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2010年9月

2010年9月30日 (木)

手術は免疫療法

今日はこれからチェロのレッスン。「夢のあとに」は次回ということになって前回のレッスンから「イパネマの娘」に取りかかっています。ボサノバのリズムに四苦八苦です。どうしてもリズムに乗り切れない。メトロノームで練習したが難しい。体で覚えなければダメかも。

2/4|●○○● ○○●○|○○●○ ○●○○|
 =|タツツタ ・ツツタツ|ツツタツ・ツタツツ|

このようにアクセントが移動するので混乱するのです。あるベース奏者もブログで次のようにこぼしているから、チェロの初心者である私だけの問題とも言えないようです。

そこでボサノバなんですが(?)、相変わらずしっくりきません。
基本的にはいくつかのお約束のリズムパターンを繰り返し弾いているのですが、どれも乗り切れない演奏になっているのが判ります。
たいして早いテンポで無い場合でも、なんだか常にリズムが遅れそうで慌てて弾いているといった感じです。
各小節の頭の拍に対して、自分の中の感覚が少し遅れているみたいなんですよね。

そじ坊で熱燗を一杯引っかけてレッスンの臨めばうまくリズムに乗れるかも、と。


三大療法否定論者(船瀬俊介氏とか安保徹先生を思い浮かべてください)は手術は危険だ。がん細胞が全身に散らばるし、後遺症も残る。抗がん剤は、もともと毒ガスから開発されたもので、猛毒であり、さらに発がん性もある。放射線はDNAを破壊して、これも発がん性がある。と言われます。しかし、このようなボタンAを押せば赤いランプがつき、Bを押せば青いランプがつくというような、原因と結果が一対一に単純に関連している事象は、自然界にも人間社会にもほとんど存在しません。

テレビで納豆がいいと言われたら店頭から納豆が消えてしまうような日本社会ですから、単純明快さを好む(というよりもそれ以外の思考方法を知らない)人が多いということなのでしょう。Amazonで「著者:安保徹」で検索すると90冊にもなっています。「体を温めれば癌は治る」という単純な理論?(仮説)を広めるのにどうして90冊もの著書を出す必要があるのかと、素直に考えてみれば「これはおかしい」と感じる感性すらも、どうやら失った人が多いようです。

安保氏と同じ免疫学者の多田富雄さんが書いた名著『免疫の意味論』にこんなことが書かれています。(ちなみに著者:多田富雄で同じようにAmazonで検索すると74冊ヒットしますが、多田さんの幅広い共用を表わしており、免疫学だけでなく能に関するもの、『落葉隻語』などの随筆など多彩です。)

免疫の意味論

『免疫の意味論』において多田さんは「手術は免疫療法でもある」と言います。手術で腫瘍の大部分を取り除いたとき、遠くに散らばっているがん細胞が免疫反応によって消滅するのです。腫瘍が大きいときにはがん細胞が免疫抑制を促す物質を放出しており、免疫力が押さえられているのですが、それを取り去ると、がん抗原を認識したリンパ球(T細胞、B細胞など)が小さながんの固まりを攻撃できる態勢になる。がんにも、はしかのように獲得免疫があるというわけです。つまり一度がんになると同じがんにはならないらしい。最も患者が生き残ることができればですが。

9月11日のブログでも紹介したメトロノミック療法では、少量の抗がん剤をチョコマカと投与することによって、驚くような疾病制御率があることが発表されたのですが、がん組織の増殖をささえる血管新生を押さえる作用だけではなく、がん免疫反応を維持し、がん細胞自体を“休眠状態”に導く、と結論づけています。また、われわれ膵臓がん患者にとっては大切な抗がん剤ジェムザール(ゲムシタビン)も、がん免疫反応を促進する効果があることが確かめられているのです。つまり抗がん剤も使い方や種類によっては免疫力を高めてがんの増大を抑える効果があるのです。三大療法否定論者が言うようには、その効果は単純ではありません。

多田さんの言葉を借りれば、がんは「自己」と「非自己」の境界に位置しているのであり、同じがん細胞や他の細胞、免疫系を含めた生命体全体を構成する「複雑系」の一要素であるわけで、しかもがん細胞もまた複雑系、といように多層構造になっている。「スーパーシステム」でもあるのです。

がん患者にしてみれば、これさえやっていれば必ず治ると言ってもらいたい。その気持ちは分かりますが、原因と結果が一対一に対応したり、食事療法をしていればがんは必ず治るとかの、あまりにも単純明快な治療法は”似非療法”だと断定しても良いのです。

話は変わりますが、映画にもなったマイクル・クライトンの『ジュラシック・パーク』にはカオスやフラクタルに関する記述が頻繁に出てきますね。たとえばこちらにその紹介が。続編の『ロスト・ワールド』は複雑系について数学者イアン・マルカムが解説してくれます。『タイムライン』も読んだけど、こちらは量子力学とエヴェレットの多世界解釈が取り上げられていて、タイムマシンも登場する。これも面白かった。恐竜もがんになっていたようですから、がんは生物発生の初期から存在しているのでしょうね。

