひとつ納得できない。高音も低音も もたもたとして、たとえてみれば肥満児が頑張って走っているという感じ。パソコンのオーディオ出力からではなく、一応はUSBオーディオにCreativeのSound Blasterを付けているのだが、4000円程度のDA変換ではこの程度かもしれない。ONKYO WAVIO USBデジタルオーディオプロセッサー SE-U55SX(W) に変えてみることにした。

ONKYO WAVIO USBデジタルオーディオプロセッサー SE-U55SX(W)

まったく違った音になった。DA変換時のパルス性ノイズを極限まで抑える回路技術、この回路専用に別の電源を使用している。高性能のカップリングコンデンサーを贅沢に左右にそれぞれ採用している。価格もSound Blasterの4倍程する。(ネットで3倍ほどの値段で買ったが) 光デジタル端子もあり、オーディオセレクターとしても使える。

PCにはAppleロスレスの可逆圧縮フォーマットで保存してあるので、再生したデジタル信号はCDと同じデジタルデータが流れているはずである。小椋佳も谷村新司も、音の一つ一つの粒立ちが細かくなり、音量を上げても高音が耳障りでなくなった。空間に分布した音の分布範囲が広くなった印象で、高音も低音もはっきりと強く出ているのに、聞いていても疲れない。

Winampからインターネットラジオを流したら、CDの音質で聞こえてくる。

ここまで音が良くなると、スーパーオーディオCD(SACD)で聞いてみたくなる。SACDのディスクはあまり持っていないが、鈴木秀美のチェロがあった。しかし、SACDプレーヤーがない。買いたくともUDv610avSBオーディオSE-U55SXを買った直後で余裕がないから高いものは駄目だ。PioneerのDVDユニバーサルプレーヤーDV-610AVを安く手に入れた。テレビを見ないのにDVDプレーヤーはおかしいが、DVDオーディオも再生できるし、SACD専用のプレーヤーよりも安い。オーディオファンとAVファンの層の厚さが違うからだろう。

メンデルスゾーン:チェロとピアノのための作品全集

ガット弦のバロックチェロを弾く鈴木秀美は、ときどき池上本門寺近くの實相寺で「ガット・カフェ」なる演奏会を開催していたが、最近は止めているのかあまり開催しなくなった。平井千絵のフォルテピアノでメンデルスゾーンのチェロ・ソナタ第1番変ロ長調Op.45、チェロ・ソナタ第2番ニ長調Op.58が収まっている。

5.1chのマルチステレオを2chで再生しているのだが、ガット弦と松ヤニの接触する瞬間が分かるかと思うほどのはっきりした音が、フォルテピアノの鍵盤が見えるかのような音が再現される。5.1chの再生は部屋全体に音が広がり、環境音が後ろのスピーカーから聞こえるなど、音の空間としてはおもしろそうだが、どうも好きになれない。タイムドメインのスピーカーで2chでも十分に広がりを感じるし、音を絞っても小さな低音・高音ともに聞き分けることができるのがこのスピーカーの特徴で、深夜でも周囲を気にしなく再生できる。安上がりのシステムだが、50万円以上のステレオシステムにも負けない音だと思う。

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2008年9月26日 (金)

相関関係と因果関係

「日教組(日本教職員組合)の強いところは学力が低いんじゃないか」――文部科学相時代に全国学力調査を提案した中山国土交通相が、テストで何を調べたかったかについて、こんな「本音」を明かした。「現にそうだよ。調べてごらん」。

この国はびっくりするような人が大臣になるんですね。漫画オタクの総理が任命したのですからこの程度で驚いていてはいけないのかもしれませんが。

日教組が強い=子供の学力が低い、しかし日教組の組織率は戦後ずっと低下し続けています。
    * 1958年(昭和33年):86.3%(調査開始時)
    * 2003年(平成15年):30.4%、76単組、組合員数約31万8000~33万人
    * 2004年(平成16年):29.9%、76単組、組合員数約31~32万2000人
    * 2006年(平成18年):28.8%、76単組、組合員数約29万6000人
    * 2007年(平成19年):28.3%、76単組、組合員数約29万人

ということは、中山説に従えば、子供の学力は戦後ずっと増加傾向になければなりません。世界水準に比べて学力が低いということが、学力テスト実施の理由だったこととも矛盾します。

「中山氏の出身地で選挙区でもある宮崎は、小6の2科目と中3の全科目が全国平均を上回るまずまずの成績で、組織率は1割未満」ですから、中山説に合致しています。香川県も同様。

「小6の全科目でトップ、中3もすべて上位3位に入った秋田の組織率は5割以上。組織率が9割近くと全国トップを誇る福井は、中3の3科目で1位だった。」(朝日新聞) 富山・愛知なども同様に中山説にあいません。

全県でみると、約半分が中山説どおりですが、半分は中山説を裏切っています。こうしたとき統計的には「相関がない」というのですが、かの大臣は文部科学大臣をやってはいましたが科学的思考方法は持っていないらしい。

