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2013年3月

2013年3月30日 (土)

Google Readerの代替はfeedlyで

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Google Readerが7月1日でサービスを終了するというので、その代替のRSSリーダーを探していた。Netvibes、Yahoo Reader、livedoor Readerなど、いくつか試したが、私の使用目的にぴったりというものがない。Yahoo Readerなどは全く使い物にならない。

ブログやニュースのRSSを登録してあるフィードは170件になる。新着の記事は100件/日ほどになる。これを多くても1日15分程度でチェックして重要なものだけをピックアップする必要がある。

  1. 未読のタイトルのみを表示する
  2. キーボード・ショートカットで移動して概要を見る
  3. 気になる記事にはRead it Later(Pocket)で読むためのマークをつける
  4. Pocketにマークした、気になる記事のサイトを開いて内容を読む
  5. 保存しておくと判断した記事内容をevernoteに登録する

これが一連の流れだ。この使い方に合いそうなものとして、最終的にfeedlyにした。

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feedlyのメリットは、Google Readerと連携しているので、登録フィートの情報をエクスポート・インポートする必要がない。7月1日までにGoogle Readerに登録したフィードは、何もしなくてもそのままfeedlyで閲覧することができる。feedlyで既読した記事はGoogle Readerでも既読になっている。

これで一安心だが、11月にはiGoogleもサービスを終了する。これの代替はNetvibesでいけそうなので、目下移動中である。

2013年3月27日 (水)

身延山久遠寺の枝垂れ桜、実相寺の神代桜

25日に、身延山久遠寺の祖師堂前悠久の枝垂れ桜と実相寺の神代桜を撮りに行ってきました。東京からは約190km、3時間のドライブ。午前3時半に身延山の無料駐車場に到着したら、すでにカメラマンの車が10台くらい先着していた。遠くは福島県郡山から来たという方も。

身延山久遠寺は日蓮宗の総本山で、日蓮の墓所もあります。5時頃から祖師堂前で撮る準備をしていると、5時半に太鼓が鳴り響き、たくさんの僧侶と信徒が仏殿に入って朝の勤行が始まりました。この頃にはカメラマンの数も30人ほどになり、めいめいに撮影ポイントを探して位置決めしています。お経の声明をバックに私たちは撮影三昧です。

あいにくの曇り空で、時折霧雨が降る天気でしたが、山に垂れ込めた霧が「信仰の山」らしい雰囲気を醸し出していました。

カメラはSONYのα900+28-200mmF2.8のレンズとシグマDP1、DP2Merrillを持っていったのですが、写真整理をしながらMerrillの解像感を見てしまうと、α900の写真は「ぶれているのではないか?」と思えるくらいで採用する気にはなりません。以下の写真は全てDP1Merrill、DP2Merrillのものです。flickrに入って、フルサイズの画像でご覧ください。

DP2M-100-2097 DP2M-100-2103 DP2M-100-2143

ウェザーニュースや気象協会の今年の桜情報は全くあてになりません。身延山も地元の情報では満開だというので行ったのですが、ウェザーニュースでは後追いで、開花日に「五分咲き」とアップされています。実相寺の神代桜も、地元のサイトで「桜祭りを繰上て26日から」と情報があったので行きましたが、すでに5分から8分咲きでした。おかげで観光客もまばらで写真を撮るには絶好の条件でした。

実相寺の神代桜は十数年前に一度行っていますが、そのときは花も少なく貧相でした。神代桜は樹齢約2000年といわれるエドヒガンザクラで、老齢化により枯死の危険性も指摘されていましたたが、4年計画で行ってきた土壌改良や枝のせん定などの樹勢回復作業が功を奏して、根や枝が成長するなど効果が表れてきたそうです。

長坂の「」で蕎麦を食おうとしましたが定休日でした。残念。「ほったらかし温泉」で甲府市街を眺めながら露天風呂に入り英気を養いました。

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久遠寺の枝垂れ桜の写真を続けます

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2013年3月21日 (木)

樋口強さん「いのちに感謝の独演会」申込受付開始

今年も樋口強さんの「いのちに感謝の独演会」参加申込時期がやってきました。この時期は、桜の開花と樋口さんの独演会申込が合わせてやってきます。そして、”もう1年経ったんだ”という思いが強くしますね。

樋口さんのホームページに案内が出ています。

2013年第13回 いのちに感謝の独演会ご案内
      

      お待たせしました。
今年9月に開催する「第13回いのちに感謝の独演会」
      の参加申込要領を公開いたします。
      
毎年早い時期に満席になります。ご希望の方は早めにお申込ください。


●日時:2013年 9月15日(日) 午後1時~ (約3時間)
      ●場所:東京・深川江戸資料館小劇場
      ●参加対象:がんの仲間とそのご家族に限定(先着順)
      ●木戸:ご招待 (事前申込が必要)

      

2013年3月20日 (水)

PCオーディオ用に中古のノートPCを

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一度は撮っておきたい東京駅駅舎・・・です。DP1 merrill


桜の満開日が予想できず、気もそぞろです。都内は数日で満開でしょう。今年の桜は、あっという間に咲いて、あっという間に散りそうです。身延山久遠寺のしだれ桜と妙義山さくらの里の関東一の桜の予定を立てています。しかし、身延山の開花情報では18日に開花したとwebにアップされているのですが、ウェザーニュースの身延山の開花情報では25日になっていて、現実に追いついていません。(その後訂正された)

