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2016年10月

2016年10月31日 (月)

がん撲滅サミットの顛末

を、代表顧問の中見利男氏が書いておられる。

不易流行と武士道~がん撲滅サミット2016のご報告~

我々としては当該すると考えられる医師の方々には取材もし、長時間面談したうえで、保険適用を第一に考えた上で診療に当たっておられると判断して登壇をご依頼しているので怪しい治療をやっている医師など一人もいないという認識であった。エビデンスがないとの点を強調されておられる点については、すい臓がんのように重いステージの患者の方々からすれば別の視点があるはずなので、当該新聞社は該当すると言われている医師の方々や別の視点をお持ちの様々な患者団体の取材も行ったうえで記事を掲載されるのだろうと判断していたのである。

膵臓がんや希少がん、小児がんはエビデンスのある治療法は乏しい。でも治療をしないわけにはいかない。

しかし、中止しなければ会場に抗議に行くとか、一部の医師が後援団体に後援の中止を働きかけたなど、尋常な行動ではないですね。自分の物差ししか認めないで、ここまでやれば「言論封殺」でしょ。




エビデンスだけでがん治療ができるか?(5)

穆如清風(おだやかなることきよきかぜのごとし)―複雑系と医療の原点 脳神経学者であり医師の中田力氏は、『穆如清風-複雑系と医療の原点』でこんなことを言っている。

医療における不確定性は、複雑系のもたらす予想不可能な行動に由来し、実際にやってみないと結論が出せないことで満ちている。そして、やってみた結果が予想と反することなど日常茶飯事である。

それでも、現実的には、病に悩む人々に複雑系の理論を説いて納得を促すことは無理である。現場の臨床医は神に尋ねることも許されず、医学にすべてを委ねるわけにもいかず、不確定さを理解した上で、患者の選択すべき道を決定論的に示さなければならない。もっとも適切な選択は経験則だけが教えてくれる。しかし、それが必ず良い結果を生むとは限らない。だからこそ医療は、医師と患者との間に、ある種の盲目的な信頼関係がなければ成り立たないのである。

医師は神であってはならない。しかし、同時に、単なる人間であってもその責務は果たせないのである。

「複雑系」とは、相互に関連する複数の要因が合わさって全体としてなんらかの性質(あるいはそういった性質から導かれる振る舞い)を見せる系であって、しかしその全体としての挙動は個々の要因や部分からは明らかでないようなものをいう。-Wikipediaより。

つまり、原因と結果が1:1に定まらない。タバコを吸ったからといって肺がんになるとは限らないし、肺がんの原因がタバコとは限らない。抗がん剤が効く患者もいれば、効かない患者もいる。多数の要因が複雑に絡み合って、時には<バタフライ効果>のように、思いもよらない結果をもたらすのです。

人工透析をしている患者に対して『自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!』とブログに書いた長谷川豊も、「健康ゴールド免許」を提案している小泉進次郎も、人間が複雑系だということを分かっていません。

エビデンスやガイドラインに従った治療を行っても、治るという未来は保証されない。医療の結果は予測不可能で、あくまでもある確率で治る可能性があるというだけのことです。ただ、その確率が高いものが(それ以外もあるが)ガイドラインとして推奨されているのです。

決められない患者たち 医療は不確実性の分野ですから、唯一の正解があるわけではありません。患者としてはどのような医師が望ましいか。『医者は現場でどう考えるか』の著者ジローム・グループマンは『決められない患者たち』で次のように述べています。

ある病気の治療について、「誰がベストの医師」か、と聞かれることがしばしばある。一つの判断基準として、その病気と治療に関する知識、科学的な データの用い方、いわゆるエビデンス・ベースト・メディシンを行っているか、ということが挙げられる。しかし私たちが考えるベストの医師とは、さらに一步踏み込んで「ジャッジメント・ベースト・メディシン」、すなわち使用可能なエビデンスを考えに入れることはもちろんだが、それを個々人にどのように当てはめるかを慮った医療を行う医師である。

EBMとは「エビデンス」と「患者の意向」と「医療者の臨床技能」とを個々の医療プロセスにおいて統合、「目の前の患者の最大幸福」を追求するための方法論であり、道具です。

近年「患者の意向」がEBMに取り入れられてきたのは当然と言えます。(1)でも書いたように、新しい「膵癌診療ガイドライン 2016年版」では世界的ガイドライン作成ツール(GRADE)にしたがって「患者の利益と不利益、患者の経済的状況、医療の現場で行われる医療行為」も考慮すべきだとしています。

根拠に基づく医療―EBMの実践と教育の方法 しかし、その内実が伴っていません。EBMの推進者Sackettの著作、医療者向けのEBMの教科書で「経験と意味」という項目を追加しています。医療において患者の”主観的な”幸福の達成のためには、「患者が病をどのように経験し、それをどのように意味づけるか」が重要で、それが「患者の治療効果と切り離せない」と述べています。

つまり、EBMは、エビデンスのように客観的な問題だけではなく、患者の主観的な問題も扱うべきだといっているのです。

ではEBMの信奉者はどうすべきか? 当のSackett自身が「このような問題を扱う研究法は、臨床疫学者の専門範囲外であるため、他の専門家の見解に従いたい」と、匙を投げているのです。

つまり、臨床疫学のエビデンスだけでは、今日の”世界的に新しい”EBMは推進できず、患者の最大幸福も追求することが難しいのです。

標準治療で効果がなくなれば、「もう治療の方法がありません。あとは緩和ケアを紹介します」というのは、EBMでもなんでもなく、エビデンス至上主義者による「患者の意向と最大幸福」を顧みないEBMの否定なのです。

(6)につづく

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2016年10月29日 (土)

ニンジンジュースと免疫

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リンパ球バンクの藤井さんが興味深い記事をアップしています。

小林真央さんも飲まれるというニンジンジュース

リンパ球バンク(株)のANK自己リンパ球免疫療法がよいのかどうか、よくは知りませんが、社長の藤井さんのブログは興味深く読ませてもらっています。

免疫細胞には動物性タンパク質が必要なのです。肉を食べないとがんと闘うはずの免疫細胞がつくれません。

たまにニンジンジュースだけでがんが治った、元気に生きている人がいますが、消化器内に特殊な「原生動物」がいて、それが野菜ジュースから動物性タンパク質をつくるのだそうです。

つまり、こういう特殊な腸内生物をもっている方の
場合は、野菜ジュースだけを採っていても
腸内で、牛肉の元に近いものがたくさんつくられるのです。
結局、たくさん、肉を食べているのと同じだから
元気に生きられるのです。

ニンジンジュースだけでがんが治った!は確かにいるのでしょうが、その真似をしても自分の体内に特殊な腸内生物がいなければ、免疫力が弱ってがんの方が元気になるだけです。

ゲルソン療法にしても同じです。肉ばかりを食っている欧米人への「肉を減らせ」との提言が、食生活の違う日本人に余計なことを伝えてしまったと謝罪しているそうですから、ゲルソン療法(その亜種の済陽式なども)はよく考えた方がよい。

もっともゲルソン療法はアメリカでは違法なので、国境に近いメキシコに病院を開設しているそうです。

何を食べればよいかは、身体がよく知っているはずです。しかし、最近はそうした”動物としての感覚”を失ってしまった人間が多すぎます。

がんを生きよう―あなたのT細胞が治療の主役です 久留米大学がんワクチンセンター長の伊東恭悟先生も『がんを生きよう―あなたのT細胞が治療の主役です』で、次のように述べています。

がんと食べ物

  • 食事でがんが治ることはありません」しかし、適切な食事によってがん周囲の炎症が改善されるので、T細胞機能が復活してがんの増殖が抑えられる可能性が高くなる
  • がんを抑える食品
    緑茶・キャベツ・生姜・ブロッコリー・ニンニク・大豆・ラズベリー・ブルーベリー・ブラックチョコレート・ターメリック
  • がんを育てる食品
    精製糖・精白小麦粉・精白米など糖質の多い食品
  • 野菜ジュースの大量摂取は体が冷えて血流が悪くなって体調不良の原因になり、T細胞の機能を阻害する。(これなど、だれか小林麻央さんに伝えてあげれば)
  • 厳格すぎる食事療法は、かえってがんの再発の原因となることがある
  • がんは炎症反応を利用して増殖するのだから、慢性炎症を引き起こさない食事が、がんの進行を遅らせる
    • 糖分の過剰摂取を控え、精製食品とトランス脂肪酸を控え、運動と禁煙をする
    • 精製食品を少なくし、運動をしてストレスを少なくすると核内因子カッパBという炎症遺伝子のスイッチを切ることができる
    • 炎症を減らすハーブなど:緑茶・生姜・ターメリック・乳酸菌食品

「がん患者が選んだがんの本」の新刊情報

がん患者が選んだがんの本」に次の新刊情報をアップしました。


病気は人生の夏休み がん患者を勇気づける80の言葉病気は人生の夏休み がん患者を勇気づける80の言葉

1等にもビリにも違った価値がある。3000人以上の患者・家族に希望を与えた、がん哲学外来初の箴言集病気や苦しいことが起きて、人生八方ふさがりになっても、ふと空を見上げれば、天は誰にでも開かれています。

