« 2016年8月 | トップページ | 2016年10月 »

2016年9月

2016年9月30日 (金)

プリンタのトナー

まだインクジェットプリンタ、使ってるの!

『すい臓がんカフェ』の資料を印刷していたら、トナーがなくなった。しばらく前から「予備を用意しておくように」のメッセージは出ていたのだが、買い置きがあると勘違いしていた。印刷がぱったり止まったので、急いでトナーを注文。

Imagepc21

プリンタは、2009年9月に、13,000円ほどで買ったレーザープリンタ。これを使い始めると、インクジェットプリンタはばかばかしくて使えない。

しかし、純正トナーは4色で18,000円。プリンタが買えてしまう。

Amazonで4色にさらに黒トナーを追加した5本セットが3580円だったのでこれを注文。

ヨコハマトナー 品質が良くて安い!

ヨコハマトナーのインクは、重合トナーを使用していて、安価な粉砕トナーとは粒状性が違いますね。そのため色も安定している。

日本電気 A4対応カラーレーザプリンタ MultiWriter 5750C 徐々に値上がりしているよね。ロングセラー製品でよくがんばっている。

続きを読む "プリンタのトナー" »

2016年9月28日 (水)

期待の膵臓癌治療-ナノナイフ

XT2F1015

この日の曼珠沙華のベストショット・・・かな?


期待の膵臓癌治療─手術困難な癌をナノナイフで撃退する! (希望の最新医療シリーズ) 8月の記事『今日の一冊(54) 期待の膵臓癌治療』で紹介した本を入手して読み終わりました。ナノナイフについて、メリットもデメリットも良く取材して書かれています。

前回の記事で言い尽くした感がありますが、何点か追加すると、

ナノナイフ治療が適用になる条件

  1. 遠隔転移や腹膜播種がない「切除不能の局所進行膵臓癌」
    つまりステージ4aの血管に絡みついて切除できない膵癌。
  2. PSがPS0,PS1である。全身状態が良い患者

です。これまで手術不可であった4a、4bのうち、4aの患者を救えないかという話です。

  • 保険適用になっていないので、全額自費になる。(臨床試験もあるが敷居が高い)目安として欧米では100~150万円とのこと。
  • 3~4ヶ月は抗がん剤治療をして、目に見えない癌細胞を叩いてからナノナイフを実施する。
  • 延命効果は、抗がん剤と比較して約2倍の24ヶ月。完治するわけではない。(アメリカでは5年以上生存して「完治」と見做される例もあるが)
  • 2016年6月までの実績は、東京医科大学病院=8例、山王病院=24例

実施している病院は、

  • 順和会 山王病院 ナノナイフ外来
    東京都港区赤坂8-10-16  電話03-3402-3151
    森安史典医師が定年でここに移動した
  • 東京医科大学病院 消化器内科外来 (医師主導治験)
    東京都新宿区西新宿6-7-1  電話03-3342-6111

ナノナイフではステージ4aの膵癌の治療できますが、膵癌の場合は局所にあると思われても、実際には目に見えない癌細胞が広がっている場合が多い。そのために、ナノナイフで局所の癌細胞を殺しても、再発・転移する例が多いのです。

これは重粒子線や陽子線でも同じことです。膵臓癌が難治性癌だと言われる所以です。

続きを読む "期待の膵臓癌治療-ナノナイフ" »

2016年9月26日 (月)

今日の一冊(57)『すい臓がんから奇跡の生還』

XT2F1020

前日の雨のしずくが白い斑点となって丸いぼけを作り、幻想的です。

すい臓がんから奇跡の生還―手術後7年の記録 闘病記はよほどのことがない限りは買わないのだが、タイトルに惹かれて買ってみた。

星田一郎さんは、72歳で、2008年10月に健康診断で膵頭部に腫瘍が見つかります。ステージは4a。十二指腸と胆管、門脈に浸潤していました。11時間の手術で、これらの悪い部分を切除、ただし胃は全温存できました。

術後の抗がん剤を2年と1ヶ月続け、8年後の現在も再発・転移もなく元気です。その闘病の日々を記録しています。

『奇跡の生還』とのタイトルですが、本を読んだ私の感想を勝手に記すと、

  • すい臓がんの疑いから手術までが2週間と早かった。(私とほぼ同じです)すい臓がんは足が速いから、手術可能なら早いほうが良い。
  • 書かれてはいませんが、リンパ節への転移はなかったのではないでしょうか。
  • 術後補助化学療法としてジェムザールと投与したが、副作用がひどくて主治医の勧めでTS-1に切り替えた。当時はジェムザールが唯一エビデンスがある抗がん剤であった。(私もジェムザール)しかしその後、TS-1の方がより生存率を高めると分かった。星野さんはそれ以前にTS-1に切り替えたのが効果的だった。
  • 妻や子どもたちの温かい支援があった。
  • 葬儀の準備をし、費用まで支払った。墓も用意して「死」の準備をした。
  • 同時に2年生存率20%に是が非でも入ってやる!、5年生存率5.5%に何としても、という目標を持って生きた。
  • パソコン・ボランティアなど、自分の特技を社会のために活用した。
  • ウォーキングを欠かさず、趣味のリフォーム、日曜大工などで体力をつけた。

が”奇跡”のもとではないかと感じます。

星野さん自身は「TS-1とニンジンジュースの総合作用だと勝手に思っている」と書かれていますが、それでいいんです。自分が信じることをやれば良い。

ただ、私としてはニンジンとリンゴの特製ジュースに効果があるとは考えていません(ま、これも自分が信じているだけかも)。ニンジンを大量に摂ると、血糖値の管理に影響するでしょう。すい臓がんを切除した患者では注意が必要です。

