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2015年4月

2015年4月30日 (木)

膵がん細胞が正常細胞に!

膵がんの細胞にE47遺伝子を発現させたら、がん化する前の正常細胞に戻ったという非常に興味深い研究です。

4月18日・米サンフォード・バーナム医学研究所からの報告で、

今回報告されたE47タンパク質は、ADTCタンパク質と同じ転写調節因子で、様々な遺伝子の発現調節に関わっている。今回、このE47遺伝子をヒトすい 臓腺がんの株化細胞で強制発現させたところ、がん細胞ががん化する前の正常細胞である腺房細胞へと初期化された。これにより腫瘍原性(移植によって腫瘍を 作る能力)も著しく低下した。
この初期化によるがん治療はすでに、急性前骨髄球性白血病といくつかの神経芽細胞腫で成功していることから、期待できるという。今後は株化細胞ではなく実際の患者から単離した初代培養細胞でも同様の効果があるか確かめたいとしている。

このブログでも何度か紹介した、がんのエピジェネティクス理論では、がん細胞は適切な条件を与えてやれば、相当進んだがんであっても逆行させて正常細胞に戻ることが可能であるという理論です。

がんの進行の第一段階はエピジェネティックな変化であり、それは逆行させることもできる。相当進んだがんでも、適切な条件を整えれば、エピジェネ ティックに逆行させることが可能である。微小環境論では、その適切な条件とは、免疫反応と、周囲の健康な細胞との相互作用であるとする。

それが膵臓がんでも可能性が出てきたという、驚くべき、われわれ膵臓がん患者には期待の高まる研究ですね。

近藤誠氏の「がんもどき理論」では、がんは本物のがんと「がんもどき」があり、本物のがんはすでに転移しているから治療しても治ることがない。抗がん剤も手術もムダであるという「トンデモ理論」ですが、最先端の研究は近藤氏のような「医者もどき」の思惑を裏切る方向に研究が進んでいます。

膵臓がん(に限らないが)の劇的な寛解、自然治癒というのは、なんらかの環境条件によってこのE47転写遺伝子が発現したのかもしれませんね。その何らかの条件が分からないからやきもきするのですが、たぶん精神的・霊的な心の有り様と関係しているのだと推測します。

以上、「サイエンスあれこれ」さんの記事を参照させていただきました。
すい臓がんはもう怖くない!第2弾

2015年4月28日 (火)

死ぬなら癌がよい

2週間続けての出張で、夜はすることもないから、酔っ払った勢いでこの記事を書いている。あまり間を空けると忘れられそうな気もして・・・。

人間、いずれは何らかの原因で死ぬのだが、どうせ死ぬなら、私は癌で死にたい。ただし、欲深い性格なので百歳まで生きてからにしてくれ、と死に神にお願いはしている。ネパールの地震の死者は5000人を超えそうだ。地震や津波で死ぬのは苦しそうだし、死体が見つからないというのもなんだか最期の示しが付かない。交通事故も準備不足で逝かねばならないから、できれば願い下げにしたい。ピンピンコロリで眠るように、というのが理想だと世間で言うが、これだとて願って適うものではなかろう。

その点、癌死で逝ける確率は高い。なにしろ癌の王様である膵臓がん細胞の保持者である(たぶんまだ体内にはあるはずだと思っている)。がん全体なら3人に1人は当たりくじをひくことができる。ただ、中には簡単に治ってしまう癌もあるから、それに当たると災難だ。がんで死ぬつもりが、老衰で寝たきりとなりかねない。

我々団塊の世代がこれから後期高齢者の仲間入りをするようになる。病院も老衰の患者を入院させておくだけの余裕がない。何しろ厚労省が許さない。在宅医療を積極的に導入しようとしているのは、大量の生きていては困る老人を自宅で死んでもらうためだろうと、正確に”邪推”している。

我々が死ぬときには病院も足りなくなり、葬儀場も競争で抽選となり、坊主も手配できないに違いない。もちろん墓も足りない。ホスピスで死ねれば最高の贅沢だが、多くは「在宅介護」「在宅医療」という名の孤独死、のたれ死にになるに違いない。

