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2014年1月

2014年1月26日 (日)

がんと免疫

「がんは免疫機構の監視をくぐり抜けて大きくなったのだから、自己免疫力ではがん細胞をやっつけることは難しい」

これは正しいでしょうか?

免疫とは、自己と非自己を区別する能力のことです。がん細胞を「非自己」と判断すれば、NK細胞が主役となってがん細胞を攻撃します。私たちの体内では、毎日5000個ものがん細胞が生じているといわれますが、ほとんどがNK細胞などの免疫細胞によって退治されているのです。しかし、たまたま「自己」と区別することができなくなったがん細胞は、免疫細胞の目を逃れて増殖することで、腫瘍として大きく育っていきます。

それでは一度がん細胞を見逃してしまったら、もう諦めなければならないのでしょうか。免疫力は無力なのでしょうか。そうしたことは決してありません。花粉症は免疫細胞によるアレルギー疾患ですが、昨年まで花粉症でなかった人が、今年になって突然花粉症に悩まされるということが起こります。どこかの時点で免疫システムに「スイッチ」が入ったわけです。

がんの場合でも、見逃したがん細胞が増殖し、周辺の正常組織を破壊し、転移していく過程で、免疫システムが、こいつは「敵だ」と認識し直すということがあるのです。スイッチが入り、がん細胞を攻撃し始めるのです。大腸がんが肺や肝臓等の別の臓器に転移した場合でも、原発部位を切除し、転移した臓器を治療すれば、その後はどこにも転移せずに十数年も元気でいる患者がときにいます。『がん六回 人生全快』の著者、関原健夫さんなどもその例でしょう。

転移する能力を持っていたのですから、近藤誠氏の説に従えば治らないはずです。体中にがん細胞が散らばっていても、免疫力によってそれ以上は暴れることがないように押さえ込んでいるとしか考えようがないのです。ま、近藤氏は「それはがんもどきだったんだ」と言うに違いありません。がんもどき論はこのように、反証可能性を持っていない。ああ言えばこう言う、ということです。カール・ポパーは「どのような手段によっても間違っている事を示す方法が無い仮説は科学ではない」とし、これが科学と疑似科学を区別する方法だと提唱しています。その意味では近藤氏の「がんもどき論」は似非科学の範疇に属していると言っても良いでしょう。

閑話休題

抗ガン剤の副作用がつらくて治療を止めたら、がんの進行が遅くなったということもしばしば起こります。抗がん剤による効果がなければ、治療が免疫力を損なうのですから、抗がん剤を止めたら本来の免疫力が働いてがんの進行を抑えるのでしょう。低用量抗がん剤治療にも、こうした側面があるのかもしれません。

では、どうしたら免疫力を高めることができるのか。科学的にはっきりしたことは分かりません。免疫という仕組み自体が、まだやっと入口が分かり始めたという程度ですから、確実にがん細胞をやっつける免疫のスイッチをどのようにすれば入れることができるのか、まったく分かっていないのです。

同じ膵臓がんであっても、患者一人一人でがん細胞の遺伝子の異常の状態は異なります。ひとりの患者の膵臓がん腫瘍でも、その中のがん細胞の遺伝子異常は、細胞ごとに違っているというのが、最近の医学で分かり始めたところです。

がんに効く生活―克服した医師の自分でできる「統合医療」』に次のような記述があります。

ある日フィドラーは、共同研究者たちに顕微鏡で膵臓がんの映像を見せた。フィドラーのチームは、がん細胞をそれが利用する成長因子(”栄養素”)ごとに色分けすることに成功していた。こうした因子により、腫瘍が定着し、成長し、化学療法に対する耐性を身につけることができるのだ。色づけによって、ある細胞は緑に、ある細胞は赤や黄になる。(核は青くなる)。たとえば、膵臓がんの腫瘍を見ると、さまざまな色が現れており、がん細胞がさまざまな成長因子を利用していることが分かる。「ここから得られる結論は?」フィドラーはスライド上にレーザーポインターをあてながらたずねた。「赤の成長因子を抑えても、緑にやられてしまう。緑を抑えても、赤にやられてしまう。ということは、これらを一度に全部やっつけるしかない」