ニンジンジュースで治ったんだ!それじゃ私も・・・と受け取らない方がよいのではないかと、思います。もちろん、納得して信じられるのなら、やってみることは良いかも。

『奇跡の生還』というのは誇張でしょう。稀な症例には違いないですが、奇跡というのは一万分の一とか、百万分の一であって、100人に一人は奇跡とはいえない。(すい臓がんで手術適用できた患者の10年生存率は1~2%です。米国の統計ですが)

宝くじに当たるほどの『奇跡』ではないのだから、ステージ4aでも、全員に希望はありますよ。

それでも星野さんの生き様は手本にすべき見本です。「死」を準備して「百まで生きる」ことを目標にする。立派です。私はそれに加えて「百まで生きて、がんで死ぬ」を目標にしています。どうせ死ぬなら、がんも悪くはない。

続きを読む "今日の一冊(57)『すい臓がんから奇跡の生還』" »

2016年9月25日 (日)

巾着田の曼珠沙華

日高市の巾着田へ曼珠沙華を撮影に行ってきました。
雨続きなので、開花情報とにらめっこしながら「今日しかない」と覚悟して、早朝4時半に出発。6時過ぎに巾着田に着いたのですが、既に200台以上の車。誘導員も配置されていました。ご苦労さまです。

前回行ったのは2010年。この時は5時半についたのですが、車は数台しかいなかった。今年は天候が悪いので皆今日を狙っているのだろう。22ヘクタールの敷地に500万本が赤い絨毯のように咲いているのは圧巻です。

しかし、デジカメで曼珠沙華の赤をきれいに出すのは難しいなぁ。すぐに飽和してしまう。Lightroomでなんとかしたけど、満足なできではない。

DP1M3103

DP3M4079

DP3M4112

XT2F1112

DP3M4100

DP3M4151

DP3M4156

XT2F1193

11時に現地を出発。出口からは数キロにわたっての大渋滞でした。

お目当てのそば屋『百日紅(さるすべり)』へ。日高市役所の先、工場が多い地域にある普通の民家でした。

Xt2f1204

既に2台の先客が待っていました。注文したのは焼津で取れた「桜エビ姿揚げせいろ」で蕎麦は10割蕎麦。ツユは非常に濃いめなのでほんの少し付けて食べました。癖のないつゆです。そば湯を注いで飲んだらこれまた香りの良い仕上がり。

Xt2f1201

香りもコシもある絶品です。桜海老のかき揚げがつゆに浸かって出てきます。

帰り道、高速で右足がこむら返りを起こして、なんとか三好SAへ。芍薬甘草湯を舌下で服用したら、すぐに治まった。すごくよく効く。

続きを読む "巾着田の曼珠沙華" »

2016年9月24日 (土)

臨床試験(治験)の探し方(3)

新薬の臨床試験(治験)は次の段階を経て行なわれます。

Clinicaltest_img1

通常は第Ⅲ相試験の後に新薬として承認されます。私たちが参加できるのは、主としてⅠからⅢ相試験です。

がんの臨床試験ハンドブック 臨床試験への参加を検討する際の一助となる書籍(Kindle版です)が出版されています。

本書は米国国立がん研究所(NCI)の解説書をもとに、勝俣倫之医師らの協力のもと、日本の患者・家族向けに再編集されたものです。

気になる参加のメリット・デメリット、臨床試験の仕組みや種類、試験の探し方、参加方法、費用など、よりよい選択のために必要な情報をわかりやすく解説しています。

また、臨床試験に関する基本的な知識は、がん情報センターの「臨床試験について」も参考になります。

20160924_13_42_52

これらの内容に補足しておきます。

費用について
臨床試験なのだから無料で受けられると思っているとがっかりします。多くの場合費用負担は次のようになっています。

臨床試験(治験)の種類や医療機関によって、どこまで自己負担になるかが異なります。 一般的に、新薬承認のための「治験」では、試験参加中に投与された抗がん剤の費用、検査費用は治験実施者(製薬会社など)が負担します。再診料や副作用を緩和するための薬代などが自己負担となります(健康保険が適用される)。

臨床試験参加中は参加者の金銭面での負担(交通費など)を軽減する目的で、「負担軽減費」が支払われます。支払われる金額はその都度異なりますが、一般的には1回の通院に7000円程度といわれています。

プラセボの対象になる可能性

第Ⅲ相試験(ときに第Ⅱ相試験)では、プラセボ対照試験が行なわれます。しかし、人道上の見地から、がん治療の試験でプラセボのみの試験グループが設定されることはほとんどありません。プラセボ(偽薬)とは、試験薬と見た目は同じでも、有効成分を含んでいない偽の薬です。がん治療の試験では、標準治療薬に新薬またはプラセボを追加して両グループを比較することが多いです。膵臓がんの場合では、GEM+アブラキサン+新薬、またはGEM+アブラキサン+プラセボとなるでしょう。

第Ⅰ相試験では有効でないことが多いのでは?

第Ⅰ相試験は「有効性の検証」が主目的であり、標準治療が無効となった患者さんが、人の助けとなることをしたい、せめてがん研究に貢献したいとの思いで参加することが多いようです。

しかし近年では、分子標的薬の開発が進み、治療が奏効するとみられる患者さんを特定するための遺伝子(バイオマーカー)検査も発達しています。第Ⅰ相臨床試験においても、これまでよりも大きなメリットが期待できるようになりつつあります。


先日報じられた東京大学の医学系、生命科学系での研究論文不正疑惑のように、日本の臨床試験を巡る環境は、まだまだダーティな部分が多いようです。

製薬企業から教授たちへの資金提供の隠れ蓑として、臨床試験が立ち上げられるとの噂も絶えません。こんな臨床試験に参加させられた患者は堪ったものではありませんね。主治医に確認するなど、慎重に調査しましょう。

