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2014年10月

2014年10月31日 (金)

文字起こしアップ

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黒部ダムへの道路から大町市内を望む。(HDR合成)


統合医療:講演内容の文字起こし② をウェブページにアップしました。

あいだに安曇野旅行をはさんだので、少し遅くなりました。

2014年10月27日 (月)

安曇野、大町 紅葉と温泉

土日で安曇野と大町付近の紅葉と温泉を堪能してきました。娘も参加して3人で、長男は愛犬の世話で留守番です。

flickrの安曇野紅葉の写真アルバム

10月25日(土)

中央高速の渋滞を避けるために、5時に出発。しかし、八王子料金所の先で事故があり、府中付近から渋滞に遭遇。でも9時頃には最初の目的地である大王ワサビ農園に到着。まだこのへんは紅葉していない。残念。以前にはなかったゴムボートの発着場があり、水面には観光客を乗せたボートが浮かんでいる。カメラマンとしては不細工なものを入れたくないのだが・・・。黒澤監督の『夢』のロケ地。

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大峰高原の七色の大カエデへ。10年ほど前に来たときは、見頃の時期でもまだ閑散としていたが、今日来てみると大きな駐車場もできており、案内の看板も要所に設置してあった。なんとか人物を入れないで撮ることができた。

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昼食は例によって上條の蕎麦。10組以上待っていたが、電話予約入れてあったのですぐに座ることができた。やはりここの蕎麦と天ぷらは最高。

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続いて、「お葉付イチョウ」で有名な霊松寺へ。ここの銀杏の黄葉もみごとでした。

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宿は大町温泉郷のときしらずの宿「織花」。部屋は十畳と四畳半の二間でちょっと贅沢をしてしまった。夕食の会席料理はみごとでした。

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10月26日(日)

翌日は高瀬渓谷へ。ここの紅葉はもみじの赤がきれいですね。二度目の訪問です。快晴の空の青を背景にして感動的な絵になります。

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今日も昼は蕎麦。そば処 時遊庵「あさかわ」

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帰途についたが、カーナビは渋滞考慮して六時間半だと予想を出してきた。案の定、大月ICで降りろとカーナビが指示する。このルートで高速を降りるようにいわれたのは初めてだ。よほどのことなのかと思い、素直に従った。談合坂付近で事故が発生していたようだ。大月の一般道もけっこう混んでいたが、渋滞するほどではなかった。上野原で再び高速に乗りあとは順調でした。

たらふく食った。たくさん撮った。きれいな景色は下手な抗がん剤以上に効く。

2014年10月24日 (金)

統合医療:講演内容文字起こし

最近行った2回の講演内容のうち、補完代替療法に関する部分を書き出してみました。パンキャンのセミナーでも、参加者から「こんな話が聞きたかったんですよ」と好評でした。やはりがん患者としては「治るために何ができるのか?」が最大の関心事なのでしょう。このブログに書き溜めてはあるのですが、あちらこちらに分散しているので、そのまとめという意図もあります。PowerPointファイルの1~13までの冒頭部分は私の病歴紹介なので割愛しました。

長文になるため、2回に分割して掲載します。後半部分は安曇野の旅行から帰ってからになりそうです。


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多くのがん患者は、がんを治すために自分でも何かをしたいと思っているのです。医者任せではなくて、自分も治療チームの一員として何かできることがあるはずだと。だって、自分の体だし、治療の結果に命を賭けて責任を取るのは医者ではなくて患者ですからね。

現代医学にも限界があります。それに最近はますます細分化が進んでいる。先日大学病院で整形外科の診察を受けたが、整形外科の中にさらに「肩関節外科」「手・肘関節外科」「足関節外科」「脊椎・脊髄外科」等と分かれていて驚いた。臓器は診るけど患者は診ないことになりかねない。少なからずの医者が、ディスプレイを見て患者の顔もろくに見ないと言われるのもなるほどと思った。

そのような現在医学の欠点を「全人的医療」で元に戻そうよというわけ。患者が参加しようとすると、当然それは補完代替医療といわれる分野になる。しかし、これには科学的根拠(エビデンス)が乏しい。乏しいから代替医療なのである。あたりまえといえばあたりまえだが。

しかし、そのなかでもエビデンスのレベルには差がある。よりましなエビデンスのあるものを使って、現代医療と有機的に結びつけようというのが「統合医療」です。

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これからあとは、ウェブページに掲載しています。

2014年10月23日 (木)

