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2017年2月

2017年2月22日 (水)

ためしてガッテン:熟睡すれば血糖値が下がる

「ためしてガッテン」今日はデルタパワー。

とは言っても、熟睡しているときだけ脳から脳波のデルタ波が出るのだが、熟睡ができれば、血糖値が下がるという話題でした。出席したのは大阪市立大学医学部付属病院の稲葉雅章医師でした。

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熟睡できれば、ストレスがなく、血糖値が下がる、交感神経もおだやかになり、その結果、熟睡できる・・・このサイクルが回り出す。

これを稲葉医師らが臨床試験で示して発表しています。

熟睡できるようにする薬剤がこれら↓の右二つ「オレキシン受容体拮抗薬」や「メラトニン受容体作動薬」です。(GABA系は旧薬)

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これらの新薬は副作用もなく、糖尿病患者も気軽に使うことができる。

<ガッテン>!

私はかれこれ9年間メラトニンを服用している。目的は抗がん作用のあるサプリメントとしてだ。病院で不眠を訴えればロゼレム(メラトニン受容体作動薬)を処方してくれるのだろうが、私は個人輸入でメラトニンそのものを服用している。

膵臓がほとんどないのに、この9年間、医者も不思議がるほど血糖値の管理がうまくできたのは、もしかするとメラトニンのおかげだったのかもしれない。膵癌が完治したのはメラトニンのおかげかどうか、これは分からない。

トイレに1回起きることもある程に、毎日しっかりと熟睡している。インスリンを始めた今も、8単位でも低血糖が起きるくらいに血糖値管理もできているわけだ。

がん患者にとって睡眠は大切です。

こちら『今日の一冊(9)「がんを生きよう」』に紹介したがんを生きよう―あなたのT細胞が治療の主役です

久留米大学がんワクチンセンター長の伊東恭悟先生が上梓された『がんを生きよう―あなたのT細胞が治療の主役です』。

まえがき「はじめに」にはこう書かれています。

私たちは、身体の中に7千億個もあるT細胞(免疫担当細胞の 中心となるリンパ球)のおかげで感染やがんから免れています。しかし老化などでT細胞機能が低下し、がん制御ができなくなると発がんします。T細胞機能を 維持するには普通の日常生活(快眠・快便・適度な食事・適度な運動)を過ごすことが必要です。普通の日常生活を維持することができれば、受けておられるが ん治療(抗がん剤や放射線治療など)の効果が向上します。

睡眠についても、

睡眠と免疫には深い関係がある。免疫細胞は一日に800億個が死滅して、新しく再生される。そのためには、ほどほどに食べて夜8時間は電気を消してヨコになることで、T細胞やB細胞が増えるのです。T細胞などの白血球は寝ている間に造られるのです。

がんによる免疫の抑制と、(抗がん剤・放射線の)治療の副作用による免疫の抑制の対策をして、T細胞の機能を復活させること。そして普通の日常生活(快眠・快便・適度な食事・適度な運動)を過ごすことががんの増殖を抑えて再発・転移を防止します。

メラトニン購入 はこちらで紹介していますが、可能なら病院でロゼレムを処方してもらった方が良い。

以上<個人の見解です。自己責任で願います>

今日も一日学会発表用のPowerPointデータ作成で疲れた。メラトニン5mgを飲んで寝るとする。

2017年2月21日 (火)

人工知能(AI)によるがん診断

日本病理学会が人工知能(AI)を使った病理診断技術の開発をし実用化を目指すと報じられた。

がん病理診断、AIが支援…画像を比較・判定

病理医不足は深刻だから、これでがん患者の治療が良い方向に向かうことを願うが、人工知能を果たしてそこまで信頼して良いものだろうか。囲碁や将棋でディープラーニングによるAIが勝利したことはすばらしいが、人間の身体は囲碁や将棋よりもはるかに複雑で精密である。私はAIには懐疑的だ。

IBMのワトソンが一時もて囃されたが、ここにきて暗雲が立ちこめだした。

IBM「ワトソン」に暗雲 有名がん研究所がプロジェクトを離脱

MDアンダーソンがんセンターがこのプロジェクトから脱退するというのだ。資金面でも契約面でも不可解なプロジェクトらしい。

2017年2月20日 (月)