人生は相対的なもの。たとえ先頭を走れなくなって、周回遅れになっても、ある人から見たら先頭を走っているように見えるのです。

遅くなっても、人として品性があればいいじゃないですか。

必死の形相で先頭を走り抜けるのもよいけれど、余裕をもってにこやかに走り続けるのも立派です。

言葉の処方箋で患者や家族に病気に立ち向かう勇気と希望を与え、海外からも注目される「がん哲学外来」の初の箴言集。


大場先生、がん治療の本当の話を教えてください大場先生、がん治療の本当の話を教えてください

  • がんは他の病気とどう違うの?
  • がんは遺伝する?
  • がんの手術の名医とは?
  • 副作用のある抗がん剤の役割って?
  • 「切らずに治す」は本当?
  • 良い緩和ケアとは何?
  • 先進医療、先端医療を選ぶべき?
  • クリニックの免疫療法は効くの?
  • 食事療法や漢方でがんは消える?
  • がん検診は意味がない?

etc

外科医と腫瘍内科医の2つの専門性を有する気鋭のがん専門医が、がん治療にまつわる43の疑問にわかりやすく答える1冊。

近藤誠理論はもちろん、患者を惑わすエセ医学を一刀両断。

自身ががんになったとき、愛する家族や友人ががんにかかったとき、賢く主治医を選び、賢く情報を選択して、賢い患者になるための必読書。


不要なクスリ 無用な手術 医療費の8割は無駄である (講談社現代新書)不要なクスリ 無用な手術 医療費の8割は無駄である (講談社現代新書)

知らない人だけが金銭的にも、健康寿命的にも損をするのがいまの医療の世界です。

病院の都合にまかせて勧められるままに、手術を受けたり、クスリを飲んだり、検査を受けても、健康寿命が延びるとは限りません。

著者は医師、病院経営の成功と失敗を経験、病院と医者の世界の裏側まで精通した医療ジャーナリスト。自ら大病を克服したことで、「健康寿命」を伸ばし「大往生」するための知識・情報を、一般人が余りにも持っていないことに思い至り、本書を執筆しました。

医者に勧められても、飲む必要のないクスリ、受ける必要のない手術を明らかにし、健康寿命を延ばし、無駄な医療費を使わないための基礎知識を披露します。

病院の事情を知り、捨てる勇気を持てば、いつまでも健康に長生きできるはず!


がん 生と死がん 生と死

がんの種類から治療法、治療薬、緩和ケア、在宅ケア、予防法など、がんについて詳細に纏めた啓蒙書。一般の人から医師、看護師、医療関係者まで。

 


時間と死――不在と無のあいだで時間と死――不在と無のあいだで

七歳のころから「私(ぼく)が死ぬとしたら人生には何の意味もない」という叫び声が私の体内に響いていた。 (「はじめに」より)

そこにあると思っている客観的世界も、流れてやまないと信じられている時間も、「不在」なのではないか──常識の骨組みを、一つ一つ抜き去ってきた哲学者が、ついに「私」の死の問題に挑戦する。

客観的な世界が仮象なら、死は世界からの消滅ではない。死とは、不在から無への転換、不在である「私」がほとんど失うもののない転換なのだ。


やさしく学べる がん免疫療法のしくみやさしく学べる がん免疫療法のしくみ

第4のがん治療として注目高まる「がん免疫療法」の入門書.がん抗原とは?抗PD-1抗体はなぜ効くの?副作用は?細胞療法とワクチンの違いは?などの基本知識を、豊富なイラストとともにやさしく,正しく解説します.

【目次】

プロローグ─「がん免疫療法」って何ですか?

まずは「がん免疫療法」の定義から簡単に、免疫学のおさらいをしましょう

がん免疫療法の効果の鍵は、がんに対する特異性

第1章 がんと免疫の関係

私たちの体では毎日無数のがん細胞が生まれている

T細胞は「がん抗原」を認識してがん細胞を攻撃する

がん細胞はどのように免疫監視機構をすり抜けるのか?

がん微小環境における免疫抑制のしくみ

第2章 免疫チェックポイント阻害剤のしくみ

免疫チェックポイント分子はT細胞の暴走を抑えるために存在している

抗PD-1/PD-L1抗体や抗CTLA-4抗体はT細胞のブレーキを解除する

なぜ免疫チェックポイント阻害療法が注目されているのか?

免疫チェックポイント阻害療法の副作用

免疫チェックポイント阻害療法の効果をいかに予測するか?


2016年10月26日 (水)

血液1滴でがん診断、「AI活用で驚きの結果」

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すでに小出しにされているニュースですが、先のがん治療学会でより詳細な発表がありました。

血液1滴でがん診断、「AI活用で驚きの結果」

  • マイクロRNAに起こる異常ががんの本質でもある
  • PD-L1(がん細胞に発現し、免疫細胞による攻撃を止めるように作用する物質)でさえ、「マイクロRNAの支配下にある」
  • マイクロRNAを内包するエクソソームを媒介として、がんが増悪や転移を引き起こす
  • 乳がんでは、いくつかのマイクロRNAを組み合わせて、感度97.3%、特異度82.9%という判別率を確認した。大腸がんについても感度80.1%、特異度95.0%という結果
  • 人工知能の手法の一種である「ディープラーニング(深層学習)を採り入れる」ことをマイクロRNAによる乳がんの診断アルゴリズムに試験導入し、「驚くべき結果が得られた」
  • マイクロRNAの特徴には「腫瘍が小さいうちから、がん細胞の特徴を反映する」ステージⅠの腫瘍でも検出可能
  • 大腸がんや肺がん、すい臓がんといった異なる臓器にできたがんに対する、マイクロRNAの発現の比較も試みている。それぞれのがんのマイクロRNAの平均プロファイルには、明瞭な違いが現れる

すばらしい感度と特異度ですね。15歳の高校生ジャック・アンドレイカの検査法よりもはるかに優れています。(あのニュースはその後どうなったんだろう?)

一日も早い実用化を期待します。

エビデンスだけでがん治療ができるか?(4)

マーク・トウェインは「世の中には3種類の嘘がある: 嘘、大嘘、そして統計だ」と言ったそうです。統計の持つ特徴を大変的確に表しています。『統計で嘘をつく方法』という本もありましたね。

「10人の患者が〇〇療法をやったら、1人のがんが消えました」これは真実を言っているのでしょう。しかし、「あなたのがんの1/10は消えます」は、だれでもウソだと分かります。「あなた」にとってはゼロ%か100%かのどちらかです。エビデンスのある治療法を受けたからといって、エビデンス通りの治療効果があるとは誰も保証できません。

統計的な有意差が証明されているからから、この治療法は正しいと考えるのも短絡的で、統計の嘘に翻弄されているのでしょう。

Aという薬剤に対して、95%の確率で治療した人と治療していない人のアウトカム(生存率など)に「差がある」と考えて良いだろうとの結果がでた場合、「95%以上の確率で有意 = P<0.05で有意」という言い方をします。

すると、めでたくエビデンスがある、ガイドラインに載ることになるわけです。

しかし、これは20回に1回は有意差がない=効果は違わないということです。医学の世界では「20回に1回ウソをつくことはご容赦を」というルールがあるのです。

尾藤誠司氏(東京医療センター臨床研修科医長)が、「P値⇒ピーチ⇒桃」のだじゃれで、『バルサルタン問題に思う~桃の誘惑にご用心』を日経メディカルに書いています。

ある数字がP<0.05 なら治療は有効と認識され、P>0.05なら治療は無効と認識されることが一般的なのです。
しかし、以上の様な認識はいろいろな意味で間違っています。
間違いの一つは、「有効でないなら無効」という考え方です。
統計学的にいくら「有効」な治療であったとしても、その有効性がわずかなものであれば、それは臨床においては「使えない」治療です。
よく、大規模臨床試験で有効性が確認されたからすごい、というような解釈がありますが、逆に捉えれば、大規模なサンプル数がなければ有効性が確認されないような治療というのは、恐らく劇的な効果が期待できないということも言えるのです。一方で、統計学的には有意でなかったとしても、結果の傾向を見ればこの患者さんには適応できるのではないか、というような解釈は可能なはずです。

もう一つの間違いは、そもそも95%の確からしさ、すなわちP<0.05を持って意味があるとすること自体に特に根拠がない、ということです。「P<0.05をもって有意とする」という認識は、暫定的に運用している理不尽なルールに過ぎないのです。しかしながら、臨床研究の世界はまさにこの「P値」を求め続けることで回ってしまっています。

研究のデザインや、データの定義、データを集めるプロセス、そしてデータ解析のプロセスなど、臨床研究における様々なプロセスにおいて結果の統計学的有意差は左右されていきます。そして、P<0.05となるような有意な差を結果にもたらそうとする誘惑に研究者はいつもかられているのです。これを私は「桃(ピーチ)の誘惑」と呼んでいます。

統計学的に「有効」であっても、わずかなものであれば、臨床においては「使えない」治療です。膵臓がんにおけるタルセバがよい例ですね。ごくわずかの違いしかないのに、間質性肺炎などの危険があるので、いまではほとんどの医療機関で使われていません。

「統計とは、ごくわずかの違いしかないときに、相手を説得する技術である」

逆に、統計的有意差がない(P>0.05)ことは、効果がないことにはなりません。P値だけに関心が向いていると、いわゆるβエラー(第二種の過誤:本当は差があるのに、ないとする誤り。ぼんやりエラー)に陥ることもあります。

P値と統計的有意差があるなしだけを判断の基準とすることに対して、世界的権威のある医学誌が論文で注意を促しているのです。1978年New England Journal of Medicine (NEJM)に特別論文が掲載され、統計的な有意差がないために「Negative」とされた71編の臨床試験の結果のうち、点推定値と区間推定値で示すと、実は「Positive」な影響があったと思えるものが多数あることが分かったとし、βエラーを考慮することの重要性を強調しています。