つまり膵臓がんの成長を抑えようとするのなら、がん細胞が利用している成長因子の全てを同時に抑えるしかないのです。そのためには抗がん剤だけではなく、あらゆる可能性を検討して、いくつもの代替療法を取り入れた方が良い。食物も、さまざまな抗がん作用の相乗効果を利用できるように、多くの種類を試した方が良いのです。「○○水」とか、ジュース療法だけで腫瘍の増大を抑えるような効果は期待できないのは当然でしょう。

かの有名なライト氏の例もあるように、自己免疫力は、ときには一晩で腫瘍を全て消してしまうほど強力な力を出すことがあります。全ての患者において、多かれ少なかれ免疫力が介在してがんと闘っているはずです。しかし、遺伝子の異なるがん細胞の全てをやっつけるほどの「スイッチ」が、どのようにすればオンになるのか、現在の医学ではまったく解明されていません。

がん細胞も、免疫力を獲得している人体も「複雑系」ですから、ある一カ所のスイッチがオンになることで、雪崩のように免疫システムの全体が活性化され、驚くような奇跡的治癒が起こるのでしょう。しかし、こうすれば絶対に確実だという方法はありませんし、あったとしてもその方法は一人一人で違うのだと思われます。

結局、現時点での最良の方法は、より可能性のある治療法(少なくともヒトでのある程度のエビデンスがあるもの。現代医学的であれ、代替療法的であれ)の中から、自分が納得できるものを選択して試してみる以外にありません。そうした参考として第一に挙げることのできるのが、シュレベールが『がんに効く生活』で紹介している内容だと思います。

  1. 第一に重視すべきは「心の平穏」を見出し、それを継続すること。これは決定的に重要です。そのために、瞑想・心臓コヒーレンシー・ストレスを最小限に抑えるバランスのとれた生活。
  2. 第二番に重視すべきは、「運動」です。運動の大切さは強調しすぎるということはない。
  3. 運動と同じく「栄養」を挙げることができる。   

免疫細胞は、客観的に見て、より”生きる価値”があるように見える人生を送っている人間の体内では、それだけ活発に動くかのように見える。(シュレベール)

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2014年1月21日 (火)

命を削るように、指先で「希望」を広げる

久美子ママは『私はまだまだ生きられる』のブログ主さんです。直腸がんが転移し、昨年1月に余命3ヵ月と宣告されました。余命宣告の期限もとっくに過ぎて、今はホスピスにいます。私とのおつきあいは、昨年の9月にマインドフルネス・ストレス低減法や道元の記事にコメントをいただいたことがきっかけでした。

がんが進行し、ほとんど自分では体を動かすこともできません。今はかろうじて動かすことのできる指先だけで、iPadを使ってブログを書きはじめたのです。彼女の優しさあふれるブログを通じて全国にお友達もでき、おかげで寿命も延びたのだと、久美子ママは信じています。

iPadがなかったら、

ブログが書けていなかったら、

私の寿命は、とっくに尽きていたでしょう。

末期がんの患者にも、私と同じ喜びを知ってもらいたい、とタブレット端末をホスピスに置いてはどうかという運動を始めたのです。それが1月12日のこと。ソフトバンクの孫さんにもお願いをしてみました。(私も少しお手伝い)しかし、なかなか思い通りには進みません。

もう、私の命は風前の灯なので、

消えてしまう前に、何か、人のお役に立てることがしたいのです。

iPadが、わたしのホスピス生活を、これだけ潤し、
病室という限られた空間から
全国のみなさんと交流するということを可能にしてくれました。

何という人間存在の崇高さでしょうか。ベッドの上で体の向きを変えるのでさえも介助がないとできない状態で、「まだ私にも他人の役に立てることがある」という優しさ、それを行動に移す実行力。たくさんの読者やがん友が応援しました。

