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2016年3月

2016年3月31日 (木)

電力自由化

4月1日から家庭用の電力自由化が始まります。8%位の家庭が既存の大電力会社以外と契約をしているようですが、我が家はまだ思案中。

実は3.11後、原発に頼らない日本にするためには、まずは節電だろうと考え、電気使用量がダイレクトに見られる節電モニター「はやわかり」君を設置しています。

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ブレーカーに設置した送信機からの使用量が、手元のモニタで確認できます。掃除機、ドライヤーを使うとピンと跳ね上がるので、早めに終わるように気をつけるようになります。夜間もムダな電気が付いていないかどうか、時間当たりの金額が10円を超えていればおかしいと気づくことができます。

1日毎の使用料、時間ごと、1分ごとの使用料が、パソコンの保存されたデータからチェックできます。

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2013年の9月設置なので、年間のデータがある2014年と2015年を比較すると、10%の節電効果が現れていることが分かります。

さて、このように節電をしてきたわけですが、この間原発はほとんど動いていないけど計画停電もないし、そもそも電気は余っています。皆さんが節電を意識するようになったこと、景気が減速したのが主な理由でしょう。だから原発は要らないのです。

東京新聞でも特集で紹介していたけど、再生エネルギーメインのソフトバンクでは今よりも高くなる。

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4月からどの電力会社を選ぶか、私の基準は、

  1. 原発の電気は使わない
  2. 今よりは少しでも安くなる方が良い
  3. 再生エネルギーの比率が高い
  4. 経営が安定している

価格コムでシミュレーションしたところ、JXエネルギーの「ENEOS電気」を選択すれば、年間16,000円の節約になると出た。石油とLNGをメインとした、エネルギー効率が原発の2倍という自家発電所での電気である。結果的にCo2の排出量も少なくなるだろう。再生エネルギーも20%ほどを占めている。

目下最終的な思案中である。

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2016年3月30日 (水)

今日の一冊(40)『がん「予防」と「早期発見」の最前線』

週刊文春に連載された記事にいくつかの書き下しの記事を追加して、最近の研究結果を使って、予防法と早期発見法をわかりやすく解説しています。
がん予防と早期発見の最前線」は『新薬の罠』などの著作もある評論家の鳥集徹氏の執筆です。食事療法だけでがんを治せるという科学的証拠はどこにもないし、結局は、あたりまえの健康的な生活が、がんの再発予防にも最も効果的ですよ、という結論です。ま、その結論に至る過程を丁寧に説明しています。このブログでの紹介してきた、がんを防ぐための新12か条がいちばん頼りになると言うこと。

  1. たばこは吸わない
  2. 他人のたばこの煙をできるだけ避ける
  3. お酒はほどほどに
  4. バランスのとれた食生活を
  5. 塩辛い食品は控えめに
  6. 野菜や果物は不足にならないように
  7. 適度に運動
  8. 適切な体重維持
  9. ウイルスや細菌の感染予防と治療
  10. 定期的ながん検診を
  11. 身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
  12. 正しいがん情報でがんを知ることから

がんにならない食生活」は国立がん研究センターの津金昌一郎氏の記事です。赤肉で大腸がんのリスクが増えるという結果について、アメリカでの研究であり、日本人はそれ補と食べていないから気にする必要はない。むしろ肉を食べるようになったおかげで血管系の病気による死亡率が下がったのです。

コーヒーで肝がんリスク低下、緑茶を飲もう、豆腐や納豆で乳がん予防など、個別具体的に説明されています。

50歳を超えてもがんにならない生き方」は、アンチエイジング医師 南雲吉則医師の記事。これはちょっと首をかしげる内容です。どうしてこのような著者を起用したのだろう。「抗がんサプリに効果なし」は納得できるとして、「がんは免疫の過剰反応による病気」は最たる噴飯物。

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2016年3月29日 (火)

がん患者に金を使うのは・・・

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昼食後、血糖値を下げるための散歩。大森:密厳院の桜。そろそろ満開かな。桜の下には、恋人に会いたい一心で放火したとの罪を問われ、火あぶりの刑に処せられた八百屋お七の「お七地蔵」があった。

 鈴ヶ森からあまり離れていない大森の地に密厳院という古刹がある。そこにはお七の三回忌供養のための“お七地蔵”が置かれている。お七の実家のある小石川の住民が寄贈したものであり(ここからもお七の放火が大した被害を出していないことが判るだろう)、台座も含めると2mほどというかなり大きなお地蔵様である。
 この地蔵菩薩の一番の特徴は何と言っても【振袖姿】であることだ。普通の地蔵菩薩でもかなり丈の長い振袖のような着物なのだが、それがさらに強調されているのが目立つ。お七といえば振袖姿がトレードマークのようなものである。実際の処刑の際も艶やかな振袖姿で臨んだという徹底ぶりである。その強烈な印象が、この地蔵菩薩に凝縮されているといって過言ではないだろう。

2時間血糖値は150mg/dLだった。散歩は血糖値にも優しい。免疫力を上げてくれる。足腰を鍛えてぼけ防止になる。金はかからない。下手なサプリメントや抗がん剤よりも効果がある。今日の歩行計は一万歩越え!。

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29日に安全保障関連法案が施行された。これで”戦争ができる国”になった。高校新卒者らを中心に募集する「一般曹候補生」の応募者数が激減しているそうだ。そりゃそうだろう。国と国民を守ることに意義を見いだせても、海外でテロリスト相手に命を賭けたくはないのが本音。

で、予想通りの展開である。「自民党徴兵制導入の検討を示唆 自民、徴兵制検討を示唆 改憲案修正へ」と、いよいよ徴兵制への一里塚が見えてきた。

海外に自衛隊を出せば、勤務手当、燃料などの維持費、食糧などの補給m追加の装備弾薬など莫大な金がかかる。その先には、「年寄りは早く死んでください 国のため」という川柳が現実になる。もちろん「がん患者は 早く死んでください 国のため」も当然あり得る。

「年寄りに金を使うのは、枯れ木に水をやるようなもの」とのたまわった政治家がいたが(金丸信だっけ?)、わずか数ヶ月の延命のために高価な抗がん剤を使うのは勿体ない、枯れかかった木に水をやっても仕方なかろう、となりはしないか。

平和であってこそのがん治療である。

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2016年3月28日 (月)

トランプさんに拍手

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桜の開花宣言が出されて、月末が満開との予想の都内だが、どうやら満開時期は遅れそう。