仮に組織率と学力に相関があったとしても、「相関がある=因果関係がある」 ということではありません。

三笠フーズの「事故米」に含まれているアフラトキシンが猛毒で肝臓ガンを誘発する。事故米は西日本に多くて、しかも事故米が流通していたらしい10数年前から急増している。したがって、西日本に肝臓ガンが多いのは事故米を食べた人が多いからである。こうした情報がインターネットで盛んに流されていました。たとえばここ

確かに「相関」はありそうですが、西日本にはC型ウィルスによる肝炎が多く、肝炎は肝臓ガンになる確率が高いのです。しかもC型肝炎の患者も同じ時期から増加している。つまり、相関のある因子が他にもあり得るということです。(アフラトキシンのリスク計算はここで)

中山大臣は、相関がないのにあると間違って主張し、相関と因果関係を混同しているという二重の誤りを犯しています。しかもその誤りにまだ気づいていない様子ですから、恐れ入ります。もしかすると、この大臣、自分の学力が低いのは日教組のせいだと言いたかったのかもしれませんが、それは見当外れというものでしょう。いっそのこと大臣の学力テストをやってみればおもしろいなと思うこの頃です。大臣の発言を聞いた文科省役人の発言  「もう、免疫はできていますから」だって。

自分の説を裏付けるデータだけを取り出して評価するという例は、ガンのサプリメントにもよく見かけます。「○○でガンが消えた」等もこの類です。

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2008年9月23日 (火)

代替医療はニセ科学か(5)

マラリアの特効薬キニーネは、ペルー産の「キナノキ」という木の樹皮のエキスであり、17世紀頃からペルーインディアンにはよく知られていたらしい。

キニーネについては、ペルーインディアンに伝わる伝説がある。マラリアによる熱でふらふらとなった一人のインディアンが、山の中をさまよっていた。そのう ち、よどんだ水溜りを見つけ、その淵に倒れこんでその水を飲んだ。ひと口飲んで見ると、水が苦い。よく見ると、そばにあった、当時は毒だと言われていたキナノキの樹皮で汚れていることがわかった。彼はこれで死ぬかも知れないと思った。しかし、喉の渇きをいやすことが最優先だった。彼は一気に飲んだ。でも命に別状はなかった。それどころか、逆に熱が下がり、元気が戻ったのである。彼は村に戻り、この奇跡的な回復のことをみんなに話したと言う。それから、ペルーのインディアンは、恐ろしい熱病(マラリア)にかかったら、キナノキのエキスを飲むようになった・・・

この例のように、現在有効だといわれている薬も、もとは土着医療だったものや植物由来の薬がたくさんあります。ですから代替医療・迷信だといって一概に否定はできないでしょう。

水俣病の例

先に紹介した本、「疑似科学と科学の哲学」では、"科学の社会への影響"の例として、ロシアにおけるルイセンコ事件と水俣病事件について分析している。ルイセンコ事件はおいておくとして水俣病事件と科学論の関係について紹介する。
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水俣病は熊本県水俣市にあったチッソ水俣工場の有機水銀廃液が原因と なった公害病である。石牟礼道子の『苦海浄土 わが水俣病』によって日本中に知られるようになった。私は、桑原史成さんの衝撃的な写真集をみて、意識も奪われた人形のような少女、その瞳の純粋無垢な水晶のような輝き故に、公害病の残酷さを突きつけられた気がした。

1953年頃から水俣湾周辺の漁村地区を中心に、猫・カラスなどの不審死が多数発生し、同時に特異な神経症状を呈して死亡する住民がみられるようになった。多くの住民はチッソ工場の排出する毒々しい廃液が原因ではないかと疑っていたが、廃液と水俣病の因果関係を立証することができなかった。熊本大学医学部の研究班は、水俣病は重金属中毒だという推定の元に企業に協力を求めたが、廃液の提供すら拒否された。そのため原因の重金属を特定できず、マンガン説・セレン説・タリウム説などを提案したが、決め手を欠いていた。(後で分かったがこれらは見当外れの説だった) その間も廃液は流し続けられ、ほかに食べるもののない水俣の漁民は水銀を含んだ魚を食べ続けた。1959年になってイギリスのメチル水銀中毒を報告した論文が熊本大研究班の目にとまり、有機水銀が原因物質として疑われるようになる。研究班は患者の体内や海底の泥から有機水銀を検出し、水俣病有機水銀説を提案する。紆余曲折があり、1962年になってやっと研究班が工場廃液を入手して塩化メチル水銀を抽出した。しかし政府が水俣病を公害として認定したのは更に6年後の1968年であった。

水俣病の大まかな推移は上の通りであるが、正しい科学方法論をどのように定義するかにかかわらず、1959年以前の段階で「チッソ水俣工場の廃液が水俣病の原因である」と断定できるだけの証拠はなかった。人体や泥から水銀が検出された時点においても他の原因説(アミン説)などを排除するほどの強い証拠にはなり得なかった。したがって、この時点では「水俣病の原因は不明」とするのが科学的には合理的な立場だったということになる。水俣病の場合、排水以外に原因が考えられないと多くの人が気づいていたにもかかわらず、「科学的に立証されていない」ということで工場の操業を止めることができなかった。政府が何もしなかったために、たくさんの住民の一生を台無しにしてしまったのである。科学に基づかない一般的な感覚としては、チッソの廃液と水俣病の因果関係は十分明らかに見えたのである。写真集などで患者の悲惨な姿を知ると、こうした場合には科学的な合理性よりも社会的配慮を優先すべきではないかと考えたくなる。しかし一方で、チッソ工場の操業を止めることにすれば、工場の労働者が職を失うなどの社会的損失が発生する。

