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2016年8月18日 (木)

十全大補湯が膵臓がんに効果

Twitterでは呟いたのですが、出張中なのでブログにアップはちょっと後回しになった。

【十全大補湯】進行性膵がん患者における免疫学的パラメーターの変化/論文の意義

  • 徳島大学医学部消化器・移植外科の池本哲也先生らは、漢方薬の『十全大補湯』が膵臓がん患者の免疫機構を強化し、生存期間を延長させる可能性があることを報告しました。
  • 今回の研究以前に膵臓がんの患者では健康な人と比べて血中の制御性T細胞の数が多く、この数が多いほどがんが進行することを明らかにしています。つまり膵臓がん患者で制御性T細胞を減らすことができれば、がんの進行の抑制、ひいては生存期間を延長できる可能性があります。
  • 『十全大補湯』を投与されたこれらの膵臓がん患者では投与前と比較してCD4/CD8比が高くなることが分かりました。このことは『十全大補湯』の投与で、がん細胞排除を命令するヘルパーT細胞が増加していることを示しています。
  • 『十全大補湯』はナチュラルキラー(NK)細胞の働きは弱めずに細胞障害性T細胞の活動を活発にする効果があると考えられます。
  • 十全大補湯は進行性膵がん患者で抗腫瘍免疫を抑制する制御性T細胞数を減少させる。このことは膵がんでの様々な併用療法を行った際に良好な免疫賦活効果につながる可能性がある。

良いことずくめの内容ですが、60名程度の前向き比較試験ですので、確かなことは言えません。しかし可能性はある。

十全大補湯、実はすい臓がんカフェの申込みロームにも、標準療法以外の選択肢として記してあるのですが、何人かの方が試されているようですね。

がん研有明病院の漢方外来、星野惠津夫先生の著書でも、十全大補湯いちばん重要視されていました。

星野先生、また6月に新著を上梓されています。
これで5冊目?

劇的に膵臓がんが治るというわけではありませんが、予後の改善にある程度の効果があるかもしれません。

ただ、漢方外来を受診すると一抱えもある漢方薬を処方されて途方に暮れる患者も多いのが実情ですね。食欲がないのに大量の漢方を飲まなければならないというだけで、お腹がいっぱいになったりする。

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  2. がん研有明の漢方がん治療:漢方で転移がんが消えた!
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