週末は雨模様ですから、身延山には25日が良さそうです。独りドライブで日帰りですから、臨機応変。現地の情報を見ていつでも行けます。さくらの里は夫婦で一泊の予定です。さんざん迷いましたが、昨年の満開日4/25よりも10日以上早い4/13に決めて、下仁田温泉の一件宿「清流荘」を予約しました。日本秘湯を守る会会員の宿です。さくらの里にも近いです。

昨夜からずっとパソコンの設定です。PCオーディオ用に使っていたデルのX200はOSがXPですので、延長サポートが来年で終了します。そのため代替機を探していたのですが、中古のFUJITSU FMV-S8390が19,800円だというので、速攻で購入。楽天ポイントが10倍、送料も無料になるというので実質17,000円です。デルのX200は2002年に24万円で買ったものでしたが、中古とはいえ安くなったものです。11年間ですから、直腸癌に罹った直後から、膵臓がんを経て今日まで、私のがんの音楽療法のための裏方だったわけですね。ご苦労様でした。

私が使っている音楽プレーヤーはWinampとfoobar2000。BGMとして静かに音楽を流すときにはWinampでデスクの左右に配置したタイムドメインスピーカー Jupity301で。リラックスして音楽に没頭、がんの音楽療法をするときには、foobar2000から、Yoshii9と同等品のDimension09に流しています。

XPからWindows7に変えたのでWASAPI排他モードが使えるようになります。つまり、OSのミキサーやエフェクト処理を一切介さずに、アプリケーションがデジタルオーディオデータ(私の場合はflac)を直接読み込んで、ダイレクトにUSBオーディオコンバータに送ってスピーカーから音を出すことが可能になります。

図の赤いラインのように、排他モードでは、オーディオエンジンのさまざまな処理を全て迂回して、ほぼ保存されたデジタルデータのまま出力されます。このためレイテンシー(音の遅延)もほぼゼロになります。

Wasapi_2

そのためにはfoobar2000にWASAPI-Outputというプラグイン(コンポーネント)をインストールします。USBオーディオがWASAPIに対応していれば

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のように出力デバイスに「WASAPI(event) ・・・・・・」と表示されるので選択します。

たったこれだけです。しかも無料。しかも出てくる音はXP時代よりも一皮むけた、より輪郭のはっきりした音質に生まれ変わりました。

2013年3月17日 (日)

インクレチン関連薬(DPP-4)で膵前がん病変の疑い:FDA

昨日は糖尿病専門医の先生の診察でした。自己血糖値測定グラフを見せたら苦笑いしていました。膵頭部しかない患者が比較的楽にコントロールしていることを、いつものことですが、ぶつぶつと言いながら首をかしげていました。良くコントロールできているということで、アマリールも半分で継続することに。

DPP-4阻害薬も勧められたのですが、即座に断りました。半年以上も前から同じ問答を繰り返しているのですが、「この薬は服用しない」という私の意志が硬いので、「まぁ、新しい薬にはどんなリスクがあるか分からないからねぇ」と、しぶしぶ納得された様子でした。(リスクがあるのですよ!)

インクレチン関連薬(DPP-4)とは、消化管から分泌されるホルモンの総称である「インクレチン」の分泌をうながす薬です。この薬の特徴は血糖値依存性、つまり体内の血糖値が高いときだけ効果があり低血糖になりにくいのです。この薬、実はアメリカの砂漠に住むトカゲの研究から生まれたのです。「アメリカドクトカゲ」は、エサを大量に食べても血糖値がまったく上昇しないという、不思議な体の仕組みをもっているんです。

下の図にあるように、飲み薬のDPP-4は現在4種類が販売されています。

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2010年にはNHK「ためしてガッテン」でも、いかにも”夢の新薬”であるかのように紹介されました。糖尿病専門医の多くも期待をしている薬ですから、すでにたくさんの方が服用しているのでしょう。

しかし、”画期的な新薬”では良いことばかりが宣伝され、しばらくしてから思わぬ副作用が分かるという事例がたくさんあります。DDP-4ではどうでしょうか?

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2013年3月16日 (土)

8割の人に、抗がん剤の延命効果はない

_dsc1034 桜の季節です。気がはやります。一昨年のものですが、河津桜


UASオンコロジーセンターのトップページが更新され、植松先生が次のように書かれています。

遠隔転移病巣に対する放射線治療についてのお問い合わせが増えてきましたので、私の基本的な方針や姿勢についてお示ししておきます。

原発巣とは別の臓器にがんが転移した患者さんは4期になり、ほとんどのがん専門病院では抗がん剤が標準治療になります。それが高い効果を挙げているのならよいのですが、多くの患者さんでは副作用の割に治療効果は乏しくて、寿命を延ばすつもりだったのに、むしろ縮めてしまっている場合の方が多いのが現状です。

昨年出版した『抗がん剤治療のうそ』を読んでいただくと判るのですが、抗がん剤がとびきり良く効くとされる乳がんの場合でさえ、抗がん剤で寿命が延びる人は全体の1割から2割しかおらず、残りの8割の人には、実は延命効果はないのです。

もちろん放射線治療が万能なわけでは決してありませんが、オンコロジーセンターを受診された患者さんのなかには、抗がん剤を避けて放射線治療を受け、全身の転移病巣を上手にコントロールしている人も珍しくはありません。