今年1月から「人道的見地からの拡大治験」という制度が始まりました。いわゆる「日本版コンパッショネートユース(CU)制度」です。

人道的見地から実施される治験(拡大治験)は、「原則として、当該医薬品の承認申請、承認及び保険適用の期間を待つことが出来ない、生命に重大な影響がある疾患であって、既存の治療法に有効なものが存在しない疾患の治験薬を対象とする。」とされています。また、その実施については、あくまでも主たる治験の実施に影響を及ぼさないことを前提とすること、法的義務ではなく、その実施の可否は、当該治験薬を提供する者等が決定するものであることとされています。

膵臓がんにCU制度を導入 15年度から」で紹介してから3年。製薬企業に義務付をしなかった結果、がん患者から見た内容は不満足なものになっています。

「独立行政法人 医薬品医療機器統合機構」の「治験情報の公開」に募集内容がアップされていますが、半年以上経った8月31日現在で、がん関係はファイザー社のROS1陽性の非小細胞肺癌の1件だけ。お寒いかぎりです。

20160924_16_42_23

                                             (完)

続きを読む "臨床試験(治験)の探し方(3)" »

2016年9月23日 (金)

温泉地の宿探し

11月の紅葉の時期に夫婦で旅行に行こうと相談がまとまり、行き先を思案中。

11月は、私一人で京都に行く予定があるので、妻をどこかに連れ出しておかないと機嫌が悪い。

昨年秋は日光に行った。一昨年は安曇野、今年は・・・群馬方面がいいか?

水上温泉、谷川温泉、猿ヶ京温泉で探しています。

条件は、あまり大きな宿はいや。マナーの悪い外人さんの団体客と遭遇すると最悪だから。食事は美味しく、上州牛の陶板焼きが食いたい。部屋はできれば二間、部屋に露天風呂付きなどの贅沢は言いませんが、源泉掛け流しの大浴場と貸し切り露天風呂があればいい。もちろん、宿泊費は安いに越したことはない。水上温泉郷なら、部屋から谷川岳が見えると嬉しい。

こんな宿、ないかなぁ。泊まったことのないのは谷川温泉と猿ヶ京温泉。猿ヶ京温泉はリーズナブルですね。

さて、どこにしよう。

手術の4年前、2003年に谷川岳での一枚。このころはまだ車で一ノ倉沢まで行くことができた。私はデブだったし、嫁さんも若かった。がん細胞は体内で育っていたんだろうなぁ。

Pict0914


続きを読む "温泉地の宿探し" »

膵臓がんを告知されたときから「死」の準備をしよう

FXT20145


今日のタイトル、過激ですか?

ここ最近、膵臓がんで亡くなる方、転移・再発する方が多い、そんな気がします。統計的に言えばばらつきの範囲内なのでしょうが、膵臓がんに罹る人は確実に増えています。

膵臓がんと言われたら、まず「死」の覚悟と準備をした方が良い。ステージⅠでも再発率は高い、再発したら早ければ3ヶ月、半年の余命。ステージⅣbなら、いずれ抗がん剤も効かなくなる。

転移・再発したがんでの抗がん剤は、あくまでも「延命効果」と「症状の緩和」が目的です。治ることはない。これを勘違いしている患者は多い。

私の場合:膵癌の摘出手術が終わり、退院までのベッドの上で考えたことは、「癌で死ぬのも悪くはないかも」だった。「拾った命だから、生かされるままに生きよう」とも思った。

拾った命だから、のんびり生きる

良寛のこんな詩が思い浮べながら、

騰々(とうとう) 天真に任す
囊中(のうちゅう) 三升の米
炉辺 一束の薪
誰か問わん 迷悟の跡
何ぞ知らん 名利の塵
夜雨 草庵の裡
雙脚(そうきゃく) 等閑(とうかん)に伸ばす

ベッドで細くなった足を伸ばして考えた。
さて、俺が死んだあとの妻の生活をどうするか。ハウスメーカー数社に電話して「自宅を賃貸マンションに建替える。退院したらすぐにプランを持って来い」と告げた。

退院した翌年には、再発したら(多分再発するだろうし)余命は数ヶ月だから、元気なうちにと、田舎の墓じまいをした。骨壺はゆうパックで送って、浅草の妻の菩提寺に一緒にした。

ちなみに、骨壺は宅配便・宅急便では受付拒否されますが、ゆうパックは可能です。「瀬戸物」と書いて送りました。

こうして死ぬための計画を着々と進めた。

「死」を覚悟し準備することは、「希望」を持たないということではないよ。

統計的に言えば、膵臓がんはまず助からない。しかし、生存率曲線の右端は恐竜の尻尾のように伸びている。ゼロになっていない。つまり、例外的患者は常にいるのだ。

どうすればその例外的患者になることができるのか。確かな方法はありません。しかし、やるべきこと、可能性がありできることはたくさんある。

このブログには、そうした試行錯誤と実行してきたこと、死に対する考え方なども綴ってきた。

間違っていなかったと思う。今こうして完治しているのは、実行してきた結果なのかどうかは分からない。「成り行き」だ。成り行きだから、それは向こうからやってくるのであって、つかみ取るものではない。

サプリメント、足湯に玉川温泉、食事療法、代替医療。自分が「これは」と思えるものをやった上で、「さぁ、やるべきことはやった。あとはお任せ」と言える状態になったときが、身体の免疫力も一番高くなっている(たぶん)。そして、ふとした気まぐれで恐竜の尻尾になっている。

そんなものではないのかな。奇跡的治癒や例外的患者になるということは。

だから、膵臓がんと言われたら、死ぬ覚悟と準備をし、がんで死ぬのも悪くはないね、いずれやってくることだしと考え、しかし、希望を持ってやるべきことをやる。でも期待はせずに、その結果を受入れる。そんな「成り行き任せ」の患者に、もちろん全員ではないが、治癒が訪れるのだと思うよ。たぶん。