オプジーボの臨床試験

千葉ポートメディカルクリニックがオプジーボの臨床試験参加者を募集しています。ただ、高額なオプジーボの費用はクリニックが負担してくれますが、併用の抗がん剤の費用は自己負担。150~240万円かかるようです。

免疫チェックポイント阻害剤併用試験についての概要

固形癌のすべてが対照なので、膵臓がんも可能。詳しくはリンク先で。

オプジーボ、膵癌には効かないといわれますが、気になりますね。

膵癌細胞診のミスで胃に転移したAさん

先々週の出張で40mのタワーに垂直のモンキー梯子で上り下りして宿に帰ったら、ある方から自宅に連絡したいのだがとの伝言があった。

仮にAさんとしておくが、『すい臓がんカフェ』にも参加された方です。昨年ステージⅣaで手術ができ、再発もなく過ごしていたのだが、このところCA19-9が100を越えてわずかに上昇気味。同じ病院では月に1回しかマーカーの検査はできないので、別の病院で更に検査すると148まで上昇。

この程度のマーカー値ならほとんどの医者が「心配しないで様子を見ましょうか」と言うでしょうね。

「病院が違い、検査試薬が違うと値も変わるから、あまり心配しない方が良いのでは」とも医者は言ったのだが、Aさんは虫が騒ぐというか、納得できないので自分で申し出てPET-CTを撮ってもらった。

そうしたら胃に赤く光る部分があった。医者の話では、超音波内視鏡下穿刺吸引生検法(EUS-FNA)で細胞を取ったとき、胃に空けた穴の部分に細胞を取った針からがん細胞が付着したようなのです。というのは、細胞診で穴を空けた場所とPETで光っている場所が同じだったからです。

Aさんは、この病院で膵癌の確定診断に検査、検査で数ヶ月もかけることが納得できず、がん研有明なら細胞診なしで手術するのに、それならⅣaでなくⅢであったかもしれないのにと、医者にも苦情を言って、自分でもそう思っていました。

それが、さんざん時間をかけた確定診断のためのEUS-FNAで逆に胃に転移したのですから怒りが収まりません。「何万人に1人はそういう例もある」と説明されたそうですが。幸い胃の転移部は、Aさんが早期にPETをしたおかげで極小さく「今なら簡単に切除できますよ」と言われても納得できません。「もうこの病院はいやだ」と私に相談があったのです。

当然セカンドオピニオンを勧めました。そうしたら、その病院からの紹介先が「胃外科」になっていた。膵臓がんが胃に転移したって胃がんではないので、紹介先は肝胆膵外科だろう。この医者、大丈夫かなと思いました。しかたなくがん研有明で胃外科を受診したら、肝胆膵外科の部長先生を呼んで協議してくれたのです。そして、私の主治医でもある肝胆膵外科の先生が手術してくれることになったのです。先生からは「早く手術しましょうね」とのことでした。\(^o^)/

がん研有明は、膵臓がんの患者には特別枠で手術室と病室を用意してあると言います。膵臓がんは「足が速い」から細胞診もしないで手術に臨む。2~3ヶ月待っていると手術不可になることもあるからです。5~10%あるという「良性腫瘍」であったときには「ごめんなさい、でも良かったね」となりますけどと私の主治医も笑って言う。実際に10人に1人くらいはそうした不幸(幸運?)な患者もいるけど、苦情は出たことはないそうです。患者第一の考えには好感が持てますよ。「早い、安い、上手い(旨い)」吉野家のようになるのだと元院長が言っていたなぁ。

Aさんも今週に術前の再検査でCTを撮って早期の手術ができそうです。

私の友人の場合もこんなことが。十二指腸に近い膵頭部の膵癌が肝臓に転移していたのですが、都内のある病院では内視鏡が十二指腸近くの腫瘍まで届かないために細胞が取れずに確定診断ができなかった。何度かトライしている間に時間は経つ。仮に細胞が取れても病理検査は外に出すから2週間はかかるという。こりゃダメだと、セカンドオピニオンでこれも有明に連れて行ったら、皮膚から針を刺して、転移した肝臓から細胞を取って「膵腺癌ですね」と、二日後には診断が確定した。専任の病理医がいる病院は結果が早い。