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このグラフの下側の試験結果を見れば、明らかに治療効果があることが見て取れます。統計的に有意差がないことと効果がないことを混同してはならないこと、それを防ぐために点推定値と区間推定値の重要さが指摘されているのです。

また、こうした“P値信仰”ともいうべき風潮に関して、米国統計学会は2016年3月に声明を発表しました。「Statisticians issue warning over misuse of P values」(Nature. 2016;531:151.)この中で、「科学的な結論、ならびにビジネスや政策上の判断は、P値が特定の閾値を超えるかどうかだけに基づいてなされてはならない」とはっきりと述べられています。

しかし日本の医師は、いまだにP値だけをありがたがり、90%信頼区間などの区間推定値に関心がありません。

”あんたの話は難しい”という方のために、上の説明を比喩で言い換えますと、標準治療は100人のうち51人に効果がなければならず、49人ではダメなんです。国民の納めた保険料を使うのだから当然です。しかし、ダメな治療法の中には49人に効果のある治療法もあれば、1人あるいは0人にしか効果がない治療法も、10人に効果のある治療法もあるはずです(区間推定値の重要性)。がん患者から見れば、統計的に有意差がない =エビデンスがなくても、100人で10人に効果がある治療法なら、希望が持てるのです。

(5)につづく

2016年10月25日 (火)

エビデンスだけでがん治療ができるか?(3)

「有効性と安全性の確認された標準治療」とよく言われます。しごくあたりまえのことのようですが、がん治療に関してはちょっと首をかしげたくなります。

安全性を確認する第一相試験は、一般的な医薬品ならボランティアの若い健常者を対象に行うのですが、抗がん剤の場合は、がん患者だけが対象になります。「危険」な劇薬だからです。どれほど危険なのか。

下の図はFOLFIRINOXとゲムシタビンを比較した生存率曲線です。対象となる患者は切除不能膵がんで身体状況が良いPS0,1の患者です。末期の患者を対象にしているわけではないのに、抗がん剤の投与を初めて3ヶ月で10%近くの患者が亡くなっています。抗がん剤による副作用死に違いないでしょう。

放っておいてもどうせ亡くなるがん患者だから、早死にする患者が一部にいても、全体として生きている時間が少し長くなるから、まっ良いか。ということなのでしょう。

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「有効性」はどうでしょうか。生存期間中央値でゲムシタビンの6.8ヶ月に対してFOLFIRINOXでは11.1ヶ月。4ヶ月あまりの延命効果があると示されています。たくさんの患者さんの平均値であり、しかも腫瘍が消えて治るわけではありません。

生きている時間が僅かに延びるかもしれませんよ、というだけのことで、がん患者が期待するような、3年、5年は元気で生きていたい。あわよくば治りたいというレベルからは遠いところにあります。地獄のような副作用にたえてもこの程度の「有効性」でしかありません。

「有効性と安全性の確認された標準治療」と医者に言われば、何となく「治るかもしれない」と期待してしまいそうですが、美辞麗句で飾っても患者の求めるレベルではありません。

低用量抗がん剤治療に対して「確たるエビデンスがない」「臨床試験が行なわれていない」との批判があります。しかし、臨床試験を行なうには多大な費用が必要です。『代替医療解剖』(単行本では『代替医療のトリック』)には米国の例として、

  • 第一相試験:1000万ドル(10.5億円)
  • 第二相試験:2000万ドル(21億円)
  • 第三相試験:4500万ドル(47億円)

必要だとされています。製薬企業の援助でもない限り不可能です。抗がん剤を少なく使うための治験に、製薬企業が金を出すはずもありません。大学の医学部が、役にもたたない博士号取得のための試験などせずに、臨床実験に労力を割けば良さそうなものです。

(4)につづく

エビデンスだけでがん治療ができるか?(2)

ガイドラインにはエビデンス・レベルが、質の高いものから、

    Ⅰ システマティック・レビュー/RCT のメタアナリシス
    Ⅱ 1 つ以上のランダム化比較試験による
    Ⅲ 非ランダム化比較試験による
    Ⅳa 分析疫学的研究(コホート研究)
    Ⅳb 分析疫学的研究(症例対照研究,横断研究)
    Ⅴ 記述研究(症例報告やケース・シリーズ)
    Ⅵ 患者データに基づかない、専門委員会や専門家個人の意見

のように分類されており、それをもとにそれぞれの治療法が

○勧告の強さの分類
    A 強い科学的根拠があり,行うよう強く勧められる
    B 科学的根拠があり、行うよう勧められる
    C1 科学的根拠はないが、行うよう勧められる
    C2 科学的根拠がなく、行わないよう勧められる
    D 無効性あるいは害を示す科学的根拠があり、行わないよう勧められる

の5段階のグレードとして示されています。例えば、

術後補助化学療法を行うことは推奨されるか?

推奨:術後補助化学療法は切除単独に比べ良好な治療成績を示しており,実施することが勧められる(グレードA)。術後補助療法のレジメンはS-1 単独療法が推奨され(グレードA),S-1 に対する忍容性が低い症例などではゲムシタビン塩酸塩単独療法が勧められる(グレードB)。

と記述され、その根拠としてエビデンスレベルⅡのランダム化比較試験が多く紹介されています。一方で、

●切除不能膵癌に対して二次化学療法は推奨されるか?

推奨:海外における二次治療のランダム化比較試験により,支持療法に比べ化学療法の有用性が示されており,二次化学療法の実施が推奨される(グレードB)。
二次化学療法のレジメンは一次治療に応じて,一次治療がゲムシタビン塩酸塩ベースの治療であればフッ化ピリミジン薬を中心とした治療を,一次治療がフッ化ピリミジンベースの治療であればゲムシタビン塩酸塩を中心とした治療を選択する(グレードC1)。

二次化学療法は推奨するが、そのレジメンには「C1 科学的根拠はないが」専門家の意見として「行うよう勧められる」ということです。

膵頭十二指腸切除において、胃(全胃あるいは亜全胃)を温存したほうがよいとしているが、その場合に生存率などには確かなエビデンスは乏しく、グレードC1とされています。

ところが、「専門委員会や専門家個人の意見」は、エビデンスレベルでは最低のレベルⅥなのです。「患者データに基づかない」と一応但し書きがありますが、巷の怪しげなクリニックでも一応患者のデータに基づいているわけですからね。

「科学的根拠に基づく」と言いながら、最低限の科学的根拠を含まざるを得ないところにガイダンスの矛盾があります。エビデンスだけでは現場の医療は回らないのです。

EBMは臨床疫学を現場の医療に応用するための方法論として出発したのです。「科学的に実証され、最も信頼できるものは疫学的な情報である」というのが疫学的な見解ですが、あくまでも科学的方法論の1つに過ぎず、科学全体を網羅するものでもありません。(NBM:ナラティブ・ベイスド・メディシンという方法論もある)

そうした議論への妥協点として、エビデンス・レベルが考え出されたのではないかと思います。

(3)へつづく

2016年10月23日 (日)

エビデンスだけでがん治療ができるか?(1)

標準治療は多くの患者の命を救い、延命効果も期待できるので無視すべきではありません。医療の進歩によって、これまでは治らないがんも治るようになり、抗がん剤によってある程度の延命も期待できるようになりました。近藤誠氏はそうは言わないでしょうが。

代替医療解剖 (新潮文庫) 科学的根拠に基づく医療(EBM)が言われてたかだか20年です。それまでの医療はパターナリズム、強い立場にある医師が、弱い立場にある患者の利益になるようにと、本人の意志に反して行動に介入・干渉するとして弊害が指摘されました。

『代替医療解剖』(単行本では『代替医療のトリック』)には、古代ギリシャ時代から近代まで続いた瀉血が、根拠のない医療行為であったこと。多くの船乗りを死に追いやった壊血病がビタミンCの欠乏によるものであることを、臨床試験で証明したことを初めとして、科学的根拠に基づく医療(EBM)がどのようにして確立し、多くの病気を治すことができるようになったかを、歴史的に解き明かしている。

がん‐4000年の歴史‐ 上 (ハヤカワ文庫NF)

抗がん剤の開発の壮絶な歴史は、『がん-4000年の歴史』(単行本は『病の皇帝「がん」に挑む』)に詳しい。

たくさんの患者の命と引き替えに(その中には多くの幼い小児がん患者がいた)、また多くの研究者たちの熱意によって、抗がん剤がどのように開発され、どれほどの患者の命を救うことができたか、その歴史が記されています。

「科学的根拠に基づく医療」には誰も反対できないですね。

膵がんの術後補助化学療法として、ジェムザールからTS-1に変えることで、5年生存率が50%ほどになったのは、無作為化比較試験による結果でした。EBMは多くのがん患者の寿命を延ばしているのです。

しかし、では現場の医療はすべて科学的根拠に基づいてなされているかというと、

「アメリカ議会の技術評価局の報告によれば、現在、正当医学で使用されている治療法のうち、厳密な試験を受けているものは30%に満たないとされていま す。」と話して、その例として冠動脈バイパス形成術をあげています。この手術は効果が証明されていない(エビデンスがない)患者に対しても適用されているというのです。

傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 (光文社新書) とされ、日本でも似たような現実ではないでしょうか。

かつては、切り傷や擦り傷には消毒薬を使い、ガーゼで患部を乾かすのが常識でしたが、最近は対照的な「湿潤療法」が主流になっていまる。つまり、つい最近まで「科学的根拠のない治療」が行われてきたのです。