「上手にコントロールしている人」というのは樹木希林さんのことを念頭に置いて書かれているのかもしれませんね。植松先生の『抗がん剤治療のうそ』については、昨年のブログで紹介しているので繰り返しませんが、重要な点だけを再掲すれば、

  • 抗がん剤による真の再発・転移予防効果は5%ほどである
  • 抗がん剤による真の延命効果は10%程度である
  • 抗がん剤は転移が進行してから使っても効果は同じ
  • 術後の再発予防目的で抗がん剤を使う必要はない

最後の点に関しては、膵癌術後の補助化学療法のJASPAC-01試験の結果をみれば、明らかにTS-1がGEMよりも優れているので、抗がん剤も効くように見えますが、無治療との比較試験は存在しないのですから、否定する根拠にはなりません。

  1. 「専門家が言っているから正しい」は、しばしばいとも簡単にひっくり返る。(3.11後はこれはもう国民的常識になっているが・・・)
  2. 統計学のルールを鵜呑みにしない。(統計とは、わずかの違いしかないときに、相手を論破するためのツールです。誰が見ても明らかなら統計学など必要ありません)
  3. 専用のコンピュータソフトにデータを入れれば、誰でも簡単に高度な統計分析ができる時代です。大事なのはデータが現実を反映しているかどうか、人間が判断することです。
  4. メタアナリシスが重要視され、いかにも最高の統計分析とされているが、所詮は多数決の原理。真理は多数決では決まらない。(メタアナリシスを過大評価するな)
  5. 遺伝子構造は一人一人違う。がん細胞もひとりの人の腫瘍内でも異なっている。たまたま同じ器官に生じた腫瘍というだけで同じ病名がついているが、(遺伝子が違うのだから)全く同じがんということはありえない。
  6. したがって、遺伝子の違う別人のデータで作ったガイドラインに縛られることはない。(標準治療は平均治療。平均的に死んでいくことだけは保証されている)

樹木希林さんは乳がんの検診促進CMへの出演依頼も断ったと発言しています。

なぜならば、そんな細かいの、いいじゃないかと。そんな細かいのを見つけて大勢で寄ってたかっていろんな治療をして、とうとう動けなくなっちゃった例も見ているから、もういいじゃないのっていうのがあって、それでやらなかった

物欲もない、仕事も気に入った依頼しか受けない。高倉健みたいですが、生への執着もない、転移したがんの治療もしない。ところが反ってそうした人が長生きするのですね。行きがけの駄賃で乳がんが見つかり、その唯一の体験をもとに「乳がん検診」のCMやテレビ番組にはでに登場している山田邦子などとは、人間が違うようです。

【関連記事】

  1. 植松稔『抗がん剤治療のうそ』(2)
    ーした人たちを別に扱った試験もあります。植松稔先生の新著『抗がん剤治療のうそ ~乳がんをケーススタディとして~ (ワニブックスPLUS新書)』では、乳がんの...
  2. 植松稔『抗がん剤治療のうそ』(1)
    るはずです。USAオンコロジーセンターの植松稔先生の新著『抗がん剤治療のうそ ~乳がんをケーススタディとして~ (ワニブックスPLUS新書)』は、臨床試験の...
  3. エビデンスの誤解
    るピンポイント放射線治療の先駆者で有り、植松稔先生がいくつかの著作で紹介されています。筑紫哲也さんも肺がんの末期にここで治療を行っているが、すでに効果が出る...

2013年3月14日 (木)

樹木希林の”全身がん”宣言

樹木希林さんの「全身がん宣言」が週刊誌の話題になっていますね。3月8日に行われた『第36回 日本アカデミー賞』授賞式で、最優秀主演女優賞の樹木希林さん(70)が壇上で「私、冗談でなく、全身がんなので来年の仕事はお約束できないんですよ、本当に」 とさらりと告白した。

芸能週刊誌、女性週刊誌あたりがビッグニュースとして取り上げているのだが、私は彼女の勇気ある決断を賞賛したい。インタビューで「がんは治らない。治ったように見えるだけ」という彼女の言葉に、このコーナーを担当していたアナウンサーが困惑し「がんは治る病気です」と強調していた。早期発見・早期治療をすれば半分のがんは治る時代になったといわれている。しかし、樹木希林のように再発して全身に転移したがんは”治ることはない”。「治ったように見えるだけ」という彼女の言葉が正しい。もちろん例外もある。がんには常に例外がある。何もしなくても転移したがんが消えてしまうことも、ある確率で存在する。この自然治癒については、昨日のアピタル『《15》症例報告の光と影』で大野智氏もチョコッと触れている。

樹木は04年に乳がんを患い、翌年には右乳房を全摘手術。08年頃には、腸や副腎、脊髄にがんが転移し、鹿児島のUASオンコロジーセンターの植松医師の病院で、13個所を放射線照射で治療したという。しかし、現在もお酒を飲み続けており、抗がん剤治療はしていないことを告白している。

乳がんで進展の遅いタイプなのかもしれないが、抗がん剤治療をしていれば、最優秀主演女優賞を受賞するような活動はできなかっただろう。2006年の朝日新聞シンポジウムでの鎌田實氏との対談で、同じ乳がんに罹った後輩の例を挙げて話している。

