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2013年7月

2013年7月31日 (水)

心が免疫系に与える影響(2)

ライト氏の事例に続いて、もうひとつの驚異的回復の例です。これは免疫細胞療法(LAK療法)の開発者であるローゼンバーグ博士(米国国立がん研究所所長)が自伝的著書『ガンの神秘の扉をひらく―遺伝子治療の最前線から』に書いていることです。博士が外科医を目指す研修医になったばかりのころ、がんの自然治癒の非常に珍しい例に遭遇したことで、臨床研究の道に進むきっかけとなった事例でした。ちなみにLAK療法の結果はあまり芳しいものではなく、博士も「がんワクチンでがんが小さくなる患者さんの割合は、ペプチドワクチン2%、樹状細胞ワクチン9%」と発表したそうです。これに関する記事がロハス・メディカルの『がん⑨ がんワクチンなぜ効くのか』に紹介されています。

さて、二人目の驚異的回復例はデ・アンジェロ氏。物語は、博士がアンジェロ氏のカルテを見たときに始まります。

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2013年7月29日 (月)

オンコセラピーからC01の進捗状況

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ヤマトラノオ


7月5日の記事『オンコセラピーのペプチドワクチン開発パイプライン』でC01がどのようなワクチンか不明、と書きましたが、本日オンコセラピーサイエンス(株)の新着情報に進捗状況『膵臓がんに対するがんペプチドカクテルワクチン療法剤第Ⅲ相臨床試験(COMPETE-PC Study:コンピートピーシースタディー) 』の進捗に関するお知らせ)が発表されています。

これを見るとCOMPETE-PC Studyとあるので、C01は新規のワクチンではなく、例の全国43施設で実施しているカクテルワクチンのことですね。

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現在200症例が登録され、300症例のエントリーを目指しているということですから、まだ参加のチャンスがあります。

2013年7月28日 (日)

心が免疫系に与える影響

精神生物学(サイコバイオロジー)―心身のコミュニケーションと治癒の新理論 心と免疫系との関係を研究する「精神神経免疫学(PNI)」に関する、信頼のおける科学的な情報が、最近では殆ど発表されません。そうしたなかで、1986年初版の『精神生物学―心身のコミュニケーションと治癒の新理論』は、これまでの研究結果を精力的にまとめた書籍として、おおいに参考になります。

笑いと治癒力』などの著者、ノーマン・カズンズが次のような序文を書いています。

初版への序文                   ノーマン・カズンズ

本書は、心が疾病の治療に大きな変化を与えうるとする説と、この説が真剣な考慮に値し、多くのケースに実際にあてはまるという医師たちの臨床報告とを結びつけるものである。本書は、医療従事者が「経路(パスウェイ)」と呼ぶもの、すなわち人間の態度や情動がからだを通して処理され、生理的、化学的な変化をもたらすプロセスを解明している。

このような経路に関する知識は、過去十年間で飛躍的に増大してきた。そのため、患者と医師の協力関係は急速に現代医学の重要課題となりつつある。この協力関係とは、医師は医学が提供しうる最善のものをもたらし、患者は医師の提供するものを最大限に利用するために、自分のもつ資質を回復のシステムとして用い、信頼と決意をもって治療に臨むという関係である。

本書は神経系、内分泌系、免疫系の相互作用に関する最新の情報を提供している。ここに集められ、整理されている事実をみれば、私たちが考えること、信じることが、病気であれ日常生活での問題処理であれ、大きな困難に立ち向かう時の私たちの能力に深く影響しうることを裏づける「確固とした」証拠がないとはもはやいえないであろう。

一九八六年八月

内容は専門的で多岐にわたり、要領よく要点を拾い出すにも骨が折れそうですので、気に入ったカ所を羅列的に紹介したいと思います。

その前に、心が免疫系に作用して、ときにはがん細胞が消失してしまうこともあるという事例として、がんと免疫に関するさまざまな著作で必ずといってよいほど紹介されている「好人物ライト氏の事例」を、氏の担当医のひとり、P・ウェスト博士の報告から引用しておきます。(長文ご容赦)

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2013年7月26日 (金)

放射線に無知な「反原発」専門家が不安を煽る

25日、原子力規制庁からの発表で「北茨城市が北茨城市南中郷工業団地の走行サーベイを実施」との報があり、7μSv/hの放射線を検出したとのことでした。この発表と福島第一原発での原因不明の高線量の蒸気噴出を関連づけるブログなどもありました。