標準治療と言われる抗がん剤治療は「科学的根拠」に基づいてなされているのでしょうか。

K医師らが熱心に勧めているのだからあるに違いないと思われるでしょう。確かにファーストライン(一次治療)の抗がん剤は、ランダム化比較試験(RCT)で統計的に有意差が認められ、エビデンスのあるものが治療に使われています。

しかし、セカンドライン(二次治療)になると、一部のがんを除いてはエビデンスに乏しいのです。肺がん、胃がん、大腸がんにおけるセカンドライン抗がん剤の治療効果は、無治療の緩和ケア群に比べて、生存期間中央値で2~3ヶ月の延命効果があるという程度のものです。

膵臓がん患者が、最初の抗がん剤としてアブラキサンとジェムザールを投与され、CA19-9値が上がってきた。耐性がついたらしいのでTS-1に変えようと医師から言われたら、「その二次治療にエビデンスはあるのですか。どの程度の延命効果がありますか?」と訊いてください。あるいは治療の甲斐なく再発・転移した場合も同じです。

患者に真実を伝えようと考えている誠意のある医師なら、「この治療法にエビデンスはありません。しかし、私の経験から、効果が期待できるかもしれないので、やってみませんか? ただし、延命するかどうかまでを保証できません」と言うでしょう。私の主治医は明確にそう仰ってくれました。

抗がん剤治療の二次治療のほとんどにはエビデンスがないし、三次治療になるとまったくエビデンスはありません。重粒子線治療や陽子線治療にも確かなエビデンスはないのです。

ではなぜ標準治療と言われているのに、エビデンスの乏しい治療ができるのか。それはがん治療の多くに「ガイドライン」が定められているからです。膵臓がんでは『科学的根拠に基づく 膵癌診療ガイドライン2013年版 第3版』が日本膵臓学会によって定められています。しかし、その「目的」に記されているように、

膵癌治療の現状は非常に厳しく,エビデンスレベルの高い論文は少ないため,エビデンスは現在ないが将来につながりそうな試みなどを,委員会の判断で加えた。

エビデンスレベルの高いものがガイドラインとされているのではないのです。

膵癌診療ガイドライン 2016年版 そして今月に改定出版された『膵癌診療ガイドライン 2016年版 第4版』ではタイトルから「科学的根拠に基づく」との語句が削除されたのです。その理由として、

『Minds 診療ガイドライン作成の手引き2014』に準拠して作成された。2014年版の手引きは世界的にガイドライン作成のツールとなっているThe Grading of Recommendations Assessment, Development and Evaluation(GRADE)システムに準拠しているため、第4版の膵癌診療ガイドラインもGRADEシステムに準拠する形式で作成された。エビデンス重視の姿勢に変わりはないが、GRADEシステムは利益や不利益、医療費など実地診療にも配慮するため、今回はタイトルより“科学的根拠に基づく”を削除し、「膵癌診療ガイドライン」と変更した。

となっているのです。つまり、エビデンスだけではなく、患者の利益と不利益、患者の経済的状況、医療の現場で行われるあらゆる診療行為は効果や安全性の不確実性があるが故に実験的側面を有しているという点も考慮すべきだという内容を明確にしているのです。

(2)につづく

テルモの活動量計がすごくいい!

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江部先生がブログで紹介しているテルモの活動量計を使っています。

これ、いいですね!。

「ガンは生活習慣などさまざまな要因が重なって発症すると言われますが、運動不足も要因の一つ。活性酸素が遺伝子を傷つけるとガンが発症しやすくなるため、適度な運動を行うことで活性酸素の攻撃を弱め、傷ついた遺伝子を回復させる働きが高まります。 特に大腸ガンや肺ガン、乳ガン、子宮内膜ガンなどは運動との関連が強い。また、心筋梗塞や脳梗塞、くも膜下出血につながる動脈硬化もガン同様、『7000歩/15分』をボーダーラインとして、大きな違いが出ることがわかっています」

あらゆる病気を防ぐ 「一日8000歩・速歩き20分」健康法: 身体活動計が証明した新健康常識 がん患者にとって歩くことは、予後の改善、再発予防などにも効果的です。「ともかく、歩け、歩け」です。

一日8000歩、速歩きを20分以上のインターバル速歩が健康にも良いようです。

歩いて病気予防、目安は? やりすぎると免疫力低下
糖尿病なら1日8000歩、早歩きで負荷プラス

1日8千歩、うち中強度の運動を20分含むことを目標に、日々の活動量を増やしていく。提唱した東京都健康長寿医療センター研究所(東京・板橋)の青柳幸利運動科学研究室長は2000年から群馬県中之条町の高齢者約5千人を追跡調査し、運動量と様々な病気の発症率の関係を調査した。

例えば1日4千歩、うち中強度の運動を5分以上していたグループでは、それより少ないグループに比べてうつ病の発症率は10分の1以下だった。同様の結果が▽認知症や脳卒中は5千歩(中強度は7分30秒)▽一部のがんや骨粗しょう症は7千歩(同15分)▽糖尿病などは8千歩(同20分)――と確認されたという。

スマホの歩行計を使っていましたが、ときどきクラッシュするようになったので、テルモの活動量計MT-KT01を買いました。

テルモ(TERUMO) 活動量計 ゴールド MT-KT01ZZXGD すでに生産終了なのでしょうか、テルモのサイトには後継機種が出ています(高い!)。MT-KT01には何色かあるのですが、なぜか色によって価格が1500円ほど違います。2582円と一番安いゴールドを買いました。

  • 総歩数
  • 速歩時間(分)
  • 歩行距離(km)
  • 歩きによる消費カロリー(kcal)
  • 基礎代謝量を含めた総消費カロリー(kcal)

が一週間分保存されます。奥只見湖へ撮影ドライブに行った際の記録です。赤いラインを超えた部分が速歩で歩いた時間です。

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これが一週間分のデータ。初日は半日分なので無視。

これから見えてくるのは、

  • 8000歩、速歩20分は1週間に4日は達成できている
  • 一日の総消費カロリーは、平均2000kcalほど

体重の減少が止まらないのは、食べる量が消費カロリーに追いついていないのではないかと考えられます。で、少し無理をして食べる。間食もするように変えたら、徐々に体重が増えてきました。(奥只見湖の後は減量!寝ないで歩いたからなぁ)やはり、データを取るのは大切です。

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2016年10月20日 (木)

奥只見湖に行ってきた

昨日日帰りで、奥只見湖と一ノ倉沢に行ってきました。

スライドショー『奥只見湖&一ノ倉沢

枝折(しおり)峠に4:30着。すでに、滝雲の撮影ポイントには6人ほどのアマチュアカメラマンが三脚を立てて待機してた。

「今日はどうですか? 期待できそう?」と尋ねたが、「多分ダメでしょう」との返事です。

日が昇っても雲が取れない。霧で視界が悪い。それでも午前8時まで3時間粘っていたら、視界が晴れてきた。滝雲にはならなかったが、竹田城のような雰囲気になってくれて雲海らしきものは撮れた。

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光芒と紅葉。山肌は紅葉している。

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枝折峠を下る途中にて。どこか渋峠から芳ヶ平を見下ろしたような風景。

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石抱橋から越後駒ヶ岳を望む

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奥只見湖は一部が紅葉の見頃でした。しかしダム周辺はまだ緑が多い。

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昼前に奥只見湖は切り上げて、蕎麦『角谷』へ予約電話を入れてから関越道を水上へ戻ります。

お昼は、水上にきたら必ず寄る、創業250年の手打ち蕎麦『角谷』。へぎ蕎麦と天ぷら。ここはボリュームたっぷりで、いつも食べ過ぎてしまいます。

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土合口駅に車を駐車して、ロープウェイ窓口で情報収集。天神平は上は紅葉は終っているし、ガスも出ているとのことなので、谷川岳・一ノ倉沢に行くことに。

電気バスもあるが、定員は9名、乗れそうにないので歩くことに。最初の坂はきついが、あとはゆっくりした上り坂です。しかし、途中で右足がこむら返りになり、休み休み歩く。約1時間で一ノ倉沢に到着。3年前は雨に降られてさんざんでしたが、今日はまあまあの天気。しかし頂上付近には雲が迫っています。

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圧倒的な迫力で迫ってきます。立っている場所から山頂までの標高差は1000m。

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帰りは最終の電気バスに乗れたので楽ちんでした。

水上温泉のホテル聚楽で立ち寄り湯。こむら返りを起こした右足をマッサージしながら30分ほど湯船に浸かっていました。1200円。ビールは我慢して、帰途につく。

21時半、自宅に帰ってきました。 走行距離:600km  歩数:16000歩   歩いた距離12km でした。

2016年10月18日 (火)

明日は紅葉撮影に奥只見湖へ

今年の紅葉撮影の第一弾として、新潟県の随一の紅葉名所、奥只見湖へのドライブを計画しています。谷川岳とどちらにするか迷ったが、まだ行ったことのない奥只見湖に決定。時間が余れば谷川岳にも挑戦します。

日帰りで、覚悟のハードスケジュールです。

奥只見湖の紅葉は、例年の見頃は10月中旬からとのこと。東京からは4時間あまりの距離263km。
目的地は「滝雲」の名所として名高い枝折峠をめざします。

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このような写真が撮れれば良いのですが・・・。こればかりは運次第。