末期ガンで他の治療法がない患者に対して、「科学的でない」「エビデンスがない」ということで代替医療を非難することは、水俣病のことを考えれば、必ずしも正統な主張とは言えないだろう。しかし一方で、ほとんど効果のない治療法が蔓延することによってほんとうに効果のある治療が遅れてしまうなら、その社会的損失は計り知れないとも言える。科学的合理性と社会的合理性が、ここでも対立する。

代替医療と現代医療(正統医療)のすれ違いは、結局は「現に目の前にいる被害者、患者に対してどのように対処するのか」という問いについて回答の姿勢が違うのだと言えよう。代替医療の側は、目の前の患者に対して「エビデンスはなくても何でもやってみよう」であり、正統医療は「それでは医学の進歩はない。結局は社会的に多くの損失を被ることになる」というわけだ。

プラシーボ効果で治ってはいけませんか?

また、現代医療(正統医療)の側からは、二重盲検法などの実証的な検討が必要だと主張する根拠として、プラシーボ効果を排除しなければならないからだという。しかし、プラシーボ効果でない「本当の」効果がどうしてそんなに重要視されなければならないのかという問いは、あまりに当たり前すぎるためなのか、論議になることが少ない。患者からみれば、プラシーボ効果だろうが「本当の」効果だろうが、治れば何でも良いのである。私のアマリールの例も同じだ。

現代医療は、プラシーボによる効果は医学の進歩に役立たない。プラシーボで治らない病気(治る確率は非常に小さい)の治療開発の妨げになる、と主張し、代替医療の側は、Dr.ワイルの考えだが、プラシーボ効果こそが医学の本質であり、治癒の本質である。理想的な治療法は、できる限り侵襲性の小さい治療を行なって、そこから最大のプラシーボ効果を引き出すことにある。プラシーボ効果を排除するのではなく、もっと頻繁に起こさせるにはどうすべきかを医学の基礎にするべきだと主張する。(つづく)

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2008年9月22日 (月)

代替医療はニセ科学か(4)

現在医療は科学的か?

現在医療は本当に科学的なのだろうか?

Dr.ワイルは、「代替医療はほんとうに有効か」のディベート討論の中で、「アメリカ議会の技術評価局の報告によれば、現在、正当医学で使用されている治療法のうち、厳密な試験を受けているものは30%に満たないとされています。」と話して、その例として冠動脈バイパス形成術をあげています。この手術は効果が証明されていない(エビデンスがない)患者に対しても適用されているというのです。

鎮痛剤として世界中で最も多く使われているアスピリンは、開発後も次々と新しい効用が発見されている薬ですが、現在の医薬の認証基準に当てはめれば、とても承認されないだろうといわれています。(アスピリン企業戦争-薬の王様100年の軌跡-)

このように、すべての医学的手法や薬が統計的無作為抽出試験を行なってエビデンスを獲得しているわけではないのです。

また、過去には科学的で正しかったと思われていたことが、今日では間違いだといわれることは枚挙にいとまがありません。例えば、私などは子供の頃にけがをすると「赤チン」を塗られたのですが、赤チンは反って傷口の治癒を遅らせる、オキシフルの方がよいとなってきました。最近は、いや傷口を水で洗って何もしない方がよいと言われるようです。

胸腺は退化した役に立たない組織だと思われていたのが、今日では人間の免疫系を支える重要な組織だということが分かっています。子供の頃にはよく扁桃腺が腫れるのですが、昔の医者はすぐに扁桃腺を切りたがったもので、私も切られた傷跡があります。直腸がんの手術後、主治医の先生から「ついでに盲腸も取っておいたよ」と言われたのですが、今日では扁桃腺も盲腸も免疫において重要な役割を果たしていることが分かってきました。盲腸は「ついでに切っておく」ような組織ではないのです。盲腸や扁桃腺の手術は町医者の稼ぎ頭だったようです。

こうしてみると、現在医学(正統医療)がすべて科学的に正しくて、エビデンスに基づいた医療を行なっているとはとても言えません。

糖尿病の薬にアマリールがあります。インシュリンの分泌を促進する比較的穏やかな効き目の薬です。ところがこの薬は私には効くはずがないのです。どうしてかというと、膵臓がんの手術で膵頭部を残してあとは全部切り取っています。インシュリンはその切り取った部分にあるランゲルハンス島という細胞でつくられるのですから、ランゲルハンス島にむち打ってインシュリンの分泌を促すアマリールが効くはずがないのです。ところがこの前の血液検査でもHbA1cは5.6でまったく正常値です。アマリール以外のインシュリン分泌に作用する薬は服用していないのですからこの薬が効いているのかもしれません。