私はこの発表を聞いて、「非破壊検査かも」とツイートしたのですが、↓
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案の定、翌26日に規制庁から次のようなメールが公表されました。

(原子力規制庁からのメール、11:40)
報道関係者 各位 

昨日(25日)お知らせした北茨城市で走行サーベイ中に一時的な高線量を確認した件について、走行サーベイを実施した7月12日9:20頃、南中郷工業団地の工場で放射線を用いた非破壊検査を実施していたことを確認しました。
走行サーベイ中に検出された高線量はこの非破壊検査によるものと考えられます。
既報でお伝えしたとおり、現在、現場で特段高い放射線量はみられていません。
なお、本非破壊検査の性能について確認したところ、放射線障害防止法の対象外の装置であることを確認しております。

非破壊検査で、同位元素ではなく工業用のエックス線装置、多分溶接部などの検査をやっていたのだと思われます。工業用エックス線装置は放射線エネルギーが1MeV以下は放射線障害防止法の対象外であり、管轄も文部科学省:原子力規制庁ではなく、厚生労働省になります。使用に際しても、放射性同位元素のような届出も必要がありません。つまり、どこでいつ使われているのかどこも把握できていません。

何も遮へいがなければ、そのエックス線による空間線量率は、放射性同位元素よりも2桁以上も大きいのです。

このニュースに、福島原発3号炉の高線量蒸気と関連させて「何らかの異常事態が起きている」と早とちりした専門家もいます。武田邦彦氏は今日になっても『【緊急】北茨城市で7マイクロシーベルト・・・どうするべきかも判らない!!』と要らぬ不安を煽って、自らの放射線に対する無知を曝しています。

  1. 1年61ミリシーベルトという高い放射線が観測されたら、即刻発表しなければ逃げるに逃げられない。それを14日後に発表した。
  2. 非破壊検査の線源はコバルト60を使っているが、直ちに使用を止めないといけない。その後、線源がどうなっているか発表されていない。
  3. どこでどのような線源を誰が使っているか国は把握しているのに発表しない。

7μSv/hを24時間、365日出して61mSv/年との計算だろうが、非破壊検査(工業用エックス線装置)では1回に1分の照射が普通です。そして検査箇所の数も、せいぜい100カ所。365日検査するなどは、検査対象物が限られるのだから「絶対に」あり得ず、これもたかだか30日。どんなに多くても年間の総照射時間で50時間でしょう。7×50=0.35mSv/年です。「逃げるに逃げられない」などと、ウソと大げさにもほどがあります。

「線源はコバルト60を使っているが」というのも、武田氏が教科書から得た机上の知識しか持ち合わせていないことを示したに過ぎません。現在は、非破壊検査の現場では、コバルト60は殆ど使われていません。それは貯蔵する容器が300kgの重量があり、クレーンがなければ移動もできない、経済的に割に合わないからです。

「国が把握しているのに発表しない」もウソ。エックス線装置は購入時に届ければ、後は移動して使用するのに届出は必要ありませんから、国=厚生労働省は把握していません。把握していないから、調査に時間がかかったのだと想像できます。

もうひとつのブログは「明日に向けて」の守田さん。『福島3号機が不穏当です。避難準備をはじめ最大級の警戒を!』との記事の中で、やはり北茨城の件を引き合いにして「逃げる準備を」と呼びかけています。水で冷やし続けているかぎりは、2年経った現在、壊れた原子炉に残っている核燃料が再臨界して爆発的なことが起きる可能性は殆どないと思われます。

誤解のないように記しますが、私は福島原発で予想外の事態が絶対に起きないとは考えていません。大きな地震がふたたび起きて、使用済み核燃料の貯蔵庫が倒壊しないか、冷却不可能になりはしないかと恐れています。しかし、武田氏のような専門家が、不確かな知識に基づいて記事を書くようでは、「素人が何をいうか!」と原子力ムラにつけ込まれるだけでしょう。

原発反対の論陣を張るのなら、もう少し信憑性のある情報に基づいて勉強をし、慎重に主張すべきです。

2013年7月20日 (土)