大阪大学:WT1ペプチド免疫療法エントリー再開

大阪大学:WT1ペプチドを用いたガンの免疫療法

永らくペプチドワクチン臨床試験へのエントリーを停止していましたが、再開したようです。
膵臓がんもしっかりと対象になっています。

新着ニュース
    WT1ペプチドワクチンの臨床試験の新規エントリーを再開しました。

再開となる対象疾患は下記の通りです。
(血液疾患) 急性白血病 ・ 骨髄異形成症候群
(固形腫瘍) 膵臓癌 ・ 胸腺癌・胸腺腫
お問い合わせは臨床試験事務局までお願いします。
              (2014年10月)

2014年10月20日 (月)

パンキャン:患者セミナー

昨日はパンキャンの患者セミナーに参加しました。15分の発表予定が20分ほどになってしまい、それでも言いたいことの半分も言えずに終わった感じがします。さいわいにも、何人かの方から「こうした情報が欲しかったんです」と言われ、少しは役にたったのかなと思っています。がんに関する情報が氾濫するなかで、とくに膵臓がんは進展が早いだけに、もたもたしていると有益な情報にたどり着くことができないままで終末期を迎えることにもなりかねません。

パンキャンでの発表では割愛せざるを得なかったのですが、先月別の会合で行なった講演のPowerPointデータをもとに、内容の書き出しをブログにアップする予定です。

どうやら新書一冊分ほどのボリュームになりそうですので、今週いっぱい時間をください。肩腱板断裂の入院・手術の前に完成させなくては。

乞う ご期待!

2014年10月18日 (土)

天に星、地に花、人に慈愛

私は帚木蓬生のファンである。彼の作品はほとんど読んでいる。もちろん『三たびの海峡』は彼の代表作であるが、『風花病棟』『ヒトラーの防具』『アフリカの蹄』『アフリカの瞳』、どれもすばらしい作品であった。

天に星 地に花 今年でたのは『天に星 地に花』である。やはり医者が主人公の江戸時代の久留米藩を舞台にした時代小説である。多くの時代小説が、江戸の町を舞台にした武士や町人を描いているのに対して、帚木蓬生は農民とその生活を執拗に描いている。

この小説も前作である『水神』と同じ筑後川周辺の農村を舞台にして、大庄屋の次男坊である少年の目を通して百姓一揆や百姓の凄惨な生活を描き出す。

「天に星 地に花 人に慈愛」はゲーテの言葉だと言われているようだ。武者小路実篤が色紙に好んで書いたとも言う。しかし、東京ゲーテ記念館のサイトには次のように、その根拠が確認できないと書かれている。

Q:  「天に星、地に花、人に愛」はゲーテの言葉と聞きましたが、どこで言っているのでしょうか?

A: おたずねの文に該当するドイツ語を、当館所蔵の数種類のドイツ語版ゲーテ全集で調べましたが、この内容に合致するドイツ語文は(いまのところ)発見できていません。
なお、「天に星/地に花/人に愛」(縦書き、句読点なし)は、武者小路実篤が1948~9年ごろ書いた詩文(求められて即興で色紙に書いたのが初めという説もある)として、たとえば『武者小路実篤全集』第十一巻(「詩千八百」、小学館、1989年)等に再録されています。
しかし、『太陽』(明治29〔1896〕年8月号)に初出の「『今戸心中』と情死」(『樗牛全集』第二巻、博文館)という文章のなかで、高山樗牛が、  天にありては星、地にありては花、人にありては愛。(全文に傍点の総ルビ)と書いていますので、武者小路は当然読んでいたはずで、彼が「天に星・・・」と書いたときは、この文章を自分流に若干アレンジしただけだったのかもしれません。
  【注】→高山樗牛の原文(クリック)
そのため、普通に考えられるのは、この文の原典は高山樗牛であるということですが、依然として、ゲーテないしは他の誰かがこの内容にあたる文章を書き、高山と武者小路が、それぞれ別の経路で類似の翻訳にいたったという可能性は残ります。
今後、当館所蔵の全集に含まれていないゲーテのテキストから、当該の原文が発見される可能性もありますが、当面は、この言葉はゲーテのものではない、と言わざるをえません。

誰が言ったのかはともかく、良い言葉である。天には星がなければならない。地には花がなければならない。殺伐とした世であるからこそ、人には慈愛がなければならない。

年貢に苦しむ農民に追い打ちをかけるように、夏成物にもこれまでの10分の1から3分の1に増徴するという通達に、これでは百姓は生きていけんと一揆が起きる。若き名家老 稲次因幡の働きで通達は撤回される。その年後、8歳以上のすべての住人に「人別銀」が課せられようとする。そして百姓はまた立ちあがり・・・・・。