「自己組織化臨界現象」という考えをすれば、がんと地震、山火事や株式の暴落がすべて同じ法則に基づいているということが証明できるそうです。複雑系って本当に面白い。

ジュラシック・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) ジュラシック・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)
マイクル クライトン Michael Crichton

ロスト・ワールド―ジュラシック・パーク〈2 下〉 (ハヤカワ文庫NV) タイムライン〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) ディスクロージャー〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) アンドロメダ病原体 (ハヤカワ文庫 SF (208)) エアフレーム―機体〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)

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2010年9月26日 (日)

巾着田の曼珠沙華

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今年の猛暑のせいで、彼岸を過ぎたというのに彼岸花の開花が遅れています。やっと見ごろを迎えた日高市の巾着田に曼珠沙華を撮りに行きました。
出発は午前3時50分、巾着田に着いたのは5時半でしたが、すでに30台ほどの車が臨時の駐車場に止まっています。ほとんどがアマチュアカメラマンでご夫婦できているのも何組かあります。まだ空も暗かったので、コンビニで買った弁当をあけて朝食。

4時間は歩いたかな。がんには運動がいちばんの薬です。下手な抗がん剤よりは歩いて写真でも撮ったり、登山をしたりの方がよほど効果があると多くの医者が言います。しかし日常の生活では歩くことを続けるのは難しい。でもカメラを担いで撮影に行けば否応なく歩くことになります。私のような下手な写真でも良いのです。歩けばナチュラル・キラー細胞が喜びます。百枚に一枚ほど気に入ったショットが撮れると一層免疫力が高まる気がします。
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8時ごろには周辺の道路は渋滞しているようでした。駐車場は結構広いので、それでもまだ余裕があるようです。

撮影が終わって帰路についたのは10時。もう駐車場の入口からは大型観光バスと自家用車で延々と長蛇の渋滞です。それを尻目に私は反対車線を悠々と帰ってきました。

歩いて写真を撮って、免疫が高まる効果があるに違いありませんが、渋滞に捕まるとそれも半減します。ストレスです。だから撮影は早朝に限ります。写真に最適な光線は早朝と夕方に斜めから差し込む時間帯です。昼間の上からの光線は写真がべたっとして、あるいは逆にコントラストが強すぎて趣に欠けます。
白いというか、淡いピンクの曼珠沙華もあるのですね。知りませんでした。

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心と身体を癒して、がん細胞を退治してください。

国立病院九州がんセンターががん患者向けの癒し系画像をたくさんアップしています。外出もままならない患者さんは、こちらの写真もご覧になって癒されてみては。

癒し憩い画像データベース」とは

 「自然界の美しい情景・Wshot00154音・生命力には人を癒す力がある」 と、昨今、医療の場でも盛んに研究されております。九州がんセンター画像情報部でも「癒し・憩い」をテーマにさまざまな研究を行っています。
 本サイトは、画像情報部により収集された数々の自然界の写真・音・映像を、わかりやすく分類したデータベースです。一般の方々にもWebを通じてこれらの写真・映像を閲覧できるようにしました。自然の持つ美しさ、温かさを画像から感じていただき、すこしでもみなさまの心の安らぎにつながっていただければ幸いです。

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2010年9月25日 (土)

大阪府立成人病センターの50年

ミューザ川崎シンフォニーホールでの「がん患者支援チャリティセミナー&コンサート」に行ってきました。正直、セミナーの内容もいまいち。日本フィルの演奏はまあまあでしたが、最初の曲ビバルディの四季より春の第一楽章が終わったら拍手をする人が大勢いて、ソロバイオリンも指揮者も戸惑っていました。楽章が終わるたびに最後までこんな調子で拍手が入るので興ざめというか、恥ずかしくなって困った。日本フィルの理事長とかの挨拶がこれまた延々と長い。いい加減にしてくれと言いたくなった。ホールは初めてだが、良い音響のホールです。2階席最前列の中央、指揮者の真正面でした。まぁ演奏は徐々に調子に乗ってきたので良かったというべきかもしれませんが、セミナーとコンサートのハイブリッドは成功したとは言えませんね。

明日は午前4時起きで日高市の巾着田に曼珠沙華を撮りに行きます。今年の猛暑で曼珠沙華の開化も遅れているらしい。早いけどもう寝ます。


難治がんと闘う―大阪府立成人病センターの五十年 (新潮新書)

膵臓がん患者にとって大阪府立成人病センターは希望の星のような存在です。なにしろステージⅢで手術適用の膵臓がん患者で5年生存率が50%だというのですから。リンク先に詳細だデータがありますが、ステージⅠ、Ⅱなら90%以上です。この大阪府立成人病センターの50年を取材した本『難治がんと闘う―大阪府立成人病センターの五十年 (新潮新書)』が7月に出版されています。

この大阪府立成人病センターの9人の医師にインタビューしたもので、第3章に現在同センターの病院長であり、肝胆膵悪性腫瘍の外科治療における第一人者の石川治医師の記事があります。