一日中がんのことばかりを考えている患者からは、がんは逃げていかないよ。だって居心地が良いのだから。

シュレベールは『がんに効く生活―克服した医師の自分でできる「統合医療」』で次のように言っている。

私たちの貴重な白血球を強化できるものはすべて、腫瘍の成長を阻むこともできる、という結論である。要するに、免疫細胞を刺激し、(食事療法、運動、感情のコントロールによって)炎症と闘い、血管新生と闘うことで、がんが増殖できる環境をなくすことができる。従来の薬による治療と平行して、誰でも身体の潜在能力を活性化することができるのだ。そのために支払うべき”代償”は、より意識的でバランスがとれた生活、つまり、より美しい人生を送ることなのである。

がんであろうがなかろうが、今からでも遅くはないから、より美しいと言える人生を送るようにしたいものだ。

 

続きを読む "膵臓がんを告知されたときから「死」の準備をしよう" »

2016年9月22日 (木)

臨床試験(治験)の探し方(2)

従来は、どこでどのような臨床試験が行なわれているのかは公表されることがありませんでした。そのため、次のような弊害が指摘されてきました。

  • 治験に参加したい患者が情報にアクセスできない
  • 試験が最終段階まで実施されない
  • 治験の結果が研究実施者にとって都合の悪いネガティブな結果であった場合には論文化(公表)されない
  • 都合のよいポジティブな結果が得られた場合のみ公表され、そうでない場合には公表されないため、これら臨床試験結果を用いた後向き研究(メタアナリシス)の結果も過大評価となる

そこで、2004年9月に、主要な医学雑誌の編集者の集まりである医学雑誌編集者国際委員会が「生医学雑誌への投稿のための統一規定を発表し、医学雑誌に臨床試験結果を投稿する際に探索的段階の試験等を除き、事前に試験情報の登録・公開を必須とすることを表明しました。

つまり、事前に登録をしていないと論文を発表できないことになった。

日本でも2008年から登録制度が運用されることとなり、登録先として

が認定されています。ここに登録された情報を横断的に検索できるようにしたのが、前回紹介した二つのサイトです。

20160922_10_58_01医学雑誌編集者国際委員会( ICMJEInternational Committee of Medical
Journal Editors
)、WHOも登録先として治験・臨床研究登録機関( WHO PrimaryRegistryを紹介しており、日本の上の3つの機関もJapan Primary
Registries Network
JPRN)として、2008年にそのリストに追加されました。

つまり、登録先は日本国内でなくても良いということ(らしい)。

その結果、二つの横断的ポータルサイトで検索できない臨床試験(治験)が生じることになります。

日本国内から海外の登録サイトを使う場合、そのほとんどは米国のClinicalTrials.gov. です。

20160922_11_21_19

ここには日本はもちろん、世界172ヵ国以上の臨床試験が登録されています。

こちらは日本のお馬鹿なサイトと違い、AND検索も絞り込みも可能で、使い勝手は良いですが、もちろん英語にしか対応していません。

試しに「膵癌」「(オプジーボ)ニボルマブ」で検索してみました。「pancreatic cancer nivolumab」を検索窓に入れて「Search」ボタンをクリックすると、

20160922_11_30_43

12件がヒットしました。すごいですね。世界では膵癌へのオプジーボの研究が進んでいます。(日本はどうしてる?)

□Include only open studies にチェックを入れると、「募集中」と「募集前」が10件あると分かります。

癌腫を指定せずに「nivolumab」だけで検索すると252件。「PD-1」なら347件です。免疫チェックポイント阻害剤の臨床試験が多数行なわれていることが分かります。

続きを読む "臨床試験(治験)の探し方(2)" »

2016年9月21日 (水)

臨床試験(治験)の探し方(1)

予後の厳しい膵臓がんでは、医師から「標準治療ではもうできることがありません。あとは緩和です」と言われる方が少なくありません。

しかし、諦めきれない。まだこんなに元気なのに何もできないのか? その結果、巷の怪しげな代替医療に走る患者も出てきます。

でも、その前に「臨床試験(治験)」という選択肢を考えてみませんか。ということで、「臨床試験(治験)」の探し方を考えてみました。

臨床試験と治験の違いは、簡単に言えば、治験とは「新薬開発」の為の「治療を兼ねた試験」、「臨床試験」は患者さんや健康な人に対して行う「治療を兼ねた試験」が主となり、新薬の開発の目的だけではない。治験は臨床試験に含まれる(治験⊆臨床試験)ということです。詳しくはこちら「臨床試験のことを知る」で。

患者向けの治験情報サイトには以下のものがあります。

臨床研究情報ポータルサイト

20160921_18_44_54

② がん情報サービスの「がんの臨床試験を探す

20161022_11_16_07

探し方

①の臨床研究情報ポータルサイト では、フリーワード検索が可能なので、膵臓がんを対象とした治験を検索することができます。

20160921_19_19_09

さっそく「膵臓がん」と入れて検索してみます。12件ヒットしました。

20160921_19_20_39

そんなに少ないはずはないよなぁ?

キーワードを「膵癌」に変えて検索すると、258件ヒット!

20160921_19_26_16

医師は患者の前では「膵臓がん」といいますが、医者同士や学会発表では「膵癌」が普通に使われています。キーワードは「膵癌」と入れる方が良さそうです。

「膵癌」の検索した結果を見ると、ヒットしたキーワードはピンクに表示されているのですが、「膵臓癌」「膵頭部癌」「膵がん」「膵悪性腫瘍」などがあります。一応はお利口に検索してくれているようです。

右の「進捗状況」の選択肢が、意味が解らないなぁ。「試験継続中」には申込ができるの?「参加者募集中」と「一般募集中」の違いは?