明日19日(水)の 0:30 出発で夜明け前に現地到着の予定。天気次第ですが、予報では晴れ時々曇りです。気温差が大きくなっているから滝雲も期待できるかも。

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今日の紅葉情報では「見頃」に突入です。ヽ(^。^)丿

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ほぼ一日晴れ間が出そうです。しかし早朝の最低気温は6℃、暖かくしていきます。今年の紅葉は、暖かい日が続いたからあまり艶やかではない気がします。

これから焼酎とメラトニンを飲んで、早く寝ます。

良い写真が撮れたらアップしよう。

2016年10月17日 (月)

緩和ケアの冊子-ホスピスの探し方など

日経Goodayの記事『乳がん患者2人が緩和ケアの冊子を作ったわけ

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チーム医療が大切と言われている。早い段階からの緩和ケアが患者の予後を改善すると言われている。しかし、現実には緩和ケアに対する医師の考え方もいろいろ。

いずれやってくるがんの終末期。がんの痛みが軽くなれば、生存期間も延びるし、QOLも良くなるという研究もあります。

二人の乳がん患者が、がん患者の立場から知っておくべき緩和ケアの知識をまとめた小冊子『がん患者のための緩和ケアの受け方』を作成しました。

冊子の内容をこちらのサイトから読むことができます。

がん患者のための緩和ケアの受け方

  • どうして多くの人が最後まで抗がん剤治療をしているのか
  • 病院の患者会で、先輩から「治療を止めたら、がん難民になるわよ」と言われた
  • 自分が実際に入ろうと考えると、費用の問題はとても重要でした。それに、調べてみると、急にはなかなか入れなかったり、紹介状が必要だったりと、知っておくべきことがたくさんありました。
  • 患者は今の自分に何が必要かをきちんと知っておくことが、とても大事
  • 患者が希望すれば、当然、緩和ケアの専門家に紹介してくれるものだと思っていました。でも、それがうまくいっていない。
  • 患者が受けたいと言っても、「緩和ケアはまだいいよ」と主治医が言ったら、それでおしまいです。緩和ケア科は、紹介状がないと予約も取れないところが多い。
  • 精神面なども含めた全人的ケアは理想ですが、今の日本ではそのようなケアを期待できる施設は、あまりありません。
  • 理想的な緩和ケアが望めなくても、身体的苦痛だけはきっちり取ってもらいたい
  • 「痛みを軽くしてほしい」と望むことをためらう人が多い。この小冊子は、患者が痛みの軽減に消極的にならないようにということで、情報提供をしています。
  • 精神的な苦痛は、とにかく一人で抱え込まない。患者会に参加しよう。

私たち患者は、緩和ケアについて、疼痛治療について、
正しい知識を持って、準備をしておく必要があると思います。
元気なうちに無駄なく行動する為に、まずは、この冊子に目を通してみてください。

ホスピスの探し方のフローチャートなどは、実際の体験をもとに調査して書かれています。

疼痛管理に使われる漢方についても分かりやすくまとめられています。

2016年10月14日 (金)

末期がんにオピオイドが使えない?

長尾和宏医師がブログに書いているけど、

末期がんの在宅患者さんにモルヒネなどのオピオイドを使用することは
当然のことだと考えるが、保険診療ではそれも認められなくなってきた。

って、ほんとうか?

だとすれば、たいへんなことだ。

自宅での看取りを推進しておきながら、在宅患者にはモルヒネを使わせない?
苦しんで死ねということなのか。

治らないがんはいずれ死が待っている。腫瘍内科医は標準治療で効果がなければ緩和ケアへという。緩和ケア病棟に入れない患者、自宅での最期を願っている患者はどうすればいいのだ?

膵臓がんの末期はひどい痛みに襲われるというが(中にはあまり痛みのない方もいる)、苦しんで死ねば良いというのが厚生労働省の方針か。

その一方でオリンピックの予算は膨れあがり、安倍晋三は海外へのバラマキ援助に余念がない。原発の廃炉にも税金を使うという。医療費の財源がないと言うが、これらのバラマキの財源はどうするの?

2016年10月13日 (木)

体重減少が止まらない

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昨夜体重を量ったら56.2kg
また減った。

14年3月には59.4kg
15年4月:57kg
16年7月:58kg   少し回復
16年10月:56.2kg

徐々に減ってきて、ここ数ヶ月で加速している。

症状:食欲はあるが、大量には食べられない。
だるい、疲れやすい、7時間寝ても寝不足感がある、人よりも暑く感じる、
下痢:食事の1時間後に必ず水様の便が出る。アヘンチンキを飲めば少しはましだが、最近固形の便が出た記憶がない。

原因:推定だが・・・

  • がんの再発・転移→この可能性は低い。6月のCT、血液検査では異常なしだったので、急激に大きくなるとは考えにくい
  • 食ってはいるが吸収されていない。←下痢のせい?
  • リパクレオンを標準量の600mg服用しているが、効果が弱ってきたのか、あるいは量が少ないのか。

最近は「いきなりステーキ」で週1回は300gのステーキをライス抜きで食っている。食事量としてはこれが限界。スクワットも続けてきたが、体重増にはつながっていない。

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先日の糖尿病内科で血液検査。来週の結果で対症法を考えよう。

糖尿病内科の先生「あなたのように血糖値を管理できている患者は、正直、めずらしい」とのお褒めの言葉。しかし、それは糖尿病学会のガイドラインが「カロリー制限食」になっているからではなかろうか。米を食ってカロリー制限、それで運動しても効果は限定的です。

取りあえずリパクレオンの適宜増量を提案してみる。

2016年10月11日 (火)

今日の一冊(60)『抗がん剤治療の正体』

抗がん剤治療の正体 (ベスト新書)抗がん剤治療の正体 (ベスト新書)

 8日に発売になったばかりの、低用量抗がん剤治療を行っている梅澤先生の最新著作です。

 低用量抗がん剤治療について「がん撲滅サミット」における騒動がありましたが、この著作でタイムリーに患者さんのデータが記されています。

2010年12月から11年5月までの6ヶ月間に大塚北口診療所で治療を受けた、再発または手術不能の末期乳がん患者66人と、手術不能の末期肺がん患者62人の治療成績です。全国がん(成人病)センター協議会(通称「全がん協」)が公表している「全がん協生存率調査」のデータとの比較を載せています。

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大塚北口診療所のサンプル数が少ないのは仕方のないことでしょう。また、この診療所に来るような患者は、自分のがん治療に関して情報収集も積極的な患者であり、その点でバイアスがかかっていると思います。一方で、標準的な抗がん剤治療を受けてからこちらの診療所にきた患者もいるので、それも勘案すべきです。年齢構成などの調整がされたのかどうかは分かりませんが、エビデンスレベルで言えば、複数の症例報告、症例対照研究になるのかもしれません。

もちろん、当診療所へ来る患者さんには大きなバイアスがかかっているので、このデータの数字だけで、標準治療より長生きできると断言するつもりはありません。

と書かれています。それらを考慮しても低用量抗がん剤治療のほうが、生存期間中央値、1年、3年、5年、10年生存率のどれを取っても全がん協の成績よりは良くなっています。少なくとも、低用量抗がん剤治療が劣るとは受け取れませんね。

「バイアスのかかった数字」でいいんですよ。我々が情報収集して「知識レベル」を高く持てば、バイアスの数字が我々のものになるのだから。学術論議をしているわけではないのですから。自分にとって効果が出るかどうかが大事なわけ。ブログを書いている膵臓がん患者は、より長生きしていると感じますよね。

また、

  • 標準治療からは早々に離脱した方が長生きできる現実があります。
  • 「副作用を容認できる範囲であれば、なんでもあり」が治らないがんへの治療だと考えます。
  • 治らないがんであれば、治療の目的は、現在の平穏な生が続くことであるはずです。
  • がんは縮小しなくても増大しなければ死にはしません。

などと述べています。

標準治療の10%の抗がん剤でも効果がある場合がある。これは三好立先生も同様に書かれていました。

我々の関心事、膵臓がんについてはどうか。残念ながら、以前の本でも書かれているとおりで、

手術不能な状態で見つかることの多い膵がんは、治療法に関係なく、治療成績は良くありません。やはり抗がん剤の量は減らした方が長生きは叶うと思います。地獄の治療FOLFIRINOXの11.1ヶ月よりはいい数字が出ますが、概ね16~18ヶ月、最長でも3年程度という悲しい現実があります。

手術不能の膵がんは、無理な抗がん剤治療は避けて緩和ケアに努め、残りの時間を楽しむ方が良いように思います。

と。しかし、

「患者さんの実例」の章では最初に50代男性の膵臓がんの例が紹介されています。

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大学病院で膵頭十二指腸切除術を受けた後、ゲムシタビンを投与するも、8か月後のCTで腹水が見つかり、がん研究センターのセカンドオピニオンの後で大塚北口診療所に来院。

私は最大量のゲムシタビンで効果がなくなったときには投与量を大きく下げると、再度効果がでることを経験的に知っていました。

という梅澤先生の方針で、ゲムシタビン200mgで週1回の点滴を始めた。骨髄抑制が出たので100mg、200mgと調整しながら投与する。患者には自覚するような副作用はまったくありませんでした。腹水が徐々に減少してCA19-9も低下。5か月後には上の写真のように腹水が消失していた。しかし翌年の桜を楽しんだ後、緩和ケア病院で亡くなったそうです。大量の腹水が見つかってから、副作用もなく消失して、一年間は十分に生を楽しむことができたのですから、患者にとっては「宝物のような時間」だったに違いありません。