同センターでの膵がんの手術数は年間で70例。石川先生は、大学紛争のあおりもあって卒業後に同センターに来られたが、外科では膵臓部門しか残っていなくて、膵臓担当になってしまったという経歴の方です。当時は年間手術数は3,4例。というのも50例くらいあってもほとんどがステージⅣbで発見されて来るので手術できなかった。石川先生は、先ず広範囲なリンパ節郭清手術を行なうことで生存率を20%に挙げることに成功する。さらに肝臓転移を押さえるためにと、手術中にカテーテルを2本入れておき、門脈と動脈の療法から抗がん剤を注入する2チャンネル化学療法を考案する。これによって5年生存率は30%(T1,2,3の合計で)にまでなる。そして2000年ころには術前放射線療法を併用することにより、UICC分類のT3(ほぼステージⅢとおなじ)において5年生存率を50%達成することができた。T1,T2は90%を超えている。

現在ではガンの手術における広範囲な拡大郭清手術は生存率に寄与しないということで評判が悪いが、石川先生に言わせると「郭清に意味はないということはない。肝転移の予防を付加すれば意義が明瞭になる」とのこと。

最新「がん」の医学百科―告知されたその日から役立つ

最新版の『最新「がん」の医学百科―告知されたその日から役立つ』は癌研の向山雄人先生が書いていますが、これによれば膵臓がん全体での5年生存率は10%程度です。どうして他の病院では大阪府立成人病センターと同じような方法がとれないのでしょうか。50%と20%では単純計算だが、膵臓がんによる志望者数26000人/年のうち7800人が助かるかもしれないということになる。この疑問に対して石川先生は、ひとつには先の拡大郭清手術は無効だという海外論文の影響を挙げている。リンパ節の拡大郭清は無効だという意識が医師の頭に染みついているのだという。もうひとつは、この方法では大変な手間と時間がかかる。カテーテルを2本も入れておかねばならないし、術前の放射線療法では放射線医との綿密な連携が不可欠であり、放射線もピンポイント照射であるから照射計画に手間暇がかかる。結局大阪府立成人病センターのような自治体病院だからできるということかもしれない。

他の章では、大阪府の「がん登録」データに基づいたがん患者へのトータルケアの重要性を説いた第1章、放射線療法に関する第8章、遺伝子解析による「個別化医療」への展望を述べた第9章など、読み応えのある内容でした。放射線療法では、現在陽子線、重粒子線による新しい治療法が話題になっていますが、さらにホウ素中性子補足療法が臨床研究として進行中です。これには中性子の発生源として原子炉が必要ですが、2009年に京都大学が世界初の小型加速器を開発し実用化に向けて研究中です。移動式のものを用いて橋脚の検査をするという計画もあるほどです。

大阪府立成人病センターは大阪市内中心部への移転建て替え計画の進行中であり、2015年には500床の新病院、研究所・ガン予防情報センターを併せ持つ地上14階地下2階の新施設として開院する予定である。

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2010年9月21日 (火)

リフレッシュ休暇

先週の土曜日から休暇中です。今週いっぱいはリフレッシュ休暇として、のんびりとなんにもしないで過ごしています。というわけで、ブログも来週まではお休み。

箱根に一泊旅行でした。塔ノ沢温泉の「山の茶屋」、15部屋のこじんまりした一の宿クラブの宿でして、のんびりした時間を過ごしました。箱根はいつ行っても込んでいますが、この連休は特に大混雑です。ま、カーナビのスマートループ・リアルタイムデータのおかげで、東名と箱根路の渋滞はほとんど回避して走ることができましたが。

いかん、ブログは休みのはずだった。旅行の件も後日にします。

2010年9月14日 (火)

膵臓がんとサプリメント

がん一般に関するサプリメントの効用については、いろいろな情報に接することがあるのですが、膵臓がんにサプリメントは効くのか?という具体的な情報はあまりお目にかかることがありません。安西さんの最近のブログで膵臓がんと食習慣・サプリメントの記事があります。

食習慣とサプリメントの摂取状況を、膵臓がん患者532人と背景をマッチさせたがんのない1701人との症例対照研究です。栄養素ごとに摂取量に応じて4段階にわけ、摂取の最も少ない群におけるすい臓がんの割合を1.0としたとき、摂取の最も多い群におけるすい臓がんの割合を調べたもの。

  • 8つの飽和脂肪酸の摂取が多いと膵臓がんの割合が1.6~2.6倍になるた
  • 単価不飽和脂肪酸のパルミトレイン酸では1.6倍、同じくオレイン酸では1.4倍
  • 多価不飽和脂肪酸のリノレン酸では1.5倍
  • 逆に、オメガ3不飽和脂肪酸を850mg/日以上摂取すると、0.47倍に半減する
  • gatolic酸では、0.68倍
  • ビタミンCの摂取が多いと0.69倍
  • ビタミンEは0.67倍