無理に原発巣から腫瘍細胞を取ることはないのですよ。転移先の細胞も膵臓がん細胞の性質を持っているのだからそこから取れば良い。それに思い至らない医者というのは、経験不足、知識も思慮も足りないということ。時間を浪費して患者を苦しめるだけでした。

なぜ細胞診をしたかというと、前の病院の医師がGIST(消化管間質腫瘍)だろうとの診断だったからです。しかし、有明の先生は「肝転移の画像からも、 GISTにしては形が丸く整いすぎている。​20例/月ほどのGIST患者を見ている私の目には、GISTや肉腫は考え難い。GISTならもっとべたっと している。膵腺癌の顕著な特徴を持った画像である」との所見でした。

こういうこともあるのですね。がんもいろいろ、十人十色。医者もピンからキリ。膵臓がんは手術症例の多い病院で経験豊富な医師に診察してもらわなければ後悔することになります。教科書的な知識しかない医者ではダメです。

医者任せではなく、自分で情報を集めてよく考え、経験者にも相談し、納得のいく治療をしたいですね。

2017年2月18日 (土)

放射線はがん細胞をワクチンにする

前回の記事で「化学療法や放射線療法などの術前治療」とあったが、関連しておもしろい記事がある。放射線治療によってがん細胞が「がんワクチン」になるというのだ。

米国MDアンダーソンがんセンターが発行する最新のがん研究とケアについてのオンラインおよび紙媒体の月刊情報誌『OncoLog』2017年1月号の記事。

放射線は固形がんに対する免疫療法の効果を増強

放射線療法を免疫療法と併用してがんと闘うという論理は明白なようである。放射線は、がん細胞のDNAを傷つけることによってがん細胞を殺傷するが、これは局所に対する治療である。一方で、免疫療法は、免疫系を増強することによる全身に効果のある治療である。だがこれは、両者の併用がなぜ劇的な効果を示すのかといった疑問に対する説明の一端でしかない。一方の治療が疾患の局所コントロールだけをもたらし、他方が全身コントロールだけをもたらすというよりも、両者が相乗的に働いている可能性がある。

放射線は免疫原性細胞死を誘導したり、また主要組織適合遺伝子複合体(MHC)クラスI分子やその他のアポトーシスを誘導するタンパクの発現を促進することによってがん細胞の免疫療法への感受性を上げることができる。

放射線は、照射した腫瘍細胞を免疫療法に対して感受性にすることに加え、腫瘍細胞に腫瘍抗原を放出させることができる。この腫瘍抗原の刺激によってT細胞が活性化され、放射線照射を受けていない遠く離れた部位も含めて体中の腫瘍細胞を攻撃するようになる。「放射線は、効果的にがんをワクチンに変えることができるのです」

放射線が局所では腫瘍を縮小させる一方で全身では免疫応答を誘導するこの現象は、アブスコパル効果として知られている。

******************引用終わり*****************************

免疫療法と放射線療法の併用に関する臨床試験も、多くの癌腫で行われているようです。

膵臓がんの最新治療法

膵臓がんの治療も最近進歩が著しい。Medical Noteに名古屋大学大学院医科学系研究科 消化器外科 准教授 藤井 努先生のインタビュー記事が載っており、最近の膵臓がん治療を要領よくまとめてある。

膵臓がん手術の常識を見直す−転移や合併症から膵臓がん患者を守る

膵臓がんは手術だけでは根治しない−さまざまな種類の治療を組み合わせた最先端の膵臓がん治療方法

  • 膵臓がん手術で最も多い合併症である「膵液の漏出」を防ぐこと
  • 「胃の切除範囲」は極力抑える
  • 激しい下痢や体重減少を引き起こす神経叢郭清は行わないか小範囲にする
    上腸間膜動脈に巻きついている神経には腸の働きを調節する役割があるため、少しでも傷ついたり、切除されてしまえば腸をコントロールできなくなり、食べた途端、下痢になってしまいます。
    手術後に食事ができなくなれば、回復もそれだけ難しくなります。この合併症により10〜20kg体重が落ちてしまう患者さんもおり、このような事態に陥ると、術後治療を受けることが難しくなります。
  • 「術前治療」-膵臓がんは手術を行う前に化学治療や放射線治療をしっかり行うと、手術後に再発しにくくなる
  • 「切除可能境界」と診断された患者さんにはデータをお見せし、手術を急ぐのではなく、まずしっかりと術前治療を行ってから手術に臨む