先生は、「おかしいんだよね。あなたにアマリールが効くはずがないんだが・・・。」と言われたのはそうした理由ですが、「効けば何でもいいじゃないですか」と返答しました。というわけで、今でも効かないはずのアマリールを朝晩服用しています。

現代医療の立場からは、どうして効かないはずのアマリールが効くのかを追求して、ほかの患者にも効くかどうかを評価することは重要なことでしょう。別の患者を助けることになるかもしれません。そのためには私がアマリールを止める、あるいは別の薬に変えてみるという方法もあります。しかし、私個人の治療という立場で考えれば、効いている薬を敢えて止めることはないのです。医学の研究のために人体実験を志願する必要はないわけです。

ガンの休眠療法を行なっているUクリニックのU先生も、ブログで「ガンも人それぞれ、ある人に効いた抗がん剤が別の人には効かない、このガンに効くというエビデンスのない抗がん剤が効くこともある。」などと書かれています。だから、患者のガンを観察しながら抗がん剤の種類と量を決めていくんだと。つまりオーダーメイドのガン治療です。そこにはエビデンスでは決められない医者の長年の経験と勘があります。

薬が効く効かないは、患者個人を見て決めるのであり、有名なガン病院のように、このガンにはこの薬をこの量と間隔でと一律に決めることなどできません。鼻の形が違うように人間の臓器は形もさまざまであり、臓器の性格も違うのが当たり前です。こうした治療の姿勢で患者に対していると、きちんとしたエビデンスなんかがあるはずはないのです。私にはアマリールが効いている、だからそれを続ければよい。私自身がエビデンスです。

代替医療であれ現代医療であれ、患者個人の症状を見て治療をするのがあるべき姿だとおもいます。しかし、ガンの専門大病院では、血液検査の値が第一で、聴診器で患者を診察するということはほとんどありません。

代替医療の多くは、患者の身体全体を治そうとする、長期的に体質を変えようとするものです。漢方薬などは同じ病名の患者でも、患者に応じて使う薬が違います。ですから、「エビデンスに基づく医療」という考え方自体が、現代医療を前提とした仕組みであり、代替医療には不都合だと言えます。

こうしてみると、科学的かどうかの線引きは非常に難しい問題だということがよく分かります。ではガン患者である我々はどうすればよいのか。何を頼りにガンと闘えばよいのでしょうか? (つづく)

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2008年9月11日 (木)

藤原郷の紅葉

朝晩がめっきりと涼しくなりました。今日も5時から散歩(ウォーキング)で近所を歩いたのですが、秋の虫が元気なく鳴いていたり、しまい忘れた風鈴が寂しげに旋律を奏でています。老夫婦だけの家からは、ラジオの音が漏れてきます。公園のホームレスも寒そうにベンチに座っていて、足下には、天寿を全うした蝉が仰向けに転がっています。

「抗がん剤よりきれいな風景を見ていた方がガンに効く」と休眠療法の先生からはいわれたのですが、写真撮影に出かけることもままなりません。チェロの演奏は気持ちよく続けています。左の二の腕が痛くて、四番線(C線)を押さえるときに腕が十分に上がらないので、音程が不安定になります。六〇肩(という言葉があるのか知らないが)なのか、少々レッスンのやり過ぎかもしれません。

続けている「代替医療はニセ科学か」ですが、さまざまな書籍や情報を学ぶにつけ、私がこれまで考えてきたこと、やってきたことは基本的に間違っていなかったという確信がわいてきます。ただ、このところハイスピードで書籍を読み続けているので、いささかストレス気味です。これではガンには逆効果です。まぁ、のんびりと続けるつもりです。
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2003年に群馬県の藤原郷で撮った紅葉です。空間全体が黄金色の光りに包まれた雰囲気で、これまでに見た紅葉の中では最高でした。ただ、写真にするとどこまでその雰囲気が表現できているか、写真はほんとうに難しいです。

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2008年9月 9日 (火)

代替医療はニセ科学か(3)

ホメオパシー

ホメオパシーは、「同様なものは同様なものを治すという類似の法則がある」いう考えの基に、ドイツの医師ハーネマンが、1810年の著書「オルガノン」によって提唱した代替医療である。ある症状を引き起こす物質を限りなく希釈して、その病気の患者に投与すると霊的な治癒能力を引き起こすとされている。

レメディと呼ばれるその薬は、限りなく希釈される。例えば30xとは10倍に希釈する作業を30回行なう。中には300c(100倍に希釈する作業を300回繰り返す)というものもある。こうしてもとの物質は「1分子」も残らないほど希釈される。30xではもとの物質は10^30分の1に、300cではなんと10^30000分の1に希釈される。宇宙に存在する原子の総数が10^80程度とされているから、300cに薄めた溶液の中には1分子も残らないことになる。30xでは東京都の水がめである矢木沢ダムに1滴のインクを垂らした方がまだ濃度が濃いほどだ。元の物質の「記憶が水に残る」ことで治癒力を得られるから薄いほどよいのだという考えだが、水にどういう機序で「記憶」が残るのか、「記憶」とはなにかは全く理解不能である。激しく振動している水分子に、どういう「記憶」が残るのか、熱運動によっても破壊されない「記憶」とはなにか。ほかの不純物の「記憶」はどうして残らないのか。