話題のビタミンDに関しては触れられていませんが、ビタミンC、Eではサプリメントとして摂ることが大事ということです。食事は動物性のものよりは魚などにふくまれるしぼうさんがよいという、これまでのがん一般に対していわれてきたことが膵臓がんに関してより明確になったということでしょう。予防効果のある食品、サプリメントは膵臓がんの"治療効果も期待できる"と考えて良いと思います。

がんに効く生活』ではさらに具体的な食品を挙げて書かれています。もう一度じっくりと読んで取り組むことを薦めます。私の今朝の食事は、納豆に脂ののった大きめのイワシの煮付け、もやしともちろん玄米ご飯でした。イワシで今日のオメガ3不飽和脂肪酸はばっちりです。

済陽高穂氏やゲルソン療法などの厳格な食事療法は膵臓がんには効果がありません。それは以前の記事にも根拠を示して書いています。魚を食って、運動して、落語を聞いて笑う。食後のマルチビタミン。チェロを弾く。ときにはカメラを担いで写真撮影。熱中できるような好きな趣味を持つ。寝る前には瞑想をしてメラトニンを一錠。これが私流のやり方です。

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OTS株が急上昇

昨日はオンコセラピー・サイエンスの株が続伸したというニュースがありました。膵臓がんのがんペプチドワクチン(OTS102)が、「11月開催予定の第3者機関による効果安全性評価委員会の判断によっては12年の上市が見込める段階となっている」と、みずほ証券のアナリストが発言したことがきっかけのようです。東証マザーズ上場の同社株は、昨日一日で159,700円から172,000円に上昇。みずほ証券が新規に投資判断を「アウトパフォーム」、目標株価23万9700円にしたためです。

株などには関心がないのですが、「安全性評価委員会の判断によっては12年の上市が見込める段階となっている。延命効果が検証されて認可となれば、国内における進行性すい臓 がんの標準療法となるだけでなく、米ジェネンテック社が創製した抗体医薬『アバスチン』に次ぐ世界で2番目の血管新生阻害を作用メカニズムとする治療薬になる」との報道には期待しています。

中村祐輔教授の話では、この夏にはペガサスPCの一応の結論が出る、ということでしたが、さっぱり詳細な情報が出てきませんね。中村教授はOTSの元役員で、第二の保有株主であるわけですから、がんペプチドワクチンの試験結果を事前に漏らせばインサイダー取引とされることもあるわけで、うかつには話せないという事情もわかります。

しかし、上市がが2012年ですか。11年には治療に使えるとばかり期待していたのですが。いずれにしろ、具体的な試験結果を早く知りたいものです。

2010年9月12日 (日)

第10回 「いのちに感謝の独演会」

樋口強さんの「第10回 いのちに感謝の独演会」に行ってきましP1010196_2 た。会場は深川江戸資料館。近くの商店街では案山子祭りとかで、道路に面していろいろな案山子が並んでいます。

演目は柳花楼扇生さんの「金明竹」、続いて羽太楽家はじ鶴さんこと樋口さんの「いのちの車」。たくさん笑いました。笑いすぎて涙を拭いたのか、生きていることに感激しての涙なのかわかりませんが、眼鏡がくもることも何度かありました。がん患者と家族だけが入場を許された、いわばがんになったことの特権です。祈念すべき10回目ですが、欠かさず参加している、つまり10年再発なしでこの会に参加しているという方が何人もいることにも希望を得ることができました。P1010199

柳家喜多八師匠の噺も絶品です。久しぶりで寄席の雰囲気を堪能しました。喜多八師匠はしきりに「YouTubeで、圓朝祭での私の画像を見てください」と宣伝していましたので、ここにリンクしておきました。トリは樋口さんの古典落語「ちりとてちん」。誕生日の趣向として、何でも知ったかぶりをする裏に住む竹という男を一泡吹かせてやろうという相談がまとまる。水屋で腐った豆腐が見つかり、これを「元祖 長崎名物 ちりとてちん」として竹に食わせることに。上方落語では「ちりとてちん」だが、江戸落語では「酢豆腐」。ま、噺の中身は少し違うが。

今日一日でNK細胞は1.5倍、免疫力も活性化まちがいなし。(*^O^*) 
<会場内は撮影禁止のため、残念ながら画像はありません。案山子の写真で我慢してください。竜馬がキリストみたいですが・・・>

来年の開催は9月18日だとか。元気で生きていて、また来年皆さんに会いますよ、きっと。

落語が終わって、深川江戸資料館の真向かいにある「深川宿」で名物深川めしのお弁当を買い、これで夕飯は決まり。アサリが美味しかった。

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2010年9月11日 (土)

Nature Reviews メトロノミック療法の有効性に関する研究

メトロノミック療法(メトロノーミック療法、メトロノーム療法、低用量抗がん剤治療、休眠療法などいろいろの言い方がある)の有効性についてこの5年間の臨床研究をまとめた論文が出されている。従来の抗がん剤治療は、体表面積に応じて一律に抗がん剤を投薬する方法であるが、メトロノミック療法は副作用のでない少ない用量で間隔を置かずに投与する。患者は標準治療に比較してより長期間の生存が可能になるのではないかといわれてきた。