出張が終わって一息

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先週、今週と出張が続いた。この暑さの中で久しぶりの現場作業、とはいっても屋内ではあるが、デスクワークに慣れた身体には応える。今日は自宅でゆったりとした時間を味わっている。爽やかな風を窓から入れて、椅子からだらしなく足を伸ばし、アルビノーニのオーボエ協奏曲に身を委ねている。ハインツ・ホリガーの名演奏に体も心も共鳴している。

イーハトーヴ交響曲 冨田勲の『イーハトーヴ交響曲』も聴いた。演奏会の様子が、NHKでも何度か再放送されたが、ヴァーチャル・シンガーの初音ミクがソリストとして登場することで話題になった。指揮が大友直人、日本フィルとの共演である。

冨田さんも少年時代に宮沢賢治の作品に触れて、言葉のインスピレーションに影響を受けてきたといっている。私も小学生時代に学校で「映画鑑賞会」があり、街の映画館で『風の又三郎』を観た記憶が、「どっどど どどうど」という歌とともに鮮明に残っている。1940年の日活作品だというから、1948年生まれの私が観たのは相当経ってからということになる。

「あかいめだまの さそり」で始まる「星めぐりの歌」は賢治の作詞作曲で、映画『あなたへ』でも高倉健演じる主人公の妻、田中優子が歌っていた。アンタレスはさそり座の1.0等の赤い星。さそり座の心臓に位置するのだが、賢治はこれを「めだま」としている。夏のこの時期は南の地平線近くに見ることができる。銀河鉄道は、天の川の東側を白鳥の停車場(はくちょう座)から南下して、サザンクロス(南十字星)までの運行である。ジョバンニたちは、天の川を挟んで反対側にさそり座のアンタレスを見ることになる。

明日は日本のこれからを左右する参議院選挙の日だ。自民党の憲法草案が現実になれば、平和と自由が脅かされる。「棄権」は「危険」です。

2013年7月15日 (月)

盂蘭盆

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マユタテアカネかな? 何を考えているのだろうか。何も考えてないよな。渥美清さんの俳句を思い出した。

          赤とんぼ じっとしていて 明日どうする


それにしても暑いです。前期高齢者の資格を得る歳になり、熱中症の心配があるので、安曇野旅行から帰って以来、ウォーキングは涼しくなるまで自粛しています。

今日7月15日は、8月15日前後に行われる月遅れのお盆とともに、お盆の行事が行われることの多い日です。故郷に帰っている人も多いのではないでしょうか。我が家も土曜日に墓参りをすませ、灯籠に灯を入れています。

この1年も、ブログのご縁で知り合った多くの膵癌の方を見送りました。「膵がんフキゲン日記」のNARITAさん、「覚書」さん、ふうきさん、だいとーちゃん。家族からの死亡の報告もなくブログの更新が止まったままの方、まだ何人かの方がいらっしゃいます。ブログを書くのは比較的若い患者ですから、いずれの方も若くして逝かれました。幼いあるいは未成人のお子さんを残した方も多い。ゆらめく灯籠の明かりを眺めながら、あの世では副作用などないからのんびりとしているのだろうか、と考えたりします。(合掌)

人の命は、生まれる前の永遠の時間と、死んだ後の永遠の時間に挟まれた、長くてもわずか100年の一瞬。3.11を思い起こせば、明日の命の保証などどこにもないのだから、ただ今の与えられた時間を思いの丈生きるだけです。

2013年7月14日 (日)

全ての臨床試験の登録を

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このブログでは3月に取り上げたバルサルタン問題が、やっと大きく報道されるようになってきましたね。厚生労働省も第三者委員会を設置するようです。どのような学者や医者が参加するのかだいたい予想が付きそうです。厚生労働省の落とし所と決めた結論に沿うような報告書になるような、従順な人物だけが選ばれるのでしょう。

データの改ざん、論文の捏造の事件ですが、本質は製薬企業と大学、研究者が周到に計画した「大規模な経済事件」です。ありもしない効果を宣伝して、国民が拠出した保険料から莫大な金額を不当に受け取ったのですから、刑事告発するべきでしょう。

国立がん研究センターの科研費の私的流用事件も、刑事告発なしでうやむやになっています。大学の内部調査や第三者委員会など、強制力のない調査で真相が解明されるとは思えません。統計データの解析に当たったノバルティス社の元社員は、調査に協力していないのだから、ここは強制力のある検察の出番だろう。