アボガドロ数という概念を知らなかったハーネマンがおかしな理論を提唱することは無理がないとしても、現在でもそれを不思議と思わない人間がたくさんいるということが驚きである。ただ救いはある。レメディは単なる水(を垂らした砂糖)であるから、副作用はあり得ない。治ることはなくても死ぬこともまたあり得ない。「ニセ科学」の代表的な代替医療といっても良いだろう。

アンドルー・ワイルの統合医療20080909143733697_0001
アンドルー・ワイルは現在最も知られた統合医療家でヒーラーである。彼の著書「癒す心、治る力」は全米でベストセラーを続けており、日本でも支持されている。1999年4月、アリゾナ大学健康科学センターにおいて、代替医療の有効性に否定的なアーノルド・レルマンと、肯定派のアンドルー・ワイルがディベート討論をした記録『ディベート討論 代替医療はほんとうに有効か 』(オルタナティブ・メディスン別冊)がある。

レルマンは、「代替医療の実践者たちは、心や思念の力を信じ、その力によって物理的現象を変化させたり、疾病を治したりすることが可能だと信じています。これは、基本的に物理学の法則や自然に対する現在科学的観点とは相反する考え方なのです。・・・個人の主観的経験が事実を100%証明するものと確信しているようで、その方法がほんとうに有効であるかどうかを評価するためには、客観的な統計学的に有意なデータを得る必要があるということを、ほとんどが理解していません。」と代替医療に「ニセ科学」との烙印を押す。

一方アンドルー・ワイルは「患者さんに・・・ある方法を試してみて、それが有効であることに気づいたなら、もうそれ以上患者さんに対して効果を証明する必要はありません。治療の有効性を確かめてもらうために、医学雑誌を見せて無作為二重盲検試験の論文を読んでもらう必要などないのです。・・・現在、正当医学で使用されている治療法のうち、厳密な試験を受けているものは30%に満たないとされています。・・・たとえば(心臓の)冠動脈バイパス形成術なども、その効果が証明されていない患者に対して使われています。」と反論している。そして、正当医学を否定しているのではなく、正当医学との統合を目指しているのだと主張する。

「量子論について」

レルマンが、「ワインバーグといった有名な物理学者はほとんど皆、量子理論は、物理的事象への人間の精神の作用についてはまったく触れておらず、非物理的原因によって物理的現象が起きるという考え方を裏付けるようなものではないと述べています。」と質問を出している。それに対してワイルは、ルイス・トーマス博士のコスモス・クラブ賞受賞の際のスピーチを引用し「深い催眠状態にある人の腕に、これはとても熱いですよと言いながら鉛筆を押し当てると、ほんとうに水疱ができてしまうという実験がある。つまり皮膚の特定の部位に自ら火傷をつくり出す方法や、血管やリンパ球や組織中のいろいろな成分に指示してイボを消させる方法を、人間の中枢神経系が知っているというのなら、人間の神経系はすでに生物医学の知識をはるかに超えたところまで進化しているということだ。・・・私が痛感するのは、量子理論のほんとうの意味をなかなか直視なさらない物理学者がたくさんいるということです。量子理論は明らかに、観察者である研究者の気持ちが観察の対象物に影響を及ぼすということを示しているにもかかわらず、物理学者は、仮想の世界の存在である原始未満の粒子を現実の世界へ持ってこようとはしないのです。」と答えている。

ここにはワイルの誤解がある。これはハイゼンベルクの「不確定性原理」を指しているのだと思われるが、不確定性原理は対象物の「運動量」と「位置」を同時に厳密にに知る方法はない、としているのであり、極微の世界で「見る」ということは対象に波長の短い光の粒子を当てるということで、その行為によって対象が影響を受けるということである。(もっとも不確定性原理に対する解釈はいろいろあり、定まっているとは言えないかもしれない)
ただ、人間の「気持ちが対象物に影響を及ぼす」というワイルの主張を指示していないことは確かである。量子論の世界では「シュレーディンガーの猫」というおもしろい思考実験(パラドックス)もあり、その解釈につていて論争が続いている。一つの解釈にエヴェレット解釈というのがあり、多世界解釈ともいわれるが、世界はあらゆる瞬間からたくさんの世界に分岐して存在しているのだというものである。これらの解釈の一部に「観察者が箱を開けて結果を知るという行為によって、結果が左右される」という考えがあり、ワイルの主張はこのあたりを根拠にしているのではないかと思われる。

しかし、これらは「ミクロのレベル」での量子的な話であり、人間の体(化学反応の集積)における分子レベルでは問題にはならないし、適用するほうが無理であろう。

ワイルの統合医療の考えは、身体的・精神的・霊性という3分野を対象としているが、「霊性」といわれる部分においては「ニセ科学」だと言ってよいように思う。ただ、科学的でないから役に立たないと言っているのではない。「霊性」的な要素を考えることは効果があるかもしれないが、それが科学的かどうかは別の問題である。ワイルがよく持ち出す、念じることによってイボが消失する例や催眠状態の人の腕に水疱ができるという例に関して、残念ながらレルマンからは反論がない。