高橋豊氏や梅澤医師が行なっている治療法であるが、一般にはエビデンスがないとされている。しかし、日本においても乳がんのメトロノミック療法などいくつかの臨床試験結果が発表されつつある。免疫療法との併用で治療を行なっているセルメディシンなどの医療機関もある。少し古い情報だが、匿名の医師によるブログ「やぶいぬ応援団」に「9回裏からの逆転」という記事もある。

ここ5年間の臨床研究をまとめ有効性を議論している総説がNature Reviewsに発表され、内容がセルメディシンのドクター通信から発信されている。

少ない用量の抗がん剤では「効かない」という医者が多いが、そんなことはない。逆に小量の抗がん剤投与ではがん免疫反応を維持したり、患者の免疫力が高くなる可能性もあるのではないかと、実際に治療に当たってきた梅澤医師などは、実感として話している。それもこの論文では肯定的に紹介されている。何よりも患者が長生きしている。副作用が少ないから「長生きした期間」のQOLも当然ながら良い。標準的な抗がん剤治療で、仮に3年延命したとしても、そのうちの2年間は激しい副作用で何もすることができずに、ただベッドで生きているという状態ならデータとしては有効であっても患者にとっては「副作用と闘うための延命」でしかない。

メトロノミック療法では標準治療に比べてトータルの抗がん剤使用量は多くなることもある。製薬メーカーにとっても売上が増えるはずだからデメリットはないはずである。しかし、なぜかこうした低用量の臨床試験は少ない。確たるエビデンスが存在しない。製薬会社も積極的に臨床試験をやろうとはしない。だから、エビデンスのある(製薬会社の推奨する)マニュアル通りの投与をしているほうが医者にとっては安全である。したがって、多くの医者はやってみようとはしない。

優秀な厚生労働省官僚がこうした研究を知らないはずはない。彼らはメトロノミック療法が普及すれば抗がん剤の使用量が増加し、トータルの医療費が増えることも把握しているに違いない。総医療費の3割を占めるがん治療である。抗がん剤の使用量が増加すれば、総医療費の増大は相当なものになるはずである。厚生労働省にとっては総医療費の抑制が至上命令である。がん患者が長生きして、延々と低用量抗がん剤を投与すれば大変なことになる、と考えているだろうと推測することは論理的必然である。メトロノミック療法が消極的に取り扱われている原因はこのあたりにもあるのではないかと感じている。

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2010年9月 8日 (水)

サプリメントのラベルにも注意すべし。ビタミンD

先日、いつものクリニックでアマリールを処方していただいたときのこと、相変わらずこの先生が「膵臓がないのにインシュリンがでているのがおかしいよなぁ」とおっしゃる。癌研の私の手術をした先生は、「実際にはよくあること。教科書が間違っているんだよ」だと言っているのだが・・・。W・B・キャノンが『からだの知恵 この不思議なはたらき』で、すでにこのように言っていることは以前に書いた。

スペアのない器官の安全度
膵臓は、からだが糖を適切に利用するために必要な内分泌物インシュリンを作る。前に述べたように、膵臓を完全に取り除くと、ひどい糖尿病がたちまちに起こる。しかし、膵臓の五分の四を切り取っても、糖尿病にはならない。すなわち、からだに必要なインシュリンを供給するには、わずか五分の一があればよいのである。

しばらく検査をしていないから、ヘモグロビンA1cもそろそろ調べようか?というのでお願いし、ついでに「ビタミンDの値もお願いしたいのですが」というと、「これは特殊な検査なので、検査依頼票に載っていない」とのこと。

ビタミンD値を知りたいと思ったのは、安西さんのブログで「ビタミンDも過剰は良くない」という記事があったから。ビタミンDの過剰は膵臓がん、肝臓がん、胆道がんのリスクを高めるかもしれないという研究です。

なおすい臓・肝臓・胆道のがんが多い理由について、研究者らは次のように推測しています。ビタミンDが有害な二次胆汁酸の解毒にいくつかのしかたで関わっており、多過ぎても少な過ぎてもそれが阻害される。またビタミンDはすい臓がん細胞を増殖させる作用のあるオステオカルシンの分泌を促進する。

私の場合は毎日2000IUですから多いとは思えませんが、念のために測定してみようと思ったわけです。測定についてはもう少し考えてみます。ただ、一般的な日本人はビタミンD欠乏症だと言っても良いでしょう。近年ビタミンD欠乏症がさまざまな疾患の危険因子であると言われていますが、その関与の仕方は不明でした。英国とカナダの研究者らのこの研究では、自己免疫疾患やがん関連遺伝子とのつながりを発見したと報じられています。

なにごとも「過ぎたるは及ばざるがごとし」ということ。生命に必要な微量の成分は、多すぎても少なすぎてもダメ。からだの、細胞の中の化学反応は、複雑なネットワークが絶妙なバランスで進行しており、複雑系といっても良いようなものです。一つの成分が突然多くなったときのちょっとしたバランスのくずれが「北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起こる」というバタフライ効果になるやもしれません。