いま、大学病院では医師主導の臨床試験が活発です。理由は「儲かるから」と臆面もなく言います。どうでも良いような臨床試験に参加させられる患者こそ、いい迷惑です。期待したような結果が出なければ、その試験はどこにも発表されない。ときによってはデータを操作して期待した結果に沿うようにする。日本の臨床試験の信頼性は既に地に落ちています。試験に協力する患者はますます少なくなりそうです。

全ての臨床試験を登録し、その資金をどこが出しているのかを明確にすること。試験の結果も全て公開するなど、透明性を確保することが必要でしょう。

ごくわずかの違いしかない臨床試験のデータで、そのデータも信頼できないとなれば、EBMなんて絵に描いた餅。がん患者も寄って立つ根拠を失ってしまいます。

2013年7月 9日 (火)

ASCO2013 膵癌の概観

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安曇野・碌山美術館にて


国立がん研究センターの奥坂先生が、ASCO2013での膵癌に関するレビューを投稿されています。「エリアレビュー・膵癌 ASCO2013

今年1月のASCO GIでは、JASPAC試験の結果が報告され、治癒切除後膵癌に対する術後補助化学療法として、ゲムシタビン単独と比べてS-1が全生存期間(OS)を改善することが示されていました。この結果から術後補助化学療法におけるS-1の融資性は確立したと言えますが、ではゲムシタビンとS-1を併用したらどうなるのか、興味があるところです。

CAP-002 試験は、ゲムシタビンとS-1、そして両者の併用を比較した試験です。2年無病生存率(2年DFS率)では、ムシタビン群の25.1%、S-1群は28.1%、GS群は34.4%で、GS群で良好でしたが、統計学的には有意な差ではありませんでした。
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OS(全生存率)についても、ゲムシタビン群の2年全生存率は46.9%、S-1群は68.8%、GS 群は53.1%、5 年全生存率はそれぞれ9.9%、12.9%、32.6%でした(図4)。こちらも残念ながら統計学的に有意な差ではありませんでした。

治療完遂率が結構低いのですね。ゲムシタビン群、S-1 群、GS 群について、治療完遂率はそれぞれ30%、48.4%、19.4%でした。治療中止理由として、ゲムシタビン群、S-1群は再発が多く、GS群は有害事象が多いという結果でした。GS群では、血液学的有害事象が多くて治療を中断した患者がいる一方で、副作用に耐えて治療を継続できた患者の予後は良好で、それが5年生存率を押し上げている傾向があるようです。
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丈夫な患者ならGS併用が予後を伸ばすと言えるでしょう。他には、局所進行膵癌でゲムシタビン治療後の化学放射線療法は有効性が示されなかったとの記述があります。

2013年7月 8日 (月)

安曇野温泉旅行

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土日の一泊二日で乗鞍高原・安曇野に行ってきた。天気予報では二日とも曇りときどき晴れの予想だったので期待して出かけたが、乗鞍高原は雨。ときどき激しく降るが、太陽も顔を覗かせるという不安定な天気だった。気温は19度で上着が欲しいほどだった。あいにく常念岳は一度も見ることができず、写真もこれといったものが撮れていない。松本市から安房峠を経て飛騨高山に至る国道158号線は途中のトンネルが狭くて、大型の背の高い観光バスは天井にぶつかるのですれ違うことができずに、随所で渋滞が起きていた。

安曇野市内に降りてきたらいったん雨も上がり、30度近い気温。念願の蕎麦屋「上條」で至福の蕎麦を食べる。写真家上條光水さんが経営する穂高駅近くの蕎麦屋である。隣に上條さんの写真を展示したギャラリーが併設されている。昼の時間帯しか営業しないので、信州に来てもなかなか寄ることができず、前回来たのは膵臓がんになる前だったから10年ぶりになるか。あいかわらず混んでいた。蕎麦も極上だが、天ぷらもまた旨い。海老天などは身がぷりぷりしていて、こんなエビは東京でも滅多に食ったことがない。ワカサギに似た、北海道 道東の風蓮湖で獲れた白身の小魚「ちか」の天ぷらの、少し苦みのあるのがまた美味しい。

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A20morieec4c2_2 満腹になったので、近くの「碌山美術館」で荻原碌山の彫刻を鑑賞した。重要文化財に指定されて近代彫刻の代表作といわれる「女」、それに「労働者」などを見る。