 私は、これだけは申し上げたい。私の後輩で35歳になる女の人が去年結婚したんですけど、結婚してすぐに乳がんが見つかりました。それも5ミリとか3ミリとかっていうがん。私なんか2センチ、3センチの乳がんになっていて最終的に手術したんですけど。
 そうしましたらば、そこは医者の家系なんですよね、周りが全部、医者。それで大変だって、あの医者、この医者、全部がっちりガードして、温存手術で切ったんですけれども、こういうふうにリンパのこっちのほうまでとったらしくって、形はあるんですけれども、その後に抗がん剤、放射線、いろんなことをして、今や片手が上がらなくなっているわけです。
 周りにあんまりいい医者がずらっと並んでいるっていうのもね、考えもんだなと思いましたね。(笑)要するに、すごくやってくれちゃうわけですよ。私みたいにあんまりほっぽりっ放しも例がないんですけれども、その後輩みたいに、至れり尽くせりで、その結果、今立っていることも座っていることもできない、苦しいっていうような、こういうがんの術後っていうのもあるんだなって考えますと……。

こうした体験があったから、手術や放射線の治療は受けたが、治らないがんへの抗がん剤治療はしない、という選択をしたのだろうと思う。わずかな延命効果(それすらもあるかどうかわからないが)よりもQOLと仕事を選んだ。美味しいものをたっぷり食べることを選んだのだ。

死ぬ前日まで抗がん剤治療する患者もいる。本人は抗がん剤治療はしたくないのだが、家族が反対するから仕方なくやっているという患者もいる。どちらが正しいというものでもない。その人の価値観、人生観に従って対処し、生きれば良い。ただ、医者に「良かったですね。腫瘍が縮小しました」と言われて、抗がん剤で治るものだと勘違いし、「治るかもしれない」と、いつまでも抗がん剤を投与し続けるのは、よく考えた方が良い。

とは言っても、治療をしないという選択は、よほどの覚悟が必要に違いない。それでも徐々にそうした選択をする患者が増えている。

スマトラ沖地震で津波の被害に遭ったホテルに宿泊の予約をしていたが、富士フイルムのCM「お正月を写そう」の収録があったのでキャンセルしたそうだ。行けば孫と浜辺で遊んでいて津波に襲われた可能性が高かっただろうと言っている。

 このホテルはちょっと高いところに建っていたので多少の被害で済んだそうです。しかし、私のことですから、元を取ろうと思って、孫連れて朝10時ぐらいから浜辺に出ていたはずです。(笑)もしそうなった時というよりも、行っていることは確実ですから、地獄を見て、自分も見て、子どもにも見せて、自宅にいる父親に顔を向けられないようなことになっていた可能性がすごく大きかったわけですよ。
 その時に「あ、人間ってこういうふうに病院でいろいろ手当てしてもらって、やっとこさ何とか生きていたら、パカッと首切られるみたいに死ぬっていうことも片方であったんだな」って思ったら、何のことはない、ものすごい覚悟が決まっちゃったんですね。ありがたかったですね。これがあったということは私にとって、非常に重大なことでした。そんなふうにして乗り越えました。

これなんかは、すでに”悟り”ですね。鴨長明や吉田兼好がテーマにしたように、死はいつも身近にある。東日本大震災後に『方丈記』がよく読まれているのは、日常から「死」を遠ざけてきた日本人が、この地震大国では「死」はいつも身近ににあるのだと気付いたからだ。がん患者が「死」を考えざるを得ないことを、本来の日本人の有り様に近づいたのだと考えてみてはどうだろうか。「死」を見つめて受入れることで、今日のただいまの1日をよりよく生きることができるなら、がんもまた「恵み」に違いない。「メメント・モリ」なのだ。

朝日新聞シンポジウム「がんに負けない、あきらめないコツ」
鎌田氏、樹木氏の対談(1)

2013年3月13日 (水)

安倍首相もTPPの内容を知らないのだ!

先日の「TPPの中身は全て極秘なのだ!」で

TPP交渉は最初から秘密主義に貫かれているのであり、東京新聞のスクープは賞賛するが、その他の一切もが「秘密」だという点を強調すべきだ。
米上院の貿易委員会委員長ですらTPPの草案を知ることができないのです。オバマ大統領は安倍総理にTPPの草案を知らせたのでしょうか? 私は、一部しか知らせてないと思います。

と書いたが、今朝の東京新聞「TPP協定素案 7月まで閲覧できず」では、私の推測が正しいことが明らかになった。

日本が交渉参加を近く正式表明した場合でも、参加国と認められるまでの三カ月以上、政府は協定条文の素案や、これまでの交渉経過を閲覧できないことが分かった。

関係省庁が個別に情報収集しているが、交渉の正確な内容を入手できていない。ある交渉担当者は、日本側の関心分野の多くは「参加国となって文書を見られるまで、正式には内容が分からないところがある」と述べた。

米国の交渉担当官は会合で「日本には正式な参加国になる前に一切の素案や交渉経緯を見せられない」と各国交渉官に念押しした。さらに、「日本には一切の議論の蒸し返しは許さず、協定素案の字句の訂正も許さない」と述べた。

このような重要な事実を国民に知らせず、安倍首相は国会での質問に対しても説明を拒否したが、内容を知らないから説明ができなかったのだ。彼が知っているのはオバマ大統領からのリップサービスの説明だけだったのだ。

「試合に参加する意思を示さなければ、ルールは教えない。参加意思を表明したらあとで、ルールを知らされて、それが受入れられないとの理由で脱退は許されない。ルールを変更する権限もない」このような組織に、誰が入ろうと思うのだろうか。TPPとはまさにそうした異常な契約なのだ。