疑似科学と科学の哲学

先に紹介した『疑似科学と科学の哲学』において、代替医療の特徴として、

  1. 全体的な視点の強調
    「患部」でなく、体全体がよくならないと病気は治らない
  2. 精神的な側面の強調
    心と体の結びつきを重視する。ただ神秘的な「霊性」を重視するものから「ストレスをためない」というレベルまで温度差がある
  3. 自然治癒力の信頼
    医療は自然治癒力を助けるものであり、治すのは本人である。神秘的な「生命力」に訴える流派から、正当医学でも認めている治癒力まで、ここでも温度差がある
  4. 古代からの知恵の尊重
    伝統医療や民間療法を基礎に置くものが多い。

わたしたちはなぜ「科学」にだまされるのか―ニセ科学の本性を暴く

を挙げている。代替医療が批判されるのは、正当医学でも認められている穏健な 主張をするものから、いかがわしいものまでが連続的につながっていて、穏健な主張がいかがわしい主張に利用されがちだという点にある。カイロプラクティックは腰痛などに効果があることは正当医学も認めているが、脊柱のゆがみを直すことでガンも治ると主張することがある。また、安保免疫学は、心のありようが白血球数に影響を与えるという点では正当医学だと言えるだろうが、ストレスをなくせばガンも治る、抗がん剤も手術もかえって悪影響であると断言する。代替医療が疑似科学(ニセ科学)といわれるのは、こうした文脈においてである。(つづく)

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2008年9月 5日 (金)

代替医療はニセ科学か(2)

ルルドの奇跡Photo_2

5月31日に、国際フォーラムで小椋佳のトリビュート・コンサートに行ったのですが、 ゲ ストのえりさん(伊東恵里)の歌声には感激しました。武蔵野音大で声楽を学んだ歌手で女優。ディズニー映画の吹き替えによく出てくるようです。ミュージカル座の「ルルドの奇跡」で主演のベルナデット役を演じ、東京芸術劇場ミュ-ジカル月間優秀賞を受賞しています。

  ←再生できます。

ルルドの泉の奇跡については、Dr.ワイルの本などでも紹介されています。1858年、ピレネー山脈の麓にある小さな町ルルドにすむ14歳の少女ベルナデットがマッサビエルの洞窟のそばで薪拾いをしているとき、聖母マリアを見たという話で、マリアの言葉通りに湧き出した泉にはあらゆる病気を治癒する不思議な力があるということです。今では年間500万人もの巡礼者があり観光名所にもなっています。

奇跡的治癒であるかどうかは、ルルドの医療局が認定します。その基準は大変厳しく、「医療不可能な難病であること、治療なしで突然に完全に治 ること、再発しないこと、医学による説明が不可能であること」ということです。

これまでに6700件の「奇跡」の自己申告があり、そのうち2500件が「説明不可能な治癒」とされていますが、医療局により認定されたのは67件だけです。ガンはたったの3件しかありません。泉が発見されてから150年以上ですから、年間500万人は最近のこととして、少なく見積もっても100万人/年の巡礼者がいたとします。150年間で1億5000万人の巡礼者があったことになりますから、自己申告のあった6700件でさえ、0.005%にしかなりません。

カール・セーガン 科学と悪霊を語る

カール・セーガンは彼の最後の著作『科学と悪霊を語る』の中で、「ガン全体 でおおざっぱに言えば1万から10万人に一人は自然治癒するが、泉を訪れた人のうち5%がガンに苦しむ人だったとすると、そのうち50人~500人の人々からガンが治癒したという報告があっても良いはず」だと書いています。家でおとなしく療養していた方がましではないかと。「奇跡」といわれているものは多くはプラシーボ効果ではないかという懐疑主義派からの主張です。(奇跡を支持する側からは、医者に見放された巡礼者だから少ないのは当たり前、自己申告しないものが数倍はいるはず、という反論もあるそうですが・・・)

数字にだまされない

「○○でガンが治った」というときに、「何人が対象で、治らなかった人はどれくらいいるのか」ということを確認しなければなりません。人間は、自分が得たいと考えているものはよく覚えている(書く)が、期待に添わないものは忘れる傾向があります。架空の体験談をでっち上げたバイブル本で、アガリクスを売りまくった史輝出版の犯罪例もあります。私は、史輝出版から本を出したことのある人間の書いたものは一切信用しないように用心しています。

常識で考える

昔競馬予想に凝ったことがありました。20年以上も前のことです。まだパソコンが「マイコン」といわれていた頃、競馬予想ソフトを作って一発儲けようという考えです。おかげで統計学の勉強にはなりましたが、「強い馬を予想して勝ち馬を当てても、儲けることはできない」ということが分かりました。強い馬を予想しても配当が低くなるからです。「弱い」と思われている馬がどのレースで勝つかを予想しない限り利益は出ないということです。そのためにはどうするか? オッズを時系列で分析し、あり得ないような馬券の購入があった馬を探すことにしました。ようするに八百長レースを探してそれに参加するということです。八百長とは言えなくても「演出」されたレースが1日に2レースくらいはあると思いました。
これで負けることはなくなりました。なにしろ万馬券しか狙わないのですから。「演出」されたレースは高配当になるわけですから、50倍以下は買わないのです。