癌なら先の予定が立つ。これは大事なことです。自分の最期の始末を準備できる。葬儀や墓の手配も済ませておける。しかし、寝たきりや認知症で徘徊されたら、介護している家族は堪らない。それが5年、10年続いたら、最初は優しかった子どもや伴侶も、そのうちに叩いたりつねったり、首を絞めたりするようになるのは致し方ないと思うのだが、どうだろうか。家族も、「先が見えない」弱っていく老人は、持て余すだけである。

しかし、末期癌で余命が3か月ともなれば、「あと少しの辛抱だから」と家族も優しい顔で接してくれようというものだ。病院だって同じだ。大学病院などの急性期病院は、症状が安定した患者を長く入院させておけない。赤字になるからだ。しかし、癌患者であれば「ま、近いうちにお亡くなりになるのだから」と主治医も病院の経営者に対して無理を言いやすい。実際そうした現実がある。そうした事情を熟知しているがん患者は、それをうまく利用している。

つまり、何歳になっても「癌の患者である」ならば、医療施設もそれなりの対応をしてくれる(可能性が高い)。とくに膵臓がんなら、なにしろ万が一にも長生きしそうにないから奴らも親切を施しやすい。しかし、そうでない「ただの老衰」の受け入れ先は、今後ますます厳しくなる。ピンピンコロリにしくじって、寝たきりで死にそうにない老人になるのは最悪だ。貯金や試算が数億円もあればまた事情が違うだろうが、縁のない話だし。

死ぬなら癌がよい。でも痛みは勘弁、最高の医療で取り除いて欲しいね。

2015年4月22日 (水)

人生に点数をつけない

私たちの心のどこかに、点数をつけたがる自分がいる。今日の散歩の歩数を記録して「ま、今日は結構歩いた」とか、会社には売上目標があり成績グラフがある。役職があり、課長よりは部長の方が「人生の点数」が上だと、世間では言われている。

がんも記録をつける病気だ。腫瘍マーカーが上がったとか下がったとかで一喜一憂する。右下がりになっていると単純に嬉しい。副作用に耐えている自分を褒めてやりたくなる。医者も、私の心よりもデータを大事に考えている。データが良いと診察も短時間で終わる。患者の心の問題など、無頓着である。

でも、データに頼って生きていると、データが原因で死ぬことにもなりかねない。データがなければ自分の体の状態を把握できないのなら、それは自分の感覚が信じられないということ。身体が大丈夫か、まだ耐えられるかを知る手立てが他にないということだからだ。「俺はまだ死なないよね。だってデータがこうなっているから」というのでは、常に生きている正当性を証明し続けなければ、生きる権利がないかのようではないか。

わたしたちがん患者は、生存率曲線を構成するひとつのデータではない。人はデータとして生きているのではないのだ。データは過去の証しとしても未来の指針としてもあまり頼りにはならない。まったく頼りにならないというわけではないが、データ、特に統計データに頼っている人は、統計通りに死んでいく(と思う)。

そんな統計データや記録よりも、自分の心の本来の声に従った方が良い。がん患者だから四つ足の動物の肉は食わない? それって勿体なくはないか。美味しい物を食いたければ、食えばよい。信念に従って生きれば良い。体力なしでどうしてがんと闘える?

スコアボードをつけながらがんとの闘いに臨む? ま、それも良いけどね。腫瘍マーカーのグラフの上下があなたの治癒を保証するわけではないよ。スコアなんかは無視をして、この今与えられた時間を十分に楽しんでごらん。そうすれば、あなたの人生が終わったとき、それはがんと人生に勝ったも同然なんだよ。