これも東京新聞の記事だが、民主党の前原誠司衆院議員は十一日の衆院予算委員会で、TPPの事前協議で、米側が自動車の安全審査の除外やかんぽ生命の学資保険の内容変更などを交渉参加入りの条件として民主党政権当時の日本政府に要求していたと明らかにしたと報じている。

安倍総理とオバマ大統領との共同声明においても、

自動車部門や保険部門に関する残された懸案事項に対処し、その他の非関税措置に対処し、及びTPPの高い水準を満たすことについて作業を完 了することを含め、なされるべき更なる作業が残されている

となっており、国民皆保険制度や農業、食の安全がTPPの対象外になるとは言えない。だって、アメリカの一番の目的は、日本の非関税障壁を取っ払って、グローバル企業の利益が最大になるように、したいようにさせることなのだから。かんぽ生命保険と医療分野への自由な参入、国民の貯蓄を彼らの投資に使えるようにすること。小泉の「郵政民営化」はそのための布石だったということに、当時は多くの国民が気付かず、小泉の劇場政治に拍手を送っていた。

農業新聞は次のように指摘している。

TPPは「ゼロ関税と米国仕様のルール改正・規制緩和を同時進行する異常協定である。このままTPP陣営に加われば、農産物輸出大国の攻勢で地域そのものが消滅しかねない。医療や保険、公共事業の大幅な規制緩和で、国民の命、生活が脅かされる」のである。

TPPで、がん患者は殺される”のだ。

2013年3月10日 (日)

日比谷公園「3・10原発ゼロ大行動」

今日の日比谷公園は、突然空の一部が黄色くなり、冷たい風が舞い上がった。寒冷前線の通過で煙霧現象が起きたと気象庁が発表している。黄砂かとも思ったが一瞬の間に空が激変したから「煙霧」だったのだろう。羽田からの航空機が有楽町の上を低い高度で飛んでいった。視界が相当悪かったに違いない。

PM2.5が、1立方メートル中に10マイクログラム増えれば、病気が1.05倍になるという程度なのに、マスクだの拡散シミュレーションだのと、マスコミを上げて大騒ぎしている。一方でフクシマの子どもたちの甲状腺がんが3人確認され、通常の数十倍から百倍だというのに、ヨウ素131が原因だとは断定できないと「ないこと」ばかりを強調している。因果関係を「科学的」に云々する以前に、病気が「多発している」ことに危機感を持つべきだ。今日の首都圏は煙霧で地面の放射性セシウムが舞い上がり、放射性の杉花粉も加わっているのかもしれない。

昨日は、韓国旅行に行く計画だった娘が寝過ごして間に合わなくなり、成田まで車で送る羽目になったため、明治公園の「原発大集会」に参加できなかった。疲労がたまっていたが、今日の日比谷公園での「3・10原発ゼロ大行動」に参加した。

東京は25度を超え、観測依頼最速の「夏日」だという。花壇ももう初夏の装いだ。

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日比谷野外音楽堂は通路まで人であふれて、一時入場規制をするほどの人たちが集まっていた。小音楽堂では、佐藤タイジと加藤登紀子の熱唱に参加者も手をふって思いを表現していた。

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画面の中ほどに「アノニマス」の仮面をかぶった方がいる。アノニマスよ。TPPの秘密条項をハッキングして曝露しろ。

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川柳デモのむしろ旗:福島を フクシマにした 罪を問え

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2013年3月 8日 (金)

TPPの中身はすべて極秘なのだ!

安倍晋三が、TPP交渉参加にあたり「国民皆保険制度は、日本の医療制度の根幹であり、この制度を揺るがすことは絶対にありません。食の安全が損なわれることのないよう、国際基準や科学的知見をふまえつつ、適切に対応してまいります」と述べたのが3月6日だった。【FNNニュース】

東京新聞の同日付の記事によると、『公的医療保険制度や食品安全基準について「議論の対象になっていない」との見解を示した』そうです。

その安倍発言をひっくり返したのが、昨日夕刊と今朝の東京新聞一面記事だ。

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あとから交渉に参加する国には不利な条件があり、それが極秘条件だというのだ。東京新聞は2面と3面を使ってより詳細に書いている。「入口から秘密主義」と題した記事では、

  • 遅れて交渉入りした国は、既に交渉を始めている9ヵ国が合意した事項(条文)を、原則として受入れ、再協議は認められない。
  • 交渉を打ち切る権利は9ヵ国にあり、遅れて交渉入りした国には認められない。

が「極秘条件」だとしている。社会保障や農業、食の安全について、日本の主張が認められることは、まずない。それどころか、いったん交渉に参加したら「打ち切る権利もない」という屈辱的な条件を飲まなくてはならない。

9ヵ国が合意した条件をそのまま受け入れることになるのだから、「議論の対象になっていない」(対象にする必要がない)のであって、阿倍さんの勝手な思い込みだろう。

TPPのすべてが「極秘条項」

異常な契約-TPPの仮面を剥ぐ 実はTPPの条項(条文:テキスト)は一切明らかになっていないのだ。オークランド大学教授ジェーン・ケルシー氏らが、TPP参加国や参加国の国民、先住民などが受ける影響について分析した労作『異常な契約-TPPの仮面を剥ぐ』の「日本語版への序文」には、