利益は出ました。しかしそのために土日は9時から16時までパソコンの前に貼り付けの状態です。これでは僅かの儲けのために時間が無駄になります。労力を考えたらペイしません。こんなことを続けていたらガンになるに決まっています(実際直腸ガンになりました。これが原因かどうかはもちろん分かりません)

ちまたには攻略本というのがあふれています。競馬・競輪・パチンコ・・・。でもここで常識で考えてください。本当に確実に儲かる方法があれば、私なら世間に公表はしません。そんな手間ヒマをかけるより、自分でその馬券を買った方が簡単に金が手に入ります。どうして原稿を書き、出版をするというやっかいなことをする必要があるでしょうか。

ガン治療も同じです。本当に効果のある治療法・薬なら、世界の大製薬会社が放っておきません。株式関係のニュースでは、「○○製薬が新しいガンの治験を始めた」というだけでその会社の株が値上がりします。うまく成功すれば莫大な利益が転がり込みます。バイブル本などという面倒なことをしなくても、きちんとデータと結果を公表すれば莫大な利益になるのです。ガン患者を助けることにもなり、感謝されます。「治験をするには金も時間もかかる」という反論もありえます。ならば少なくとも、何人に試して何人に効果があったのか、何人が効果がなくて死んだのか、というデータくらいは公表すればよいのではないでしょうか。

アラビノキシランで進行ガンが治ったというJackさんのお父さんの例を疑っているのではありません。ブログの内容は相当程度信用できるものだろうと感じています。ガンは治るのです。しかし、自然治癒することもあるのですから、科学的に判断するには統計処理と二重盲検法によるチェックが必要だということです。

しかし、代替医療はそもそも統計処理にはなじまないという意見があります。統計処理するためには数量化されたデータが必要ですが、多くの代替医療は、効果を数量化することが困難です。 (つづく)

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2008年9月 3日 (水)

代替医療はニセ科学か(1)

アラビノキシランで進行胃がんが治った

Jackさんのブロに、余命3ヶ月と言われながら、手術もせずに進行胃がんを完治させたお父さんの闘病記が載せられています。

 2006年12月に、進行胃がん、ステージ4、肝臓始め大腸・リンパ節他体中に転移…腹膜播種(ふくまくはしゅ)、骨盤底に腹水、・・・手術不能。--もっても1年、悪ければ余命3ヵ月--との宣告を受けます。しかし手術も受けず(というか、手術不能の状態)に、高品質のアラビノキシランを服用することで3ヶ月でガンが消失してしまった。

病院についた私と家族は、CT検査の結果が待ちきれず、医師のところへ出向いた。
…CT検査の結果は、すでに出ていた。
そして皆で、その写真を見せてもらった…

「え??」

「癌が…消えている???」

…そうなのだ、癌が「消えて」いるのだ!父の胃の部分に大きく影となっていた癌が、
肝臓にあった影が、大腸部分が、他にバラバラとあった影が、無くなっているのだ!

----「残っているのは、この胃と肝臓の間にあるリンパの部分だけですね…
それも、10cmあったものが5cmに縮小していますね。あとは全部消滅しています」
…医師が告げた。

あまりのことに、私は自分の目を疑った。夢を見ているのではないのか…
つい一昨日、胃カメラで見たときには、まだ胃の底に少しだが癌細胞が残っていたのだ。
それが跡形も無く消えてしまっている。たった二日で消えてしまうとは!!
何ときれいな胃に戻った事か!
私が心配していた肝臓転移の癌も無い!
散らばっていた小さな癌も、跡形も無いのだ!
…嘘ではない。自分のこの目で確かめたのだから。(CT画像のページ参照)

転移部分は、リンパの部分を1箇所残し、あとは全て消滅していた。
その残ったリンパ部も、当初10cmもあったものが、なんと5cmまで縮小しているのだ!

すばらしい体験談であり、闘病記ですね。高品質のアラビノキシランはそんなに効果的なのでしょうか? 抗がん剤も放射線治療も併用していたわけですから、何が効いたのかは特定できません。しかし、通常の標準的治療ではこうした奇跡的な回復はまさに「奇跡的」にしか起こらないことも事実です。Jackさんも次のように書かれています。

…私の父と同じように、皆様全員がこの代替療法で「絶対に治ります」とは申し上げられません。
様々な効能をもつ機能性食品であっても、化学療法と同様に効果の「個体差」はあり、各人によって効果の出方は変わります。

私が言いたいのは、がんでも健康であっても免疫力を向上させることが、がん治療および健康促進の一番の近道である、ということです。
がんに打ち勝つ免疫力をつけるには、高性能な機能性食品を軸とし、食事、水、ストレス、睡眠、運動、体温、スピリチュアル…など、生活全般の
トータルバランス=総合力をもって対処することです。そうでなければ、がんには太刀打ちできません。