タブレットをホスピスで活用することには多くの困難が予想されます。それよりもなによりも、末期がんで余命幾ばくもないと言われていても、同じ患者の役にたちたいという決意に頭が下がります。タブレットを使って病室から飛び出し、人とつながることで、患者にも希望が持てるようになるかもしれません。

しかし、それ以上に久美子ママのような人がいること自体が、何よりも生命(いのち)のあり方として「希望」なのです。残された貴重な時間を、一瞬一瞬を大切に生命を燃やしている姿こそが、治らないがんと闘うということなのです。その命を削るように指先でiPadを押し、皆にも希望をと、闘っているのです。まるでアンパンマン(ウーマン)のようではないでしょうか。

中日新聞が取材してくださるようで、編集長がブログに紹介しています。「第22回 久美子ママ

久美子ママに、光あれ!

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2014年1月15日 (水)

悩ましい都知事選

娘がインフルエンザA型をもらってきたらしく、私と息子の三人が同時にダウン。日ごろからあそこが痛い、ここが痛いと言ってる妻だけが一向に遷る気配がない。二人は病院に行ってタミフルとかをもらってきて飲んでいたが、私は風邪では病院に行かない主義、うがいもマスクにもエビデンスはないのだからやらない主義を通し、この際は糖質制限食は無視してたっぷり食って寝ることにしていたら、私の方が回復が早かった。息子は今日も会社を休んでいる。アピタルに「不誠実は製薬会社の宣伝キャンペーン」との高山義宏医師の記事が載っている。我が意を得たりである。

最近、とくに目に余るのがインフルエンザ治療薬ですね。持病のある方や幼児、高齢者などを除いては(寝てれば治る)必要のない薬のはずですが、1回のみでよい新しい吸入薬や点滴薬など、ぞくぞくと登場して「ほとんど不必要であるが故に」宣伝キャンペーンが展開しています。

東京都知事選挙が悩ましい事態になってきた。宇都宮健児が私の考えに近いし、人格も政策も一番しっかりしているのだが、いかんせん彼では勝てそうにない。ある世論調査では田母神閣下にさえ抜かれて4位に落ちている。勝敗は無視して、政策を支持できる候補者に投票するのが正論ではあるが、今回の都知事選はちょっと違う。安倍晋三・石破茂の右翼的暴走にストップをかけられるかどうかの歴史的な選挙である。ここで桝添が勝てば日本の右傾化に正当性を与えることになる。あらゆるチャンスを使って憲法の解釈改憲、集団的自衛権を行使できる国への道にノーを突きつけなければならない。

私は小泉純一郎は嫌いである。郵政民営化が結局は郵貯や簡易保険をアメリカの食い物にするためだったことは、今では誰の目にも明かだろう。非正規雇用が3割、4割になる今の雇用状態を推進したのも小泉である。新自由主義的な経済政策を押し進めた彼の罪状は重い。

私は細川護煕は嫌いである。消費税率が3%だったころ、国民福祉税をぶち上げて7%にしようとした人物である。名目は”福祉”だが、今回の消費税率8%も「税と社会保障の一体改革」「福祉目的」であり、その流れを作った人物である。佐川急便からは猪瀬の2倍、1億円の政治資金を受け取った人物である。

しかし、小泉の「使用済み核燃料の処理もできないのに原発に頼るのは無責任である」という主張は正しい。細川の東日本大震災による瓦礫で「瓦礫を行かす森の長城プロジェクト」は尊敬に値する。一方で彼の脱原発は「徐々に依存度を減らしていく」とし、柏崎刈羽原発の再稼働についても態度を決めていない。この点が小泉の「即時廃止」と違っているように見える。