今も昔も重税は変わらない。消費税などは貧富にかかわらずに課せられる、いわば「人月銀」と同じであろう。しかし、現在の日本人はどうだ。諦めているように見える。弱いものはさらに弱くなり、沈んでいるのを眺めている。

庄十郎のち凌水は、師である鎮水から医師の心得として、<貴賤貧福にかかわらず>丁寧・反復・婆心だと説かれる。婆心は度の過ぎた親切ではなく、心を込めた親切。医の諫めは、一つに思い上がり、二つに欲に迷わず、三つ、責任を取る。誠に今の医療に欠けているものもこれらである。

この世で大切なものは「は、はは、ははは」

第一は歯、次が母、そして病を得ても笑いは忘れないで、はっ は は はっ。これが養生の第一。歯が悪くては良く噛んで滋養にすることができない。病気を治すのは己の体力である。

人の身体は自ずから復元する力を有するという不変の事実であり、これに人はなかなか気がつかず、医の道を志すもの、あるいは医の道を究めたと自負する医師でさえも気がついておらぬことが多い。

医とは、究極のところ、その復元力を邪魔しないことに他ならない。

がんという病だって同じことだ。治療を続けるためにも、よく食べて体力をつける。治るか治らないか、最後の決め手になるのは己の治癒力である。

「明日を信じて 明日を考えず」

やるべきことをやったならあとは祈るだけ。医学が進歩したからといっても、まだまだ限界がある。江戸時代とたいして変わったわけではないとも言えよう。

2014年10月14日 (火)

「あきらめる」と「がんばらない」

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台風一過、風が強くて空は不気味です。


7年前、超音波検査で膵臓に異常が見つかり、CT検査で膵臓がんにほぼまちがいないと告知を受けたとき、意外と冷静だった。頭の中が真っ白になるとこともなく、「今日やっておくべきことは何か?」「次は何をするべきか」ということばかりを考えていたように思う。

つまり、膵臓がん? ま、なったものはしょうがないよな。5年生存率が5%? 最悪だけれどその5%に入れば良いのじゃない? と漠然と考えていた。どうして俺が?とか、よりによって、とかはまったく考えることもなかった。現実を素直に受け入れる、そして幸いにも手術という選択肢があるのだから、あるいは選択肢はそれしかないのだから、悶々と悩む必要もない。私としては吹っ切れていた。

「がんサポート」での鎌田實氏と順天堂大学病院の小林弘幸教授の対談『「あきらめた」からこそ、生きる力が湧いてくるのだと教えられた』を読んで、あらためて私のそうした気持ちの有り様の大切さを確認した。

小林 長年がん患者さんを診てきて思うのは、がんになっても前向きに生きることができる人は、なったものはしょうがないという「あきらめ」がある。なぜがんになってしまったんだろうと考え込んでしまう人は、前向きに生きられない。そんな感じがします。

という小林教授は、高校生のころ膵臓がんで母を亡くしている。

「あきらめる」は「諦める」であるが、本来は「明らめる」である。物事の道理を明らかにすること、そうすれば次の一手がより明確になる、そうしたとらえ方ができる。「何故俺が」とか「あいつのせいで」というようなネガティブな考えは、交感神経と副交感神経のバランスを壊し、それが長期間続くと病気になる。

自律神経を整える 「あきらめる」健康法 (角川oneテーマ21) 小林教授の著書『自律神経を整える 「あきらめる」健康法』には対談で語られた内容がより詳しく紹介されている。

自律神経は免疫系とも深く関わっている。交感神経と副交感神経のバランスが良いときが、一番免疫力の高い状態である。ネガティブな感情を「あきらめて」、生きることを「あきらめない」ことが、がん患者にとっても大切なことだ。

がんと戦うためには、がんになったことや再発しないだろうか、いつまで生きられるのだろうかというふうなあれこれの妄想は「あきらめ」て、自律神経のバランスを整え、少しでも免疫力を高めることを考えた方が良い。

そのためには、一つには呼吸法。唯一「呼吸」だけが自律神経をコントロールすることのできる手段である。「心の平静」とは結局は交感神経と副交感神経のバランスが良い状態のことである。深呼吸をするだけで末梢血管の血流が正常になり、栄養も酸素も、免疫系のリンパ球も全身の細胞に行き届くようになる。瞑想をすることで皮膚温度が高くなるのは、末梢血管の血流が活発になるためである。