00015食事も同じではないでしょうか。ある特定の食品に抗がん作用があるからと報じられると、納豆が店頭から消えたりしますが、急に大量に食べたからといって効果があるはずもないし、返って逆効果になる可能性が大きいのではないだろうか。

ところで、私の摂っているマルチビタミンは「ワイル博士のデイリーマルチビタ ミン オプティマムヘルス(180粒)」ですが、貼付された日本語の説明書には、ビタミンD含有量は(D3-コレカルシフェロールとして)400IUと書かれている。しかし、この輸入代行業者の商品ページでは1000IU/カプセルとなっている。(メールで指摘したが、まだ修正されていないようだ)さらに瓶のラベルを見るといつのまにか、2000IUに!

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ワイル博士が最近の研究成果を取り入れてビタミンDの含有量を増やしてきたこと、2000IUが一日の必要量としては現時点では適量であることを示しているが、輸入代行業者の商品説明にはそれが反映されていない。私は1錠が1000IUのつもりで毎日2錠を摂っていたが、1錠で足りるということではないか。2錠だと膵臓がんのリスク(私の場合は再発リスクか?)が増えてしまうところであった。増量されたのはたぶん最近であり、さいわい気付いたから1錠に減らしたが、金をかけて余計なリスクを負うところであった。

ビタミンには、ビタミンB1、B2、Cのような水溶性のものと、A、D、Eなどの脂溶性のものとがある。水溶性のものは少々摂りすぎても尿として排出されるので心配はしなくても良い。高価なおしっこができると思えばよいわけだ。しかし脂溶性のビタミンは脂肪に蓄積されるので、摂りすぎると悪影響が出ることがある。脂溶性のビタミンは油と一緒に摂ることでより効率よく摂取される。食事療法で油分を控えている場合は、脂溶性のビタミンは蓄積されにくいということのようだ。

「自己責任」でサプリメントを摂るということは、こうしたことまで気をつけるべし!という教訓でした。

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2010年9月 6日 (月)

プラシーボ効果は医学にパラダイムシフトを起こすか?

猛烈に暑いですね。窓を開けて寝ていても暑さで明け方には目が覚めてしまいます。ホメオパシー論争がマスコミでもネットでも盛んだし、それにアグネス・チャンの霊芝だとかパワーストーンが薬事法違反だとかの話題でも暑さに一層拍車がかかりそうで、頭がくらくらするのは暑さのせいばかりとも言えません。日本対がん協会の「ほほえみ大使」という顔と、万病に効く霊芝、ピンクのパワーストーンは恋愛運を呼び込むという「霊感商法の経営者」という顔。同一人物だとは思えませんね。

ま、そんな巷のうっとうしい話題は措いておき、プラシーボ効果に関する話題を。

科学の世界においてなすすべなく完全に行き詰まった状況は、大変革の前兆である。1911年の世界初の国際物理学会議=第1回ソルヴェイ物理学会議は、マリー・キュリー、ローレンツ、若きアインシュタインらの参加の下、新発見の放射能現象をどう利用するかが討議された。当時発見された放射能現象は、エネルギー保存則、運動量保存則に反するように見えた。放射能は理にかなわない「変則事象(アノマリー)」であった。この変則事象はやがて量子論の誕生を促し、解決されることになる。この量子論もまた、不確定性原理という「変則事象」を誕生させた。アインシュタインが「神はサイコロを振らない」と口にし、それに対してボーアが「神がなさることに注文を付けるな」と応答することになる。そして超ひも理論の誕生となるのだが、暗黒物質の存在は超ひも理論を木っ端みじんに打ち砕く変則事象である。アフリカ大陸の西海岸と南米大陸の東海岸がジグソーパズルのように符合するのを誰もが不思議に思っていたが(変則事象は最初は無視される)、ヴェーゲナーがプレート・テクトロニクス理論と大陸移動説を導き出すことで地質学に新たな発展をもたらした。

まだ科学で解けない13の謎

量子物理学の博士号を持つ科学ジャーナリスト、マイケル・ブルックスは『まだ科学で解けない13の謎』で、現在の科学知識では解決できない変則事象を賛否両論の立場で縦横に紹介している。13の変則事象とは、

  1. 暗黒物質・暗黒エネルギー――宇宙論の大問題。でもそんなものは存在しない?
  2. パイオニア変則事象――物理法則に背く軌道を飛ぶ二機の宇宙探査機
  3. 物理定数の不定――電磁力や強い力、弱い力の強さは昔は違っていた?
  4. 常温核融合――魔女狩りのように糾弾されたが、それでよかったのか?
  5. 生命とは何か?――誰も答えられない問い。合成生物はその答えになる?
  6. 火星の生命探査実験――生命の反応を捕らえたバイキングの結果はなぜ否定された?
  7. ”ワオ!”信号――ETからのメッセージとしか思えない信号が一度だけ……
  8. 巨大ウイルス――私たちはウイルスの子孫? 物議をかもす異形のウイルス
  9. 死――生物が死ななければならない理由が科学で説明できない
  10. セックス――有性生殖をする理由が科学ではわからない
  11. 自由意志――「そんなものは存在しない」という証拠が積み重なっている
  12. プラシーボ効果――ニセの薬でも効くなら、本物の薬はどう評価すべきか?
  13. ホメオパシー(同種療法)――明らかに不合理なのになぜ世界じゅうで普及しているのか?