広瀬隆が宇都宮健児に立候補を降りるように進言したらしい。木内みどりも湯川れい子もだ。

突破口を開かなければならない。例えそれが毒薬であってもだ。抗がん剤と一緒なんだよ。副作用は必ずある。問題はそれ以上のメリットがあるかどうかだ。他の方法でがんの進行を食い止めることができるかどうかなんだ。ここで日本の軍国主義か、帝国主義かを止めないとたいへんなことになる。中国を相手に戦争が始まる。そうなってはもう流れは止められない。

脱原発の一点で安倍路線にくさびを打ちこむことができれば、他の解釈改憲、戦争路線にも影響を与えることができる。命よりも経済という政治に風を入れることもできよう。「一致点での共闘」「一点突破の全面展開」という使い古されたスローガンこそが今必要なんだ。

房総沖でスロースリップが起きているという。首都直下型地震、東海地震、南海トラフ地震、いや、どこかで大地震が起き、原発がメルトダウンすれば、日本はお終いだ。それをどこまで現実として思い描けるのかが、「脱原発」をどれほど重視すべきかの要諦である。嫌いな細川と小泉を選ぶことで日本が救えるのなら、私はそちらを選ぶ。

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2014年1月10日 (金)

がんと霊(スピリット)、奇跡的治癒

確か長尾先生の『抗がん剤 10の「やめどき」』だったと思うが、余命2ヵ月と言われた患者が、抗がん剤が劇的に効いて6年後もピンピンしている。スーパーで会うたびに「先生は余命2ヵ月と言ったけど、この通り、元気です」とからかわれるのだと書かれていた。希だがこうした例もあるから、医者も効果のある抗がん剤を探して、何種類も試そうとするし、患者も「もしかしたら次の抗がん剤で・・・」と希望を持つ。そして「希望」が「執着」となり、死ぬ寸前まで抗がん剤を止められない。

ステージⅣbの末期の膵臓がんでも16年も生き続けている人もいるのだし、中にはがんが消えてしまうこともあるから、癌患者としては「自分にももしかしたら」と考えるのは人情だろう。

癌が消えた―驚くべき自己治癒力』には多くの驚異的回復・奇跡的治癒・自然寛解例が紹介されているが、それが起こる状況は人によりさまざまである。

驚異的回復について調べれば調べるほど、信念ーそれが治療に対してであれ、人、周囲の状況に対してであれ、システムに対してであれーが心(マインド)ー体(ボディ)ー霊(スピリット)の方程式の鍵となる変数であるように思われる。けれども精神的領域についての話は、しばしば不規則で抽象的で、科学的測定のしようがない。

ただ、一つのことは確かだ。霊(スピリット)は、実際に私たちが出会う中で明らかにされる、ということだ。一つの分子神経ペプチドが、同じ基本的メッセージを持ってからだの異なった場所に現れるのと同じように、霊(スピリット)も一つに限定されることなく、多種多様な局面で、自らを感知させる。

1910年の『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』誌にオスラー博士は、「目を見張るような、いわゆる奇跡といえるものですら、それほどめずらしくはない。私は、聖堂を造ったり、巡礼の起源となるほどの価値を持つような奇跡をたくさん知っている」と述べている。

ただしかし、これらの奇跡的治癒例を統計学のフィルターを通して測定すると、例外的症例、雑音として排除されるか、あるいはその他の多くの通常の症例に埋もれてしまうのであろう。

がんの統合医療』でも、

「こころと体」の療法が、患者の生存期間に影響を与えるかどうかは解明されていない。しかし、このアプローチが患者の生活の質(quality of life: QOL)を改善することが、一貫して数多くの研究で明確に示されいる。

しかし、

「こころと体」の療法は、リスクが最小限であり、十分なベネフィット(恵)があり、コストが低いので、あらゆるがん患者のケアの標準とすべきである。

われわれは、「こころと体」の療法をできるだけ診断直後に導入することが重要であると考える。その理由は、この療法が、1)患者に肯定的な視点と参加しているという自覚を与える、2)心配と過度の恐怖感から患者の意識をそらす、 3)患者に、希望をもつ理由があるというメッセージを伝える、4)患者の集中力が化学療法や放射線療法の影響を受ける前に、患者がこれらのスキルを学習し実践できる、からである。