  • 「一般募集中」は(参加医療機関受診により、基準を満たせば被験者となれる)
  • 「限定募集中」は(参加医療機関受診中の患者が、基準を満たす場合に被験者になれる)

試しに「膵癌 OR 腹膜播種」と入れて検索しましたが、結果はゼロ。AND検索にもOR検索にも対応していません。使いづらいですね。

さて、この検索結果を基にして、都道府県別に見たい。「東京都」を選択すると、

20160921_19_42_28

「進捗状況」も「年齢・性別」もリセットされて、「試験終了」のものも表示されてしまいます。やはりお利口ではないですね。

いま話題の「オプジーボ」で膵がんの治験はないのか、探してみましょう。

20160921_19_53_36

商品名の「オプジーボ」で検索したら、一般名の「ニボルマブ」「Nivolumab」もヒットしました。ここまではお利口。しかし、残念ながら「対象疾患名」には膵癌はありませんでした。

さらに、「腹膜播種」で検索してみました。検索結果は56件。ここから対象疾患が「膵癌」を探すためには、画面の全文検索(CRL+F)で「膵癌」と入力します。5件ありました。

20160921_20_04_03

20160921_20_04_45

おバカなところは、工夫して賢く使えばよいのです。

気になる治験が見つかったら、リンクをクリックすれば詳細が表示され、より詳しい情報はUMIN、JAPICに飛んでいくようになっています。ほとんどがUMINですが。

続きを読む "臨床試験(治験)の探し方(1)" »

2016年9月19日 (月)

NHKスペシャル『健康格差』

非正規雇用や無年金者の場合、食費にしわ寄せが行くから、炭水化物中心になりがちで、2型糖尿病になる率が高くなる。

貧困家庭のこどもは虫歯が多い。肥満が多い。

結局根本原因は、新自由主義、経済格差。これが健康を破壊する。

考えさせられる番組でした。

糖尿病、肥満、これらは膵癌の危険因子でもある、ということは健康格差はがんの罹患率にも関わっている。

抗がん剤も高い。高額療養費制度があっても月8万円の負担は厳しい。治療を継続できない患者もいる。

がんや糖尿病に効果的な食事っていうのは、結局エンゲル係数の高い食生活なのだ。食費を削って生活している者には無理な提案だよ。

膵臓がん、大腸がんが増えているのは欧米型の食生活になったのが原因だと言うが、そればかりだろうか。カーソンが警告したように農薬、添加物、遺伝子組み換え、核実験による地球全体の汚染ががんを増やしているに違いない。

貧乏人は、じわりじわりと殺されているんだよ。

続きを読む "NHKスペシャル『健康格差』" »

2016年9月18日 (日)

いのちの落語独演会

樋口強さんの「いのちの落語独演会」に行ってきました。あいにくの雨模様でしたが、小雨程度で傘も要らないくらいでした。

20160918_195242

樋口さんの「いのちの落語」は『一診一笑』。

お医者さんも医師免許の更新制度というものを導入しましょうという話になり、更新制度の中では小噺の実技が必須科目で、お医者さんも小噺ができるようにならないといけない。その小噺を教える塾が全国にあって、樋口塾というのが非常に評判を呼んでいる。そこでは、がん患者さんの気持ちがどれぐらいわかっているかという理解度テストを最初に受けていただく。そんなストーリー。

最後に全員で決意の三本締め。来年もまたげんきで会いましょう。


例によって、会場へ入る前にカメラを担いで付近を散策。今日は「芭蕉記念館」を中心に徘徊してきました。

小名木川と隅田川の合流地点にある芭蕉像。

芭蕉は延宝8年(1680年)江戸日本橋から深川の草庵に移り住みました。そして元禄2年(1689年)3月、曾良を伴い奥の細道の旅に出発しました。
「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」で始まる奥の細道。この地から出発したのでした。

展示物を見ていると、芭蕉の妾寿貞が甥の桃印駆け落ちをし、芭蕉はそれをもみ消すための一策として深川に移ったという説が書かれていました。芭蕉も普通の男だったんだ。

矢立下ろしの句が、

         行春や鳥啼魚の目は泪(ゆくはるや とりなきうおの めはなみだ)

XT2F0208

XT2F0240

XT2F0245

会場の「江戸深川資料館」周辺は例年通り「案山子祭り」。

XT2F0248 XT2F0254 XT2F0257

続きを読む "いのちの落語独演会" »

2016年9月14日 (水)

シン・ゴジラの進路

日経ビジネスの『「シン・ゴジラ」、私はこう読む』がおもしろい。

最近のもので、『地図で徹底図解! ゴジラは上陸後、こう進んだ』で蒲田付近に上陸後どのように進んだかを検証している。それによると、多摩川から呑川に入り、あやめ橋で上陸してそのまま東邦医大通りを北上。

1

(我家は矢印付近)つまり、この通りに面している我家は確実に「破壊」されている。でもご安心ください、家族はみな無事ですから。(*^▽^*)

実は興味深いのは、映画を見ても気になっていたのだが、冒頭で、無人で漂流するプレジャーボートに海上保安庁の職員が乗り込んでいく。揃えて置かれた靴が残されており、テーブルの上には折鶴と詩集『春と修羅』が置かれているシーン。

Image_001

なぜ、宮澤賢治の『春と修羅』なんだと、ずっと思っていた。

『春と修羅』から見えてくるシン・ゴジラの核心

ではより興味深く記事にされている。

折り鶴は、これにゴジラの細胞内の化学反応、あるいは細胞のパスウェイらしきものが書かれていて、これがヒントとなってゴジラを止めることができたのだった。

『春と修羅』は何の暗示なのか。

わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといつしよに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち その電燈は失はれ)