である。

トマス・クーンのパラダイムシフト論によれば、科学者はその時代の支配的な解釈・世界観に基づいて研究をするが、その枠組みに収まりきれない事象が出てくる。最初はその事象は無視され、棄却されるが、それが積み重なってやがては無視できなくなり、破局が訪れる。破局の後には新しいパラダイムが出現し、誰もがそれを手に入れる。やがて新しいパラダイムに収まりきれない事象が出てきて・・・・。これを繰り返すというものである。ブルックスは13の変則事象がパラダイムシフトにつながりかねない内容を有していると考えている。

微細構造定数αという定数がある。電子の電荷とプランク定数、光速の値を用いて次のように定められている。(CGS単位系)

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赤いバラが赤く見えるためにはこの定数が一定である必要がある。この値が100億年前には変わっていたという「3.物理定数の不定」。これが本当だとすると宇宙の起源や大きさについての現在の知識が書き換えられることになる。「5.生命とは何か?」にも興味がある。がんとは何か、永遠の生命を持つことになるがん細胞とは細胞の先祖返りでもある。がん患者なら近い将来に自分のみに起きる死を考えざるを得ない。「9.死」も重要な関心事である。それぞれに興味津々の章である。しかし、ここでは「12.プラシーボ効果」と「13.ホメオパシー」について考えてみたい。

プラシーボ効果については何度か紹介してきた。端的に言えばその関心は「がんは気持ちで治るのか?」ということであった。そして『プラシーボの治癒力』では多くの研究結果があることを書いたが、ブルックスのこの本では、プラシーボ効果についてのより最近の知識を知ることができる。

薬剤の化学的作用は、脳内で分泌される化学物質によって強まる。これによってプラシーボ効果はある程度まで説明できるはずであった。しかし、最近の研究成果は、プラシーボ効果はそれ以上のものだということをはっきりさせたようである。医療は、プラシーボ効果が存在し、かつ治験薬の化学作用とは区別できるという前提で成り立っている。しかしどうやらその前提は間違っていたようだ。最近、アメリカ国立衛生研究所がある会議で「プラシーボ効果の研究は最優先事項」だと宣言したのには理由がある。

痛みに苦しむ患者にモルヒネの点滴をする。患者が鎮痛効果を実感したところで、患者には知らせないでモルヒネを生理食塩水とすり替える。プラシーボ効果のおかげで患者はモルヒネがまだ効いているように感じる。次の仕掛けはさらに奇妙である。点滴溶液の中にモルヒネの作用を遮断する働きのあるナロクソンを混ぜる。するとモルヒネはまったく投与されていないにもかかわらず、患者の体内ではナロクソンが鎮痛効果を抑制し始めて、患者は痛みがぶり返したと訴えるようになる。この実験の解釈として、鎮痛効果を期待するだけでエンドルフィンの分泌が誘発されるからだという者もいる。しかし、モルヒネを別の化学作用で働く鎮痛剤ケトロラックに変え、同様の試験をした場合は、ナロクソンを投与しても鎮痛効果の遮断はおこらない。つまり、プラシーボ効果はエンドルフィンではなく、体内で分泌される別の鎮痛物質でもたらされているからである。誰もが”プラシーボ効果”とひとからげに考えていたものが、それぞれ独自の生化学的な仕組みを持つ、種々様々なものがまとまった作用だということが分かってきた。”わたしたちの脳は、あの手この手でわたしたちをだますことができる”ようだ。

ロビァッツォンとゴットシェらは「プラシーボ効果は存在しない」という新説を出したが、それにましてプラシーボ効果は現実のものだという強力な証拠も集まってきている。脳内にプラシーボ効果に関与する経路が存在することが脳の断層撮影(CT)によって示された。2005年、ミシガン大学の研究者らは、鎮痛剤だといわれた偽薬の注射を受けた患者の、視床下部のエンドルフィン系が活性化する様子を陽電子放射断層撮影法(PET)を使って撮影することに成功した。

著者のブルックスは、インタビューし論文資料を紹介するだけではない。体当たりで自分が実験台になり、プラシーボ効果を試そうとする。トリノのサン・ジョバンニ・バッティスタ病院のベネディッティ博士のもとでプラシーボ反応を体験する実験に参加する。実験は筋肉のすごきにカフェインが与える効果を測定するというものであり、コーヒーを飲んではエクササイズマシンに乗り、また飲んでは乗るを繰り返して測定をした。カフェインは競技スポーツでは禁止薬物であることを事前に聞かされる。ブルックスはこの実験がプラシーボ効果の実験であることを十分に承知していた。どこかにウソがあるはずである。しかし、とにかくもコーヒーを飲む前よりも飲んだ後のほうが、まちがいなく多くの運動をこなすことができた。

