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2015年8月13日 (木)

今日の一冊(11) 『漢方薬でがん治療はもっと楽になる』

がん研有明病院の星野惠津夫先生が監修した漢方の本。『漢方薬でがん治療はもっと楽になる (健康ライブラリーイラスト版)

【西洋医学との併用で効果が注目される漢方治療の最前線を徹底解説!】
日本初のがん専門病院としてスタートした、がん研有明病院に設けられた「漢方サポート外来」では、西洋医学との併用で驚くべき治療実績をあげています。漢方治療を始めると、多くの患者さんは苦しい症状が軽くなり、体力もついて、がんの進行が止まったり、再発しなくなったりします。抗がん剤やホルモン療法の副作用である吐き気や食欲不振、ホットフラッシュなども、漢方薬をうまく併用すれば楽になります。本書では、肝がんで肺転移のため余命2~3ヵ月といわれた人のがんが縮小したケースも紹介します。

《監修者まえがきより》
現在、日本のがん治療の中心は西洋医学的治療法です。外科手術、抗がん剤による化学療法、放射線療法などが標準治療とよばれ、治療の柱となっています。しかし、西洋医学にも限界があります。また、これらの攻撃的な治療にはさまざまな副作用や後遺症があり、患者さんがその苦痛に悩まされることもしばしばあります。
そこで漢方の出番です。本書では、がんの治療に漢方を併用することがいかに有用かを解説します。

誤解してはいけないのは、西洋医学の治療を拒否して、漢方治療だけでがんが治ると思うことです。西洋医学と漢方治療のいいとこどりの総力戦でなければ、がんとは闘えません。
残念なことに、がんの漢方治療は、まだまだ一般的とはいえませんが、西洋医学と組み合わせることにより大きな効果を発揮します。この本にはその目的や方法を図解しています。

《本書の内容構成》
第1章 漢方薬ががん治療に効くメカニズム
第2章 どの漢方薬をどう使うか
第3章 さまざまな症状が漢方薬でよくなる
第4章 知っておきたい受診のしかた
第5章 療養中に自分でできる工夫

星野先生の著作には『がん研有明病院で今起きている漢方によるがん治療の奇蹟』というすばらしい本もあります。過去にこのブログでも紹介しています。↓

がん研有明の漢方がん治療:漢方で転移がんが消えた!

気になる内容を再録すると、

  • 胃全摘術後や膵がんの手術後には、ほぼ100%の患者に脂肪吸収障害が起き、脂溶性ビタミンの吸収が悪くなる。ビタミンDの欠乏で骨粗鬆症、ビタミンAの欠乏で夜盲症などが起こる。したがって、がん患者は総合ビタミン剤を服用した方が良い。
  • 膵がんの術後化学療法を続けるも余命5ヶ月と診断。
    膵頭十二指腸切除術のあと、GEMと活性化リンパ球療法を受ける。GEMが無効となった後TS-1に変更。樹状細胞療法を始める。肝機能障害のためTS-1も中止し、補中益気湯+午車腎気丸を投与し、その後十全大補湯に変更。2年たった今は術前のように元気。
  • 中国の抗がん生薬「カイジ顆粒」はときには治癒する症例もある。有効性を示す論文が100編以上報告されている。日本でも「健康食品」として入手可能
  • 大量のジュース療法はがん患者には有害。
    身体を冷やし、大量の水分摂取により胃腸の働きが低下して食物摂取量が減ることで必要なタンパク質がとれなくなる害の方がはるかに大きい。済陽高穂の(とは名指ししていないが)大量の野菜ジュースでがんが消えるという本を信じて実行した後に、ひどい冷えと低栄養状態、低ナトリウム血症で来院する患者が少なくない。こうなると漢方も効かず亡くなることが多い。

どなたかのブログにも書かれていましたが、低ナトリウム血症は怖いですよ。少なくとも膵臓がん患者はゲルソン療法(とその亜流:済陽式など)には手を出さないことです。なぜならゲルソンの娘が著作で「ゲルソン療法は膵臓がんには禁忌」と書いているのですから。


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