これらは二十二箇月の
過去とかんずる方角から
紙と鉱質インクをつらね
(すべてわたくしと明滅し
 みんなが同時に感ずるもの)
ここまでたもちつゞけられた
かげとひかりのひとくさりづつ
そのとほりの心象スケツチです

これらについて人や銀河や修羅や海胆は
宇宙塵をたべ または空気や塩水を呼吸しながら
それぞれ新鮮な本体論もかんがへませうが
それらも畢竟こゝろのひとつの風物です
たゞたしかに記録されたこれらのけしきは
記録されたそのとほりのこのけしきで
それが虚無ならば虚無自身がこのとほりで
ある程度まではみんなに共通いたします
(すべてがわたくしの中のみんなであるやうに
 みんなのおのおののなかのすべてですから)

賢治は「私(も含めて生命は)有機体のひとつの現象だという。命は「存在」するのではなく、有機体の「現象」だと。そういえばエンゲルスは「反デューリング論」の中で「生命とは蛋白体の存在様式である」と規定していた。

ゴジラは体内で、太陽と同じ核融合反応を体内で行い、そのエネルギーを使って活動をしているのだが、核反応利用の、ひとつの「現象」としてゴジラが生じたと見ることもできるのかなと。制御できない核反応の負の具現化がゴジラという「存在様式」であると言えないか。

また、生命=有機体の現象(タンパク質の存在様式)であり、ゴジラ=核反応の現象、との対比ができるかもしれない。

ゴジラが自衛隊やアメリカ空軍の爆撃を受けても何のダメージを受けないのは、ゴジラは「存在」ではなくて「現象」だからだ。折り鶴に記された反応式から核融合反応をストップさせ、ゴジラを止めることができた。ヒントは、折り鶴と『春と修羅』にあったわけだ。

さまざまな見方、考え方のできる映画ですね。

ま、私の勝手な解釈でした。

続きを読む "シン・ゴジラの進路" »

2016年9月13日 (火)

モーツァルトのAdagio

CDはリッピングしてflac形式でネットワークドライブに保存してある。

再生はfoobar2000。

全リッピングの中から、モーツァルトのAdagioを検索してプレイリストを作った。

20160913_18_00_35

結構あるもんだ。違う演奏者でのダブりもあるが、73曲もある。

朝はモーツァルト。DSDネイティブ再生で音も透き通っている。

このプレイリストからランダムに再生している。

続きを読む "モーツァルトのAdagio" »

膵臓がん手術の基本と正しい病院選び

毎日新聞『医療プレミア』

膵臓がん手術の基本と正しい病院選び

  • 膵臓がんで、他の臓器にがんが広がっていないのに、「手術ができない」と言われて納得できない時には、「ハイボリュームセンター」と呼ばれる手術症例数の多い病院で、セカンドオピニオンを受けてみるとよいかもしれません。
  • −−症例数が多い病院を探す方法は?
    日本肝胆膵外科学会の「高度技能専門医制度認定修練施設」であるかどうかが、一つの目安になります。そのうち、「修練施設(A)」は、「膵頭十二指腸切 除」、膵臓がんの「膵体尾部切除」、「肝臓がんに対する区域切除」や「胆管切除を伴う肝切除」など、学会が規定した「高難度肝胆膵外科切除」を年間50例 以上実施している病院です。一方、「同(B)」は同様に年間30〜49例実施している病院です。同学会の修練施設は、ホームページで検索できます。
  • 高難度肝胆膵外科切除の症例数は、膵臓がん以外に、肝臓がんや胆道がんの手術症例数も含んでいるので、膵臓がんの症例数が多いかどうかについては分からない⇒病院のホームページで手術数を調べるべき。
  • 膵臓がんの人が腹腔鏡手術を受けるメリットは?
    • 今年4月から、腹腔鏡による「膵頭十二指腸切除」が保険適用に
    • 膵体尾部切除に関しては、以前から、腹腔鏡手術が保険適用になっています。
    • 膵臓内視鏡外科研究会は、「膵臓周囲のリンパ節切除が必要になるような膵臓がんに対する膵頭十二指腸切除に腹腔鏡を使うべきではない」との見解
    • 膵体尾部切除に関しても、周囲の臓器および血管(脈管)の合併切除を伴う場合については適応外とし、「腹腔鏡手術を行うべきではない」
  • 膵臓がんを治すためには、がんをできる限りすべて取り除くことが何よりも大切です。膵臓がんでは、早期がんがまれなこともあり、現時点では、腹腔鏡手術で確実にがんを取り切れるか分かっていない

私の場合は、年間手術数50例以上の条件で検索した。地方ならそうもいかないだろうから20例以上ならまあまあか。

膵臓がんで腹腔鏡下手術はやっちゃダメですね。

続きを読む "膵臓がん手術の基本と正しい病院選び" »

2016年9月12日 (月)

副作用は軽視しがちだから・・・

TS-1の添付文書の副作用の項には

5)重篤な腸炎(0.5%)
:出血性腸炎、虚血性腸炎、壊死性腸炎等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、激しい腹痛・下痢等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと

と書かれています。

すい臓がんカフェにも参加されたバカ建築屋さんが急性大腸炎で断食のために入院とTwitterで呟いていまして、(断りなしにリンクしました)

同病で、激しい下痢や腹痛が続いている方、たくさんいますが、軽視せずに別の病院に相談するなど、必要な対策を取ることですよね。

患者がきちんと副作用を申告しないと、医者には分かりません。がん病院では、患者の希望もあるのでしょうが、抗がん剤を可能な限り続けようとしますから、副作用は軽視しがちです。医者もがんのこと以外は分かっていません。血糖値の管理も「うちではできないから、糖尿病専門医へ」と言われますからね。

続きを読む "副作用は軽視しがちだから・・・" »