「女」のモデルは新宿中村屋の創業者の妻、黒光だという。黒光への許されない恋心の葛藤、黒光の夫の不倫、黒光の子どもの死。碌山の行き場のない想いをたたきつけるかのような作品である。

後ろで組んだ両手は、現実の苦悩から逃れられない様子を表している。しかし、人智ではどうにもならない苦難に押しつぶされて跪いた姿勢から、おのれの意志で立ちあがろうとしている。顔は天を向いているが、目は閉じている。その表情は苦難の中にあって運命を受け入れようとする姿と、受け入れることで苦難から自由になることができるという、悟りの境地がある。

と、がん患者の私には思えた。一般的な解釈がどういうものなのかは知らない。がんになって、人の力の及ばぬことがあると分かった。しかし、それでも立ちあがろうとする意志を持つことはできる。上を向いて叡智のある人生のために、残された時間を費やすことはできる。希望がなくとも、運命を受け入れて、永遠の時間と自分の人生を融合することはできる。

翌日は道祖神めぐりと国立アルプス安曇野公園で花を眺めてのんびり。

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2013年7月 5日 (金)

オンコセラピーのペプチドワクチン開発パイプライン

7月3日付でオンコセラピー・サイエンス株式会社のサイトに、臨床試験実施中のがんペプチドワクチン一覧(開発パイプライン)が更新されて載っているが、「C01」というワクチンは初耳だ。OCV-C01は既に第3相試験が進行中のはずだが、それの関連ワクチンだろうか?

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次々と違うペプチドのワクチンを投入してくるので、分かりづらい。親切な説明が欲しい。

13/6月ツイートのまとめ

上 昌広 @KamiMasahiro  
朝日新聞の朝刊を読んでいると、バルサルタン事件で、ノ社の社員二人が協力したことになっていた。白橋さんと、もう一人は誰だろう?朝日は報告書を入手したのかな? 

上 昌広 @KamiMasahiro  
「疑惑の降圧剤《バルサルタン》」&「保険診療費」に群がった学者を直撃 http://www.bitway.ne.jp/kodansha/friday/scoopengine/index.html  『フライデー』のバルサルタン問題追及記事の第四弾です。インタビューに答えました。朝から、沢山、電話がかかってきます。色んな意見がありますね。 

中日新聞医療サイト「つなごう医療」 @chunichi_medi  
シリーズ「医人伝」、今回は膵臓がんの治療で1月に発表した経口抗がん剤「S−1(エスワン)」を投与しての臨床試験報告が世界から注目されている医師です。  「膵臓がん治療に尽力 静岡県立静岡がんセンター副院長 上坂克彦さん」  http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20130529152933401 

日刊薬業/MEDIFAX 主要ニュース @jiho_seed  
【日刊薬業】 製薬4社  膵がんの4剤併用療法「FOLFIRINOX」を申請 http://nk.jiho.jp/servlet/nk/kigyo/article/1226573547732.html 

@ketsuaru  
38歳、がん再発のロック歌手 病にシャウト「なめんじゃねえぜ!」:  膵臓(すいぞう)がんが腹膜に転移し、激痛に耐えながら、大阪を拠点にライブ活動を続けるロックバンド「REBEL★ACTION」のボーカルがいる。TERA... http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/658764/ 

上 昌広 @KamiMasahiro  
同じく『選択』から 「嘘とカネまみれの日本の医学界」。その通りだと思います。特に問題なのは、高血圧・糖尿病・臨床腫瘍・精神科でしょうか。薬屋さんが儲かるところですよね。利権のおこぼれに預かっているのは、ごく一部の医師。大部分の医師にとっては、迷惑な話ですね。 

K.Kengo @KKnagomi  
保険に入ってても破産だと。これを日本に輸入するというクズ話がTPP。 「米国人の破産理由の62%が医療費でそのうち80%の人は保険に入っていた」海外の反応 http://blog.livedoor.jp/drazuli/archives/6412370.html TPPの本交渉以外でも日米二国間並行協議で知財やるってさ。薬価高騰要覚悟。 

キノシタ @Oncle1316 
ノバルティス社、バルサルタンの利益相反問題に対するお詫び。しかし、データ捏造はなかったと根拠も示さずに断定。 http://www.novartis.co.jp/news/2013/pr20130603.html 