TPPがもたらす可能性がある影響についての社会的影響評価は全くなされていない。

これらの疑問に答えるべく包括的で深い分析を行なおうとすると、交渉を取り巻く秘密主義によって妨げられてしまう。交渉参加国は、署名時までテキストを公表しないと主張しているが、それでは我々が内容に影響を及ぼすには遅すぎるのである。

と書かれている。

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TPP交渉は最初から秘密主義に貫かれているのであり、東京新聞のスクープは賞賛するが、その他の一切もが「秘密」だという点を強調すべきだ。

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2013年3月 7日 (木)

定期検査 腫瘍マーカー 異常なし

今日はがん研での定期検査。前回(12月)にCA19-9が上限値を少し超えていたので、念のためにと、今日の血液検査になった。

結果は「全て正常の範囲内」
診察は3分で終わった。いや、協力して3分で終わらせた。というのも、今日は患者も多く主治医の診察が予定より遅れていた。私には予約時間から2時間すぎてやっと呼び出しだった。問題のない患者は3分で良いのだ。

前回の腫瘍マーカーの変化は、やはり腸閉塞が原因だったようです。

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HbA1c(NGSP)も、この間の糖質制限と運動のおかげで、前回の9.2から6.8%に下がった。糖尿病学会が定めた基準を超えてはいるが、膵頭部しか残っていない私は耐糖能の正常な人と同じにはできない。無理やり薬で下げようとしたら、反って命を縮めることになる。これは前にも書いたが、ACCORD試験によって証明されていることだ。7.0%以下だから、これで充分だ。

2/9に低血糖だったが、その前の食後血糖値の乱高下が影響しているのかも。しかし努力して、それ以後は空腹時も食血糖値も順調に推移している。

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再発・転移の兆しもないし、「100歳まで生きてがんで死ぬ」ことができるかも・・・。主治医にも同じことを話したら、「がんで死ぬことがですか?」と聞くから、「がんなら予定が立つし、最後まで意識もある・・云々」と、まぁ、そのようなことは医者の方が知っているはずだけど。

2013年3月 5日 (火)

がんの奇跡的治癒

梅澤先生のブログ「現在のガン治療の功罪」に「ガンの不思議」と題して"奇跡的治癒"("自然寛解" "自発的治癒" "自然退縮" など、いろいろな言葉で表現される)のことが紹介されています。内容を転記することは一切許可されていないので紹介できないが、ホスピス従事者の読者からの奇跡的治癒例と先生自身の同じ体験が書かれています。

がん患者はだれでも「自分だけは奇跡的に治りたい」と思っているはずです。どうすればそれが起きるのか? 確実にこうすれば良いという答えはありません。しかし、どうやら奇跡的治癒・自然寛解が起きる人には共通点がありそうです。

奇跡的治癒例を世界に先駆けて研究したの池見酉次郎氏や中川俊二氏は、その症例のほとんどの患者に「実存的転換」というべき変化があったと報告しています。「実存的転換」の意味は中川俊二さんの言葉を借りると、『今までの生活を心機一転し、新しい対象を発見し、満足感を見出し、生活を是正するとともに残された生涯の一日一日を前向きに行動しようとするあり方』です。

「実存的転換」に関して、医師の加藤眞三さんのブログにこんな記事がありました。

人の寿命はわからないと前章で述べましたが、その最たるものは「がんの自然退縮」です。日本の心身医学の創始者である九州大学の故池見酉次郎教授は、中川博士とともにがんの自然退縮例を研究しました。この研究により池見教授はストレス学説で有名なハンス・セリエ博士のセリエ賞をとられたのです。がんの自然退縮は500から1000例に一例はあると考えられているのだそうです。

池見教授は、74人のがんの自然退縮がみられた患者さんで、精神生活や生活環境を詳しく分析できた31人をまとめています。31人中23人(74パーセント)に人生観や生き方の大きな変化があったとされています。その23人の中7人はかねてから人間的な成長度の高い人や真に宗教的な生き方をしてきた人たちであり、がんの告知がきっかけになり、永遠の命へのめざめが起きたそうです。5人は信仰をもっていた人たちの中で、がんを宣告されることによって信仰の対象としていた教祖や神仏に自分のすべてをまかせきるという全託の心境になったとされています。5人は家族からのサポートや周囲の人の温かい思いやりに包まれて主体的な生きがいのある生活へ転換が起きた人であり、6人は生きがいのある仕事に打ち込んでいった人だそうです。このように、約4分の3の人では、生きがいや生き方に大きな変化があったときに、がんの自然退縮があったというのです。

私の経験でも、その数は多くはありませんが、悪性腫瘍が治療もしないのに退縮した例を2人みています。二人とも宗教的に高い地位にある人で、がんの告知 や治療の説明を受けた後に、それを受け止め、自分自身で積極的な治療は受けないことをきめた人です。池見先生の分類では、実存的転換や宗教的目覚めがあった人にあてはまると推察されます。

プラシーボの治癒力―心がつくる体内万能薬どうすればがんの奇跡的治癒、自然寛解を得ることができるか?

