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2011年5月12日 (木)

新茶から放射性セシウムが検出されたから、私はお茶を飲む

神奈川県の足柄茶からセシウムが検出されたと報道されている。新茶は今月に入ってから出荷が始まっており、私も静岡県牧ノ原の深蒸し茶を購入して、先日から飲み始めたばかりだ。初摘み茶と八十八夜のお茶の二種類で、どちらの香りも味にも満足している。

南足柄の茶 規制値超え セシウム 神奈川の農産物で初
                                             2011年5月12日 東京新聞朝刊

 神奈川県南足柄市で収穫した新茶の生葉から、食品衛生法上の暫定規制値を上回る放射性セシウムが検出されたとして、県は十一日、市と出荷元のJAかながわ西湘に出荷の自粛を要請した。県内の農産物で暫定規制値を超える放射性物質を検出したのは初めて。
 県によると、九日に採取した茶葉を二回検査。それぞれ一キログラム当たり五五〇ベクレルと、五七〇ベクレル(暫定規制値同五〇〇ベクレル)の放射性セシウムを検出した。
 県は「ただちに健康被害が出るレベルではない」としている。福島第一原発事故の影響とみているが、今後、専門家に調査を依頼する。
 加工業者の県農協茶業センター(山北町)によると、二・六トン余が製品化され、六日から出荷開始。半数近くが店頭に並んでおり、回収を進める。
 県内で生産される茶葉はすべて一緒に加工し、直売所などで「足柄茶」のブランドで販売されており、県内産の緑茶を一斉に出荷停止にする。同市以外の産地の生葉も早急に検査する。

また、静岡県の茶葉とタマネギからもセシウムが検出されたと報道。

茶葉などから通常を上回る放射性物質 静岡
                                               2011.5.11 18:42 共同通信

 静岡県は11日、御前崎市で採取した茶葉とタマネギ、浜岡原発周辺海域のシラスから、過去の変動幅を上回る放射性物質を検出したと発表した。福島第1原発からの放射性物質の影響と考えられ、県はいずれも「健康への影響を心配するレベルではない」としている。
 御前崎市の茶葉1キロからは、通常はほとんど検出されないセシウム134が41・3ベクレル、セシウム137が41・6ベクレル、ヨウ素131が1・51ベクレル検出された。国は茶葉について放射性物質の暫定基準値を定めていないため、野菜類の基準値を準用して「問題ない」と判断した。
 しかし県は「茶葉をそのまま食用にすることはほとんどない」として、茶葉を湯に入れて抽出した飲用茶で追加調査を実施。菊川市内と磐田市内で採取した茶葉を使った飲用茶で検査したところ、いずれも微量の放射性ヨウ素と放射性セシウムを検出した。県は、飲料水の暫定基準値と比較しても「安心して摂取できるレベル」としている。
 しかし、茶葉は本県の特産品であり輸出品でもあることから、県は今月中にも県東部と中部で採取した茶葉で追加調査を行い、放射性物質の検出状況を確認する。

しかし、過去のデータを調べてみると、東京都、神奈川県、静岡県の小松菜でヨウ素131とセシウムが既に検出されている。東京都では3月23日に暫定規制値を超える放射性セシウムが小松菜から検出されている。国内暫定規制値を超えていなくても、EU乳児食品基準や米国の輸入基準値を超えているものもある。国内の食物にEU乳児食品基準を当てはめれば、相当数の食品が乳幼児には食べさせられない数字になっていると思われる。(全国の食品の放射能調査データより)

1.東京都小松菜 ( 野菜類 ) の放射能調査の統計  

放射性物質 最大検出値 国内基準値 EU乳児食品基準 米国輸入基準
放射性ヨウ素
(半減期8日)
1700 Bq/Kg
(3/23 東京都江戸川区)
2000 Bq/Kg
基準値内(0.8)
100 Bq/Kg※2
基準超過(17.0)
170 Bq/Kg※3
基準超過(10.0)
放射性セシウム
(半減期2~30年)
890 Bq/Kg
(3/23 東京都江戸川区)
500 Bq/Kg
基準超過(1.8)
200 Bq/Kg※2
基準超過(4.5)
1200 Bq/Kg※3
基準値内(0.7)

2.神奈川県小松菜 ( 野菜類 ) の放射能調査の統計  

放射性物質 最大検出値 国内基準値 EU乳児食品基準 米国輸入基準
放射性ヨウ素
(半減期8日)
540 Bq/Kg
(3/23 神奈川県茅ヶ崎市)
2000 Bq/Kg
基準値内(0.3)
100 Bq/Kg※2
基準超過(5.4)
170 Bq/Kg※3
基準超過(3.2)
放射性セシウム
(半減期2~30年)
117 Bq/Kg
(3/23 神奈川県茅ヶ崎市)
500 Bq/Kg
基準値内(0.2)
200 Bq/Kg※2
基準値内(0.6)
1200 Bq/Kg※3
基準値内(0.1)

