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2013年7月 1日 (月)

がん研有明の漢方がん治療:漢方で転移がんが消えた!

がん研有明病院で今起きている漢方によるがん治療の奇蹟 がん研の星野惠津夫先生が2冊目の本を上梓されています。2010年に出版された『漢方で劇的に変わるがん治療』はがん治療における漢方の効果を説明したものでした。3年前に読んだ印象では、抗がん剤治療による副作用の低減効果程度なのか、という印象を持っただけだったように記憶しています。先週の6年目の定期検査のときに病院内のコンビニに置いてあったので、今度の本もあまり期待しないで出版から4ヶ月もしてから手に取ったのです。しかし今回出版された『がん研有明病院で今起きている漢方によるがん治療の奇蹟』には、この間の3年間で治療をした患者の体験談(手記)が星野先生のコメントとともに書かれており、なかには劇的な効果があって転移がんが消えた!症例がいくつも紹介されています。

がん研有明病院のホームページには「漢方サポート科とは」とのページで次のように紹介されています。

欧米のがん専門病院の多くに、補完代替医療(統合医療)の部門が設置されています。その目的は、標準治療が限界に達した患者に手をさしのべ、「がん難民」をつくらないことにあります。
当院が大塚から移転した翌年の2006年に、総合内科の専門外来のひとつとして「漢方サポート外来」が開設されましたが、2012年4月からは「漢方サポート科」として独立した診療科となりました。
漢方サポート科は、わが国のがん専門病院で初めて開設された、がんに特化した漢方専門外来であり、西洋医学的標準治療が無効となった患者さんに、終末期に至る前の「次の一手」を提供しています。

米国のがん専門病院の多くには補完代替医療(CAM)の部門があり、たくさんの統合腫瘍医がいます。『がんの統合医療』のような教科書も整備されています。一方で我が国では、「もう治療法がありません」と言われてからホスピスに入る、あるいは緩和ケアまでの間の治療法が、西洋医学の側からは提供されません。がん患者の代替医療に対する疑問や質問に適格に答えられる専門医も少数です。そうした現状で、がん研が漢方診療部門でがん患者をサポートしていることは、先駆的な試みとして多いに歓迎します。

本に紹介された患者の手記からいくつかを紹介します。

  • 肝臓癌の多発肺転移が消失
    十全大補湯を飲み始めて2ヶ月で肺への転移がほぼ消失。腫瘍マーカーも急激に下がる。2年後に亡くなったが、病理解剖では肝臓と肺に腫瘍は認められず(消失)、死因は肝硬変による肝不全であった。
  • 胃がんの術後3年目に再発した多発肺転移が消失。その後7年たった今も元気。
    十全大補湯を通常の2倍服薬したら、その夜から胸が焼けるように熱くなり、汗でびしょびしょになるほど。しかし目覚めの気分は爽快だった。それが1週間続いたあと、転移とみられた肺の多発結節が消失し始め、2ヶ月後には殆ど消えてしまった。病理検査で確認したわけでは無いが、総合的に考えると漢方薬で消失したと考えている。
  • 膵がんの術後化学療法を続けるも余命5ヶ月と診断。
    膵頭十二指腸切除術のあと、GEMと活性化リンパ球療法を受ける。GEMが無効となった後TS-1に変更。樹状細胞療法を始める。肝機能障害のためTS-1も中止し、補中益気湯+午車腎気丸を投与し、その後十全大補湯に変更。2年たった今は術前のように元気。

その他、いくつか気になった箇所を抜粋します。

  • 人間は神経系、免疫系、内分泌系などの巧妙な仕組みで制御されているが、漢方はこのシステムへの作用を介して病気を治す。
  • 「補剤」は免疫系を活性化するので、間接的にがんを抑制する。
  • 西洋医学と韓方医学の”いいとこどり”の統合医療が、もっとも効果の大きい治療法である。
  • 免疫力を増強し、治療効果を高めるためにも「冷え」の改善は重要。がんは冷えを背景に発症し増殖する。がんと有利に闘うには身体を冷やすものを避け、暖める生活をする。
  • 中国の抗がん生薬「カイジ顆粒」はときには治癒する症例もある。有効性を示す論文が100編以上報告されている。日本でも「健康食品」として入手可能。
  • 祈りには自然治癒力を引き出す力がある。(瞑想や座禅もよいはず)
  • がん患者は水溶性ビタミンが不足しがちで、
  • 胃全摘術後や膵がんの手術後には、ほぼ100%の患者に脂肪吸収障害が起き、脂溶性ビタミンの吸収が悪くなる。ビタミンDの欠乏で骨粗鬆症、ビタミンAの欠乏で夜盲症などが起こる。したがって、がん患者は総合ビタミン剤を服用した方が良い

総合ビタミン剤、ビタミンDの補充、「酒は芋焼酎を、牛乳の代わりに温めた豆乳を」これなどは、私のために書いてくれたのではないかと思える内容です。すでに全てを実行しています。そして芋焼酎の「六代目百合」は本当に旨い。

大量のジュース療法はがん患者には有害
と断定しています。済陽高穂医師の「いまあるがんが消えていく食事」や星野仁彦医師(同姓ですね)のゲルソン療法をやっている患者には気になる内容でしょうね。

果物や野菜ジュースの抗酸化作用によるがんの抑制効果はあるのかもしれませんが、それよりも身体を冷やし、大量の水分摂取により胃腸の働きが低下して食物摂取量が減ることで必要なタンパク質がとれなくなる害の方がはるかに大きいのです。星野惠津夫先生のところにも、済陽高穂の(とは名指ししていないが)大量の野菜ジュースでがんが消えるという本を信じて実行した後に、ひどい冷えと低栄養状態、低ナトリウム血症で来院する患者が少なくないそうです。こうなると漢方も効かず亡くなることが多いと。

がんと有利に闘うには体力が必要だという、子どもでも分かりそうなことを無視すべきではないと思います。治りたい一心で希望が執着になると、そのようなごく当たり前のことも見えなくなります。

ちょっとした切り傷がふさがるためにも「自然修復力」が必要なのです。そのメカニズムの詳細はまだ分かっていないと言います。がんという強敵に対して、体内の精緻な免疫システムが働くことなく、西洋医学だけで治ることはあり得ないことは自明でしょう。漢方は免疫システムに作用するのです。

「治療法はもうない」と言われても、「しかし、まだ漢方がある」


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