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  • 「フォルフィリノックス」と「ナブパクリタキセル」という2種類の新しい抗がん剤の登場により、膵臓がんの術前治療に大きな進歩が起こりました。
  • 膵臓がん治療における「腹腔内化学療法」の可能性
    膵臓がん治療における「腹腔内化学療法」はテスト段階で、日本全国の実施件数も33例と少ないものですが、すでにその成績には目を見張るものがあります。33例のうち、半数の患者さんは浮遊しているがん細胞が消失し、3分の1の患者さんは腫瘍マーカー(血液検査時にがんの有無を示す数値)が正常値に戻りました。さらに驚くべきことは「腹腔内化学療法」の効果が腹膜播種の消滅だけでなく、その大元である膵臓がんにも現れ、膵臓にできた腫瘍が小さくなって手術を行えるまでになった件数が33件中8件、つまり4分の1の患者さんは手術ができるまでに病状が改善しました。
  • 効果があるとされている「パクリタキセル」という抗がん剤に保険適用の認可が下りていないため、この治療が行える施設が限られている
  • 「膵臓がんは手術だけでは根治しない」なぜなら、膵臓がんは再発率が非常に高いがんであり、たとえ手術で全てのがんを摘出することができても、再発してしまうことがしばしばあるからです。

     

私も「上腸間膜動脈神経叢郭清(しんけいそうかくせい)」をしたため、主治医からは「アヘンチンキは一生飲むようになる」と言われましたが、最近は神経叢郭清はやらないで下痢になる患者も少ないようです。

膵癌の腹腔内化学療法は、以前に紹介した放医研の岡田直美医師の著作『このまま死んでる場合じゃない!』でも取りあげられていたが、オリゴメタ説との関連してもっと積極的に考えたい治療法です。やれる施設は限られているけど。

膵癌の国内未承認薬はひとつ

国立癌研究センターが「国内で薬事法上未承認・適応外である医薬品について」を更新しています。

それによると、膵癌で国内未承認薬はひとつだけ。

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「イリノテカン水和物リポソーム注射剤」一般名「Onivyde」だけのよう。適用はゲムシタビンによる治療歴がある転移性膵癌とのこと。

ドラッグ・ラグは膵癌に関しては解消されたのでしょうか?

2017年2月17日 (金)

チリの男には近づくな

娘がパリに遊びに行くというので、成田まで送ろうかと言ったが、西馬込でいいという。西馬込駅から直通で成田空港行きがあるらしい。大きなバッグを持っていても、始発駅から座れるのがいい。

で、朝のラッシュに自宅を出たが環七で渋滞に捕まった。抜け道を行けば良かったのだが、カーナビでは渋滞表示になっていなくて、出発してしばらくすると渋滞の表示。

でもなんとか10分前に駅に着けて、やれやれの一安心。危うく成田まで行かされるところだった。

ロシア経由便で安く行けるらしいが、「ミサイルには注意しろよ。土産は要らないから、パリではチリの男に近づくな」と言っておいた。

RCT・エビデンスってなんぼのものじゃ

RCT(ランダム化比較試験)でなければエビデンスではないとか、エビデンスがない治療は人体実験だとか、最近かしましいが、こんな記事がある。

RCTのエビデンスにバイアスの可能性を指摘

米Oregon Health and Science UniversityのRosa Ahn氏らは、臨床試験の主任研究者と治験薬製造会社との金銭関係は、ポジティブな結果を報告する独立した要因になるという仮説を立て、2013年に発表されたランダム化対照試験(RCT)の論文を検証し、金銭関係がある場合は実際にポジティブな試験結果が多かったと報告した。結果はBMJ誌電子版に2017年1月17日に掲載された。