実験が終わって、博士は「コーヒーにはカフェインが含まれていなかった」と告白した。博士自身も、何が行なわれるかを承知している被験者の実験で、このような結果が出たことに驚いていた。

次の実験は電気ショックを与えるものである。パソコンの画面に表示される色に応じて電気ショックの強さを変える。赤は微弱な、軽く腕に触れる程度のショックで、緑は電気柵に流れる電流と同じ程度の電流が流れる。電流は色が表示されて5秒気に流れるので、電流の強さを予測する余裕がある。色を見て電流の強さを予測する条件付けが成立すると、逆に色を操作することで脳が感じる苦痛のレベルを操作することが可能になる。脳をペテンに賭けることがうまくできるのである。そして、最後の一連の実験では、赤、緑と色を変えて電流を流すが、どちらの色であっても腕に感じる電流は微弱な程度の感じられたのである。

しかし、実験の後で、最後の一連の実験では”すべて強烈な電気柵と同程度”の電流だったと聞かされる。つまり、脳は二重にペテンにかかったということになる。

他にもパーキンソン病患者の震えを止めるために、視床下部にマイクロチップを埋め込んで電気的刺激を与えることがある。このマイクロチップを利用してプラシーボ効果による視床下核神経の活動電位を測定することに成功している。プラシーボはすべて脳内のできごとであるらしい。

プラシーボ効果を理解することに革命的に成功した暁には、「人間生物学の根本的な洞察につながる」ことはまちがいない。プラシーボという変則事象は、医学のパラダイムシフトを生み出すはずだ。そのためには現在の医学における証明方法、二重盲検法も解体的に再構築される必要がある。人間の想像力が持つ治癒力をうまく利用することに医学の未来がある。<この考えはアンドルー・ワイルらの思想と同じである>

第13章はホメオパシーについてだが、要点だけ。薬効の記憶が水に残るとするなら、それは水の特殊な物理的特性によるのかもしれない。水の水素結合による電気双極子、タンパク質形成における水の静電力の役割、DNA内の情報処理における水の重要性などが述べられてはいるが、全体に懐疑的な書き方である。英国におけるレメディ製造の最大手ヘリオス社の製造現場も取材している。レメディの箱に「嬰ヘ短調」「ト長調和音」「ミステリ・サークル」などと書かれたラベルが貼られていたことだけを紹介しておく。マーラーの未完成の交響曲第10番は「嬰ヘ短調」だが、「嬰ヘ短調」はどんな病気に効くのか? 「嬰ヘ短調」希釈方法は? どうやってレメディに詰め込むのか?

おおいに知的好奇心を満足させてくれる良き本でした。プラシーボでもがんが治ることがある、奇跡的治癒といわれるものの一部はそうかもしれないと私は信じているのだが、これは永久に証明できそうにないなぁ。これをあまり強調すると似非科学やニューサイエンスになりかねない。

続きを読む "プラシーボ効果は医学にパラダイムシフトを起こすか?" »

2010年9月 3日 (金)

慈恵医大柏病院でWT1ペプチドワクチンの臨床試験

大阪大学のWT1ペプチドワクチンとジェムザールの臨床試験は受付を中止していますが(阪大のサイトには下のように書かれている)

膵臓癌に対するWT1ワクチンと抗がん剤ジェムザールの併用療法の臨床第I相試験は2009年9月30日をもちまして新規エントリーを一旦中止しました。

臨床試験登録情報の閲覧(UMIN)に8月21日付で新たに登録がありますね。(登録は8/21ですが、UMINサイトでの更新は本日。ほやほやの情報です)

試験進捗状況     :     一般募集中/Open public recruiting
(参加医療機関受診により、基準を満たせば被験者となれる)
UMIN試験ID     :     UMIN000004081
試験名     :     進行膵臓癌および胆道癌に対する塩酸ゲムシタビン併用WT1ペプチドワクチン療法第Ⅰ相臨床試験
登録日(=情報公開日)     :     2010/08/21
最終データ内容更新日時     :     2010/08/21 09:38:09

実施組織は、東京慈恵会医科大学附属柏病院消化器・肝臓内科
対象は、外科的切除の適用がないステージⅣa、Ⅳbの患者

また、同じ慈恵医大柏病院で、まだ募集前ですが、

進行膵癌及び胆道癌に対する塩酸ゲムシタビン併用WT1ペプチドパルス樹状細胞療法第I相臨床試験

も計画されているようです。(こちら

より詳しい情報をお持ちの方がいたらコメントでフォロー願います。

その他の肝胆膵の最新の臨床試験情報はこちらで閲覧できます。名古屋大学附属病院での免疫細胞療法(樹状細胞療法)が気になる試験ですね。

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