アメリカ大統領選挙の予備選が面白い。誰が大統領になるかで、日本にも大きな影響がある。

トランプ氏が、駐留米軍の費用をもっと分担しなければ、米軍を撤退すると述べた。いいね、大賛成だ。日本は米軍の費用を世界一負担している国だ。それでもまだ足りない? じゃ、撤退してもらって結構だ。だいたい、日本に駐留している米軍の任務は、日本を防衛するためにいるわけではない。中東も含めて全世界へ殴り込みをするための部隊が主力である。

日本には世界第4位の軍事力を持つ自衛隊がある。狭い国土の防衛は自衛隊で十分だ。憲法9条も堅持すれば良い。解釈で自衛隊は合法化され、定着している。

日米安全保障条約の第十条には次のように書かれている。

この条約が十年間効力を存続した後は、いずれの締約国も、他方の締約国に対しこの条約を終了させる意思を通告することができ、その場合には、この条約は、そのような通告が行なわれた後一年で終了する。

米軍が撤退すれば、日米のどちらかが10条に従って通告すればよい。簡単なことだ。

サンダース氏がワシントン州など3州の党員集会でいずれも圧勝した。クリントン氏の獲得代議員数にはまだ及ばないが、猛追する勢いだ。自らを「民主社会主義者」というサンダース氏が支持を得ているのは、アメリカの貧富の格差が耐えがたいほどになってきたからだ。経済は市場に任せれば良いという新自由主義の行き着く先が現在のアメリカだ。阿部さんはアメリカが歩んだ道を、忠実に、いやそれ以上に過激に追求しようとしている。

トランプ氏とサンダース氏の一騎打ち、こうなれば面白い。アメリカ国民はどちらを選ぶのだろうか。どちらになっても安倍政権と日本政府は頭を抱えることになるだろう。

2016年3月26日 (土)

小石川後楽園の枝垂れ桜

小石川後楽園の枝垂れ桜が満開だというので行ってきました。9時開門を目指して家を出たのだが、「花冷え」というには寒すぎる! 途中でゲリッ~Pさんになり、2度もトイレに駆け込んだ。がん研の主治医からは「一生続きますよ」とは言われて覚悟はしていても、前触れなく来るのは本当に辛い。

最近はコンビニのトイレが借りられるので、大助かりです。今日もお世話になりました、ファミマさん。

午前中は晴れ、午後は曇りの予想なのに、雲が多い。逆に午後から晴れてきたから、逆予想だよ。

学生時分に1度来たことがあるが、それ以来だ。黄門さま水戸光圀が作った水田があり、今でも近くの小学生達が田植えと稲刈りを行っている。

スライドショー:小石川後楽園の枝垂れ桜

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西門を入ってすぐの、この枝垂れ桜がいちばん勢いがいい。開門すぐだからまだ人は少ないが、一時間もすると中国からの団体客も混じってたくさんの人。人物を避けて撮るのに苦労する。

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後ろに東京ドームの屋根が見える。すぐ近くにこんなに静かなところがあるなんて、巨人軍の選手は知っているのかなぁ。あっ、ギャンブルに忙しいか?

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通天橋:赤い橋にピンクの桜が似合う。

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枝垂れ桜が咲き、ソメイヨシノが咲き、山桜・・・。でも桜の見頃時期は短いから、1週間を逃すと桜吹雪ということになってしまう。

今日の歩数は約7000歩だが、体はそれ以上運動したと告げている。疲れた。

千鳥ヶ淵公園、馬事公苑、新宿御苑・・・都内の行きたいところはたくさんあるが、遠出もしてみたいし、熟考中。

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2016年3月24日 (木)

樋口強「いのちの落語独演会」受付始まる

樋口強さんが年に1回、がん患者とその家族だけを招待して開催している「いのちの落語独演会」の開催要領が公開され、受付が始まりました。

「第16回いのちの落語独演会」ご案内

○日時:2016年 9月18日(日)13時~ (約3時間)
○場所:東京・深川江戸資料館小劇場
○木戸:招待 (対象は、がんの方とそのご家族に限定)
○申込要領:「いのちの落語独演会」ページから

「津波もがんも笑いで越えて」良かったですね。書籍の内容も高座のCDもすばらしかったです。

今年もまた、元気で深川江戸資料館でお会いしましょう。

深川江戸資料館と江戸東京博物館を間違えて、そっちに行ってしまう人もたまにいるそうです。

今年は早々に「満員御礼」になりそうな気がします。申込みは早めが良さそうで。

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低用量抗がん剤 肝転移の膵臓がんで半年以上生存

2月のブログ「今日の一冊(35)『がんは引き分けに持ち込め』」で紹介した銀座並木通りクリニックの三好立先生のブログに興味深い症例が紹介されています。

膵臓がん・多発肺転移症例

ゲムシタビンとアブラキサンを低用量で併用投与。その後、腫瘍マーカーもボチボチ横ばいをキープしながら、なんやかんやで半年が過ぎる。
地元の主治医も「なんでまだ元気なんだろう?」と内心不思議に思っていることだろう。
先日施行したCT検査で、両側肺にパラパラと多発していた転移巣はほとんどが消失、もしくは縮小していた。

低用量抗がん剤治療はエビデンスがないと、否定的な医者も多いが、

「こんな少ない量で抗がん剤いれても効かない」といいきる医者がいるが、残念、効かないという科学的根拠は、臨床試験の段階で全く証明されていないのだ。

ニャンコ先生も言っている。臨床試験では60%までの減量試験しか実施していないからだ。もっともニャンコ先生は、カテーテルでの局所低用量抗がん剤治療のことであって、全身投与の低用量抗がん剤治療には否定的。そういう一方で、

そもそも全身投与だって、有効性を示す最低量の抗がん剤量がわかっていない。一定量以上の抗がん剤をいれなければ抗がん剤は効かない、副作用で6割dose切ったら、中止した方がいい。まあそうなんだろうけど、実際、これに該当し、結果として何度も抗がん剤がスキップされ、実際ほとんど抗がん剤が入れられてない患者さんも多い。これは、抗がん剤全身投与の継続不可能、不耐状態であって・・・

と、少々歯切れが悪い。

がん治療の虚実」のsho先生は、

がんを根治させる抗がん剤治療は副作用がきつく、耐えられない。そこで、がんの増殖を抑える程度の少量の抗がん剤治療で長く抑え、副作用はきつくないようにしたい、と言う意味の治療法だろう。
東京支部会での、この質問に対しては「結果してはありかもしれない」と回答した。エピデンスはないが、きつくて減量して、結果的に、低用量となることはありえるからだ。しかし、実際には以下の3つのケースを分けて想定する必要がある。