要するにざっくり言って、製薬企業が金を出している臨床試験は、治療に効果があるという結果が出やすいということ。

ま、想像していたとおりで、今さらながらのことだ。

ビッグ・ファーマ―製薬会社の真実ビッグ・ファーマ―製薬会社の真実』 という本にはもっと赤裸々に書かれている。

著者のマーシャ・エンジェル氏は、ランセットと並び世界的権威を持つといわれるニューイングランド医学雑誌(NEJM)の元編集長。彼女が製薬会社のあくどさにやむにやまれず書いたというこの本は、当時大きな衝撃を与えたと言います。「有名医学雑誌の編集長という仕事 は、・・・医学界をリードする医学の守護神のはずだ。その医学の守護神が、こんな奴らは信用なりませんよと、医学界、製薬業界、臨床医たちを激しく追求する。」とあとがきにある。

東邦大学の学生と卒業生の医者が10代の女性に性的暴行をしたとか、京都の大学病院の学長が暴力団幹部と仲良くしすぎて家宅捜索を受けたとか、一部の医者の堕落ぶりには目に余る。

日本でも同じだろう。「ワセダ クロニクル」にこんな記事がある。

買われた記事 電通グループからの「成功報酬」

買われた記事 「国の看板」でビジネス

今やブラック企業の代表格となった電通の子会社が事務局を勤める「健康日本21推進フォーラム」が金を出して、共同通信配信の記事を書かせた。書いたのは共同通信の論説委員だ。

掲載されたのは脳梗塞を予防する「抗凝固薬」に関する記事だ。効き目が強すぎると脳内で出血し、死に至ることもある難しい薬だ。因果関係は不明なものの数百件の死亡事例が公的機関に報告されている。この記事に金が払われていた。しかも「広告」などの表示はなく一般の記事としてである。

抗凝固薬だけではない。内部資料や関係者の証言によると、医薬品の記事の見返りにカネが支払われるという関係は、電通側と共同通信側の間で少なくとも2005年から続いていた。

この「健康日本21推進フォーラム」の理事長は高久史麿・東京大学名誉教授である。2004年から日本医学会の会長を務めている重鎮だ。

医療の世界におけるエビデンスって言ったって、所詮この程度のものですよ。今ではエビデンスそのものが商売道具になっているんじゃなかろうか。


林さんのサバイバーストーリー

次回の『すい臓がんカフェ』で体験談を講演をしていただく予定の林正男さんのサバイバーストーリーが、パンキャンのサイトに掲載されています。

サバイバーストーリー:林 正男

西村医師-免疫療法は止めました

現役の外科医で、大腸がんで余命半年と言われている西村元一医師。免疫療法は「期待した効果がないから止めた」と。

「目標を持つことが支え」-ドクター元ちゃん、がんを語る

1月22日の「免疫の力でがんを治す患者の会」セミナーに登壇の予定が体調を崩されたとかで欠席されたのですが、実際は免疫療法を止めているのでキャンセルしたのではなかろうか。

「余命半年」は誇大表現だとか、現役の医師がエビデンスのない免疫療法を勧めるかのような話はおかしいとかの批判があったが、がんになってみれば分かる。

何か役立つ手立てはないかと必死で探すのですよ。そして可能性があればやってみる。効果がなければ撤退する。エビデンスだけでは複雑系である人間の身体、対応できません。

2017年2月16日 (木)

マイナンバーって要るの?

今日から確定申告の受付です。早速申告を終えてきました。
今年から「マイナンバーの記載が義務づけられます」と、税務署が盛んに宣伝していますが、私は記載しないで提出。受付の担当者が、

  • 税:マイナンバーがありませんが?
  • 私:ええ、出しませんよ。
  • 税:来年からは書いてくださいね。
  • 私:・・・・・・・

でおしまいでした。

ネット上で確定申告書を作成しようと国税庁の「確定申告特集」へ行くとこんな画面が出てきます。

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「義務」だと言われるとほとんどの人が記載するのだろうね。こんなの出すと「本人確認用」の免許証コピーも必要になる。

しかし、総務省も国税庁も、「マイナンバーの記入がない場合も税申告を拒否することはない。申告を受け付ける。記載がないことによる罰則もない」と確認しているのですよ。だから私は記載しません。