短いブログで紹介できるような、手っ取り早い方法はありません。私は一冊の本を推薦したいと思います。ハワード・ブローディの『プラシーボの治癒力―心がつくる体内万能薬』です。

下に紹介したように、奇跡的治癒に関する本はいくつかあるが、理論的に解説し、現時点の知見に基づいた方法論にまで言及している著作は、これ以外にはないと思います。

私たちが、周囲から自分の健康に関する何らかのメッセージを受け取ったとき、それが大切な人間関係と結びついている場合には特に、私たちの身体はメッセージに反応する。

意味づけを変えるこうしたメッセージを受け取ると、からだは何をするのだろう? プラシーボ反応について科学がこれまで明らかにしたことを大雑把に理解する一番いい方法は、私たちの誰もが「体内の製薬工場」を持っていると想像することだと思う。

ブローディはこの本で、

プラシーボ反応という現象を解き明かし、強力な治癒効果を誰もが利用できるようにするための、明快かつ科学的価値のある理論に到達することをめざしている。

と言い、「理論編」と「実践編」に分けて役立つ理論になるようにと試みています。

プラシーボ反応を完全にコントロールすることは難しいにしても、それを上手に利用して治癒を早めたり、がん細胞を完全に消せないにしても、健康を高めたり、好調を維持したりできる可能性はある。「体内の製薬工場」を利用するための方法はマスターできるのである。しかし、

心とからだとの、この複雑なつながりについて考えるとき、畏怖と驚嘆の気持ちを抱き続けることは絶対に必要だと私は考えている。プラシーボ反応を予測可能な、自分の意のままになるものとして扱うようになったら、皮肉なことにプラシーボ反応は私たちを助けてくれなくなるだろう。助けてくれるとしたら、ひとつには私たちがそれを神秘的だと思い続けているかぎりにおいてなのだ。

と、重要な視点を強調しています。

これは、私がこのブログで「治りたがる人は、治ることが希である」とか、「"希望"を持つことは大切だが、それが"執着"になってはいないか? 」あるいは、老子を引用して「求めない、そうすれば与えられる」「治る治らないは、成りゆき」などと書いたことと共通しています。

「希望を持つ」ということは大事なことだが、ややもすると希望ではなく「執着」になってしまう。「私の癌は治癒するだろう」と希望するのはよい。治癒しないかもしれないが、希望を持とうということ。「私は癌を治す」さらには、「私は癌を治さねばならない」「絶対に治してみせる」となると「執着」だ。 一見ポジティブシンキングで、こちらの方がより積極的で良さそうに見えるが、自分の希望=執着がかなわなくなったときにポジティブシンキングは脆いのです。

老子の言葉に「勝とうとしなければ負けることはない」というのがあります。癌の治療にも同じことが言える。「何が何でも癌に勝ってやる」という闘争心は、ちょっと躓いたときに疑心暗鬼になりやすい。「今の治療法で大丈夫だろうか。なにか魔法の特効薬があるのではないか。気持ちで癌が治るはずがない」ということになります。

「そうか、勝とうとしなければ良いのだな。よし、今日から勝つという気持ちは捨てよう。そうすれば癌が治るに違いない」 このように考えたら、あなたは既に取り逃がしています。
勝つか、治るかどうかは「成り行き」なんです。成り行きだから目標にしてはいけない。目標にすることは「執着」することです。また、「勝とうとするな」とい うのは、現代医学をすべて拒否して、心のあり方や食事療法などの代替医療で治そうというのではありません。ここは微妙なところです。治す努力はしなければなりません。しかしそれだけに執着しては治るものも治らなくなるのです。

癌に勝つとか負けるとか、そんなことから心を遠ざけて、今生きていることに感謝して喜びとともに過ごすことです。負けるかもしれません。明日死ぬかもしれません。それでいいじゃないか。というのがサイモントンでありペルティエであり、老子、仏陀、道元、良寛などです。洋の東西を問わずに偉大なマスターはみんな同じことを言っているのです。(2009年4月9日の記事より)

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2013年3月 2日 (土)

臨床試験のデータ捏造疑惑とEBMの危機

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44081241de5 京都府立医大の松原弘明教授による臨床試験のデータねつ造疑惑が話題になっている。毎日新聞「バルサルタン:京都府立医大の効果に関する論文3本撤回」。朝日新聞デジタルの記事が一番詳しいが、有料サイトである。

製薬大手ノバルティスの降圧剤バルサルタン(商品名:ディオバン)の臨床試験データをねつ造したのではないかという疑いをもたれ、3本の論文が撤回されるという前代未聞のできごとである。研究に使われたディオバンの昨年の国内売上高は1083億円。ノバルティス日本法人の製品別売上高ではトップの看板商品である。

日本の臨床試験の信頼性を揺るがす深刻な事態だとして、関連学会も大騒ぎである。松原教授は2月28日付で辞職した。早々に辞職するとは、疑惑を認めたようなものだろう。利益相反はなかったのか、解明されなければならない。

昨年4月、京都大医学部の由井芳樹助教が「異なる薬を使っている患者間で、血圧の平均と標準偏差があり得ないくらい一致している。私には大変奇妙に見える」とする懸念を、英医学誌ランセットに発表したのが、ことのきっかけである。

松原教授の論文不正操作については、こちらのサイト「松原弘明氏の論文の画像捏造・改竄疑惑について」でも論文に載せられたグラフ・画像について、たくさんのおかしな点を指摘している。専用のサイトができるくらいだから、以前から関係者の間では噂になっていたのだろう。一例だけを挙げても、

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論文#1(上)のグラフと論文#2 (下)のグラフで非常に似通ったグラフになっている。さらに上の3つのグラフで、中央と右のグラフは、同じグラフの上下を逆転させたもののように見える。ここでも由井助教が言うように「グラフがありえないくらいに一致している」。どうやら松原教授は不正操作の常習犯のようだ。