  1. 再発予防目的の術後補助化学療法
  2. 白血病や悪性リンパ腫、卵巣がん、精巣がんのように本質的に治癒可能性のあるがん種に対する化学療法
  3. 肺がんや消化器がんのような固形がんstage IVに対する緩和療法的化学療法

として、考えを述べている。

梅澤先生も含めて、低用量抗がん剤治療にも、医者によってそれぞれ温度差がある。

副作用に耐えられるのなら標準量で投与する。白血球が減るなどして何度も休薬するよりは、極低用量でも継続して投与した方が効果があるのではなかろうか。なによりもQOLを高く保つ範囲で投与した方が、生存期間が長くなるというエビデンスもある。と、私の考えだが、梅澤先生に近い考え方だと思う。

ま、実際には患者個人の状態と、がん治療で何を優先したいのかという価値観によって決めるべきだろう。悲惨なのは、いつまでも「がんが消失するかもしれない」と淡い希望(奇跡)を信じて、副作用でまともな生活もできないほどの標準量を投与し続けることだ。

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2016年3月22日 (火)

免疫チェックポイント阻害薬は膵臓がんには効かない 他

がんの話題をいくつかまとめてアップします。

●免疫チェックポイント阻害薬は膵臓がんには効かない

免疫チェックポイント阻害薬が登場して、がん免疫療法を取り巻く状況は一変しました。現在メラノーマと非小細胞肺がんで保険で使えるようになっています。

膵臓がんでも期待したいのですが、どうやら免疫チェックポイント阻害薬は膵臓がんには効果がないらしい。こちらの記事で慶應義塾大学医学部先端医科学研究所長の河上裕が語っています。養子免疫療法の方に期待したいですね。

●岡山県に陽子線治療センターが開設 山陽新聞 3/20付

「津山中央病院(津山市川崎)が整備を進めてきた中四国初の「がん陽子線治療センター」の開設記念式典が20日、現地で行われた」とのこと。

1月から受付を始めているが、現在厚生労働省の認可を待っている状態。認可が下り次第治療を開始する。

これで国内の陽子線治療施設は11カ所になります。

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こんなに必要なのですかね? 今年の1月に開かれた厚生労働省の「先進医療会議」では、陽子線治療・重粒子線治療に対しては従来からある放射線治療と比べて優位性に疑問があるとされ、一部の疾患以外への保険適用は見送られ、先進医療のまま継続になったという経緯があります。

膨大な費用と電力を食う箱物を作って、がん保険の先進医療特約や、中には銀行ローンの仲裁までする施設が現れる始末。 その一方で、施設は次々と作られるものの、客観的な評価に耐えうる統一的な治療データがとられていなかったというのだから、お粗末だ。

「先進医療」とは、夢の治療法ではなく、いまだ安全性も有効性も確認されたものではない、ということを認識すべきでしょう。なかにし礼氏が陽子線で治ったとしても、他のすべての患者に効果があるわけではないのです。

●ストップがん離職「就活本」

昨日の東京新聞に『 <ストップがん離職>「就活本」で面接指南 必要な配慮、伝えて』という記事がありました。

一般社団法人「CSRプロジェクト」が、がん患者の就職相談に応じてきた活動から、そのノウハウをまとめた本です。

がん患者が面接で、いきなり病名と、勤務で配慮してほしいことを伝えると、がんを十分理解していない面接官の場合は驚き、不採用となるケースが少なくないといいます。まず「病気療養をしていた」と伝えた上で、「離職前の職務での実績や、現在の自分には会社のために何ができるのか、自分の強みを訴えて」と話す。病気をどう乗り越えたのかを併せて話し、プラスの材料としてPRすることも大切という。

厚生労働省の調査によると、仕事を持ちながらがん治療をしている人は35万人います。20160322_17_17_36

また、より深刻なのは、がん患者の34%が依頼退職あるいは解雇されています。

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働きながらがん治療ができるように政府に求めていくことが重要ですが、患者も就活の中で悩んでいます。こうした患者に少しでも参考になる書籍です。

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がん情報サービスには「がんと仕事のQ&A」の冊子があります。

日経BPにも「がんと共に働く 知る・伝える・動きだす」があり、体験者の経験談を知ることができます。

がん治療を受けて長生きする人はどんな人

がん治療を受けた人はどのような人が長生きしやすいのでしょうか?がん治療後に、どのような要素が長生きに関係しているかが検証されました。 がん患者のうちで、リハビリを受けた後に高い歩行能力、運動機能が見られた人、また、在宅医療を受ける人などが長生きしているということが報告されました。

今回の研究はリハビリが対象ですが、歩行などの運動でももちろん同じような効果が期待できるはずです。

がん患者は、ともかく、歩け、歩け!

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2016年3月21日 (月)

今日の一冊(39)『鹿の王』

上橋菜穂子の新作『鹿の王』は、異世界を舞台にした謎の病を追う医療サスペンスであり、異文化との交流を正と負の側面から描く物語である。

病とは何か、免疫とは何かが、人はなぜ死ぬのかが、物語の通奏低音になっている。著者はインタビューに次のように答えている。

「命は誕生した時から終わるように設計されているのだろう」という発想は、かなり前から持っていました。すべての病や事故を回避できたとしても、最終的には老衰になるわけですが、がんが老化現象だというのは言い得て妙で、人がもし事故に遭わず、あるいは脳血管疾患にもならず、心臓疾患にもならず、感染症をも生き延びても、自分の細胞が暴走してがんが発症する確率が高い。となると、たとえ偶然のミスの積み重ねが原因だとしても、がんもそれによる死も生体がもともと持ってしまっているシステム上の必然だと言ってもよいような気がして。

あとがきに書かれているように、サケが産卵後、極端に免疫力が低下して病を発症して死んでいくとの記述など、柳澤桂子の『われわれはなぜ死ぬのか―死の生命科学』から多くの示唆を得ている。

彼女の著作は、このブログでも何度か紹介している。(がん患者が考える生と死(1)「生きて死ぬ智慧」)そこで次のように書いた。

「性=生」が生じたことにより「死」は必然的に現われるようになった。われわれの感覚では、生きているものが死ぬのであるが、生物学的に見れば、死ぬことによって、そうした戦略をとることによって種の繁栄が確実になるのであるから、「死ぬから生きることができる」のである。ひとつの個体が永遠の命を持たないことによって、種としての生が保証されるのである。