上 昌広 @KamiMasahiro  
製薬会社の利益優先し、研究結果歪曲の疑念払拭できず…臨床研究の信頼揺るがす事態 高血圧治療薬めぐる利益相反問題 - MSN産経ニュース 産経も取り上げました。 http://sankei.jp.msn.com/science/news/130603/scn13060308290005-n1.htm 

キノシタ @Oncle1316 
放医研:脂肪酸合成を標的としたがん治療における新戦略 -PETを用い個別のがん治療効果を予測する方法を開発- 脂肪酸合成を妨げることががんの増殖・転移を抑える鍵となることも発見 http://www.nirs.go.jp/information/press/2013/05_31.shtml 

キノシタ @Oncle1316 
#gan 治癒切除後膵癌の術後補助化学療法としてS-1単独やS-1+ゲムシタビンはゲムシタビン単独に比べ予後良好な可能性、国内多施設フェーズ2【ASCO2013】:既報の試験結果ですが、ASCO2013で千葉大学の吉富秀幸氏が発表。 http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/asco2013/201306/530868.html&cnavi=1 

キノシタ @Oncle1316 
福島県甲状腺検査「必ず誤診が起きる」と、福島県立医科大学が10億円の医療損害賠償責任保険に加入。12名の甲状腺がん以外いないのか? 検査体制に責任が持てない担当者。そりゃそうだろう。専門医ではなく検査技師が検査をやっているのだから。 http://www.ourplanet-tv.org/ 

キノシタ @Oncle1316 
#fukushima 甲状腺がん「確定」12人に 福島18歳以下、疑いは15人に! 3人 → +9で一挙に12人に。疑いも15人 http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013060401002544.html 

祭谷一斗 @maturiya_itto  
山崎力先生によるJIKEI HEART STUDY 問題の論点。以下、『医学統計ライブスタイル』(09年)p84-92より要約。 1) 常識的には39%差はありえない。バルサルタンの日本での使用開始が01年、既に7年以上が経つ。5人に2人も減ったなら、勘のいい医師は気づく。 

キノシタ @Oncle1316 
福島県民健康管理調査:鈴木眞一氏は前回「事故との因果関係はない」と言い切っていた。今回は「甲状腺癌は放射線の影響があるとは明らかには言えない」とトーンダウン。春日委員「二次検査の血液検査を公開してほしい、甲状腺癌だけではなく甲状腺の機能低下も心配されることから」これはまともな意見 

キノシタ @Oncle1316 
#gan #ASCO2013 進行性すい臓がん治療のアブラキサン併用療法を評価するMPACT試験の解析結果:アブラキサンとゲムシタビンの併用療法を受けた患者はゲムシタビンの単剤療法を受けた患者と比べ、全生存期間で統計的に有意な改善 http://www.qlifepro.com/press/20130605-11-3534/celgene-4/ 

祭谷一斗 @maturiya_itto 
2)一次複合エンドポイントの設定に問題あり。入院は主観の入る余地があり、一次には適さない。 3)心血管イベントは起こる確率が低い。ほんの数例の判断上のバイアスが大きな差になる。 4)この試験では入院による差がほとんど。総死亡・心筋梗塞などのハードな指標では差がほぼない。

上 昌広 @KamiMasahiro 
バイオトゥデイから Pharmaliveによると、3年前に出版された論文に偽造データが含まれていないかどうかをGlaxoSmithKline(グラクソスミスクライン)社が調べています http://www.pharmalive.com/glaxo-probes-allegedly-fraudulent-data-in-study-written-by-emplmoyees 

上 昌広 @KamiMasahiro 
NHKが「がん登録法制化」を放映。レベルの低い報道だった。各病院のデータを、国がんに出して一元管理し、患者向けに提供することを勧めていた。個別の病院の情報開示と、データ処理の一元化は別次元だ。牧本事件の対応をみても明らかなように、国がんにその実力はない。利権ができるだけだろう。

上 昌広 @KamiMasahiro 
医学界の問題も同じだ。バルサルタン事件をきっかけに、数多くの論文捏造疑惑が指摘されている。なかには東大教授もいる。ところが、彼らや学会が自主的に調査したそぶりはない。世間で批判されるからバルサルタンのケースだけ、手をつけただけだ。故意犯がばれても、放置されるならモラルは崩壊する。