「呼吸法」と「瞑想」。これは例えばドクター・ワイルなども常々強調していることですが、がん患者は、ややもするとすぐに結果を求めたがり、魔法の新薬や一発大逆転のホームランを求めてサプリメントや食事療法に過大な期待を抱いたりする。しかし、心の平安(メンタルな部分)や運動を無視して、他の代替療法に血道を上げても芳しい効果は得られないと思う。

もちろん、これで確実にがんが治る(ここまで言っちゃえば安保徹氏や福田稔氏と同じになる)とは保証できないが、自分でできる代替療法のベースであることはまちがいない。

  • あきらめる(がんになったことを事実として受け入れてくよくよしない)
  • あきらめない(よし、治してやろう。そのためには・・・)
  • あきらめる(自分にできることを”明らかに”してやってみる)
  • あきらめない(がんであろうがなかろうが、"今"を充分に生きる)
  • あきらめる(そして、結果は受け入れる)

「明らめる」からこそ、「諦めない」がんとの闘いができるのです。これは私の7年間の闘う姿勢でもあった気がします。

2014年10月12日 (日)

チェロコンサート

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今日は日蓮聖人の命日で、池上本門寺で「お会式(おえしき)」が執り行われます。全国から百数十講、総勢約三千人もの万灯練り行列が町を練り歩き、深夜にいたるまで賑やかな一日となります。「お万灯(おまんど)」が私の町内にもやってきました。


昨日はこの1年の練習の成果を発表する機会になった。

曲目はバッハの『アリオーソ』とチャップリンの『スマイル』

『アリオーソ(バッハのアリオーソ)』は、J.S.バッハ作曲:カンタータ第156番『わが片足すでに墓穴に入りぬ』をチェロ用に編曲したもの。チェンバロ協奏曲 第5番 ヘ短調(BWV.1056)第2楽章のメロディと同じです。1965年のフランス映画「恋するガリア」テーマ曲として使われた。

『わが片足すでに墓穴に入りぬ』とは、がん患者が演奏するにはふさわしい??選曲かも。先生は、決してそのような意図での選曲ではないと思うが。

アリオーソとは、イタリア語で「歌うように」との意味だが、確かに出だしが難しい。2拍半のシを1の指で押さえて、次のドも1の指で押さえるのだが、ここですでに音が途切れがちになる。滑らかに繋ぐには・・・。ビブラートを使って目立たないようにする、が私の解決策(これで良いのかなぁ?)。

スマイル』はチャップリンの映画「モダン・タイムス」のテーマ曲。
映画は、労働者を機械のように扱う資本主義を痛烈に批判した内容でしたね。現在のグラック企業、ブラックバイトは、チャップリンの時代よりも一層労働者を使い捨てにする風潮ではないですか。がんになったことを会社に告げたとたんに解雇や肩たたきが横行する日本の社会。過労死やサービス残業も厭わないエリート労働者がいれば、リスクのある労働者は切り捨てた方が「経済は発展する」というグローバル経済に行き着く先が今日の日本です。それをもっと押し進めようとするのがアベノミクス。「経済」とは『世の中を治め、人民を救うことを意味する「経世済民」』のはずだったが、いったい誰のための「経済」なのでしょうか。

なんだか、二曲とも社会的なテーマの選曲になったような気がする。

「スマイル」は3パートに分かれた曲なので、一人でも欠けると演奏ができない。気になっていた肩の痛みもたいしたことがなくて、メンバーに迷惑を掛けずに終わったことが一番だ。演奏はともかく。

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2014年10月10日 (金)

代替療法はがん患者の「杖」

テレビの影響って、本当にすごいですね。先週の金スマに近藤誠氏が出演して、それまでは「近藤がん研究所」の10月の予約ががらがらだったのに、現在は月末を覗いてけっこう予約で埋まっています。ま、それでも何十人かという程度でしょうか。

私は近藤理論をエセ医学として批判はしますが、がんの患者ががんもどき理論を信じて放置することについては何らの意見を述べることはありません。これは他の代替療法についても同じです。

何故か? 一番大きな理由は、患者が心の底から信じている治療法なら、プラシーボ効果かも最大となり、治療の結果ではなくプラシーボ効果で治ることもあり得るからです。新薬も承認された当初から時間が経つにしたがって治療効果が小さくなっていくと言います。新薬に大きな期待を抱いて治療を受けることでプラシーボ効果がプラスされるのでしょうね。それほどにプラシーボ効果は大きなウエイトを占めています。