このような人物が中心になって実施した臨床試験によって、多くの患者が効果は疑わしく高価なノバルティスの降圧剤バルサルタン(商品名:ディオバン)を服用させられている。

ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤)のディオバンは他の降圧剤に比べて高価で、多くの医療費が費やされている。ARBは短期の副作用は少ないが、心不全の患者を対象にした長期の比較試験では突然死が多く起きている。2010年にはがんを11%増やすことが示されている。敗血症による死亡も50%増加したと指摘されている。これらはARBの免疫抑制作用によるものだ。

高血圧治療のガイドラインについては、以前は、上の収縮期血圧が160mmHg、下の拡張期血圧が95mmHg以上が続く場合にのみ治療の対象であった基準が、2000年の新ガイドラインで、上が130mmHg、下が85mmHg未満を目標に血圧を下げることが勧められるようになった。更に2009年の改定でより多くの人が治療が必要とされるように改定された。これで新たに3000万人以上もが降圧剤を必要とする「患者」となり、既に降圧剤を服用している2500万人と合わせて、5500万人、国民の二人に一人が「病人」という異常な事態となっている。二人に一人が病人だなんて、もはや「基準」とは言えない。メタボ検診もそうだが、どうも学会のガイドラインというものには信用がおけない。

医薬品業界・世界のビッグファーマーは、学会のガイドラインを都合良く改定し、臨床試験の結果を操作して利益を上げている。ニューイングランド医学雑誌(NEJM)の前編集長マーシャ・エンジェル氏の『ビッグ・ファーマ―製薬会社の真実』という本を紹介し、彼らがどのようにして臨床試験データを改ざんしてきたのか以前にこのブログで書いたが、今でもその闇は変わっていない。

ノバルティスはTPPにおいても積極的に自社および米国の医薬品業界の利益を獲得しようと動いている。米国の医薬品業界は米国通商代表部を通じて、公衆衛生・医薬品政策にさまざまな独占的・保護主義的内容を盛り込むことを追求している。例えばオーストラリアとニュージーランドが採用している費用対効果に基づく医薬品制度の変更、ジェネリック薬の市場参入阻止、特許保護期間の延長と特許薬の高価格の維持などである。ノバルティス社は米国通商代表部へ意見書を提出し、これらの一連のロビー活動に重要な役割をになっている。

近藤誠氏が著書『抗がん剤は効かない』などで、日本の臨床試験においてもデータ操作があるのではないかと、生存率曲線の打ち切り例を中心に指摘していた。それに対してがん研究センターのある専門医が「日本においては、昔はいざ知らず、現在ではそのようなことはない。と反論していたが、今回の事態は近藤誠氏の指摘に根拠を与える結果となった。

バルサルタン(商品名:ディオバン)は早々に承認を取り消すべきだ。

臨床試験のエビデンスがEBMを支えているのだが、臨床試験のデータが信頼できないとすれば、私たちはEBMが自分にとって役立つのかよく考えた方が良い。梅澤先生も「エビデンスの信憑性」と題してその点に触れている。

2013年3月 1日 (金)

2月ツイートのまとめ

同じ内容で、監修も入れて187冊の本で稼いでいるが、まともな論文も書かず研究もしていない「免疫学の世界的権威」と、多田富雄が聞いたらひっくり返りそうな安保徹先生の講演会が、2/3名古屋国際会議場だって。騙される患者がたくさん出るね。 http://toru-abo.com/index.php?%E8%AC%9B%E6%BC%94%E4%BC%9A

緩い糖質制限食(中糖質食)を実践する場合は、赤身の肉を減らして魚貝やササミを増やし、葉野菜や大豆製品はしっかり摂り、オリーブオイルやエゴマ油で脂質も摂取してエネルギー確保というのが無難かもしれませんね。 http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2402.html 

RT @KamiMasahiro: 毎日新聞 質問なるほどり 「自由診療ってどんな医療? 公的保険きかず、全額自己負担。国の審査なく、検証不十分な例も」。 効果が証明されない治療は、自己責任で受けるしかないと思うが、毎日は何が言いたいんだろう。インチキ医者は個別に叩けばい ...

RT @KamiMasahiro: @yasashikanokimi エビデンスは重要なのですが、使い方が違うんですよね。どんな治療を受けるのも患者の自由です。重要なのは、しっかりした情報を患者に伝えること。エビデンスが必要なのは、他人の治療にケチをつけるとき。「どのよ ...

がん免疫療法 抗がん剤併用で治療効果:手術の難しかった患者がワクチン投与で状態が改善して手術可能になり、最終的に回復したケースも。しかし、「よく効いた例も、そうでない例もあり、むらがみられる。」過度な期待は禁物 http://www.nikkei.com/article/DGXDZO51203370R30C13A1EL1P01/ 

がん研が最近込んでいるのはこのためか。手術も数ヶ月待ちの診療科もある。 RT @KamiMasahiro 国立がん研究センターの友人と話すと「給料は15%減少って感じかな。良い医師はどんどんと出て行っていますよ」と。確かに、メディアが報じる手術数は、民間の癌研有明に大きく水・・・

RT @KamiMasahiro: 国立がん研究センターの友人と話すと「給料は15%減少って感じかな。良い医師はどんどんと出て行っていますよ」と。確かに、メディアが報じる手術数は、民間の癌研有明に大きく水をあけられ、虎の門や駒込と同レベルになった。国が破産するって、こんな ...

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