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2010年12月10日 (金)

ウコンの品質、安全性・副作用

ウコンの話題を2回にわたって記載しましたが、市販のウコンにはクルクミンの含有量が少ないかほとんど含まれていないものをあります。

ウコンには3種類あり、

  • 春ウコン(日本名:キョウオウ 学名:Curcuma aromatica Salisb)
  • 秋うこん(沖縄名:うっちん 学名:Curcuma longa L.)
  • 紫ウコン(ガジュツ)

紫ウコンにはクルクミンはほとんど含まれていません。秋ウコンには多く含まれていますが、この他に「原種ウコン」という野生のものもあります。これがいちばんクルクミンの含有量が多いそうです。三重保健所の調査データによれば「原種ウコン粉末(沖縄産)」のクルクミン含有量が一番多く、8.0%となっています。「市販ウコン末の品質評価.pdf」をダウンロード

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健康食品の安全性・有効性情報でウコンのページには

危険情報
   
・食物中に通常含まれる量であればおそらく安全と思われる(64)。
・妊娠中の多量摂取は、月経出血と子宮を刺激するので使用しない(64)(66)(22)。
・授乳中の薬用量の摂取については信頼できるデータが充分でない(64)(66)。
過剰にまた長期間摂取すると、消化管障害あるいは消化管の不調が起きることがある(64)(63)。
・治療目的で用いられる摂取量は、胆管障害または胆石には使用してはならない。アキウコン(C.longa)は胃潰瘍または胃酸過多には使用してはならない(22)(64)(63)。
免疫が抑制されている人は、使用する際に注意が必要である(63)。
・健常成人11人(21-38歳)を対象とした無作為化クロスオーバー比較試験において、ウコン2.8g/日(シュウ酸塩55mg含有)を4週間、サプリメントとして摂取させたところ、シュウ酸塩付加試験(シュウ酸塩63mg含有ターメリック3.2g摂取)における尿中シュウ酸塩排泄量が増加したという報告がある(PMID:18469248)。
・C型慢性肝炎や慢性B型肝炎、II型糖尿病などの原疾患のある成人11名(男性8名、女性3名、平均年齢54歳)においてウコンとの関連が疑われる肝障害が報告されている。ウコンの摂取期間は3日-5年、11名のうち追跡可能であった10名は摂取中止により回復、回復または軽快までに要した期間は1日 -37週であったという報告がある(101)。
・C型慢性肝炎の患者は鉄過剰を起こしやすいことから鉄制限食療法が実施されるが、アキウコンの製品には鉄を多量に含有するものがあり、注意が必要であるという報告がある(PMID:17048058)。
ウコン摂取との因果関係が疑われる健康被害が報告されている。
 1) 薬剤性肝障害22例のうちウコンによるものが11例ある(2004263248)。これらの事例報告ではウコン摂取量、摂取期間、また、摂取した対象者は不明。
 2) 子宮筋腫による子宮全摘術、卵巣嚢腫による卵巣摘出術を受け、アルコール性肝障害の診断を受けた50歳女性が、原種ウコン茶を摂取(摂取量は不明)したところ、摂取後12日で皮膚掻痒・嘔気が生じ、摂取後18日で眼球黄染を発症した (2005140108)。
 3) プレドニゾロンでコントロール良好な自己免疫性肝炎の66歳女性がウコン製品(成分と摂取量は不明)を約10g/日、約4ヶ月摂取したところ、自己免疫性肝炎が増悪し、ウコン摂取を中止したところ、肝機能検査値(GOT、GPT、γ-GTP値)が正常値に近づいた(2002028078)。
 4) 58歳男性、繰り返す顔面の色素斑を主訴とし、ウコンによる薬疹と診断された(2004276909)。
 5) 66歳の男性が自家栽培のウコン茶を毎日1年間摂取したところ、全身に痒みを伴う皮疹が出現した(2004276908)。
 6) 61歳男性で漢方外用剤による皮疹が出現し、漢方外用剤に含まれるウコンによる接触性皮膚炎と診断された(2000183593)。
 7) 32歳女性が健康食品としてウコンの錠剤を10錠/日、約2ヵ月服用したところ、著明な高脂血症と肝障害をきたした(2006127731)。
 8) 57歳男性が健康食品としてウコンを2年間内服したところ、全身に痒みを伴う紅斑を認め、ウコンによる薬疹と診断された(2007023541)。
 9) 糖尿病と脂肪肝を患っている30代男性が、飲酒時にウコンを酒に混ぜて1ヶ月程度摂取したところ、肝機能が低下した(2006127897)。
 10) 軽度肥満でよく飲酒をする30代男性がウコンを大量に摂取していたところ、肝機能が低下して入院し、その後死亡した(2006127897)。
・職業的にウコンを使用していた64歳男性と59歳女性が、手や前腕、足の甲に紅斑や硬化、丘疹、水疱、掻痒などの症状を呈し、接触皮膚炎と診断された報告がある(PMID:9686976) (PMID:2960490)。
・健常者12名(男性7名、女性5名)を対象とした二重盲検クロスオーバー試験において、クルクミン20㎎を経口単回投与したところ、摂取後2時間にわたって胆のう萎縮が起こったという報告がある(PMID:10102956)。
・胆石の人は医師に相談してからのみ使用可である(23)(58)(63)。