なぜ死ななければならないのか、なぜ「この俺」ががんなのか。がん患者にとって「死」は常に切実なテーマである。田沼靖一は『遺伝子の夢―死の意味を問う生物学 』で、「ヒトは、進化の過程で可老可死を選択することで生き残ることができた生物の末裔なのです」と言う。柳澤桂子は「私たちは、死を運命づけられてこの世に生まれてきた。しかし、その死を刑罰として受けとめるのではなく、永遠の解放として、安らぎの訪れとして受け入れる ことができるはずである」と。

しかし、弱者が常に虐げられ抹殺される世において、「死」に抗うこともまた「生きる」ということである。『鹿の王』で主人公は語っている。

(病に命を奪われることを、あきらめてよいのは)
あきらめて受け入れる他に、為すすべのない者だけだ。
他者の命が奪われることを見過ごしてよいのは、たすけるすべを持たぬ者だけだ。

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2016年3月20日 (日)

桜(陽光)開花

東京のソメイヨシノの開花宣言はまだですが、あと数日でしょうね。昨日墓参りで上野公園の側を通ったら、二本の桜が満開になっていました。「大寒桜」でしょうか。

自宅前の桜並木も、昨日の暖かい春日和で一気に開花しました。こちらは「陽光」という品種です。

さて、今年はどこへ桜撮影に行こうか。六義園も小石川植物園、馬事公苑もいいなぁ。

桜開花、品種は陽光

自宅前の桜(陽光)

桜開花

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2016年3月19日 (土)

「水素水」で注意喚起。国民生活センター

「水素水」がブームですね。このブログでも取り上げましたが、がんには効果が確認されていません。たぶん効かない。

国民生活センターが2銘柄の水素水発生器を検証して、消費者に注意を喚起しています。

はやりの「水素水」の効果って何? 国民生活センターが消費者に注意喚起

パナソニックも還元水素水生成器として販売していますが、その説明には『還元水素水とは、電気分解の電極反応で還元され、そのときに発生する水素を含んだアルカリ性の飲用可能な水であり、[アルカリ性電解水]と同一です』と書かれています。白畑實隆教授の提唱する「活性水素水」と同じです。大手家電メーカーが販売しているからと、簡単に信用してはいけないですよ。過去には「マイナスイオン」で製品を販売した実績もありますから。

国民生活センターの水素水のページ

水道水に含まれる活性酸素の一種であるヒドロキシラジカルが除去されたとは言っても、もともとの量がごく微量だし、この水素水を引用して人体内のヒドロキシラジカルが除去できるかどうかは不明。細胞に届かなければ効果はあり得ないでしょう。

  1. 水素水ってなに?(2)
    結論」だけでも読んでくださいね。今回は「水素水」です。最近は太田成男氏が提唱するこちらの方が人気があるようです。アマゾンでもたくさんの「水素水」「水素バス」...
  2. 水素水ってなに?(1)
    ガラスの森美術館にて水素水があいかわらずブームですね。アフィリエイト目的のサイトもたくさんあります。水素サプリメント、還元水素水、電解水...

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2016年3月18日 (金)

あたりまえの生活が愛おしい

月曜日から出張だったので、久し振りの更新です。仕事は吹きさらしの現場だったので、体力的にも少々きつかった。

十年来会っていなかった方の何人かとお会いした。膵臓がんになる前の私しか知らない方達だ。一人の女性の方は、こちらが名乗るまで私だとは分からなかった。膵臓がんになったことは知っていたようだ。

「顔色が前よりもよくなっていますね」と言われた。「ええ、癌をやったら以前より健康体になったよ」と応えた。

膵臓がんになる前の私は、体重は84キロ、ウエストは1mもあったなぁ。少しの登り坂でもゼエゼエと言っていた。私が50ccのバイクに乗ると、こいつもゼエゼエだった。心室性期外収縮による不整脈があったので、唇は紫色で顔色も悪かった。

プログラム開発に熱中すると、持病の不整脈が頻繁に起きて、大学病院に担ぎ込まれたこともあった。運動不足、夜更かし、喫煙に暴飲暴食。ストレスだらけの生活で、癌になるのは当然だった。

今では体重も57キロ。階段を上っても体は軽い。不整脈もほとんど起きなくなった。今回の出張現場でも若い者に負けないくらい、重量物を運び、よく動くことができた。昨年秋の札幌での学会で発表したシステムの、最初の現場実験である。寒風が吹きすさぶ中で、予想通りのよい結果が出た。

健康を取り戻せたことは奇跡だし、ありがたい。癌に感謝である。癌にならなければ、たぶん心筋梗塞で死んでいただろう。仕事も順調だ。こうした「あたりまえ」の生活が愛おしい。昔は「あたりまえ」に感謝などせずに「更に、もっと」という意識が強かったように思う。

「欲」があったのだろう。まぁ、こんなもので十分さ、と思っていれば、体にもよい。ストレスもない。そして、以外にも、そうした欲のない状態のときに、良い結果が向こうから転がり込んでくるから、人生は面白い。

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2016年3月12日 (土)

追悼式典での天皇陛下の式辞

昨日は出張帰りで、その後高校時代のクラブの同窓会に参加したため、テレビ中継された東日本大震災の追悼式典を見ることができず、今日録画で視聴した。

式典での式辞。天皇陛下の言葉が素晴らしかった。式辞の内容も記憶している様子で、標柱を3度4度と仰ぎ見るようにしておられた。内容もご自身で吟味されたのであろう、「何人もの漁業者が、船を守るために沖に向け出航していく雄々しい姿も深く心に残っています。」と、陛下自身の言葉で語っていた。横に立つ皇后陛下も、凛とした姿勢で時折頷くかのようにしておられた。式辞は被災者に寄り添う目線で、政府の対応は被災者には十分ではないのだと注文をつけている。

福島第一原発事故にも言及されていた。国民が言って欲しいことを言ってくれた。

それに対して、安倍総理の言葉のなんと軽いことか。官僚が作文したかのような紋切り型の式辞を、ほとんど標柱を見上げることもなく、手元の書かれた文章を一心に読み上げていた。原発事故により避難している多くの人がいると、まるで人ごとのように言う。

天皇陛下の言葉はどこまでも重く、安倍晋三の言葉は羽毛のように、どこまでも軽い。憲法一条に書かれた象徴天皇をしっかりと守っている。天皇陛下の言葉によって、被災者に寄り添う国民の心が一つになっていく。この国で憲法を真摯に守ろうとしているのは天皇皇后両陛下ではないか、とこれまでの活動からもそう感じる。

