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2016年8月12日 (金)

天皇の「お言葉」はがんサバイバーの終活

天皇の談話(いわゆる「お言葉」)に対して、いろいろな意見があるが、81%が生前退位に賛成している。

全文をじっくりと読んだけど、すばらしい文章力だし、考え抜かれている。なによりも物事に真摯に向き合い、言葉が、私の意思を理解して欲しいという熱情にあふれている。昨今の政治家の言質を取られないための、何の内容もない発言ばかりを聴かされ続けた身には、誠に新鮮であった。

現天皇ほど、憲法の精神を具現化し、尊重しようとして者はいない。折に触れて先の大戦の反省や平和への思いを、皇后や皇太子も含めて語っている。戦前の「絶対主義的天皇制」に戻してはならないと覚悟している。政治に翻弄されることだけは避けたいと。

いろんな見方や意見があるが、私は「がんサバイバーの終活」と受け取った。前立腺がんの手術をされ、再発防止のためにホルモン療法を受けているのだから、骨密度も低下しているだろう。このままでは体力的に相当きついはずだ。
人生をどのように終わらせるのが良いのか、皇太子をはじめ皇族の将来のことも含めて、良く熟慮された結果であろう。そして国民に対して、象徴天皇制を安定的に続けるためには「生前退位」が必要だと説いている。

天皇崩御に際して、一年以上続く行事やそれにともなう社会の停滞に対して憂慮されている。

始めにも述べましたように、憲法の下、天皇は国政に関する権能を有しません。そうした中で、このたび我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ、これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり、相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう、そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じ、ここに私の気持ちをお話しいたしました。 

国民の理解を得られることを、切に願っています。

と締めくくられている。

憲法に定める象徴天皇制を安定的に継続するために「お考え」を述べられた。最後に国民に対して「さあ、次は貴方たち国民の番ですよ。よく考えてね」とバトンを渡された。

生前退位に、あの日本会議のメンバーが猛反発している。 「生前退位は国体の破壊に繋がる」など久しぶりに「国体」という言葉を聞いた。

「国体」は万世一系の神聖な天皇こそが日本の国家の精神的な支柱であるとし、そのような存在として天皇崇敬を鼓吹し、そこに「美しい日本の国柄」を見ようとする理念である。現天皇は、そのような「国体」よりも、象徴天皇の現制度のもとで、個人としての在り方、終活を模索されている。

安倍政権は「有識者会議」を設けようとしているが、これは引き延ばし策だろう。彼らは生前退位は認めたくない日本会議のメンバーであり、万世一系の神聖な天皇、戦前の絶対主義的天皇制を理想としているのであるから、あれやこれやの策を弄するだろうが、そうすれば国民の支持を失うことになる。

天皇陛下、なかなかの策略家です。すぐに皇室典範を改定して生前退位ができるようにすべきです。憲法改正せずともできます。

天皇制とは残酷な制度です。天皇には職業選択の自由も居住地域の自由もない。結婚の自由も全面的の担保されているとは言いがたい。普通の基本的人権が認められていない方々です。その制度のなかで生きざるを得ない。全体のために(天皇)個人が犠牲になる、民主主義に反する制度です。


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