だから、サメの軟骨であれ、フコイダン、軌跡の水、手かざしに気功。あなたが真実のならやってみれば良い。私はやらないけどね。と言います。

現代医療”だけ”を信じて、お医者様にすべてお任せします、は果たして良い戦い方でしょうか。そうした患者が圧倒的多数だし、その方がいろいろ考えなくて良い。これだけ情報が多いと、がんとの闘いの前に、情報との戦い(取捨選択)に疲れてしまう。これが正直なところなのではないでしょうか。

自分の病気には自分で責任を持つ。医者任せではなく、治療チームの一員として、自分の治療に参加したい。そうした患者にとって代替療法は自立への”杖”の役割も果たすことができます。たとえその効果がなかったとしても。

2014年10月 8日 (水)

肩腱板断裂で関節鏡手術に

昨日は大学病院で、左肩のMRI検査でした。MRIは初めてでしたが、CTに比べてトンネルが小さいので閉所恐怖症にならないかと心配でした。目の前10センチくらいにもうトンネルの壁がある感じ。それにけっこう大きな音がします。「ヘッドホンを使いますか?」と言われたのに断ったことが悔やまれました。心を落ち着けようと”瞑想”をやっていたのですが、気がつくと終わっていました。

その後整形外科の先生の診察。整形外科も専門が細分化していて、肩専門、脊髄専門などと分かれているようです。その肩専門の先生、MRI画像を一目見て「こりゃ、ときどき痛むはずだわ」

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MRI画像見ても、私にはよく分からないが、丸く光っている部分が断裂しているらしい。左肩の腱板断裂、断裂箇所は10mmほどなので、初期。しかし、自然に治ることはないが痛みが治まることはあり得る。もちろん次第に進行することが多い、との診断でした。

手術することのリスクは「まぁ、小さいから再断裂の可能性は1%以下でしょう」とのことなので、その場で手術を決断。膵臓がんのときも初診での手術決断でしたが、今回は命がかかっているわけでもないから、気楽です。

手術は関節鏡視下手術。
入院は最短なら二泊三日。3週間は左腕の固定。3ヶ月はチェロはやめておいた方が良い。リハビリは半年間。ま、こんな結果でした。

10月はチェロのコンサートと安曇野への一泊旅行を予定しているので、左手が使えないとどちらも困る。なので手術の予定は11月にしました。

2014年10月 7日 (火)

ジャズ・ライブ・レストラン

昨夜は関内駅近くのジャズ・ライブ・レストラン「barbarbar」でジャズと美味しい食事に酒を堪能した。私とS氏、S譲の3人。台風18号の影響次第では無理かと思っていたが、昼過ぎからは青空になり、止まっていた京浜東北線も運転を再開した。ライブは満席の盛況だった。

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S氏は同業他社の方で、肺がんステージⅢbのいわば癌友。2010年に私の闘病3年目を記念して目黒のジャズハウスに誘っていただいたことがあり(その記事はこちら)、昨日は彼の5年生存を記念してのお返しのつもり。

S氏は末期の肺がん患者にはとても見えない。肺がんのステージⅢbだったことも最近知ったという。それまではステージⅡだと思い込んでいたそうだ。開腹した医師が「このまま閉じてしまおうか」と迷ったが、「ま、やるだけのことをやってみよう」とのことで、一応手術はできたらしい。リンパ節への転移などすでにあったという。そして今年になって脳への転移が見つかり、ガンマナイフで焼いたという。「いやー、忘れていた生命保険が放射線治療の特約していたので52万円降りてきた。来年もガンマナイフやったら、と妻に言われた」とあっけらかんとして笑っている。

抗がん剤の副作用で頭髪はほとんどないが、肌の色つやも良い。日焼けしていて、ともて末期がん患者には見えない。抗がん剤も何種類かをやってきたが、現在のものは18クールも継続しているという。普通なら耐性ができても良さそうなものだが、腫瘍も、縮小はしないまでも大きくなっておらず、効いている。うまくがんと共存してるようだ。

どうやら彼は死ぬつもりはなさそうだ。いずれはそうなるだろうが、百までは生きるつもりだ。そんな心の有り様が一番がんには効く。彼を見ているとそれが真実だと実感する。

がん患者は、結果ばかりを求めたがる。治るか治らないかは「やってくる」のであり、自分でつくるものではない。がん患者にできることは、治癒へのプロセスに関係することであり、その結果は「成り行き」である。成り行きはコントロールできない。いわゆる「例外的患者」の多くがそうであるように、こうした心の有り様に気づいた患者は、治癒の可能性、延命の可能性が高いといえる。