2015年4月19日 (日)

mFOLFIRINOX療法で71.4%が手術可能に

4月16日から18日まで名古屋市で開催された第115回日本外科学会定期学術集会で、埼玉医科大学総合医療センター肝胆膵外科の二宮理貴氏の発表。

Borderline resectable以上の局所進行膵癌に対するネオアジュバントFOLFIRINOX、腫瘍縮小効果は71.4%に【外科学会2015】』

切除可能のボーダーライン上の局所進行膵がん患者に対するネオアジュバントFOLFIRINOX療法を行った結果、71.4%の患者が切除可能となった。

  1. 遠隔転移を伴わない
  2. 定型手術で切除しない主要血管浸潤(膵体部癌の腹腔動脈浸潤は切除可能と考える)
  3. 半周以上の上腸間膜動脈(SMA)周囲神経叢への浸潤
  4. 再建不能な広範囲門脈・上腸管膜静脈浸潤

の患者に対し、5FUのボーラス投与を省略するmFOLFIRINOX療法を行った。UGT1A1 *6または*28ヘテロの患者ではイリノテカンを、70歳以上の患者ではイリノテカンとオキサリプラチンをそれぞれ1段階ずつ減量した。

腫瘍縮小効果が得られ切除可能となったのは、PRの4人とSDの1人の計5人(71.4%)で、このうちPRの3人とSDの1人にはすでに手術を行い、PRの残る1人にも近く手術が予定されている。

まだ7人の患者の少数データです。しかし、FOLFIRINOX療法は副作用が強烈だけど、減量してでもすばらしい効果がありそうですね。4,5コースで切除可能になるというのですから、すばらしい効果です。

膵臓がんの早期発見法:MRCT

Medエッジの『膵臓がんを早期発見する新しい方法「MRCP」、3年間で10%が発症』が興味深い。

早期発見が難しい膵臓がんで、家族・親戚に膵がん患者がいて、膵臓がんの発症リスクの高い人を40人集め、2010年から年1回この検査でスクリーニングを続けてきた中間報告です。40人全員血縁のある親戚に2人以上の膵臓がん患者がおり、さらに8人は遺伝的な突然変異が特定されている。

  • 40人のうち16人が3年間の間にMRCPの検査で「異常」と診断された。
  • 16人中12人は開始時に見つかっている=高感度の検査だ。
  • ほとんどが前がん状態だが、2人は発見時点で膵臓がんだった。
  • 前がん状態の人でも1人はその後がんになり、手術されている。

MRCP(MR胆管膵管撮影)とは、胆管膵管の検出に特に優れてる検査法で、MRI検査法の一種です。造影剤を使用しない、放射線の被ばくがないという特徴がある。MRI装置を用いて胆嚢や胆管、膵管を同時に描出する検査です。

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膵癌は線維性間質が豊富な腺癌でああるから、ダイナミックCTでは腫瘍部は周囲の膵実質との濃度差が乏しく、コントラストが低下する。そのために膵がんの画像による検出が難しい。MRCPでは膵管部の検出に優れている。

つまり、膵がんの前がん状態を造影CTで検出するのはかなり難しいわけで、MRCPなら検出能力において優れているかもしれない、という研究。

遺伝的なリスクがあると、3年間で10%という高い確率で膵臓がんを発症するというから、驚きですね。家族や親戚に膵臓がんが多いという方は、年に1回のMECPを受けたら良いかも知れません。

膵がんの早期発見法は、ジャック・アンドレイカのニュースや九州大学の線虫を使ったがん診断法などが話題になりましたが、運良く実用化されても10年はかかるでしょう。こうした面白い検査が実用化することはめったにないというのも現実です。

今回の検査法なら今すぐに利用できます。今回はスウェーデンの研究ですが、日本でも研究を進めてほしいものです。

2015年4月17日 (金)

須磨海岸で蕎麦

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昨日は昼食に美味しい蕎麦を食べようと、日帰りで神戸へ。と言うのは冗談で、神戸へ出張だったので、以前から気になっていた蕎麦屋を探して十割蕎麦を堪能してきた。

品川駅で新幹線ホームに降りたら、ちょうど新大阪行きが止まっていたのでそれに乗った。いつも指定席は買わないで、来た列車に乗るのが私流。新大阪からは在来線で須磨海浜公園駅で降り、駅の近くにある蕎麦屋「衣掛庵 昌(きぬがけあん・まさ)」へ。表は素っ気ない造りだ。