いろいろなところから「マイ・ナンバー」を出せと行ってくるけど、これじゃ「ユアー・ナンバー」でしょ。

結局マイナンバーって「国民背番号制」だよね。データが流出したらどんな被害に遭うか分かったものじゃない。テロ対策特別措置法という名の「共謀罪法」、これなんぞ、「これがないとオリンピックは開催できない」と言って名前を変えたら国民の60%が支持するようになった。GPS捜査の日常化もしかり。なんとも怪しげな世の中になったものだ。

ジョージ・オーウェルの『1984年』が現実味を帯びてきた。物語の仮想の国オセアニアでは、思想・言語・結婚などあらゆる市民生活に統制が加えられ、物資は欠乏し、市民は常に「テレスクリーン」と呼ばれる双方向テレビジョン、さらには町の至る所に仕掛けられたマイクによって屋内・屋外を問わず、ほぼすべての行動が当局によって監視されている。

今や現実はそれ以上でしょ。スノーデンが明らかにしたように、一般人のメールや電話、SNSなどすべてがアメリカに盗聴されている。もはやプライバシーなんてないのも同然。

って書いてふと思ったけど。当局はこのブログを監視している??

がんの10年生存率 膵臓がんは少し改善

全がん協から、がんの生存率調査が発表されましたね。マスコミでも報道されています。

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昨年に続いて2度目の調査です。あいかわらず膵臓がんの生存率は低いですが、昨年の膵臓がんの全症例10年生存率は4.9%でした。今回は5.1%ですから、徐々によくなっています。10年前に告知された患者が対象の調査ですから、現在の患者さんではもう少しよくなっているはずですね。

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ステージⅣでも1000人に3人(0.3%)は10年生存しています。昨年は0.9%でしたから、こちらは悪くなっていますが、統計的変動の範囲内でしょう。手術率は37.3%から39.9%へと、良くなっています。

少しずつですが、長期生存する患者は確実に多くなっています。

中村祐輔先生が、これに関して記事を書いておられます。
中村祐輔のシカゴ便り「肝胆膵がんの治癒率向上のための戦略

肝胆膵癌は、早期発見も重要だが、早期に発見しても予後が悪い。画像で再発が確認されてから、次の手を打っても手遅れであることは、数字から明がである。もっと現実的なのは、画像で検出されないが、血液を利用したリキッドバイオプシーでがん遺伝子異常が確認された段階での、治療介入だ。

微量の血液からがんの遺伝子変異を早期に捉えて、治療を開始する。パンキャンでもその研究が進んでいるようです。

2017年2月14日 (火)

体重が60キロを超えた

インスリンを打ち始める直前の体重は55.4kgだったのが、徐々に増えて、2ヶ月あまりで60.3kgにと約5kgも増えた。

インスリンの効果ってすごいですね。これまでは喰っても

  • 全身のほぼすべての臓器細胞にブドウ糖をとり込ませます
  • 肝臓や筋肉でブドウ糖からグリコーゲン(貯蔵糖)が合成されるのを促進します
  • 貯蔵されているグリコーゲンが分解されるのを抑制します
  • 脂肪組織で脂肪が合成されるのを促進したり、脂肪の分解を抑制します

という、インスリンの働きが効かず、体重が徐々に減っていたわけだ。

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先月末に低血糖になったから8単位に減らしているが、インスリンを過信しないで糖質を摂り過ぎないようにしないと、空腹時血糖値が高くなる傾向だ。100~120mg/dLになるように管理していこう。

太りすぎにも注意です。でも64kgまでは大丈夫か。これ以上だとズボンがあわなくなる。いや、それ以上に肥満はがんのリスク因子だろう。

2017年2月12日 (日)

体中がぎしぎしと痛い

土日を挟んで10日間の出張から昨日帰ってきました。ブログも滞りがちです。

第4回『すい臓がんカフェ』の参加者プロフィールを先ほど送付しました。届いていない方はご連絡ください。

今回の出張はきつかった。高さ40mのタワーに、工事用の足場に架けられた垂直ばしごを、命綱を頼りに上り下りするのです。下では風がなくても昇ると結構吹いていて、うかうかすると飛ばされそうです。