やはり膵臓がんは厳しいですが、症状の緩和を取っても低用量抗がん剤治療が優れているように感じます。(エビデンスはないだろう、と言われそうですがね。エビデンスは一人の具体的患者の予後までは保証してくれません)

以上は本の後半部分からの感想です。前半には梅澤先生の標準治療に対する考え方、批判など満載です。

低用量抗がん剤治療に関心がある方には、一読の価値ありです。

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2016年10月10日 (月)

ひでこさんのコメントに触発されて

ひでこさんから、「がん撲滅サミット、抗議を受けプログラム変更」に、なるほどと思えるコメントをいただきました。治らないがんを宿した患者の共通の感想ではないでしょうか。改めて紹介します。

非常に残念でした。今回の騒動は、患者会が高額免疫クリニックのようなところをNOと言いましたが、そういうクリニックと今回辞退した2つのクリニックは違うと思います。
確かに自費のガンワクチンも受けられますが、それがメインではなく、保険診療の低用量抗がん剤、カテーテルが、それぞれ中心です。
どちらも、研究が進めば、標準治療に行き詰まった患者たちのオプションになりうる治療です。今回はそういう新たな可能性の目をつむ行動です。
どんな人でも我慢して標準量の抗がん剤治療を受け続けなさい、それが出来なければ治療終了です、じゃ体力の弱ったステージ4の人はどうしたらいいんでしょうか?低用量の先生の方はこれまで通りコツコツと患者に向き合い、学会では数字をまとめたものを発表なさるそうです。
1つ不思議なことが。とあるカテーテルの先生が勝俣先生応援します、今回のことは当然、とブログに書いています。辞退した1人の医師が開設したクリニックでその人は勤務して、論文も何本も共同執筆(その人が筆頭、辞退した医師が2番目として)しているようです。いわば相手は先輩の立場で、おら知らねってあるんですかね?医師同士の世界は不思議です。喧嘩でもしたのかな。

癌治療学会ががん撲滅サミット実行委員会に対し、 「公開セカンドオピニオン」 を中止しなければ「共同開催を辞退する」と最後通牒を突きつけて迫ったのが真相のようですね。ま、立場としては分からなくもない。安冨歩氏によれば、人間は「立場」で判断する生き物ですから。

低用量抗がん剤治療も動脈塞栓術も、標準療法では「もう治療法はありません」と言われた患者が最後の希望としてすがるものでしょう。そうした患者が大多数だと思います。私にとっても低用量抗がん剤治療は、健康保険で治療ができるという意味で貴重な治療法なのです。

それに対して患者会の要請文書は「科学的根拠のある治療の重要性、またインチキにすがるのではなく、臨床試験や治験、先進医療、拡大治験、患者申出療養など」を使えと言っています。

科学的根拠のある標準治療で効果がないから、別の治療法を探しているのに、「科学的根拠のある・・・」とは、日本語の勉強からやり直した方が良いのではないでしょうか。

臨床試験や治験は、多くが身体状況が良いPS0,PS1の患者が対象であり、末期のステージ4の患者はお呼びではありません。しかもいろいろと制約条件があって敷居が高い。そもそも治験は、良い結果を出したいという製薬会社や研究者の思いもあって、元気のある患者しか相手にしません。それに臨床試験を科学的根拠のある治療法とはいわんでしょう。エビデンスを作るための試験であって、エビデンスになりかどうかは試験の結果次第です。

先進医療は、陽子線、重粒子線も数百万円のお金が必要です。さらに、これらにもエビデンスはあるんですかね。 日本放射線腫瘍学会は12年8月、前立腺がんなど一部のがんについて生存年数や副作用を既存のエックス線治療と比べた結果、優位性を証明できなかったとする報告書を提出しています。今後、学会主導で有効性や安全性を示すデータを横断的に集めることを条件に、なんとか先進医療Aに残していただいたというのが真相でしょう。現段階ではエビデンスはありません!

人道的見地から実施される治験(拡大治験)いわゆる日本版CU制度、これもこのブログ「臨床試験(治験)の探し方(3)」で紹介したように、がん関係はファイザー社のROS1陽性の非小細胞肺癌、ブリストル・マイヤーズ社の多発性骨髄腫の2件が対象になっているだけです(9/30現在)。使えません。

患者申し出療養制度(=混合診療)も、9月21日に第1号として「腹膜播種陽性または腹腔細胞診陽性の胃がん」への適用が認められたばかりです。それにこの制度は実質的に半年から1年の準備期間がかかる。ステージ4の患者には時間がないのですよ。医者も書類作成が面倒との意見がある。これも実質的に使えない。

さらに、薬剤費が高い癌治療では総経費は僅かしか安くなりません。保険収載を条件に行なわれるという建前ですが、先進医療でも保険収載につながったものは僅かしかありません。患者申し出療養制度から保険収載につながる保証はないし、むしろ製薬企業としては患者申し出療養制度のままの方が利益が上がると考えるのではないかと危惧します。「効果の確認された薬を、早く、公平に」承認して欲しい、だから”混合診療”解禁に反対する私の考えからすれば、こんな制度を患者会が勧めることには違和感を覚えます。

ところが片木美穂さんは、患者申し出療養制度に対して『サルでもわかる「混合診療」と「患者申出療養」』と題したコラムを書いて反対しているのです。私もこのコラムにはおおいに共感してこちらの記事に紹介したのでした。それが今はこの制度を勧めている??

「患者申出療養」を今更作る必要がないと上記では論じていますが、もうこれは決定されており不可避であるため、国に対しては、患者が懸念している点などを考慮していただいてより「救えるいのちを救う」大切な制度を構築してくださることを願っていますし、私たち患者会も声を上げ続けなければなりません。

と追記をしていますが、「救えるいのちを救う」制度に変化したというのでしょうか。できちゃったものは仕方がない、使えばいいや、ということなのでしょうか。

以上見たように、癌治療学会への要請文に記された治療法は、末期がんの患者が使えるようなものではありません。本音は緩和医療にいけばよいと考えているのでしょうね。

カテーテルの先生の論文の件は知りませんでした。学会に論文を発表すれば「科学的根拠のある治療法」になるわけではないですよね。JAMAやLANCETなどの査読付きの医学誌に発表しなければダメでしょう。辞退された低用量抗がん剤治療の先生も近々学会で発表されるようですから、そうなると同じ条件となり「勝俣医師を支持します」という根拠がなくなる(*^▽^*)。

エビデンスレベルのどこまでが「科学的根拠のある治療法」だと考えているのか、判然としませんね。

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正直、この件は馬鹿馬鹿しくてね。横浜まで行く興味もなくなった。さて、これからチェロのレッスンだ。ストレスをぶっ飛ばそう。

2016年10月 7日 (金)

がん撲滅サミット、抗議を受けプログラム変更

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先の記事で紹介した「がん撲滅サミット」への患者団体からの抗議の件で大きな進展がありました。

副委員長を務めるはずだった銀座並木通りクリニックの三好立院長は副委員長からはずれ、公開セカンドオピニオンも別の内容に変更になっています。抗議を全面的に受入れたわけです。

そして以前にはなかったこんな「ご注意」も!

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私は、このがん撲滅サミットにある種の期待を持っていました。それは、”がん難民”には治療法がないのか、それを解決する方法はないのかという疑問に対して、もしかしたら一定の方向の可能性が示されるのではないかと期待したからです。

それは「がん撲滅サミット」のサイトに「匠ドクターズ 三好 立」として、作家・ジャーナリストの中身利男氏が書いた文章が気になったのです。長い記事ですが、ぜひ一読をお勧めします。

概要を記せば、がんの三大療法(手術・放射線・抗がん剤)で効果が認められなくなった患者は、緩和療法を勧められます。まだ普通の人と同じように元気にもかかわらずです。患者は当然「もう治療法はないのか」と思って、さまざまな代替療法を探す”がん難民”になります。

三大療法と緩和療法の間に「グレーゾーン」が存在するのです。それへの解決策として、三好医師は「非標準療法の中から有望なものを準標準療法として政府が認定する方向」を模索していたようです。そして、今回のプログラムにも登壇する内閣総理大臣補佐官 和泉洋人氏へプレゼンし、前向きな回答を得たのです。

私の憶測ですが、内閣総理大臣補佐官 和泉洋人氏はこの「準標準療法」という提案に、会場である種の見通しを述べるつもりではなかったか。だから三好医師を大会の副委員長として据えたのでは、と感じていました。

エビデンス至上主義派のネットを通じた抗議署名集めなどによって頓挫した格好ですが、どうも腑に落ちない部分もあります。こうした抗議があることは当然予想できたはずだと思うのですが、覚悟を持って計画したのだろうか。

エビデンスは大事です。それには異存はありません。しかし、RCTの試験でP値が統計的有意差を示さなければエビデンスではない、これはあまりにも画一的でしょう。

今回は低用量抗がん剤治療がやり玉になりましたが、

  • 動注療法
  • がんの漢方薬
  • 樹状細胞療法などのがん免疫細胞療法
  • トモセラピー
  • 陽子線・重粒子線治療

など、多くの膵臓がん患者が治療として考えている、学会のガイダンスに書かれていない治療法は全て「効果の確認されていないいかさま療法」ということです。

だったら、日本版NIHを推進した内閣総理大臣補佐官和泉洋人氏の手腕を発揮して予算を組み、これらの療法の大々的な臨床試験を政府の責任でやればよいではないですか。

いかさまを排除して、有望はものを厳選して試験を行ない、ある程度のエビデンスがあれば、それを「準標準療法」としてがん難民に選択してもらえば良い。

実際米国のNIHの国立補完・代替医療局 (NCCAM)部門は、ゲルソン療法の亜流であるゴンザレス療法に対して、 全額資金を提供して無作為化臨床試験を行ったのです。その他の代替療法についても多額の資金を投入して研究を行なっています。

がん撲滅サミットに抗議した彼らに問いたい。抗がん剤が効かず、あとは緩和療法をといわれた”がん難民”は、膵臓がん患者のほとんどはそうなるのですが、もう治療は諦めないといけないのでしょうか?それともあなたたちに何か代替案があるのでしょうか?