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11時半でまだお客はいない。テーブル2脚にカウンターに5席というこじんまりした店だ。入口に近いカウンター席に座ると、本日使用するそば粉が書かれてあった。

まずは焼酎のそば湯割とカモ焼を注文。カモには当然ネギが添えられている。

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蕎麦を注文する。おっ、常陸秋蕎麦(ひたち・あきそば)が粗挽き蕎麦で提供されている。
二種盛りを頼んで、細挽き蕎麦(青森県・階上町産の階上早生種)と手挽き粗挽き蕎麦(岡山・奈義高原産の常陸秋蕎麦種)を選択し、亭主が蕎麦を打っているあいだ焼酎を楽しむ。

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細引き蕎麦(階上早生種)

極細というくらい細く、綺麗に切り揃えられてる。ほんのり緑がかった蕎麦。
しこしことコシがあり、風味が口に広がります。塩をつけて食べるのもまた旨し。

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手挽き粗挽き蕎麦(常陸秋蕎麦種)

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どちらも十割蕎麦で、それぞれに違ったつゆが付いてくる。これには感動した。細挽きには、独特の甘みのあるもの。粗挽きには甘辛口のもの。「つけすぎないで」という店主の細かな注文が付いている。

常陸秋蕎麦を使っているというので期待していたが、期待はみごとに外れた。もちろん蕎麦は美味しいのだが、香りに乏しいのだ。いや、たぶん香りはあるのだろうが、匂いに鈍感な私の鼻を刺激するほどではなかったのだろう。あるいは先日の権現堂堤の桜見物の時に食った「ふくろう」の蕎麦が、こちらも常陸秋蕎麦を使っていたのだが、それが旨すぎたということかもしれない。蕎麦はおくが深い。どちらも同じ粉を使っての十割蕎麦、ぜんぜん風味が違う。

「ふくろう」に勝る味の蕎麦にはお目にかかれないのかなぁ。

満腹のお腹を消化すべく、須磨海浜公園の中を少し散策。

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砂浜を歩いたのは何年ぶりだろうか。

さあ、仕事だ。訪問先に行く途中にこんな物が。

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阪神淡路大震災で倒壊した高速道路の橋脚の一部をメモリアルとして保存してあるのだ。

2015年4月14日 (火)

血糖値上昇 & フコイダン

糖尿病を管理してもらっている医院で、先月測定したHbA1cの値を聞いた。

前回 6.0%  ⇒ 7.0%

に上昇していた。年末から正月にかけて糖質制限がおろそかになったこと。体重が57kgまで落ちたので、回復すべくご飯を以前よりも多く食べたことなどが原因かもしれない。あとは間食に甘いもの、チョコやケーキを食ったなぁ。

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空腹時の血糖値も150mg/dL前後と、高い値を示している。これでは食前にグルファスト錠を服用しても高くなるはずだ。

もう少し厳格な糖質制限食に変えるとともに、甘いものの誘惑に耐えなければ。

 


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安藤由朗医師の『「がん」に打ち勝つあなたへの代替医療』などのフコイダン本が売れているらしい。「元がんセンター医師」との肩書きだが、それが経歴詐称の疑いがあるという。

「元がんセンター」とは、通常は築地の「国立がん研究センター」のことであるが、安藤医師が勤めていたのは「国立九州がんセンター」であり、しかも、整形外科の非常勤職員だったという。

国立がんセンターあるいは九州がんセンターの名称をかたった書籍タイトルの監修本について

株式会社「史輝出版社」から刊行されている「元国立がんセンター医師が実証!ガンを攻略するフコイダンの威力」また、「青山書籍」の「元がんセンター医師が実証!!ガンを直接攻撃する!このフコイダンの凄い力」という書籍について、その内容は九州がんセンターが研究したものでも認めたものでもありません。 監修者は平成6年6月1日~平成7年5月31日まで、整形外科の非常勤職員として勤務した事実はありますが、これのみをもって元国立病院九州がんセンター医師という誇大な広告をしています。