心配だったのはトイレ。下痢になってもすぐには降りられない。豆乳も油濃い食事も水分も控えて、エヘンチンキを多めに服用し、紙おむつを装着して臨みました。エヘンチンキも多すぎると腸閉塞を誘発しかねないので、量の加減が難しい。幸い便意が間に合わないこともなく無事に終了。

健康で若い職人でもきつそうな現場に、がん経験者の老人が昇るのだから「大丈夫かな」と心配でした。しかし、やるもんですね。4日間で何回上り下りしたか、まだまだいけそうです。しかし体中が痛い。

3月の研究会向けの論文作成、中央官庁、原子力規制庁への申請書類の作成と、これからも多忙です。

今日は確定申告の準備です。決算処理はほぼ終わっているので、チェックと印刷だけ。

昨年の医療費は168,000円でした。

2017年2月 7日 (火)

直虎の里 浜松

浜松から帰って、日曜は休みだが月曜からまた出張です。今週いっぱいは帰れない。苛酷な現場作業で時間がないので、コメントなしの写真だけ。

コメントをいただいているが、返信できません。m(_ _)m

浜松での写真、ほとんどが龍潭寺(りょうたんじ)のものです。

龍潭寺

龍潭寺 阿弥陀菩薩

龍潭寺

龍潭寺

天白磐座遺跡

天白磐座遺跡

2017年2月 4日 (土)

直虎の浜松に行ってきた

浜松からの出張帰りの新幹線から。
富士山も雪をかぶってきれいでしたね。雲ひとつない快晴。

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浜松は直虎ブームで、どこに行っても観光客でいっぱいでした。

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直虎が出家し次郎法師を名乗る龍潭寺(りょうたんじ)の駐車場にて。

写真の整理はこれから。

2017年2月 1日 (水)

『すい臓がんカフェ』満席です。すみません

驚きました。一日も経たないうちに『すい臓がんカフェ』への申込みが殺到して、あれよあれよという間に満席となりました。

夕方ゆっくりと申込みをされようとしていた方、申し訳ございません。

毎日新聞の「医療プレミア」で取りあげられて影響でしょうか、あるいは林正男さんの重粒子線治療で手術不可の膵臓がんが5年後も安定しているという講演を予告したためでしょうか。

いずれにしろ、膵臓がん患者の切実な思いがひしひしと伝わって参ります。

もっと頻繁に、大きな会場で開催できればよいのですが、気楽に情報交換できる「カフェ」という形態を崩したくないのと、マスターの二人とも現役で勤めを抱えた身でのボランティア、ハマリョウさんは抗がん剤の副作用とも奮闘中ですので、過度の負担になる催しにはしたくないとの思いがあります。無理なく長く続けることも大切です。

4月23日にも予定していますので、ご予定ください。

第4回『すい臓がんカフェ』開店します。

~ 現在の申込者数:患者(37) 家族(33) 遺族(0)
    初めて参加(43) 2回目(15) 3回以上(12) ~

      申し訳ございませんが満席になりました

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【日 時】2017年2月26日(日) 13:00~16:30 (開場12:45)
【場 所】JR京浜東北根岸線 大森駅東口から徒歩4分
       Luz大森 4階 入新井集会室(大集会室)
【参加費】300円
【定 員】70名

申込みの受付は2月1日より開始します。

参加を希望される方は、こちらのオフィシャルサイトからお願いします。(『すい臓がんカフェ』のオフィシャルサイトは引っ越しました。)

前回から会の冒頭に、数名の方の自己紹介・体験談を披露していただいております。次回は林正男さんに「重粒子線治療ですい臓がんを狙い撃つ」と題して、重粒子線治療の体験をお話しいただく予定です。

標準治療やガイドラインに従えば、膵臓がんのステージⅣa、Ⅳbで手術ができない場合は延命治療の抗がん剤が唯一の選択肢です。しかしオリゴメタ説によれば、30~50%の患者は10ヶ所以下の少数転移であり、放射線などの個別化医療で治癒も可能になります。林さんの場合は、その典型的な症例ではないかと思われます。「膵臓がんで手術できなくても諦めることはない」、そうした希望のメッセージをお届けします。

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