3.11が巡ってくる度に、福島第一4号機のことを思いだそう。燃料プールに保管されていた使用済み核燃料が冷却できず、関東一円から避難せざるを得ないかもしれないという状況だったことを。『3年前の奇跡』にも書いたように、まったく偶然の奇跡によってプールに水が供給され、関東あるいは東日本全体の国土と国民が救われたのだった。

しかし、国民の命や国土よりも金、とばかりに停止していた原発の再稼働を進めている。先日3月9日の、高浜原発3,4号機の運転差し止めを認めた大津地裁の判決は、

原子力発電所による発電がいかに効率的であり、発電に要するコスト面では経済上優位であるとしても、それによる損害が具現化したときには必ずしも優位であるとはいえない上、その環境破壊の及ぶ範囲は我が国を越えてしまう可能性さえあるのであって、単に発電の効率性をもって、これらの甚大な災禍と引換えにすべき事情であるとはいい難い。

福島第一原子力発電所事故の原因究明は、建屋内での調査が進んでおらず、今なお道半ばの状況であり、本件の主張及び疎明の状況に照らせば、津波を主たる原因として特定し得たとしてよいのかも不明である。

その災禍の甚大さに真摯に向き合い、二度と同様の事故発生を防ぐとの見地から安全確保対策を講ずるには、原因究明を徹底的に行うことが不可欠である。この点についての債務者の主張及び疎明は未だ不十分な状態にあるにもかかわらず、 この点に意を払わないのであれば、そしてこのような姿勢が、債務者ひいては原子力規制委員会の姿勢であるとするならば、そもそも新規制基準策定に向かう姿勢に非常に不安を覚えるものといわざるを得ない。

災害が起こる度に「想定を超える」災害であったと繰り返されてきた過ちに真摯に向き合うならば、十二分の余裕をもつた基準とすることを念頭に置き、常に、他に考慮しなければならない要素ないし危険性を見落としている可能性があるとの立場に立ち、対策の見落としにより過酷事故が生じたとしても、致命的な状態に陥らないようにすることができるとの思想に立って、新規制基準を策定すべきものと考える。

ディーゼル発電機の起動失敗例は少なくなく、空冷式非常用発電装置の耐震性能を認めるに足りる資料はなく、また、電源車等の可動式電源については、地震動の影響を受けることが明らかである。非常時の備えにおいてどこまでも完全であることを求めることは不可能であるとしても、また、原子力規制委員会の判断において意見公募手続が踏まれているとしても、このような備えで十分であるとの社会一般の合意が形成されたといつてよいか、躊躇せざるを得ない。

と、手厳しい。私の胸には、ストンと落ちる判決内容である。

2016年3月10日 (木)

誤診で膵臓がん、あるかも

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今日は出張先から書いています。宿のWi-Fi環境が悪くてネットが遅い。外は真冬の寒さです。

千葉県がんセンターで昨年末、病理検体を取り違えて別患者の乳房全摘という事故がありました。院内事故調査委員会の報告内容が報道されています。

検査量が2倍に増えているのに検査員は10人から3人増やしただけ。これには国の医療費抑制が大きく影響しています。「全国の病院病理部門に共通した問題である」と言及。「現状の医療政策のしわ寄せが病理部門にきているのは明白」と断言しています。

私たちにも無縁ではないです。政府はどこまで医療費を抑制するつもりなのでしょうか。

検体の取り違えなどのエラーについて検討した海外の論文(ArchPathol Lab Med.2011;135:969-74.)によると、1000件に1件の割合で検体取り違えエラーが発生しており、そのうち1%が臨床に何らかの影響を与えていた。

とも書かれています。エラーはゼロにはできません。個人の注意力では限界があります。

ということは、膵臓がんと診断されても、0.1%の確率で膵臓がんでないかもしれない。逆に「良性です」と言われても、油断はできないですね。「がんが消えた」のなかには、こうした誤診の例も含まれているのでしょう。

こちらの日刊ゲンダイの記事も、膵臓がんの”誤診”の話題

膵臓がんの宣告を受け、治療を受けている人の中には、「がんではない人」が混ざっているかもしれない。

自己免疫性膵炎は膵臓に腫瘤ができる。そのため膵臓がんと間違われやすいのだが、別の病気だ。
「腫瘤ができるのは、免疫タンパク質の一種IgG4を作る細胞が異常に増えて炎症が起こることが原因。これは膵臓だけでなく全身に起こり、現在は『IgG4関連疾患』と呼ばれ、膵臓がん、胆管がん、悪性リンパ腫、下垂体腫瘍、乳がん、肺がんなど、腫瘤ができた場所のさまざまな悪性腫瘍と間違われやすいのです」

膵炎がある、過度のアルコールを飲む、喫煙、糖尿病のある人は、定期的に腹部エコーを受けましょう。超音波検査で多くの膵臓がんが早期に発見できます。

現時点では、膵臓がんを早期に発見するのはこの方法しかありません。ということで、長尾和宏先生が、1月10日にに膵臓がんで亡くなった竹田圭吾さんに関して、次のように書いています。
竹田圭吾さん生き方 治療の難しい膵臓がんと冷静に闘った

助かる範囲の膵臓がんを見つけるためには、無症状のうちに腹部エコーと腫瘍マーカー(CA19-9など)を半年ごとに調べるしかありません。
糖尿病患者さんなどハイリスクグループに入る人は半年ごとに腹部エコーを受けて下さい。何回受けても全く無害です。膵臓の中を通る管、膵管の拡張(通常は1ミリ以下のところ、2ないし2.5ミリ以上)ないし膵のう胞がたくさんある人に膵臓がんができやすいことが分っています。

私が膵臓がんが見つかったときも、検査技師さんに「他はいいから膵臓を丁寧に診てください」と言いました。エコーで膵臓を診るには横になったままでは難しいので、上半身を45度に起こす必要があるのです。熟練した検査技師さんなら知っているはずです。横たわったままエコーをするなら、その技師さんは熟練ではないと考えて良いでしょう。

話題を変えて、
健康食品販売「ナチュラリープラス」に業務停止命令が出されましたね。水素水「IZUMIO(イズミオ)」を販売している会社です。

「水素水」の効用として「がんに効く」と言ってしまったのですね。明らかに違法です。水素水は”がんに効果がある”ことは実証されていません。

「水素」で一歩先のエイジングケアをしませんか。水素水「イズミオ」は、水素溶存方式の改良を重ね、水素溶存率アップを実現しました。膜溶解法による水素溶存により、2.6ppmと業界トップレベルの水素溶存率。さらに、1億8,000万本を突破する安心の販売実績。皆さまに信頼され、愛される水素水「イズミオ」。たっぷりの「水素」をあなたに届けます。