と曝露されている。(こちら)史輝出版社はすでに倒産したはず。藁をもつかみたい気は良く分かるのですが、くれぐれも騙されないように。

代替療法一般については『がんの補完代替医療ガイドブック(第3版)』を。フコイダンについても触れられている。

また、「統合医療」情報発信サイト も有益な情報が満載です。

 

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2015年4月12日 (日)

散歩

天気も良いので、久しぶりに愛犬と散歩。いつもは娘の役割なのだが、今日は出かけて帰りが遅い。

ご主人様を舐めているのか? 動こうとしないで、家の方向に向かって帰りたがる。

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なんとか公園まで来て、一休み。「はい、ポーズ」

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言い忘れたが、こいつの名前は「次郎」。本当の名は「マロン」だが、家族の中で私だけが「次郎」と呼んでいる。もちろん両方に反応するよ。

2015年4月11日 (土)

混合診療の対象:42の抗がん剤

がん研究センターの集計によると、国内未承認薬等を混合診療として使えるようにする「患者申出療養(仮称)」の対象となる抗癌剤が、1月末時点で42剤に上るとのことです。

この内容を見ると、対象となるのは血液がん、メラノーマ、前立腺がんの治療薬が多く、1ヶ月当たりの100万円以上の薬剤費が必要となり、なかには1ヶ月600万円もかかる薬剤もあります。

国立がん研究センター:国内で薬事法上未承認・適応外である医薬品について

1ヶ月100万円の薬剤費(他に治療費が必要)を負担できる患者はとは、年収が2000万円ほどある方でないと難しいでしょう。「混合診療解禁」が、富裕層だけに恩恵のある医療制度、一般の患者には有効な薬剤であっても使うことのできない制度、であることがますますはっきりしてきました。

また、これまでは患者団体などの要求を受け入れる形で未承認薬が保険で使えるように徐々になってきましたが、今後は「一応混合診療で使えますから」ということで、保険適用に消極的になることも予想されます。というか、確実にそうなります。なぜなら、厚生労働省としては医療費を増加させないことが至上命令だからです。また、安倍政権は消費税を増税しても社会保障関連費を抑制する方向で突き進んでおり、混合診療解禁はその一環だからです。

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この薬剤費のグラフは驚きですね。他の診療費用は別ですよ。
ほどんどが100万円/月以上です。

これでは、年金生活者、契約社員、アルバイトなどの患者は、有効ながん治療は諦めてくださいというようなのも。

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■未承認薬を用いた場合の、患者さん自らが支払う医療費(モデルケース)

アドセトリス(R)(一般名:ブレンツキシマブ ベトチン)及びイピリムマブ(国内未承認薬)を事例として、患者さん自らが支払うことになる医療費の概算を示します。

<イピリムマブ(国内未承認薬)>
A 自費診療の場合
B いわゆる“混合診療”が実施された場合
C 薬剤が薬事承認されて保険収載され、完全に保険診療となり高額療養費制度が適用となる場合

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混合診療(「患者申出療養(仮称)」制度)と自由診療ではほとんど差がない。保険適用された場合の約30倍の薬剤費が患者の自己負担となる。

<ブレンツキシマブ ベトチン>
初回投与時(1回当たり 入院3日間)の、患者さん自らが支払う医療費
A     1,507,750円     (薬剤費1,397,100円+その他医療費(自費) 110,650円)
B     1,430,658円     (薬剤費1,397,100円+その他医療費(3 割) 33,558円)
C     94,028円     (高額療養費制度適用時の負担分92,468円+食費5食分1,560円)

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こちらもほぼ同様です。

混合診療解禁の旗振りをした者たちの罪は重いぞ。特に上昌広氏や「混合診療の本質は患者の治療選択権」という清郷伸人氏。自由に選択できるのは金持ちだけなんだよね。

清郷氏に関してはNATROM氏の適格な批判が参考になります。
死の淵から蘇ったのは混合診療のおかげ?