としている。100に一つ、1000に一つの奇跡があったとしても、それは統計学では扱うことが難しい。

続いて、以下の療法に関しての効用を詳細に記述している。

  1. リラクセーション技法
  2. 誘導イメージ療法
  3. ソーシャルサポートと心理教育グループ療法
  4. 瞑想
  5. バイオフィードバック法
  6. 催眠
  7. 相互作用的イメージ訓練

「瞑想」に関して、ジョン・カバットジンの『マインドフルネスストレス低減法』では、次のように注意を喚起している。

「自分のストレスをコントロールし、病気と闘うために免疫システムを向上させたい」という期待をもって、多くの癌やエイズの患者たちが瞑想を始めようとしています。

しかし、私たちは、「瞑想で自分の免疫システムを強化できる」という強い期待をもつことは、実際には自分のもっている癒やしの力を十分に引き出すうえでの障害になる、と考えています。なぜならば瞑想は、ゴールをめざすものではないからです。あまりにも期待感や目的意識が強すぎると、瞑想の精神が損なわれ、効果どころか逆に障害になってしまうのです。瞑想の本質は”何もしない”ということです。何もしないで、あるがままに受け入れ、解き放つことによって、”全体性”を体験するのです。そして、これが治癒力の基礎となるわけです。

何が何でも治りたい、という気持ちは理解できます。しかし、それが強すぎると治ることは希である、ということになりかねません。奇跡的治癒は、それを目的にしている人には決して訪れることがないのでしょう。

12カ所の多重癌を経験した、東京新聞の元編集委員、村串栄一さんは『がんと明け暮れ―記者が綴る10年の記録』でこう達観している。

なるようになるなら、なるようにする。

なるようにならないなら、成り行きにまかす。こちらの記事

治るか治らないかは、「成り行き」なのです。やるべきとことやったら、成り行きを受け入れる。こうした心(マインド)で、”今ここに”ある瞬間を大切に生きる手法が瞑想なのでしょう。

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2014年1月 4日 (土)

明けましておめでとうございます。

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あげましておめでとうございます。
三が日はスマホの電源も切り、ブログもTwitterにもアクセスせず、パソコンもほとんど触らず過ごしました。たまにはITと無縁で過ごすのもいいものですね。テレビは元日のウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサートをじっくりと聴きました。

ダニエル・バレンボイムの「平和」への思いが沢山つまった選曲でしたね。ヨーゼフ・シュトラウスの「平和の棕櫚(しゅろ)」、ヨハン・シュトラウス「エジプト行進曲」。事実上のクーデタによって治安が悪化しているエジプトに想いを馳せた選曲です。休憩の合間に東日本大震災の追悼コンサートで、バレンボイムさんが指揮・ピアノ演奏するモーツァルトのピアノ協奏曲第23番イ短調K.488 第2楽章アダージョがほんの少し紹介されていました。

バレンボイムとウィーンフィルは、2011年3月19日の定期演奏会の始めにこの曲を演奏しています。その後も追悼演奏会を何度か開いています。そして、たぶんシュレベールはそれを知っていたに違いありません。シュレベールが亡くなったのはその年の7月24日です。こちらの記事で書いたとおり、彼は自分の最後のときには、モーツァルトのこの曲を、バレンボイムの指揮演奏するCDで流して欲しいと告げてあったのです。

里山資本主義日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21) ウィーンはオーストリアの首都ですが、この国は林業で世界の最先端を行っている国なのです。人口が1000万に満たない小国でありながら、国民一人当たりのGDPは世界11位で、17位の日本を上回っているのです。そしてオーストリアは憲法で脱原発を明記している国でもあります。原発がなければ経済発展はない? 日本と同じように資源の少ない国であるオーストリアがGDPでは日本を抜いているのです。