とサイトにも書いています。しかし、水素の溶解度(上では溶存率と言い換えているが)の上限は、1気圧のとき1.57ppmなので、2.6ppmと書いた時点で、この会社には基礎的な知識がない、あるいは故意に騙していると分かりますね。

さて、早いけど<膵炎にならない程度に>焼酎を飲んで寝るとするか。

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2016年3月 9日 (水)

ハードディスクの交換完了

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何かが覗いている!!
汗ばむほど暖かかったり、今日はまた冬に逆戻りか?恐竜の頭にも冷たい雨。


ブルースクリーンが出て調子の悪いデスクトップPCのハードディスクを入れ替えた。

3.5インチ内蔵ディスクは、WESTERNDIGITALのWD10EZEX(1テラバイト)。Amazonで6,252円だった。

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SATAケーブルは3.0対応で6Gbps対応の高速転送ができ、雑音対策の3重シールドのタイプ、HDDにはネジも付いていないので、インチねじも同時に購入。締めて7,274円也。

側板を外し、HDDケースを抜き出す。Seagateの1台が収まっている。

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この上の空き領域に新しいHDDを挿入し、SATAケーブルと電源ケーブルをつないで元のように入れる。3重シールドのSATAケーブルは固くて取り回しに苦労したが、ついでに掃除機で4年間の溜まった埃を吸い出す。ファンは歯ブラシで丁寧に埃を落とした。

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電源を入れて、元ディスクから新しいディスクに「クローン」を作る。それにはWESTERNDIGITALのサイトから無料でダウンロードできる「Acronis True Image WD Edition」を使う。こんな感じです。

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30分ほどでクローンの作成が完了。再起動させると、

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WD10EZEXにクローンが作成されている。起動ドライブをこちらに変更して起動。以前よりもWindowsの立ち上がりがかなり早くなった。どこかにエラーがあったのでしょうね。これでブルースクリーンに怯えなくてすみます。

2012年3月に買ったパソコンですが、Windows7のサポートが2020年まであるから、あと4年。修理しながらそれまでこのパソコンを使い倒すつもりです。Windows10にはアップグレードしない。その後はどうする? パソコンが要らないとはならないよなぁ。80歳になってもキーボードを叩いている気がする。死ぬ直前まで必要でしょう。2020年にはWindows10の新しいPCをという計画です。

それまで生きているかって? 明日の運命は誰にも分かりません。

入れ換えに半日かかってしまったが、

いや~~  快適ですよ (^_-)

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2016年3月 7日 (月)

栄養を摂らないと膵臓がんは長生きできないよ

膵臓がんでゲルソン療法とか、大量のジュース療法があります。患者の選択権として、私はべつに否定はしませんし、患者が納得しているのならよいと思います。でもそれらにはきちんとしたデータがあるのでしょうかね。

膵臓がんと栄養に関しては、こんな情報もあります。

今村先生の「がん患者のあきらめない診察室」で2年前の記事ですが、

切除不能膵臓がんに対する栄養療法の有用性

九州大学腫瘍外科が膵臓 Vol27 No.5 2012に発表したもので切除不能膵臓がんに対するEPA投与と並んで注目すべき発表です。
切除不能膵臓がん58例(ステージ4A 16例、ステージ4B 42例)成分栄養剤エレンタールを1日2包を12週以上服用した群をED群、それ以外を非ED群と分けた結果は以下になる。

  1. 体重の減少 ED群 ほぼ維持 非ED群 平均6.6%減少
  2. 総蛋白、アルブミン ED群ではほぼ維持 非ED群 総蛋白0.6低下 アルブミン 0.6低下
  3. 平均生存期間 ED群 443日 非ED群 191日 と大差がつきました。

この結果は膵臓がんに対する化学療法の中身が同じでも栄養療法の有無により平均生存期間に大差がつくことを示しています。
切除不能膵臓がんの治療は未承認の抗がん剤治療も確かに重要ですが比較的安く済む栄養療法の選択も重要になることを示した論文です。傾聴に値する論文でしょう。
好きなものを食べることも必要ですがエレンタールを飲む治療は命を長らえる治療として必要だと思われます。             2014年8月4日

こうして、プラセボ群を設定してきちんとしたデータが、ゲルソン療法などにあるのでしょうか。

体力がなければがんと闘えないし、がん細胞と闘う白血球もタンパク質からできているのです。栄養を摂らなければ死んでしまう、あたりまえのことです。

エレンタール:「本剤は、消化をほとんど必要としない成分で構成されたきわめて低残渣性・易吸収性の経腸的高カロリー栄養剤でエレメンタルダイエット又は成分栄養と呼ばれる。

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2016年3月 6日 (日)

パソコンもオーディオも不調

最近になってデスクトップパソコンの調子がおかしい。ブルースクリーンが2度表示されて、今日はまた「ディスク ボリューム エラー」が出た。

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一応CHECKDISKはやったが、致命的なエラーにならないうちにハードシスクを交換した方が良さそうだ。購入したのが2012年3月だから、ちょうど4年になる。そろそろ寿命なのかもしれない。

内蔵ディスクはどのメーカーにしようかと思案中。現在のものは、Seagate社製のST1000DM003[AF]。AFT対応の1テラバイトのハードディスクですから、同じAFT仕様でないとOSが起動しないことになる。最近のHDDはほとんどAFT対応で問題はないはずだが、確認は必要だろう。

SeagateにするかWESTERNDIGITALにするか、悩ましい。

オーディオのスピーカーも不調。音がこもる感じがし、叩いてやると一時的に正常になる。どこかの接続不良だろう。解体してコーンユニットを取り外したら、スピーカーコーンに接続されているファストン端子がぐらぐらして、軽く引っ張ると抜けてしまうほどだった。ファストン端子をペンチで加締め、接点復活材を塗布してやったら、みごとに低音の音量が増え、中音、高音も歯切れのよい音に激変した。

電気製品の接点メンテナンスって大事だね、と再確認した次第。アンプまわりの接点もすべて点検して接点復活剤を塗布。

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2016年3月 5日 (土)

積極的に計画・実行する人“がん死亡リスク低い”

国立がん研究センターの多目的コホート研究『日常経験する問題や出来事に対する対処の仕方とがん罹患及び死亡との関連について』が発表されています。

日常的な出来事に対して積極的に解決するための計画を立て、実行する人は、そうでない人に比べて、がんで死亡するリスクが15%低くなる、との結果です。

日常経験する問題や出来事に対する対処の仕方は、心理的ストレスに対応するために重要であり、様々な健康アウトカムの危険因子であることが明らかになってきています。現在までの先行研究から、ストレスへの対処方法はがんの診断・進展やがん患者の生存率と関連があることも報告されています。そこで本研究では、日常経験する問題や出来事に対する対処の仕方とがん罹患及び死亡との関連との関連を検討しました。