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2015年4月 8日 (水)

女医が末期がんになったら

末期がんと分かったとき、どう対応するかを101人の女医に聞いたら・・・。

緩和医療を望む派:68.3%

その理由は、

  • 残された時間は自宅で家族と一緒に過ごしたい
  • 抗がん剤は効かない割に辛いから
  • 子供もいないので、1分でも長く生きる必要がないから
  • QOLがよくないと生きていても楽しくない

一方、あらゆる手段で積極的に治療をする派:31.7%

  • 子供たちにどんな状況でも生きることを諦めない姿勢を見せたい
  • がんによっては有効な治療法があるので
  • 医学の知識では考えられない奇跡もあるし、与えられた命は全力で全うすべきと思うから、負けが決定的になるまでは闘う

女性セブン2015年4月9日・16日号の記事からです。緩和治療派がもっと多いかと思ったが、意外でした。

厚生労働省の2013年の調査では、

 市民向け調査で末期がんになった場合の治療方針を聞いたところ、最も多いのは「自分のやりたいことや生活を優先」(74%)。「がんの治療を優先」(13%)「できるだけ医療は受けたくない」(7%)が続いた。
 質問内容が違うため単純比較はできないが、前回調査では「延命治療は望まない」(71%)との結果で、がん治療より残された人生を重視したいという傾向は強まっているようだ。

となっていた。医師と一般市民であまり違いがないのは、「将来末期がんになったら」の調査であって、現在の末期がん患者ではないからだろう。自分が治療の見込みのない末期がんで、余命数ヶ月、激しい痛みを経験するようになれば、また判断が違ってくるかもしれない。

闘病ブログを見ていても、末期がんで抗がん剤治療を拒否して緩和治療だけ受けているという患者は少ない。緩和治療だって立派な治療であり、完全な治療拒否とは違うが、ムダな抗がん剤を止めるという決心は、その時期も含めてなかなか難しいと思う。

膵臓がん患者ではルイ茶長さんという女性がいた。最後には抗がん剤を拒否して、2010年に亡くなられた方でした。ご自身の葬儀の段取りなども済ませた上で、QOLを重視した最期の日々を過ごされました。彼女がその覚悟を主治医に話したときには、主治医も涙ぽろぽろであった。その記事を読んでいる私ももちろん。

ルイ茶長の膵癌(すい臓がん)先達日記

人生の最期をどう生きるかは、その人の価値観、哲学に従って決めれば良いことであるが、どのような選択をするにしろ、後悔しない治療を受けることが大事に違いない。

2015年4月 4日 (土)

蕎麦と桜と源泉掛け流し

今年の桜は埼玉県幸手市の「権現堂堤」です。

その前に「ふくろう」で十割蕎麦。権現堂堤に来るときにはお昼は必ずこの店のそば。ここの店は前にも書いたが、蕎麦は絶品です。私も蕎麦好きで全国の蕎麦を試したが(と言うほど多くはないが)、長坂や品川の「翁」、行者そば「梅庵」など日本一だと評判の蕎麦よりは、私ははるかに旨いと思う。価格も良心的。

注文してから粉を練り、それも目の前で、打って茹でて出てくるのに30分はかかる。だからそばの香りが強烈にする。

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そば粉は茨城産の「常陸秋そば」。「そばは香りと風味、甘み等によって判断されますが、常陸秋そばはそのすべてにおいて優れ、特に香りのよさは群を抜いています」とのうたい文句どおり、この日一日中そばの香りが喉から鼻に駆け上がってくるようでした。(旨すぎてそばの写真を撮り忘れた)

いよいよ権現堂堤。満開です。菜の花も満開です。平日にもかかわらずすごい人出です。

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いきなり旅姿の渡世人風のおじさんがパフォーマンスを披露。が、三度傘を取り落として・・・。動画の後半にあります。

日帰り温泉は近くの『百観音温泉』、源泉掛け流しの美人の湯。風呂が7種類くらいあったのかな、さすがに47度の「立ち湯」は数秒で飛び出した。

サイコオンコロジーで精神や心が腫瘍に影響を与えるとしたならば、今日一日で大きな効果があるのではないか。ともかくに、がんとの闘いは、旨い物を食い、バランスの良い生活をして、人生を多いに楽しむこと。抗がん剤やサプリメントは、がんとの闘いにおいては補助的な役割であり、主役は自分自身の体力、免疫力だと思うなぁ。命が輝くような生きたかをしていれば、余命や五年生存率なんか関係がない。