等々力渓谷

9月はオイル交換の月。私は車のオイル交換は1年に1回しかしない。だって、トヨタが「10,000kmまたは1年に1回」とマニュアルに書いてあるのだから、3ヶ月毎に交換する人の気が知れない。

オイル交換のついでに、ちょっと足を伸ばして等々力渓谷へ。環八の下が都心とは思えない、ちょっとした渓谷風になっている。護岸工事をしなければもっと良いのだろうが、住宅地がすぐ側だからそうもいかないのだろう。

等々力不動尊の駐車場に車を入れて、まずは参拝。

FXT20054

FXT20061

FXT20057

FXT20066

FXT20068

FXT20134

これが有名な「等々力の滝」ぜんぜん轟いていないけど。上から閻魔さんが睨んでいる。

川沿いは、少しは渓谷らしき雰囲気が・・・。

FXT20077

FXT20085

FXT20090

FXT20093

この時期、めぼしい花もない。シャガはいつの花だっけ。
蚊が多くて、たくさん刺された。

続きを読む "等々力渓谷" »

2016年9月 9日 (金)

ついでに書くけど・・・

チョコとお茶の話題に続けて書くけど、代替療法やサプリメントはお小遣いの範囲で賄えるものにしなさいね。私は総額でも月に5千円程度です。

長く続けることになるものだし、高ければ効果があると錯覚しがちですが、それは既に業者の術中に嵌まっています。一ヶ月何万円のサメの軟骨に効果があるはずがない。400年生きているサメの話題が新聞に載っていましたが、サメもがんになるそうです。

原価が1000円のサプリメントに1万円の値を付けても売れないが、10万円にすると飛ぶように売れるーーーこれが悪徳業者が本音でしゃべっていることです。

高いサプリメントだから、効果があるに違いないと思い込みたい気持ちは分かりますがね、高い化粧品を使ったって美人になるわけじゃない。

お茶ミルも電動式のものが家電メーカーから出されていますが、あれは掃除がたいへん。分量の調節もやりづらい。京セラのお茶ミルで10回廻す、ちょっと濃いめが欲しければ20回にする。掃除は月に1回で10分ほどで終る。これが一番使いやすい。挽き立てのお茶は味も香りも良い。

10万円以上もする水素水生成器なんて買ってはダメです。

とにかく、不当に高価なものは、いかさまだと思ってたいがいまちがいない。

続きを読む "ついでに書くけど・・・" »

ダークチョコ、水出し緑茶の効果

ダーク・チョコ、ブラック・チョコの効果については何度か書いています。→最下段(結構書いているなぁ)

最近もまた、次のような記事がありました。

20160908_20_24_01 

チョコレートに含まれるポリフェノールにそうした作用があるようです。

ポリフェノールは、植物性食品の色素や香り、苦味、辛味などの化学成分である「フィトケミカル」の一種です。ポリフェノールは、すでに明らかになっているだけでも、約8000もの物質の総称です。そのなかで、化学構造に応じて、さまざまなグループに分類されています。例えば植物エストロゲンともいわれるイソフラボンやスチルベン(特に心血管疾患発症のリスクを減らし、寿命を延ばすなどと話題のレスベラトロール)、フラバノール(認知症のリスク軽減への関連などが話題)などが代表です。

ポリフェノールの含有量の多い食品は、果物では①ブルーベリー(300mg/100g) ②すもも(245mg) ③イチゴ(230mg)、飲料では、①赤ワイン(230mg/100ml) ②コーヒー(200mg) ③緑茶(110mg)の順です。()内は100g,100ml辺りの含有量。

ブルーベリーやすもも、赤ワインをたくさん摂ることは難しい(飲んべえでなければ)ので、緑茶、ダーク・チョコ、コーヒーで摂るのが手軽でしょう。

20160909_18_55_03_2

「CACAO88」なら、1枚にポリフェノールが160mg。1日2枚ならブルーベリー100gに含まれるポリフェノールが摂れます。簡便ですね。

さらにチョコと緑茶を同時に摂れば、ポリフェノールとがん細胞が隣接組織へ侵入する働きを抑制し、がん細胞に影響を補給する血管新生を抑制すると言われているカテキンの一種、エピガロカテキンガラート(EGCG)も摂れます。

20160909_18_57_42

夏は深蒸し茶をお茶ミルで挽いて「水出し茶」。これが旨い。1日に1L以上は飲んでいます。どれほどの効果があったのか、なかったのかは分かりません。しかし、術後から7年以上は続けています。続けることが肝心ですよ。

源宗園 楽天市場店の深蒸し茶が、苦みの中にも甘みがあり、コストパフォーマンスも優れています。錦富士、ちょっと奮発して茜富士が旨くて良い。



続きを読む "ダークチョコ、水出し緑茶の効果" »

2016年9月 7日 (水)

今日の一冊(56)『名僧たちは自らの死をどう受入れたのか』

名僧たちは自らの死をどう受け入れたのか (青春新書インテリジェンス) 「死は受入れられない」。釈迦が説く生老病死から人間は決して免れることができないのだから、たとえ悟りをひらいた名僧、高僧だって死は恐怖であるはずだ。

しかし、死はやってくる。受入れたくなくても受入れざるを得ない。治らないがん患者にとっては、名僧、高僧のような悟りの心境に達するには時間もない。まさかがんの告知と同時に修行をはじめるわけにもいかない。

親鸞、一休、良寛、西行、空海、一遍、最澄、それに鉄舟と山頭火。彼らが迷い悩みながら辿り着いた人生の終い方とは。

臨済宗の高僧 仙厓は、死の間際に「死にとうない」と呟いたそうな。生の中に死があり、死のなかに生があり、両者はひとつと説く臨済宗である。弟子たちはおろおろしたに違いない。