がんとの闘いばかりに明け暮れしないで、今日の、今このときを濃密に生きる。それが例外的患者になるための王道であると思う。

ジャズのメンバーは、バンドマスターのドラム:八城邦義、ピアノ:二村希一、ベース:江上友彦、トロンボーン:池田雅明、サックス:堤智恵子の、レベルの高いベテランたち。

ベースの江上さんがすばらしかった。つい、左手の運指に見入ってしまった。サックスの堤さんはYouTubeで広く知られているようだ。

2ステージ目の最後の演奏までいたが、久保田早紀の「異邦人」のジャズ演奏は圧巻でした。

2014年10月 4日 (土)

金スマ 「異端の医師」近藤誠

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以前にも撮った場所だが、HDRで撮り直してみた。背景の絵はたぶん十日町市の美人林だろう。


木曜日はチェロのレッスンに自分のチェロを持っていった。車で行ったのでレッスン前の焼酎は断念。休肝日になったのは久しぶりだなぁ。1年ぶりくらいかもしれない。昨夜も休肝日で二日間アルコールを摂らなかったら、調子が悪い。

調子が悪いのは、昨夜のTBSテレビ 金スマの近藤誠氏の番組を見たせいかもしれない。

がん患者の願いは、自分のがんが消えてくれることに尽きる。どんなに末期がんと言われ、余命を宣告されてはいても、「もしかしたら」との思いは消えることはない。そんながん患者がこの番組を見たら、「がんを放置すれば、万が一にも消えてくれるかもしれない」と淡い期待を持つのではなかろうか。

多くは若かりしころの近藤氏の武勇伝の紹介であった。「がんもどき」理論に対する科学的な検証などはなく、唯一勝俣範之医師の『抗がん剤は効かないの罪』から一部が紹介されていただけだった。

一方で、胃がんと食道がんに罹っている患者の、食道がんが消えたことを紹介し、胃がんからの出血には内視鏡で止血することだけを推奨していた。

近藤氏が診た患者150人かの多くが存命しているそうだが、再発した患者は近藤氏のもとから離れていくのではないか。慶応病院に何年勤務したのか知らないが、わずか150名余の患者数とは、少なすぎないか。年間数名の患者ということなのか。

日本で初めて乳房温存術を提唱した近藤氏だが、今ではこの手術すらも不要だというのだが、それに関する説明もない。

放置療法を勧める根拠として近藤氏が持ち出したのがLancetに掲載された論文だが、

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確かに合併症は手術群の方が多いが、(28%対12%)

48 (28%) surgery-group patients had severe morbidity compared with 19 (12%) radiotherapy-group patients (p = 0.0004).

これがどうして何もしない放置療法が良いという根拠になるのか、私には理解不能である。なぜなら5年生存率と無病生存率は手術群、放射線群ともに83%、74%となっているのです。このようなデータを持ってくるとは、近藤氏一流の目くらましあるいは論理のすり替えではないか。

勝俣氏や長尾医師のブログによれば、近藤氏の放置療法を信じて治療を断念し、再発転移してどうにもならなくなってから駆け込んでくる患者が後を絶たないという。そんな実情が番組で紹介されることはなかった。しかし、これなどは近藤氏にいわせれば「それは本物のがんだったんだよ」で済まされてしまうだろう。

前半に放映された、日本初の個人緊急クリニックを開設した上原淳医師の話は興味深かった。24時間体制でどんな患者も拒否しないという。『神様のカルテ』に出てくる病院のようだった。しかし、緊急医療は儲からない。上原先生の月給は20万円だという。生活できないので麻酔医のアルバイトをして生計を立てている。

一方で近藤医師は、セカンドオピニオン外来の患者は「この1年余りで2800件のご相談をお受けしました」とのことだから、一人3万円として年収は8400万円になる。同じ「異端の医師」として取り上げるには、その患者への姿勢、哲学が違いすぎはしないか。(ま、それは営業の自由ですが)

私の膵臓がんも、転移しない「がんもどき」だったし、手術は全くの無駄ということになる。そんな事はないだろうと思うが、近藤理論には反論できない。転移すれば「本物のがん」しなければ「がんもどき」で、後付けでいかようにも説明できるわけだ。反証できない仮説は科学ではない。ポパーは、反証可能性を有しない理論は科学ではなく、エセ科学であるとしている。

「がんもどき」理論はエセ医学である。

2014年10月 3日 (金)

パンキャン「すい臓がん患者・家族サロン」

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この写真もHDRで処理しています。


10月19日(日)のパンキャン主催『すい臓がん患者・家族サロン』に参加します。当日はシニアサバイバーとして、私の体験談を話す予定です。講演というわけではなく、サバイバーとしての体験談を参加したみなさんの冒頭に発表するという形です。