2015年4月 2日 (木)

抗がん剤を止めたらCEAが1/10に

ステージⅣや術後の再発転移したとき、その後の治療をどうするかと考えたことがある。術後2~3年目の頃だっただろうか。「治療はしない」がその当時の私の結論だったし、今でもそのつもりでいる。抗がん剤によるわずかの延命効果と副作用、QOLの低下を天秤にかけて、自分の人生観・生命観・価値観をじっくりと考慮した上で「治療はしない」という選択をすることは、近藤誠氏の言う「放置療法」とは違うものである。

抗がん剤の数ヶ月の延命効果が貴重だという患者も、もちろん居るだろう。あるいは宝くじに当たるような確率で腫瘍が消失することを期待する患者もいるかもしれない。そして目一杯抗がん剤を投与するのなら、それはそれで良い。患者が主体手買いに判断して選択すれば良いだけのことだ。がん治療に唯一絶対の正解などは存在しない。正解の存在しない問題を、患者は自己責任で解けというのがインフォームドコンセントなのだろう。

長尾和宏医師がブログの記事『3ケ月で腫瘍マーカーが10分の1に』に注目したい。肺がんのステージⅣの患者さんで、抗がん剤治療を拒否して補中益気湯という漢方薬だけの治療を3ヶ月続けたら、腫瘍マーカーCEAが10分の1にまで下がったという経験を書いている。

漢方薬の効果だけではないだろう。むしろ長尾医師も書かれているように、治療をしないという自分の望み通りの考えをサポートしてくれる医師に巡り会い、「精神腫瘍免疫学(PNI)」でいうところの、心の平穏を得ることができたこと。好きな野菜作りに人生の意義を見出し、楽しく生きていることでがん細胞がおとなしくなっているのではないだろうか。

がんの宣告と抗がん剤治療の勧めで、初診時は疲れ果てていました。しかし私の一言でとっても安心され、普段はがん患者であることも忘れて感謝して楽しみながら生活している、と笑って言われました。

そう、がんであることすら忘れるほど人生を楽しめば良いのだ。1日に8時間もがんのことを考え続けていたら、疲れるだろう。時間はどんどん経っていくのに、がんのことだけを考えるなんて、勿体ないじゃないか。馬鹿馬鹿しいじゃないか。

私もそう考えていつのまにか再発もせずに8年になろうとする。治るかどうかは成り行きなんだから、それに振り回されるのはすでに「癌に負けている」ことになりはしないか。

「そうか、だったら私も治療を止めて野菜作りに励めば、がん細胞がおとなしくなるだろう。一丁やってみるか」と考えたあなた。それは考え方が逆。そう考えた時点で、あなたは事の本質を取り逃している。治るかどうかは「成り行き」だと言ったでしょ。成り行きとはコントロールできないということ。それをなんとかしようとしあた時点で、すでに取り逃しているのです。

さあ、明日は満開の桜見物だ。行き先は? 次回の記事のお楽しみということで。

2015年4月 1日 (水)

15/3月ツイートのまとめ

キノシタ @Oncle1316
DPP-4阻害薬は本当に必要なの? HbA1cを下げるためには、血糖値を下げていくことが望ましい?? 糖尿病の玖珠ルナのに、血糖値が高い人ほど効果が小さいとは・・・ http://www.mededge.jp/a/hcgo/9459?src=pc_sn_twt_150227_9459

キノシタ @Oncle1316
ナノナイフ:現在、膵がんの臨床研究に向けてエントリーを受け付けている。今後は転移がない局所進行膵がん(ステージ4A)に対して治療の予定だ。ナノナイフ治療で、がんが小さくなった後に手術する、ダウンステージ効果も期待できる。 http://www.news-postseven.com/archives/20150301_305682.html