禁忌対象者
・胆道閉鎖症の人には禁忌(23)(58)。

またWikipediaでも次のように書かれています。

ウコンの安全性・有効性・副作用について

健康食品としてウコンが注目され、ウコンを含有する健康食品も多数販売されているが、その安全性・有効性については、国立健康・栄養研究所のデータベースによると、有効性としては、ヒトの消化系・肝臓の症状改善や、参考として試験管内・動物他での作用、効果等が述べられている。危険性情報としては、摂取量、摂取期間、また、摂取した対象者は不明であるが、薬剤性肝障害22例のうちウコンによるものが11例ある等が述べられている。また日本肝臓学会の診断基準を満たした薬剤性肝障害症例(14施設 84症例)のうち、ウコンによる薬剤性肝障害は25%を占めたとされた。なお医療機関で処方される医薬品漢方薬の中には、ウコンを含有するものは存在しない[2]。クルクミン大量摂取による肝臓の脂肪変性も報告されている[3]。

以下の場合は、ウコンの摂取を控えるべきとされている。特に肝障害患者においては、サプリメントとして市販されている通常量で重篤な状態に陥った例が少なからず報告されている。またウコンによって自己免疫性肝炎を併発した可能性のある症例の発表もある[4][5]。 

    * 黄疸
    * ヘルペス
    * 妊娠中
    * 自己免疫性疾患
    * ウイルス性肝炎
    * 慢性肝炎
    * 肝硬変
    * 胆嚢炎
    * 消化性潰瘍
    * 胆石
    * 尿路結石

ウコンを含有した外用薬も市販されているが、これによるアレルギー性皮膚炎も報告されている[6]。

以上のように、しばしば「ウコンは肝臓によい」と言われながら、実際には肝疾患への投与は推奨されておらず、肝臓疾患を改善させるどころか、死亡例(2人:2004年)[7][8][9]を含んだ重篤な副作用の報道・報告があり、安易な内服は慎むべきとされている[10]。

肝臓によい、二日酔いに効くといわれるウコンですが、この情報を見ると逆に肝臓機能への悪い影響が心配されます。

がん患者がウコンを摂るべきかどうか? 少なくとも末期がん患者が大量に摂ることは慎むできでしょう。それ以外は自己責任・自己判断です。希に起きる副作用を心配するか、確かかもしれない癌への抗炎症作用を期待するか、それぞれその人の価値判断でしょう。

私は・・・・カレーライスを食べる機会を増やして、気が向いたときにパンに塗ってみる。肝機能をチェックしながらこれまでよりは摂取量を増やしてみることにします。ウコンに限りませんが、サプリメントは「一品主義」、多いほど良く効くだろうという「大量主義」は危険です。


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コメント

膵炎で入院して膵臓癌が発見され、膵炎バイパスを終え、癌手術をやりました。
今は糖尿病にはなっていませんが、血糖値が500をこえ、癌は肝臓に転移しておりました。
数日前から朝鮮人参茶を飲用しております。他に良い漢方治療法があればとこの様にして探しております。今通院中で病院の薬も飲んでおります。

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