前回のサロンでは大目玉さんがこの役を務められたようですね。15分という短い時間ですので、私の簡単な病歴と、術後再発もなく完治宣言できたのは何が要因なのか。患者として自分にできることを、科学的根拠を持ってどのように選択してきたのかを簡単に述べようかと考えています。ま、このブログに書いてきたことの集大成となるでしょうか。

先月の講演で使ったPowerPointのスライドに少し手を入れて用意していきます。

もちろん私の体験談なんて一症例に過ぎませんから、科学的根拠(エビデンス)のある話にはなりませんが、術後再発の不安を抱えている患者のみなさんの参考になれば良いかなと思っています。

2014年10月 2日 (木)

膵癌:開発中の抗がん剤

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がんナビの「開発中の抗がん剤」ページが久しぶりに更新された。(もっと頻繁に更新して欲しいね)

膵癌に関しては、

  • 大鵬薬品工業     TAS-118     フェーズIII
  • 大鵬薬品工業     アブラキサン(ABI-007) フェーズIII
  • 大塚製薬     ダサチニブ     フェーズII(米欧)
  • 大塚製薬     OCV-101     フェーズII  (がんワクチン)
  • 小野薬品     ニボルマブ(ONO-4538)フェーズI/II(海外)ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体

が進行中である。

アブラキサン、まだ進行中ですかね? 年内あるいは年度内に国内で承認と聞いているのですが。

大鵬薬品工業のTAS-118は、TS-1にロイコボリンが加えられた経口抗がん剤です。そのぶんTS-1よりも副作用が強いらしい。「あれもこれもの毎日」さんもこの臨床試験に参加していましたね。

2014年10月 1日 (水)

がんペプチドワクチン臨床研究:和歌山医大以外でも

「市民のためのがんペプチドワクチンの会」公式ブログ10月1日付によると、

①従来、HLAの型が不一致で臨床研究に参加できなかった患者さんも救う
HLAの型が不一致であるなど、現行の臨床研究の適格基準に合わない患者さんに対するがんペプチドワクチン療法の探索的臨床試験を多施設共同の試験として展開し、より幅広い患者さんに向けたペプチドワクチン治療の開発に取り組というのが、今回の画期的な試みで、私たちが市民支援型の臨床研究を押し進めた大きな意義の一つです。具体的には、HLA-A24陽性の患者さん(日本人の60%)のみならず、HLA-A02陽性の患者さんも臨床試験に参加頂けます(日本人の80%)。

全国多施設共同研究を進める
今回は和歌山県立医科大学において臨床研究を行っているため、治療を受けたい患者さんは和歌山県立医科大学まで通わなければなりません。これではこの臨床研究に参加できる患者さんは限られてしまいます。
そこで、全国の施設での臨床研究を行い、近くの施設に通えるようにすると共に、研究のレベルアップを図るために、全国多施設共同研究を開始いたしました。具体的には、全国を北海道・東北・関東・中部・近畿・中国/四国・九州のブロックに分け、各ブロックに拠点病院を設立します。

現在までの共同研究開始状況
膵臓がん
 手稲渓仁会病院(北海道)
 神奈川県立がんセンター
 岡山大学

・食道がん
 東北大学
 川崎医科大学臨床腫瘍学
 神奈川がんセンター

ということで、多施設共同研究が始まるようです。参加施設もこれから増えると期待しています。

しかし、寄付金が目標に達していないため”会”として借入金で凌いでいるそうです。

がんペプチドワクチンも数年前の大きすぎた期待感から、臨床試験の結果が芳しくなかったため、最近は下火になっている気がします。しかし、「もう打つ手がありません」と言われた患者にとっては、残された唯一の希望でもあります。一人1万円の寄付が1000人あれば良いのですがね・・・。

寄付のご案内などはこちらです。

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14/9月ツイートのまとめ

キノシタ @Oncle1316 
さすがは産経、期待を裏切らない。⇒ 産経新聞がホメオパシーの提灯記事。由井寅子氏の談話だが。治る治療を諦めてホメオパシーに走る患者が増えそうな気がする。 http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/140828/cpd1408280430011-n1.htm

キノシタ @Oncle1316 
進行膵癌に対するFOLFIRINOXはファーストライン治療およびセカンドライン治療として有効、血液毒性や感染症には注意を【癌治療学会2014】 http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cancernavi/news/201409/538142.html 