キノシタ @Oncle1316
白米の摂りすぎと書かれてましたね。 RT @deoanzai 炭水化物の少ない食生活をする中高年の女性は、2型糖尿病のリスクが(炭水化物をたくさん摂る人より)30%ほど低い。日本の6万人のデータ。 http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0118377

安西英雄 @deoanzai
「米国人全般」の飲んでるサプリは少し違う。多い順に、魚油、グルコサミン・コンドロイチン、プロバイオティクス、メラトニン、CoQ10、エキナセア、クランベリー、ガーリック、ジンセン、ギンコー、・・・(ビタミン類を除く)(8万8千人対象の国の調査)

安西英雄 @deoanzai
(サプリ業界の人はさすがによく直近の研究を知ってる感じ)(メラトニンが見直されてる) (とはいえ、メラトニンが子供のNo.2とは意外)(睡眠の乱れてる子が多いんだろうか)

朝日新聞医療サイト「アピタル」 @asahi_apital
群馬大病院で腹腔鏡による肝臓切除手術を受けた患者8人が相次いで死亡した問題で、病院は3日、8人全員の診療で「過失があった」とする最終の調査報告書を公表。難易度の高い保険適用外の手術だったが、医師は臨床試験審査委員会へ申請せずに行った。

キノシタ @Oncle1316
続けよう RT @deoanzai 2型糖尿病の人が低炭水化物食をしている間は血糖コントロールが良いが(当然)、ゆるめて高炭水化物食を食べると、糖への反応が大きく出てしまう。コントロールは続けないといけない、ということ http://jn.nutrition.org/content/145/3/452.abstract?etoc

勝俣範之 @Katsumata_Nori
エビデンスは大事というけれど、エビデンスがあることしかできない、あるいはやらないのは二流。エビデンスも知らず、エビデンスが確立されていることもできない、やらないのは三流。プロというのは、エビデンスが乏しいところで工夫ができる医師のことと思います。

勝俣範之 @Katsumata_Nori
標準治療が大事というけれど、これも同じで、標準治療しかしない、というのは二流。標準治療もしない、できないのは三流。実際、標準治療が確立されている のは、そんなに多くないのが現実。標準治療をしっかりとベースにおきつつ、エビデンスをベースに色々と工夫をするのがプロ。当り前のことですが。

勝俣範之 @Katsumata_Nori
「うちの病院は標準治療しかしません。標準治療が終わったら、治療は終わり。後はホスピスを紹介します」と患者さんに一律に言うのは、ちょっと問題と思います。過剰なエビデンス至上主義。というか、自分たちに都合よくエビデンスを使っているのにすぎない。

安西英雄 @deoanzai
都会の若者の冬のビタミンDレベル:男性ではビタミンDが低いのは高学歴の人と喫煙者。女性では肥満してるほどビタミンDが低い。ブルガリアの研究  http://www.nature.com/ejcn/journal/v69/n3/abs/ejcn2014163a.html?WT.ec_id=EJCN-201503 (へえ。学歴との関係は初めて見たかも。仕事が屋内だから?)

キノシタ @Oncle1316
40代・働き盛りの夫が“がん”に 明るく描かれた家族の闘病記:「生きる」ことと向き合ったとき、はじめて本当に必要なものと不必要なものが見えてくる。普段ぼんやりとして見えなかったものが、はっきりと見えるようになる。 http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1503/03/news101.html

キノシタ @Oncle1316
最小サイズの抗がん試薬作成=静脈注射で全身に—大阪大:スーパーアパタイトは、遺伝子送達薬と呼ばれる試薬。効率良くがん深部に核酸を浸透させられるといい、膵臓(すいぞう)がんなどさまざまな病気の新規治療薬へ応用できる。 http://jp.wsj.com/articles/JJ12244759270756034868317731250670511820691

キノシタ @Oncle1316
慢性炎症による大腸がん悪性化の仕組みを解明:がんの悪性化進展は、これまで考えられていた遺伝子変異の蓄積ではなく、特定の遺伝子変異と慢性炎症反応の相互作用によって誘導されるということが明らかになった。 http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1503/05/news007.html

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