3.静岡県小松菜 ( 野菜類 ) の放射能調査の統計  

放射性物質 最大検出値 国内基準値 EU乳児食品基準 米国輸入基準
放射性ヨウ素
(半減期8日)
32.4 Bq/Kg
(4/1 静岡県県東)
2000 Bq/Kg
基準値内(0.0)
100 Bq/Kg※2
基準値内(0.3)
170 Bq/Kg※3
基準値内(0.2)
放射性セシウム
(半減期2~30年)
11.74 Bq/Kg
(4/1 静岡県県東)
500 Bq/Kg
基準値内(0.0)
200 Bq/Kg※2
基準値内(0.1)
1200 Bq/Kg※3
基準値内(0.0)

昨日のブログに書いた通り、関東の広範囲な区域が既にチェルノブイリ並みかそれ以上の放射能汚染区域になっているのである。お茶だけではなくこれからつぎつぎといろいろな食物から検出されるにちがいない。ヨウ素131の半減期は8日であるので、事故から二ヶ月経って1/200に減衰しているので、福島で大規模なベントがなければ、今後は検出されることは考えられない。しかしセシウム137の半減期が30年であるから、食物が土壌から取り入れて濃縮されていくことが考えられる。現状で日本での測定は、放射性セシウム(134と137の合計)とヨウ素131が対象であり、ストロンチウ90やプルトニウム239は測定対象となっていないが、当然放射性降下物として含まれているはずである。

国内の暫定規制値は高すぎる。例えば今回の事故直後の3月20日に、ドイツ放射線防護協会が「日本における放射線リスク最小化のための提言 」を出している。この中で”成人でも”1kgあたり8Bq以上のセシウム137を含む飲食物を摂取しないように推奨している。乳児、子供、青少年に対しては1kgあたり4Bq以上のセシウム137を含む飲食物を摂取しないようにとしている。

通常、2 年間の燃焼期間の後、長期間残存する放射性物質の燃料棒内の割合は、セシウム137:セシウム 134:ストロンチウム90:プルトニウム 239=100:25:75:0.5である。

今回の日本のケースに関する以下の計算では、(これまでに得られたデータにより、)セシウム 137:セシウム 134:ストロンチウム 90:プルトニウム 239 の割合は、100:100:50:0.5としている。
したがって、2001 年版ドイツ放射線防護令の付属文書Ⅶ表 1 にもとづく平均的な摂取比率として、1kg につき同量それぞれ 100Bq のセシウム 137(Cs-137)とセシウム 134(Cs-134)、およびそれぞれ 50Bq のストロンチウム 90(Sr-90)と 0.5Bq のプルトニウム 239(Pu-239)に汚染された飲食物を摂取した場合、以下のような年間実効線量となる。

乳児(1歳未満):実効線量6mSv/年
幼児(1~2歳未満):実効線量2.8mSv/年
子ども(2~7歳未満):実効線量2.6mSv/年
子ども(7~12歳未満):実効線量3.6mSv/年
青少年(12~17歳未満):実効線量5.3mSv/年
成人(17歳以上):実効線量3.9mSv/年

評価の根拠に不確実性があるため、乳児、子ども、青少年に対しては、1kg あたり 4Bq 以上の基準核種セシウム 137 を含む飲食物を与えないよう推奨されるべきである。成人は、1kg あたり 8Bq 以上の基準核種セシウム 137 を含む飲食物を摂取しないことが推奨される。

国際放射線防護委員会(ICRP)は、そのような被ばくを年間 0.3mSv 受けた場合、後年、10万人につき 1~2 人が毎年がんで死亡すると算出している。しかし、広島と長崎のデータを独自に解析した結果によれば(*15)、その 10 倍以上、すなわち 0.3mSv の被ばくを受けた 10 万人のうち、およそ 15 人毎年がんで死亡する可能性がある。被ばくの程度が高いほど、それに応じてがんによる死亡率は高くなる。

この提言では、セシウムが検出されたならば、ストロンチウムもプルトニウムも存在しているはずだとしている。当然のことである。日本では測定していない(ストロンチウムとプロトニウムの測定は難しい)というだけの話なのだ。

深蒸し茶に豊富に含まれるカテキンの抗がん作用を期待しているのだが、飲めば飲むほど内部被ばくをすることになる。がんをやっつけるつもりが、がんを育てることになりかねない。

内部被ばくは怖い。しかし、私はこれまで通りに深蒸し茶を飲み続ける。汚染食物は茶葉だけではないからだ。すべての食物が、野菜も米も魚も汚染されることを覚悟しなければならなくなるだろう。空気と土壌と水が汚染されているのである。放射能を含んでいない安全な食べ物などあり得ない。私たちは原発の恩恵を受ける代償として、今日のリスクを引き受けたのである。いまさらがんのリスクから逃れようというのは虫が良すぎる。原発はギャンブルだったのである。万馬券ならぬ「想定外」の事故を引き当てたのである。ジタバタするのはみっともない。ギャンブラーらしく、潔く放射能の驚異をかみしめるべきだ。

放射能で汚染された食物を避けることは、農民・漁民の生活を破壊することになる。経済が成り立たない。だから、私たちは放射能汚染食物を食べるべきだと思う。しかし、乳幼児、子供には食べさせたくない。リスクが大きすぎるし、彼らには原発を容認した責任はないからだ。我々大人は放射能を食べて、原発を存続させるべきかどうか、あらためて考え直してみることだ。

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