グレーゾーンの”がん難民”を放置している、棄民していることこそが問題ではないでしょうか。

勝俣医師や多くが、今回のサミットに抗議をする中、識者で唯一上昌広医師がこのようなツイートを。

今日の一冊(59)『余命半年、僕はこうして乗り越えた!』

余命半年、僕はこうして乗り越えた!~がんの外科医が一晩でがん患者になってからしたこと~ がんの外科医が診察中に下血。検査の結果は「肝転移を伴う、根治が難しい進行胃がん。治療しなければ余命半年」と、告げられる。

著者の西村元一先生は、金沢赤十字病院の副院長であり、大腸がんの手術を得意とする外科医です。それが一晩にして自分の病院の”がん患者”になってしまった。

次の「MEDプレゼン」がこの経過を分かりやすく紹介。

〝フリ〟からフリー(Free)になる、医療でありたい。~「良い患者のフリ」をする患者と「わかっているフリ」をする医療者~

治らないがんですから、「死」を覚悟しています。

僕は今、健康な人よりも、死までの距離が、明らかに違う場所に立っています。距離が見えた今、いらないことはせず、しっかりと目標を定めて生きていくしかないと思います。

西村先生の目標は「マギーズ金沢」を立ち上げること。イギリスの「マギーズがんケアリングセンター」をモデルに、がんを抱えた人・家族・友人を支え、不安を取り除き、病人ではなく、その人らしくいることができる”場”の実現を目指しています(その”場”のことを金沢マギーと呼んでいます)。

そうそう、10月10日は「マギーズ東京」のキックオフ日でもありますね。

医者が患者になって始めてわかったこと。抗がん剤TS-1の副作用。甘味の閾値が下がって、口の中がたえず甘く苦い感じがする。口腔内崩壊錠、これが飲みづらい。細粒のオキノームも同様。良かれと思って開発しているのだろうが、患者になって始めてわかった。

人間は、がんを抱えると、いろんな”フリ”をしてしまうと。たとえば、自分が選択した治療が良かったような”フリ”をしている。医者に嫌われたくないから、家族に嫌われたくないから、いろんな”フリ”をしている。その”フリ”をすることによって、自分が元気でいられる可能性もある。一方、その”フリ”をすることによって、かなり疲れている綿もある。だから、医療者は患者の”フリ”に気づかなければいけません。

抗がん剤が続けられなくなることが怖いから、ついつい副作用も過少申告してしまいがちなんですね。

患者もいろんなことを学んで、自立していく必要がある。そのためには、患者さん同士、家族同士、経験者同士がコミュニケーションを取れる場所を作らないといけない。

同感です。そう考えるから、『すい臓がんカフェ』も開催しています。

臨床試験への疑問。

臨床試験が上手くいっているのは、医師と患者さんの信頼関係が成り立っているケースが、もしくはその患者さんがまったく無知かの場合だけだと思います。

と辛辣です。私も患者をだましてきた(臨床試験に誘導してきた)と書いています。

意外だったのは、全国のがん封じ寺を夫婦で巡ったという話題。さらに近くの白山比咩神社へ朔日参りもするようになった。医者でも神頼みしていいんだよ。

ある程度のエビデンスがあるということで免疫療法も抗がん剤との併用で採用している。金沢大学先進医療センターが(株)メディネットと連携して実施しているものです。しかし、きちんとしたエビデンスが確立しているわけではありません。前回の記事に書いたように、エビデンス至上主義では、患者の思いに応えることはできません。

 

2016年10月 4日 (火)

「がん撲滅サミット」に苦言、さて?

第54回日本癌治療学会学術集会」が10月20日からパシフィコ横浜で開催されます。22日(土)の市民公開講座「がん撲滅サミット」には、銀座並木通りクリニック 院長 三好立先生が『少量抗がん剤治療の名医』として登壇しますね。公開セカンドオピニオンを受付けています。

ところで、このサミットのメンバーに対して、卵巣がん体験者の会スマイリーが、疑問を呈した文書を提出したそうです。

文書の内の一部にはこう書かれています。

今回、市民公開講座として提供される「がん撲滅サミット2016」の関係者や当日壇上に上がるパネリスト等のなかには、長年にわたり有効性安全性が確かではない治療法を「身体にやさしい」とか「画期的な治療法」と謳い自費診療として患者に行なってきた医療機関の医師がいます。こうした医師を「トップガン」などとして「公開セカンドオピニオン」などするようなシンポジウムを本当に日本癌治療学会が市民に対して提供してよいのでしょうか?

パネリストの中で該当しそうな先生は、上にあげた三好立先生、「動脈塞栓術を中心とした体に優しいがん治療」を展開しているIGTクリニック院長 堀信一先生でしょうか。

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お二人とも、すい臓がんのブログで何人かの方が触れている医師ですね。先日の『すい臓がんカフェ』でも、ある方に銀座並木通りクリニックはどうですか、と紹介したものでした。

エビデンスのない治療法は勧められない。これは正論です。しかし、エビデンスの存在しない病気、病態になった場合(例えば、ステージ4で腹膜播種、肝転移がある場合の抗がん剤は何を使うか?)には、患者は治療をあきらめなければならないのでしょうか?

セカンドライン(最初の薬が効かなかったとき)の抗がん剤には、一部の癌を除いてエビデンスはありませんよ。でもがん拠点病院で日常的に投薬されています。

エビデンス至上主義では現場の医療は廻らない。患者の希望に添うことも難しいと思うのですが、さて、皆さんはどう考えますか?

免疫療法もインチキ・クリニックは多いですが、この辺りは評価が分かれるところでしょうか。私の場合だったら・・・、う~ん、瀬田クリニックには行かないね。「がん相談 蕩蕩」は、中川恵一がいるだけで、インチキ臭い。

代替医療の相談を受けたときは、本当に悩みますね。「エビデンスはありません。標準治療を勧めます」とか「あとは緩和医療でしょう」と言えれば簡単なんですよ。標準治療で効果がないから相談しているのに、って叱られますからね。スマイリーは素晴らしい活動をされている患者団体です。かたぎさんの意見の多くには賛成です。でも、それだけでは割り切れないのですよね。

2016年10月 3日 (月)

ハードディスクがご臨終

購入時からの内蔵ハードディスクが、認識しなくなりました。
ブルー画面が出るようになったので、起動ディスクはSSDに入れ替えて、このディスクはデータのバックアップ用に使っていたのですが、一昨日ご臨終。うんともすんとも言わなくなりました。5年も使ってきたので寿命かと思います。バックアップデータしか保存していないので、何も困ることはないのですが、

急いでAmazonで代わりを注文。壊れたのはSEAGATEの1TBの製品だったので、今回はWESTERNDIGITALの3TBに大幅アップしました。9,264円也。Amazonのギフト券残高があったのでそれで購入。皆さんが、このブログからAmazonに入って何かを購入していただく度に、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者に紹介料がギフト券としてバックされてくるのです。よろしくね。

これをデジタル写真の保存用にして、ドライブ文字をそれぞれ変更。今はこんなドライブ構成でHDDは5台になっています。

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データの引っ越しには時間がかかりそうだったので、午前中に交換作業を終え、データの引っ越しを起動してから『すい臓がんカフェ』に参加。帰ってきたら終っていました。

人間は誰でもいつかは死にます。ハードディスクも必ず壊れます。皆さん、バックアップは取るようにしましょうね。人間のバックアップが取れるといいのにね。膵臓癌になったらバックアップと置き換える。無理か。

第2回「すい臓がんカフェ」盛況でした

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昨日のすい臓がんカフェも盛況でした。前回は40名で狭く感じたので、今回は大きな会場に移して開催。3時間半があっという間に過ぎてしまいました。

季節の変わり目で体調を崩された方も多く、予想を上回るキャンセルがありました。次回はぜひ体調を整えてご参加ください。

お話を伺いたい方がたくさんいたのですが、全員の方とゆっくりと話すこともままなりませんでした。私とひぃさんは、缶ビールを片手にほろ酔い気分で参加しました。昼間のビールって利きますね。

パンキャンや国立がん研究センターなどのセミナーはありますが、標準治療の話題しか話されません。患者どうしで生の情報を交換できる場は、これまで限られていました。散発的にオフ会がある程度です。それも長続きしません。

2回開催して感じたことは、すい臓がん患者は生の情報に飢えている!