  • 対処型行動:「解決する計画を立て、実行する」「誰かに相談する」「状況のプラス面を見つけ出す努力をする」
  • 逃避型行動:「変えることができたらと空想したり願う」「自分を責め、非難する」「そのことを避けて他ほかのことをする」

との二つの群に分けたとき、がんについては、次のような結果がみられました。

  • 対処型行動をとる人でがん死亡のリスクが低下
  • その中でも、「状況のプラス面を見つけ出す努力をする」人でがん死亡のリスクが低下
  • 全がん罹患では有意な関連はみられず、対処型行動で限局性がんや、検診でがんが発見されることが多い

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対処型・逃避型両方なしを1.0としたとき、対処型のみの人では0.85と15%低く(統計的有意差あり)なっています。逃避型のみ、両方ありがさらにリスクが低くなっているように見えますが、これらには統計的有意差がないという結果です。

今回の結果から、日常経験する問題や出来事に対して逃避型の対処行動をせず、積極的に解決する計画を立て実行するような対処型の行動をとる人は、がんの早期発見・早期診断の確率が高まることや、積極的に情報を収集し、医療機関に相談する可能性があるため、対処型の行動を日常培うことが重要だと考えられます。

とのこと。

がんの否定的な面だけを見て、ストレスを抱え込んでいる人に比べて、積極的に情報を収集し、自分に合った治療法を考え、医師とのあいだでも自分の考えや生き方を重視した治療法を使えることが大切でしょう。ストレスへの対処のしかたで生存率が違ってくるのです。

私は、「心の平安」が、がんとの闘いにおいては、最も重要視しなければならないことだと考えます。

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2016年3月 4日 (金)

オキサリプラチンのジェネリック薬が特許侵害

読売新聞によると、『日本化薬の後発抗がん剤、特許侵害を認定...東京地裁』と報じられています。

オキサリプラチンは膵臓がんでも一昨年保険適用となったFOLFIRINOX療法の中の一薬剤です。オキサリプラチンのジェネリック薬は標準品の55%の薬価ですから、使用している病院もあるかもしれませんね。

地裁段階の判決で厚生労働省が承認を取り消すとは思えませんが、今後気になる裁判です。

2016年3月 3日 (木)

雛祭りにベートーヴェンを聴く

今日は雛祭り。五段くらいのひな人形もあるんだが、娘が小さいころは飾っていたが、最近は物置に入れっぱなしで出したことがない。なので、こんなおもちゃの雛飾りで間に合わせている。

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さっきまで、蒲田のアプリコでクラシックコンサートでした。『ふたつの5番』とのタイトルで、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」とピアノ協奏曲第5番「皇帝」。広上淳一指揮 日本フィルハーモニー管弦楽団、ピアノは梅田智也。 

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ベートーヴェンの“ふたつの5番”、ピアノ協奏曲「皇帝」と交響曲「運命」は、聴くたびに感銘を受ける作品であり、クラシックのコンサートが初めての人、いやクラシック自体を初めて聴く人でも感動し得る作品だ。その2曲を広上淳一指揮、日本フィルの演奏で体験できるのが、3月の大田区民ホール・アプリコの公演。これなら文句なしに万人が楽しめる。
 まずは「皇帝」と「運命」。中期“傑作の森”の真っ只中に書かれた両曲は、旋律や迫真の展開において、最も“ベートーヴェンらしい”音楽であり、特に生で聴けば確実に引き込まれる。演奏に熱がこもっていればさらにいい。その点で広上&日本フィルはうってつけだ。内外のポストを歴任し、近年京都市響の水準向上で評価も高い彼は、かねてより熱気と躍動感に富んだ演奏で、聴く者を魅了してきた。しかも最近はスケールの大きさや懐の深さを増している。かたや日本フィルは、常に全力投球の姿勢で長年ファンの支持を集め、こちらも近年は名匠ラザレフのもとで緻密さやパワーをアップさせている。加えて広上にとっては、1991年から2000年まで正指揮者を務めた旧知の間柄。しからば吸引力抜群の熱演は必至だ。
 ピアノ独奏の梅田智也も要注目。1991年生まれの彼は、2014年の東京音楽コンクールで第1位及び聴衆賞を受賞し、日本フィルとも数回共演している。特に「皇帝」は、同コンクールの本選でも弾いた演目であり、その時の生気漲る雄弁な演奏から、今回も大いに期待できる。
 本公演は、ビギナーにはぜひ、そして長年のクラシック・ファンにも改めてお勧めしたい。

入場料もリーズナブルだし、妻と娘を伴って3人で鑑賞した。

「運命」の第2楽章はチェロとビオラによる穏健な第1主題から始まる。第3楽章は、これもチョロとコントラバスによる分散和音のあと、すぐにホルンによる力強い「運命の主題」から休止符を取り去り3拍子に当てはめた形が続く。

「皇帝」のピアノ独奏、梅田智也はまだ二十歳代のはず。若手のホープ。これからが楽しみなピアニストだ。

アンコールはモーツアルトのラクリモーサでした。

終わって、居酒屋で竹鶴のダブルをおかわりしたので、正直、いま意識が朦朧としている。それでもブログを書くなんて律儀だよなぁ。今日はこれでアップしよう。後日訂正するかも。

家族で楽しい一日でした。こんな日のためにがんを克服して生きているんだよ。

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ホウ素中性子捕獲療法は膵臓がんには適用できない

今朝のNHKニュースでもやっていましたが、国立がん研究センターのホウ素中性子捕獲療法(BNCT)の施設が、原子力規制庁の審査に合格して公開されました。

プレスリリース:世界初となるリチウムターゲットの病院設置型BNCTシステ

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2017年3月ごろをメドに皮膚がんの一種である悪性黒色腫(メラノーマ)などを対象に臨床試験を始める計画だそうです。しかし、BNCTは膵臓がんには適用できないでしょう。

BNCTの原理は、患者にホウ素(10B)を含む薬剤を投与し、がん細胞に取り込ませたうえ、加速器を利用して熱中性子を照射する。

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ホウ素(10B)は窒素(14N)の2000倍も効率よく中性子を捉えます。原子力施設では中性子の遮蔽材として用いられています。がん細胞にのみ取りこまれたホウ素を含む薬剤は、熱中性子を照射されることでホウ素(10B)がリチウムの原子核(7Li)とα線(ヘリウムの原子核)に核分裂します。生じたα線の飛程はせいぜい10μmほどなので、がん細胞内にしか影響しません。