私の考えも同じです。つまり、「○○でガンが治った」という闘病記はたくさんあります。しかも○○にはいろいろのものが当てはまります。アガリクスかもしれないし、フコイダンかもしれない。サメの軟骨やプロポリスもあります。(中にはでっち上げたものも多いが・・・特にバイブル本に書かれたことは全てでっち上げだと思って間違いない)

私たちガン患者が信じてもよいのは、「末期ガンでも治る」という「事実」です。この事実はたくさんあります。1万人に1件という人もいれば、いや100人に1人はいるという人もいます。ガン=死ではないということです。しかし、これをやれば絶対に治るという方法もまたありません。治る可能性・確率が高くなるかもしれない、という程度です。

しかし、それは現代医療でも同じことです。手術以外にはガンを完治させる方法はありません。放射線も抗がん剤も「延命効果」しかないのですから。

アラビノキシランの成分であるL-アラビノースについては、厚生労働省の「素材情報データベース」に載っています。ただ、「アラビノースを関与成分とし、「血糖値が気になる方に適する」旨の表示ができる特定保健用食品が許可されている。」という以外は、全ての項目で「調べた文献の中に見あたらない」と書かれています。

私も少し調べましたが、アマゾンでいくつかの書籍があったので図書館で借りてみました。『難病を癒す免疫療法-病気の「原因治し」と免疫強化物質アラビノキシラン』-鶴見隆史著でしたが、内容が陳腐でよく理解できませんでした。著者が悪いのでしょう。江本勝流のニセ科学の見本とも言える「波動測定器」を使って効果を測定し、「だから効くのだ」という論理です。まともに読む気もしないで閉じてしまいました。帯津良一氏の監修した本もあるのですが、金を出してまで読む気がしません。

奇妙な論理〈2〉なぜニセ科学に惹かれるのか (ハヤカワ文庫NF)

奇妙な論理〈1〉―だまされやすさの研究 (ハヤカワ文庫NF)

ニセ科学

ガン患者の弱みにつけ込んだニセ科学があります。気をつけましょう。では代替医療はすべて「ニセ科学」なのでしょうか。そんなことを考えてみます。

まだ勢いが衰えないようですが、「マイナスイオン」はニセ科学の代表でしょう。トルマリンは一時よく売れたようです。マーティン・ガードナーはその著書「奇妙な論理」の中でたくさんの「疑似科学」を列挙しているが、代替医療として、

疑似科学と科学の哲学

を挙げている。有機農業も疑似科学に含まれている。もっともこの本が書かれたのが1952年ごろだから、その当時の知識を反映したものでしょう。

代替医療は全て「ニセ科学(疑似科学)」なのだろうか。科学哲学の分野では、どこからを科学とし、どこからを疑似科学とするのかを決定する「線引き問題」の論争が続いています。そうした科学哲学を紹介した本に『疑似科学と科学の哲学』(伊勢田哲治)があります。この本の第4章では、「代替医療を題材に 科学と疑似科学と社会」の問題を扱っています。(つづく)

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2008年9月 1日 (月)

福田総理が辞任

ブログを書こうとしたら、テレビで福田総理辞任の記者会見が始まりました。驚きましたが、一面「やっぱりか」という気持ちもあります。

定率減税を廃止して庶民の生活苦を作り出すきっかけを作った公明党。2003年の総選挙で基礎年金の税負担を二分の一に引き上げる財源として、「定率減税の段階的廃止と年金課税の見直し」を掲げ、廃止の言い出しっぺのその公明党が、今度は「定額減税」をごり押ししています。節操や見識のかけらもない、選挙目当てが見え見えのこの政党にはあきれ果ててしまいます。

こんなのと一緒に選挙では、福田総理が「やってられないよ」という気持ちはよく分かりますね。また、この時期に辞任して麻生幹事長に禅譲すれば、来るべき総選挙で自民党に有利に働くという計算もあるのでしょう。阿部前総理に続いて、国会での所信表明演説の直前に二人の総理が辞任するのですから、異常です。自民党も末期症状です。

でも麻生さんで大丈夫でしょうか。吉田元総理の孫で、大会社の経営者、何の苦労もなく育ったひとです。復古調の靖国派であり、「一言多い」ので有名な政治家でもあります。九州が選挙区でありながら、生活保護を打ち切られて「おにぎりを食べたい」と日記に書き残して餓死した北九州の事件も知らないようで、「今の世の中、餓死する程の貧しさが存在するわけではない」と言ってのけているような政治家です。こんな人に今の庶民の生活苦を解決することを期待する方がどだい間違っているのかもしれません。マスコミの作り上げた虚像は先の安倍総理でもそのもろさが浮き彫りになったはずですが、でも我が国民は非常に愚かで我慢強いのですから、またまたマスコミに踊らされ、麻生新総理に歓迎一色になるに違いありません。

昨日投票の沖縄県竹富町の町長選で、無所属の新人が、自民党推薦で現職の元町長を1455対404票という大差で破ったと報道されています。今日は防災の日ですが、この日本になにか大きな地殻変動が起き始めているのではないか、そんな気持ちにさせられます。

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