その秘密は徹底した森林資源の活用なのです。暖房も調理もエネルギーは木材。しかもペレット状にしてそのペレットをタンクローリーで仮定まで運んで貯蔵タンクに入れる。貯蔵タンクからはこれも自動的にボイラーにペレットが供給される。まるで石油と同じような使い勝手ができるよう、技術開発がされているのです。森林も持続可能な産業として育てています。「森林マイスター」の資格を持った若者たちが生き生きと働いていて、人気のある職業になっているのです。日本の山林が荒廃してしるのとは対照的です。

NHK広島取材班と藻谷浩介氏の『里山資本主義  日本経済は「安心の原理」で動く』に紹介されていました。「脱化石燃料」を目指しているのです。グローバリズムに翻弄されている世界経済、本当にこれで持続的に幸せな生活できるのだろうか。物(商品)を買うために多くの時間を働き、長時間通勤し、ローンで買った家には寝るために帰るだけ。それが本当に望ましい生活なのだろうか。こうした疑問を持った人たちが世界でも日本でも増えています。原発問題も結局は経済発展のためにエネルギーが必要だ、ということでしょう。本当に経済発展する必要があるのだろうか。そうしないと生活することができないのか。里山資本主義は、それに対する一つの回答です。

ミヒャエル・エンデが『エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社プラスアルファ文庫)』で先駆的に指摘したように、もっと別の経済原理で動く世界が可能になるのかもしれない。

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2014年1月 2日 (木)

13/12月ツイートのまとめ

朝日新聞医療サイト「アピタル」 @asahi_apital  
「がん検診はムダ」「抗がん剤は効かない」「ワクチンは効かない」。分かりやすいですが、現実はそんなに単純ではありません。【医心電信】 RT @asahi_apital: 《125》 「わかりやすい」話の落とし穴 http://apital.asahi.com/article/sakai/2013112900005.html?ref=rss&utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter 

読売新聞yomiDr.(ヨミドクター) @yomiDr  
[がんと向き合う ~腫瘍内科医・高野利実の診察室~]「抗がん剤は効かない」のか?(ヨミドクター) http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=88834&from=tw #がん 


海外癌医療情報リファレンス @cancer_ref  
ナブパクリタキセルとゲムシタビンの併用で転移性膵癌患者の生存率が改善/NCI臨床試験結果 #gan #がん #cancer http://www.cancerit.jp/24771.html 

sho @pushriver  
『近藤理論の手法の問題⑦-II 大腸がんではMSTが10年で倍になった』 http://ameblo.jp/miyazakigkkb/entry-11715988861.html #gan #kanja #cancer #がん #癌 

キノシタ @Oncle1316 
膵臓がん:東大医科学研病院・札幌医大病院が新ペプチドの治験者募集:再発した進行性の膵臓(すいぞう)がん患者に対する新しいがんペプチドワクチンの治験を始めたと発表した。予定症例は71人を目指し、参加者を募集している。 http://mainichi.jp/select/news/20131203k0000m040095000c.html 

キノシタ @Oncle1316 
他に治療法ないがん患者、未承認薬も使用可能に:開発の最終段階にきている未承認薬について、高齢だったり持病を抱えていたりして治験(臨床試験)対象外になる患者も使える制度を本格導入する方針 http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=89090&from=tw 

読売新聞yomiDr.(ヨミドクター) @yomiDr  
医療ルネサンス松本フォーラム「がん どう治す どう生きる」 (2)対談 治療法探し「本気」が大事…樹木希林さん、菅谷昭さん(ヨミドクター) 「私は、がんは死ぬことを覚悟しなくてはいけない病気だと思っていたんです…」 http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=88699&from=tw 


勝俣範之 @Katsumata_Nori  
保険適応になっているから、きちんとエビデンスがあるだろう、と思うのは危険。保険適応になっている薬剤の中で、ランダム化比較試験で有効性がきちんと示されている薬剤がどれくらいあるだろうか? 

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