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2013年7月 4日 (木)

参議院選挙公示

今日から参議院選挙が公示されるが、盛り上がらないですね。

どのマスコミの予測を見ても自公の圧勝が既定の事実のように報道されていて、多分その通りになるのだろう。マスコミが予想した通りに有権者が投票する。国民の多数が原発の再稼働に反対し、消費税増税は困ると言い、TPPはおかしいというのだが、公約に原発を再稼働する、消費税は上げます、TPPに邁進するという政党が支持を集めるのだから、どうなっているんだ!と思う。ま、これが日本の民主主義の現実なんだろう。「自虐史観」ならぬ「自虐投票」ではないだろうか。100年後、10万年後の安全よりも、明日の生活が大事と言うことか。それも分からないではない。その明日の生活すらも何ら保証されていないというのに。物価が2%上がったら消費税を上げる、というのも不思議な約束だ。給与が上がったら、というのならまだ分かる。

今朝のNHKでも「景気に先行き好調間が見えてきた」とブランド品が売れていると報じていたが、その一方でチィッシュが上がり、牛乳も上がるという。米国や中国での新車販売台数は10%前後の伸びだが、国内では1~6月の販売台数は昨年比で11.6%も減少している。来年の消費税増税を見込んで住宅建設は伸びているようだが、ローンの利率上昇で庶民はあっぷあっぷだ。

選挙が終わってニュースになるとしたら、共産党の議席増だろう。地方区でも東京・大阪・京都などで議席確保の予想が出ている。東京選挙区は吉良よし子だ。この人は出身が高知県春野町(今は高知市に合併)で大手前高校を出ている。ライオン宰相の濱口雄幸や寺田寅彦、漫画家の横山隆一ややなせたかしも学んだ高知では有名な公立の進学校だ。それに吉良性は高知では由緒ある武士の家系だ。土佐吉良氏のルーツは清和源氏為義。しかし戦乱の世に何度か家系が途絶えている。春野町には吉良城があった。仁淀ブルーといわれる仁淀川流域が領地だ。笑顔が良いね。よいキャラクターだ。

2013年7月 1日 (月)

がん研有明の漢方がん治療:漢方で転移がんが消えた!

がん研有明病院で今起きている漢方によるがん治療の奇蹟 がん研の星野惠津夫先生が2冊目の本を上梓されています。2010年に出版された『漢方で劇的に変わるがん治療』はがん治療における漢方の効果を説明したものでした。3年前に読んだ印象では、抗がん剤治療による副作用の低減効果程度なのか、という印象を持っただけだったように記憶しています。先週の6年目の定期検査のときに病院内のコンビニに置いてあったので、今度の本もあまり期待しないで出版から4ヶ月もしてから手に取ったのです。しかし今回出版された『がん研有明病院で今起きている漢方によるがん治療の奇蹟』には、この間の3年間で治療をした患者の体験談(手記)が星野先生のコメントとともに書かれており、なかには劇的な効果があって転移がんが消えた!症例がいくつも紹介されています。

がん研有明病院のホームページには「漢方サポート科とは」とのページで次のように紹介されています。

欧米のがん専門病院の多くに、補完代替医療(統合医療)の部門が設置されています。その目的は、標準治療が限界に達した患者に手をさしのべ、「がん難民」をつくらないことにあります。
当院が大塚から移転した翌年の2006年に、総合内科の専門外来のひとつとして「漢方サポート外来」が開設されましたが、2012年4月からは「漢方サポート科」として独立した診療科となりました。
漢方サポート科は、わが国のがん専門病院で初めて開設された、がんに特化した漢方専門外来であり、西洋医学的標準治療が無効となった患者さんに、終末期に至る前の「次の一手」を提供しています。

米国のがん専門病院の多くには補完代替医療(CAM)の部門があり、たくさんの統合腫瘍医がいます。『がんの統合医療』のような教科書も整備されています。一方で我が国では、「もう治療法がありません」と言われてからホスピスに入る、あるいは緩和ケアまでの間の治療法が、西洋医学の側からは提供されません。がん患者の代替医療に対する疑問や質問に適格に答えられる専門医も少数です。そうした現状で、がん研が漢方診療部門でがん患者をサポートしていることは、先駆的な試みとして多いに歓迎します。