たくさんの情報と希望をお土産に、持ち帰ることができたでしょうか。持っている情報量によって予後が大きく左右されます。ネット上の情報も有益ですが、対面してのお話はまた別格です。

多くの患者会では標準治療以外は話題にすることを禁じています。しかし、特にすい臓がんでは標準治療だけでは限界があります。ですから、『すい臓がんカフェ』では代替療法、代替医療も、節度を持って発信するならばOKとの考えです。

次回は、12月25日(日) クリスマスの日に、同じ場所で開店します。

申込受付は11月中旬頃にご案内する予定です。

2016年10月 2日 (日)

今日の一冊(58)『すい臓がん・悪性黒色腫を乗り越えて』

すい臓がん・悪性黒色腫を乗り越えて 肝臓転移の末期の膵臓がん(ステージⅣb)が、ジェムザールとTS-1の併用療法(GS療法)で腫瘍が縮小して手術ができ、5年を経過した桃田清友さんの闘病記。

2010年7月の定例の健康診断で膵体部に3センチの腫瘍が見つかり、肝臓にも一個の転移があると診断。ステージはⅣb。手術派できず抗がん剤治療をする。

GS療法が効果が出て、腫瘍が2.8センチから1.4センチに縮小、肝臓の転移巣も0.9センチから0.5センチに縮小したので、外科手術を行なう。その際、「9割は再発・転移となり、その後はより進行が早くなる」と告げられる。

手術は成功したが、半年後に肝臓への転移が見つかる。幸いにも手術が適用できて術後抗がん剤として同じGS療法を行なう。その間2回の手術を経て、24クールで抗がん剤はいったん終了。

悪性黒色腫になるというおまけも克服して、治療開始から5年後の「完治」宣言。

桃田さんも、膵臓がんと言われたときに、素直に「死」を受入れる準備をした。リビング・ウィルを書き、生き方・考え方を変えた。

アルバイトで新聞の集金業務を始め、毎日のウォーキングを欠かさず、主ものからオケにも熱中する。そのような生き方が5年生存につながったのでしょう。

ケリー・ターナーの『がんが自然に治る生き方』も参考になったと記している。

いくつかの幸運も重なったのでしょうが、ステージⅣbからの完治は素晴らしいの一語に尽きます。

Twitterでもこんな例もある。

2016年10月 1日 (土)

長谷川豊の社会保障バッシング

「自業自得の透析患者は殺せ!」という過激なブログで大炎上した長谷川豊氏。過激な一部の言葉は削除したようですが、キャスターを務めていた大阪のテレビ番組と読売系の番組を降板させられたとのこと。それらへの恨みつらみをまたブログに書いていますが、まぁ、当然ですね。

私は日本の最大の闇は「社会保障給付費」だと思っています。無駄は山ほどあるけれど、これほどのムダだらけの世界はないと。ここにメスを入れなければ、日本は早晩厳しい展開になると信じています。
が、そこにメスを入れるということは、一見すると「弱者切り捨て」と言われかねない状況になります。
でも、そこに「本当に弱者なのか?」「本当は弱者のふりをした卑怯者は混じっていないのか?」と訴えたかった。人様から預かっている税金。もっともっとしっかりしなければ、私はおかしいと信じています。
テレビ大阪『ニュースリアル』降板を受けて : 長谷川豊 公式ブログ 『本気論 本音論』

彼は人工透析患者を例に出して激しく叩いていますが、上の文章にもあるように、本音は「社会保障」全体をムダだと言っているのです。

本当は弱者のふりをした卑怯者は混じっていないのか?」って? そりゃいますよ。どんな制度であれ、不正受給者は数%存在しますよ。それを見越して制度設計をするのです。世の中、上手に立ち回って旨い汁を吸う人間は必ずいます。なくすことはできません。これは愚問です。

「卑怯者を見つけるためには、公務員を増やせば良い」確かにそうですね。でも彼らにかかる経費はどうしますか。どこから捻出する? 社会保障費を削りますか? 100%の管理をしようとすると膨大な費用が必要です。そこそこの不正には目をつむって管理費を抑えた方が、結果的に効率の良い運営ができるのですよ。不正をなくす努力は必要ですが。

適当な例かどうか分かりませんが、デジカメのCMOSセンサーには欠けたドットがあります。これを完全に無くそうとすると、一桁以上の高い価格になるのです。歩留まりが悪くなる。だから少しくらいのドット欠けは受入れて、ソフトウェア的に解決すれば、廉価なセンサーを使ったデジカメを多くの人が購入することができるのです。

企業だって、社員の一挙手一投足を全て管理してもっと利益を上げようとすると、多くの、利益を生まない中間管理職が必要です。巧く立ち回る人間はいつでもいるのだからと、ほどほどの管理で収めておけば、結果的に企業利益が大きくなる。それを賞与として社員に配分すれば良いのです。(内部留保に回す企業が多いけど)

一部の不良分子の存在を前提に制度設計をするとは、そういうことです。

「弱者のふりをした卑怯者」と「本当の弱者」をどうやって見分けるのでしょう。誰が見分けるのですか。長谷川豊氏ですか。医者の指示や忠告も聞かずに好き放題に食べて糖尿病、あげくは人工透析になる、とのことですが、しかし「生活保護の男性、3割超がメタボ」との記事があるように、生活保護受給者や非正規労働者のエンゲル係数は低い。空腹を満たすために取りあえずコンビニ弁当、牛丼、ハンバーガーなどの糖質の多い食事になりがちで、肉や野菜は少なくなるのです。糖尿病になりやすい生活をせざるを得ない。

一方で富裕層は、ランチはボールにいっぱいのサラダとチーズ、夜はステーキと、エンゲル係数の高い食事が可能です。

中には、ブラック企業に就職し、残業代ももらえず死ぬほど働かされても「自分で選んだのだから」と「本当の弱者」だと勘違いしている人もいる。非正規雇用が増えたのは自然現象ではなく、政策の選択の結果でしょ。ま、それを支持して選挙で勝たせたのだから、その意味では「自己責任」だけどね。

こんな意見が幅をきかせるようになると、生活保護バッシングと同じで、「社会保障を利用することは恥」という本末転倒な話になる。その結果、貧困は苛烈になり、経済は停滞し、社会は劣化していくわけです。

がんの危険因子はいくつかありますが、その中でも

  1. 過体重
  2. 運動不足
  3. 喫煙

は確実にがんのリスクをあげるといわれています。これって、長谷川氏の言う人工透析患者のダメなところと同じです。

糖尿病から膵臓がんになることも多いですよ。医者の忠告に耳を傾けず、運動もせず、不摂生をしたから、全員が確実に膵臓がんになるのですか?同じ生活をしていても糖尿病にも膵臓がんにもならない人は、どこが違うのですか。遺伝的に糖尿病になりやすい人はどうですか。

癌になったのも「自己責任」であって「弱者のふりをした卑怯者」なのですか。「本当の弱者」であり、がんにならないための生活をしてきた人とどのように区別するのですか。

他人が決めることなどできないのですよ。自分自身だって分からないのだから。

あっ、それから医者の忠告を聞かないで・・・と長谷川氏は言うが、糖尿病専門医が、これまでずっと「カロリー制限食」の糖尿病食を勧めてきた結果が、毎年、新たに16000人が糖尿病腎症から透析となり、3000人が糖尿病網膜症から失明、3000人が糖尿病足病変から下肢切断です。これらは患者は、ほとんどが日本糖尿病学会推奨の従来のカロリー制限で糖質の多い糖尿病食を食べている方々です。

医師の忠告が、日本糖尿病学会の推薦する食事なら、忠実に実行するとこのようなことになる。

米国では糖質制限食も治療の選択肢になっているにも関わらず、日本糖尿病学会は、いまだに「カロリー制限食」オンリーです。これって、そのような医者を選んだ患者の自己責任ですか?

やくざが生活保護を受給していると話題になったことがありますよね。その後、生活保護の受給要件は格段に厳しくなった。本当に必要な人に届いていない。

隠れ貧困層」推計2千万人 生活保護が届かぬ生活

「社会保障制度を利用することは恥」という風潮で二千万人が生活保護を受給しない、できないという現状になってしまった。

「得をしないと損だ」とか、「あいつが得をしていることはけしからん」という考えを捨てることですね。そういうけしからん奴も含めて、制度全体として弱者を救済していく。そうでなければ経済も発展しないし、社会は閉塞感で下降に向かいます。

曾野綾子も介護バッシングを続けているけど、夫の三浦朱門が看護老人になって老老介護だとか。(それをネタにして稼いでいるけど)

寝たきりの老人が生きることには「なぜ、そんなに生かすのだ」「眠り続けているだけの老人を生かす費用は一体誰が出したのだ」と否定的意見が出るこの社会では、高齢者のジェノサイドが当然のように起こる。〈老人を抹殺することには、一種の社会的必然ができている。或いはそれは暗黙の社会的正義だと感じる層さえ出るようになった〉のだ。

ま、これ小説の中の言葉だけど、老老介護でホームヘルパーを利用することになったらしいが、ご自身の過去の発言とどのように折り合いを付けるのでしょうね。

スライドショー『巾着田の曼珠沙華』

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曼珠沙華ももう終わりですね。ずいぶんと涼しくなってきました。

花言葉は「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」「転生」「悲しい思い出」「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」。最近膵臓がんで亡くなる方が多いですね。

最後にスライドショーにまとめてみました。赤い絨毯の世界です。

   『巾着田の曼珠沙華

来年は埼玉県横瀬町、寺坂棚田の彼岸花を撮りに行こうか。

今回使ったカメラはこれ。

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    SIGMA DP1 Merrill 19mm
  • SIGMA DP2 Merrill 30mm
  • SIGMA DP3 Merrill 50mm
  • FUJIFILM X-T2 XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS,XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS

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Merrillはじゃじゃ馬で初心者には勧めませんが、決まると中判カメラ並みのすごい絵が撮れます。製造終了ですが、まだ入手可能です。後継機種のDP Quattro シリーズよりもMerrillの絵の方が好きですね。

X-T2は、特に望遠域では扱いやすくて重宝します。

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