一度地獄を見た者の生き方には二通りある。「生」にすがりつくか、助かったいのちは余生として開き直るか。

「生」にすがりつけば、二度と地獄に落ちまいと必死の努力をする。だが、眼下の地獄を見すえるこの生き方は、常に地獄の影がつきまとうため、心の平静は得られまい。開き直ったものは眼下の地獄に目もくれない。失うものはないと腹をくくれば、恐いものはない。

僧籍を剥奪された親鸞は、己の運命に絶望もせず、わが身の不幸を嘆くこともせず、逆境を受入れ肯定し、現状に身を投じていく。

逆境に対して「今に見ておれ」と踏み台にする生き方は、「今ある自分」を否定することである。親鸞にとって死を受入れるとは、臨終の瞬間まで「今を生ききる」ことであった。

「人生は借用書」と喝破した一休、自分の生きてきた人生そのものが形見だと遺した良寛。出家することで悟りをひらきたいと思うその心が「執着」であり、それすらも捨てよという西行。「明日」を捨てよ、捨てて捨てて、その果てに平静があるとする一遍。

「明日」のことを考え、何かを「獲得」しようとするから悩みが生じるのである。生も死も、地位もお金も思い通りにならないのがあたりまえ。親も子も、伴侶も思い通りにはならない。自分の身体でさえ同じこと。コントロールできないことをコントロールしようとするから悩みが生じる。

現代医学には限界がある。治るものなら直す努力をすれば良い。治らない病まで治そうとするから迷いが生じて、オタオタする。希望を持つのは良い。しかし、いつしか「希望」が「執着」になってしまう。

一遍はこう言う。「死ぬときは死ぬがな。それまでは生きているがな」そして、「明日」への思いを捨てさえすれば、すべては捨てられる」

捨てれば、身軽になって、「ただ今のこの日」に命を集中して生きられる。

この身体は借り物。借用書には「必ず返すべし」とは書かれているが、「いつ返せ」とは書かれていない。返す期限は誰にも分からない。身体もがんも「複雑系」だから、原理的に「未来は予測できない」。それを予測しようとするから要らぬ悩みが生じる。返す期限が来たら返せば良い、ただそれだけのこと。

続きを読む "今日の一冊(56)『名僧たちは自らの死をどう受入れたのか』" »

2016年9月 5日 (月)

がん研有明 頭頸科

今日はがん研有明で頭頸科の診察日でした。

昨年、膵臓がんの定期検査の際にCT画像で甲状腺に影が見つかりましたが、超音波下穿刺吸引細胞診の結果は良性でした。

念のために一年後に超音波エコーによる再検査を先日行ない、今日がその結果を聞く日でした。

結果は、腫瘍のサイズも20mmと一年前と変化なし。血液検査の結果も問題なし。

自分では「過剰診断」だろうと考えていたので、まったく不安はなかったが、見つかったものはしょうがない。検査するだけのこと。良性のままで天寿までいけるだろう、と思っている。

来年もう一度経過観察となりました。来年は膵臓がんも10年目です。両方とももう縁切りになるのかもしれません。

診察室に入ると、フルネームで名前を述べよと言われ、次回の予約のときも、診察券と名前を慎重に照らし合わせていた。より厳しくなっている。患者取り違えのトラブルがあったのだろうか。ミスはゼロにはできないが、間違って手術ということだけは勘弁願いたい。

患者取り違えによる「医療事故」はH18~21の3年間で59件、ヒヤリ・ハットはその10倍以上の736件報告されている。

20160905_17_34_22

きれいにハインリッヒの法則と一致しているね。

20160905_17_37_32

続きを読む "がん研有明 頭頸科" »

2016年9月 1日 (木)

10万年後

頭のいい専門家が集まって議論すると漫才ネタになるということか。

制御棒処分、70m以深 国の管理10万年 規制委方針

地震や火山の影響を受けにくい場所で70メートルより深い地中に埋め、電力会社に300~400年間管理させる。その後は国が引きつぎ、10万年間、掘削を制限する。

400年前って、2代目徳川将軍秀忠の時代、300年前なら吉宗。100年続く株式会社は少ないのに300年も電力会社が存続するのかなぁ。

竹中工務店が1610年、ヒゲタ醤油が1616年の創業で400年、金剛組がなんと創業578年(敏建天皇6年)って言うのだが、果たしてきちんとしたものなのか?300年以上の老舗は40社くらいはあるが・・・。それくらいしかないということでもある。

10万年前ってネアンデルタール人の時代ですよ。

ネアンデルタール人が「〇〇は食べちゃダメ」って言ったのは私には伝わっておりません。(ネアンデルタール人のゲノムは東アジア人に最も近いそうです。『ネアンデルタール人は私たちと交配した』)10万年後の人たちに「掘削を制限する」とどう伝えるのだろう。

この人達300年後なんて、どうせ生きていないし、10万年後は・・・と考えているのだろうな。責任は免除されるわな、そりゃ。

日本という国、いや人類が存続するかどうかも分からず、余命数ヶ月~数年のがん患者にとっては、気の遠くなるような話だよ。しかし、専門家ってすごいよな。10万年間の方針を決めるのだから。(*^O^*)

いっそのこと

「50億年後には太陽が赤色矮星になって100倍に膨らみ、地球もその中に飲み込まれてしまいます。だから大丈夫ですよ。放射性廃棄物など何の心配も要りません」と言った方が笑えるのに。鬼も笑わないか。

原子力の問題は、まじめにやればやるほどお笑いになるという、どうしようもない技術です。

続きを読む "10万年後" »

« 2016年8月 | トップページ | 2016年10月 »

がんの本-リンク

  • がん患者が選んだがんの本

サイト内検索

膵臓がんブログ・ランキング

膵臓癌 お勧めサイト

アマゾン:商品検索

がんの本「わたしの一押し」

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想