本に紹介された患者の手記からいくつかを紹介します。

  • 肝臓癌の多発肺転移が消失
    十全大補湯を飲み始めて2ヶ月で肺への転移がほぼ消失。腫瘍マーカーも急激に下がる。2年後に亡くなったが、病理解剖では肝臓と肺に腫瘍は認められず(消失)、死因は肝硬変による肝不全であった。
  • 胃がんの術後3年目に再発した多発肺転移が消失。その後7年たった今も元気。
    十全大補湯を通常の2倍服薬したら、その夜から胸が焼けるように熱くなり、汗でびしょびしょになるほど。しかし目覚めの気分は爽快だった。それが1週間続いたあと、転移とみられた肺の多発結節が消失し始め、2ヶ月後には殆ど消えてしまった。病理検査で確認したわけでは無いが、総合的に考えると漢方薬で消失したと考えている。
  • 膵がんの術後化学療法を続けるも余命5ヶ月と診断。
    膵頭十二指腸切除術のあと、GEMと活性化リンパ球療法を受ける。GEMが無効となった後TS-1に変更。樹状細胞療法を始める。肝機能障害のためTS-1も中止し、補中益気湯+午車腎気丸を投与し、その後十全大補湯に変更。2年たった今は術前のように元気。

その他、いくつか気になった箇所を抜粋します。

  • 人間は神経系、免疫系、内分泌系などの巧妙な仕組みで制御されているが、漢方はこのシステムへの作用を介して病気を治す。
  • 「補剤」は免疫系を活性化するので、間接的にがんを抑制する。
  • 西洋医学と韓方医学の”いいとこどり”の統合医療が、もっとも効果の大きい治療法である。
  • 免疫力を増強し、治療効果を高めるためにも「冷え」の改善は重要。がんは冷えを背景に発症し増殖する。がんと有利に闘うには身体を冷やすものを避け、暖める生活をする。
  • 中国の抗がん生薬「カイジ顆粒」はときには治癒する症例もある。有効性を示す論文が100編以上報告されている。日本でも「健康食品」として入手可能。
  • 祈りには自然治癒力を引き出す力がある。(瞑想や座禅もよいはず)
  • がん患者は水溶性ビタミンが不足しがちで、
  • 胃全摘術後や膵がんの手術後には、ほぼ100%の患者に脂肪吸収障害が起き、脂溶性ビタミンの吸収が悪くなる。ビタミンDの欠乏で骨粗鬆症、ビタミンAの欠乏で夜盲症などが起こる。したがって、がん患者は総合ビタミン剤を服用した方が良い

総合ビタミン剤、ビタミンDの補充、「酒は芋焼酎を、牛乳の代わりに温めた豆乳を」これなどは、私のために書いてくれたのではないかと思える内容です。すでに全てを実行しています。そして芋焼酎の「六代目百合」は本当に旨い。

大量のジュース療法はがん患者には有害
と断定しています。済陽高穂医師の「いまあるがんが消えていく食事」や星野仁彦医師(同姓ですね)のゲルソン療法をやっている患者には気になる内容でしょうね。

果物や野菜ジュースの抗酸化作用によるがんの抑制効果はあるのかもしれませんが、それよりも身体を冷やし、大量の水分摂取により胃腸の働きが低下して食物摂取量が減ることで必要なタンパク質がとれなくなる害の方がはるかに大きいのです。星野惠津夫先生のところにも、済陽高穂の(とは名指ししていないが)大量の野菜ジュースでがんが消えるという本を信じて実行した後に、ひどい冷えと低栄養状態、低ナトリウム血症で来院する患者が少なくないそうです。こうなると漢方も効かず亡くなることが多いと。

がんと有利に闘うには体力が必要だという、子どもでも分かりそうなことを無視すべきではないと思います。治りたい一心で希望が執着になると、そのようなごく当たり前のことも見えなくなります。

ちょっとした切り傷がふさがるためにも「自然修復力」が必要なのです。そのメカニズムの詳細はまだ分かっていないと言います。がんという強敵に対して、体内の精緻な免疫システムが働くことなく、西洋医学だけで治ることはあり得ないことは自明でしょう。漢方は免疫システムに作用するのです。

「治療法はもうない」と言われても、「しかし、まだ漢方がある」

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