NPO法人パンキャンジャパン @PanCANJapan  
膵がん啓発と患者支援の輪を全国に広めるため、静岡県にパンキャンジャパンの「コミュニティ アンバサダー(パンキャン親善大使)」が着任しました。石森恵美さんは膵がんに打ち勝てる未来を作るため地域の方々と活動します。... http://pancan.jp/donation/getinvolved/volunteer_stories/525-volunteerstory-ishimori 

キノシタ @Oncle1316 
近藤誠がん研究所のウェブ更新で「この1年余りで2800件のご相談をお受けしました。」そうです。1人3万円として8400万円の年収ですね。しかも「治療はするな」とだけ言っておけば良いのだから、こんな楽な商売はない。ペットのがんも・・・ http://www.kondo-makoto.com/ 

kouta ito @itokouta  
メタ・アナリシスで統合するランダム化比較試験の「選び方」によっては、結果が大きく変わるという重要な報告。メタ・アナリシスは「錬金術」との批判もありますが、EBMの方法論はかくも脆弱であることを再認識しました。JAMA最新号から。http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1895246 

キノシタ @Oncle1316 
がん拠点病院4割適さず…来春、指定取り消しも:常勤の病理医がいないがん拠点病院が機能するわけはないけど・・・ http://www.yomiuri.co.jp/national/20140906-OYT1T50008.html 

キノシタ @Oncle1316 
例外的患者は、たとえ医者にそれができなくても、「私は生きる」という信念を持って、統計をはねつける能力を持っている。治癒の前例がないがんを克服するためには、どれだけ勇気がいるかを考えてみてほしい。

キノシタ @Oncle1316 
ハワード・プロディ博士は、プラシーボ効果が有効に働くのは、次の三つの要素がうまく結合した場合であると言う。①病気の体験が患者にとって肯定的なものに置き換えられること。②看護グループが患者を支えていること。③病気を支配し、コントロールする、という強い信念を患者が持つこと。

キノシタ @Oncle1316 
たとえ完治が無理でも、希望を持ち続けている間は、あなたは支えられ、多くのことを成し遂げることができる。希望を捨てることは、死を決意することに他ならない。私が「大丈夫、死にやしませんよ」と言っただけで、今日を生きている人たちもいる。

キノシタ @Oncle1316 
例外的患者は、犠牲者になることを拒む。自ら学んで自分の病気の専門家となる。医師にどんな治療を受けるのかを質問する。自分も一緒になって治療に加わりたいからだ。どんなに病気がすすもうと、威厳を保ち、断固として人間性と主権を持ち続ける。 

毎日新聞横浜支局 @yokohamainichi  
県立がんセンター(横浜市旭区)内の「がんワクチンセンター」は10日、新たながん治療法の「がんペプチドワクチン療法」の治験を始めると発表。11日から進行・再発膵臓(すいぞう)がん患者の参加を受け付けます。 https://mainichi.jp/auth/check_login.php?url=http%3A%2F%2Fmainichi.jp%2Farea%2Fkanagawa%2Fnews%2F20140911ddlk14040378000c.html 

神奈川ニュース @FlashNewsKana  
[産経新聞]膵臓がんに新ワクチン 神奈川県立がんセンターが治験 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140911-00000032-san-l14 県立がんセンター(横浜市旭区)は10日、進行性の膵臓(すいぞう)がん患者を対象に新たなワクチンを投与する治験を開始すると発表した。ワクチンによるがん免疫療法は、「次世代… 

シャローム @sugitocancer  
補助治療の抗がん剤は、何としてもやること。それがその後の鍵を握る。 http://sugitocancer.blog87.fc2.com/blog-entry-2919.html 

ノシタ @Oncle1316 
岡山大、ヒトの血液からがん細胞の増殖を抑制する抗体を発見:膵がん患者105例について検討した結果、血液中に抗RPL29抗体を多く有している患者では、同じ病状で同じ治療を受けた場合でも明らかに生存期間が長いことが判明した。 http://news.mynavi.jp/news/2014/09/26/610/ 

キノシタ @Oncle1316 
免疫療法 抗PD-1抗体使用開始 大半の固形がんに有効<使用希望者募集> 抗PD-1抗体が現時点では一番エビデンスが豊富で治療成績が出ている。 ・・・、膵臓がん、子宮頸がん・体癌の方にお勧めします。 http://2nd-opinion.jp/kinkyu/kinkyu_PDL1140928.html 

がん患者のあきらめない診察室 @gan_akiramenai  
<免疫療法 抗PD-1抗体使用開始 大半の固形がんに有効 使用希望者募集>問い合わせは、サイトのセカンドオピニオン申込みフォームより。がん患者のあきらめない診察室 http://2nd-opinion.jp/ 

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