  10B+n(中性子) → 7Li + 4He (α線)

核分裂で発生した高エネルギーのα線によってがん細胞のDNAがズタズタに破壊され、がん細胞は死滅します。ホウ素を取りこんでいない正常細胞にはほとんど影響を与えないと考えられています。

しかし、中性子はホウ素や水素などの原子番号の小さい原子とよく反応します。したがって、人体の主要な構成分子である水(H2O)によって吸収されてしまいます。そのために皮膚から70mm程度にある腫瘍にしか適用できないのです。最初の診療試験がメラノーマだというのもそういう理由からでしょう。

つまり、胃の裏側にある膵臓がんには中性子(熱中性子)が届かず、適用できない。将来的に可能になるかもしれませんが、ずっと先の話でしょうね。残念ですが。

ちなみに「中性子爆弾」というものは、中性子が鉄やコンクリートなどは比較的よく通すが、水などの低原子番号の物質には吸収されるという性質を利用したものです。戦車やビルは壊さずに内部の戦闘員だけを殺すことができるのです。

速中性子を使えばすい臓まで届くのでは? しかし、それでは患者が死んでしまいます。死なないまでもひどい副作用が避けられません。

中性子爆弾はエネルギーの高い「速中性子」を利用しますが、BNCTではよりエネルギーの低い「熱中性子」を利用します。速中性子の少ない加速器とターゲットを開発することで実現できた技術です。

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2016年3月 2日 (水)

ハイパーサーミアの改良型?

ハイパーサーミアは、がん細胞が熱に弱いという性質を利用し、腫瘍の局所を30~60分間42~43℃以上に加温する治療法です。これ以上になると患者が絶えられないからです。しかし、がん細胞に対する効果はイマイチでした。新しい機器は、50~90度にまで高めるという。

日経新聞によれば、『熱でがん細胞死滅 愛媛大VB、夏にも欧州で臨床試験

愛媛大学発ベンチャー(VB)のアドメテックはセ氏50~99度の熱でがんを治療する医療機器の臨床試験を今夏にも欧州で始める。小型ヒーターを取り付けた注射針を発熱させ、がん細胞に熱を加えて死滅させる。切除や抗がん剤治療を施しにくい難治がん患者への治療法として、実用性や体への負担などを検証し、2018年の実用化を目指す。

体内のがん細胞は正常な細胞に比べ熱に弱いという研究結果を応用した。50~99度の熱を加えることで、がん細胞を死滅させる仕組みだ。長さ15センチメートル、直径0.4ミリメートルで先端が発熱する注射針をがん細胞に差し込むことで、熱を加える。

同社は臨床試験を共同で行う医療機関を欧州で探している。すでに欧州の大学病院と交渉を行っているという。

アドメテックは03年の設立で、13年に東京証券取引所のプロ向け市場「TOKYO PRO Market」に上場した。熱でがん細胞を死滅させる医療機器は、犬や猫などのペット用ではすでに160台の販売実績がある。

とのこと。日本発の新しい医療技術が、海外で先に実用化されるパターン、ここでもドラッグラグです。犬や猫の方が先に恩恵を受けている!

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今日の一冊(38)『がんでも長生き 心のメソッド』

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精神神経免疫学(PNI)という分野があります。このブログでも何度か触れていますが、がんと心の関係を研究する分野です。二つの特徴があります。一つは、がんになったことで患者の心にどのような影響があるのかを考えること。もう一つは、心の有り様ががん=腫瘍にどのように影響するのかを考えることです。どちらかというと、私は後者の方により興味と関心があって、このブログに書いてきました。(右の検索窓から検索すれば10件ほどの記事が表示されます)

しかし、これらの記事で紹介した書籍は、専門的だったり、哲学的だったりして、なかなかなじみにくい。がん患者にとっては切実で重要なものであるにもかかわらずである。

聖路加国際病院の精神腫瘍科部長 保坂先生と、乳がんの中でも予後が悪いと言われる炎症性乳がんのステージⅣを宣告された、コピーライターの今淵恵子さんの対談は、この難しげな精神腫瘍学のエッセンスを分かりやすく、読みやすく案内してくれる。

がん患者の心を明るくする処方箋は、二つの内容からなっている。1. 日本人の2人に1人ががんになるが、がんで亡くなるのは10人に3人である。がん=死ではない。

2. がんは慢性病である。高血圧、糖尿病などと同じように、コントロールしながら気長に付き合う病気である。(でも、膵臓がんにはあてはまらないよなぁ)

治らない病気は、がんだけではないのです。高血圧も糖尿病も治ることはない。食事に気をつけて、運動をして、よい睡眠をとるようにして、気長に付き合うしかない。でも、がん=死という観念にどっぷりと浸かると、うつ病にもなるし、免疫力も下がる。高血圧の患者が心筋梗塞を心配するのと、がん患者が再発や転移を心配するのに、本質的な差はありません。

がん患者の2割がうつ病になると言われますが、うつ病のがん患者は予後が悪いし、再発や転移の確率もずっと高くなることが分かっています。つまり、「心の有り様が腫瘍=がん細胞に影響する」のです。

  • 運動すると脳のセロトニン代謝が活性化し、抗うつ剤と同じ効果がある。ただし、激しすぎる運動は免疫力を下げる。
  • 脳にはネガティブな感情が標準機能で備わっている。さまざまなストレス解消法でストレスを貯め込まない。
  • 絶望感に囚われると、がんの進行が早い。
  • がんの最期は99%痛くはない。
  • 統計は数字のマジック。生存率曲線の裾野に入ればいい、と考える。(わたしはこれを「恐竜の尻尾になる」と言っていますが)
  • 免疫力の改善が予後の安定につながる。しかし、これは統計の数字からは見えてこない。
  • 「死にたくない」を、「自分が生きているうちにすべき目標」に変換していこう。
  • スピリチュアリティのある患者ほどおだやかな気持ちで死と向き合っている。

がんが自然に治る生き方』について、大場大医師は否定的な意見でしたが、保坂隆医師は「オススメの本」として推薦しています。サイモントン療法も。

量子力学の「多世界解釈」を「あの世」に結びつけるのには、ちょっと首をかしげるが、『「あの世がない」というエビデンスもないのだから、あると考えた方がお得でしょ』と考えている。

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