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2017年3月13日 (月)

DDSで膵臓がんの治験

今日から出張、インフルエンザがほぼ治ってくれたのでほっとしています。

日経の記事「膵臓がん新治療法を開発 東京女子医大など、微粒子と超音波で」、興味深いですね。

東京女子医科大学と東京医科大学などは膵臓がんの新たな治療法を開発し、4月にも臨床試験(治験)を始める。抗がん剤を含む微粒子と超音波を組み合わせ、がん細胞をピンポイントでたたく。

投与する微粒子は既存の抗がん剤「エピルビシン」を高分子で覆った。
 直径約50ナノ(ナノは10億分の1)メートルで、患者に点滴で投与する。1日後に体外から患部を狙って超音波のビームを当てる。微粒子はがん細胞に多く取り込まれる性質があり、微粒子から活性酸素が出て、がん細胞を殺す。
 抗がん剤の濃度は通常の治療時の半分以下で正常細胞にはほとんど取り込まれない。超音波の強度も低く、正常細胞に当たった場合も活性酸素が出て副作用が起きる恐れは少ないという。がんの超音波照射は現在、保険対象になっていない。
 微粒子はバイオベンチャーのナノキャリアが開発し、興和を通じて提供を受ける。超音波を絞り込んで当てる装置は日立製作所と東北大学が共同で開発した。
 第1段階の治験を終えた後は東京女子医大病院も加わり、効果を確かめる治験に進む予定だ。

エピルビシンは急性白血病、悪性リンパ腫、乳癌、卵巣癌、胃癌、肝癌、尿路上皮癌、乳癌などに適用されていますが、既に特許の切れた抗がん剤です。あまり利益になりそうもない抗がん剤を提供する製薬会社も懐が深い。『副作用のない抗がん剤』に取りあげられていたP-THPは儲からないからと製薬企業が及び腰なのに比べてずいぶん考え方が違います。

ナノキャリアは膵臓がんのDDSで最終段階の治験を台湾で続けている。まだ創薬段階で赤字が続くナノキャリアは、この技術の成否に社運をかけているそうだ。興和との関係も紆余曲折している様子だ。

4月から12人の患者を対象に第一相の安全性確認試験、その後数年かけて第二相試験、実用化されるまでにはやはり10年ですかね。

DDS(ドラッグデリバリーシステム)の話題が最近続きますね。

膵臓がんの腫瘍には血管がほとんどないため、抗がん剤を入れても腫瘍そのものには薬がほとんど届くことはなく、効果は限定的なものとなってしまうのです。これが膵臓がんの予後が悪いひとつの原因です。DDSなら直接腫瘍まで抗がん剤を届けることができるのです。

うまくいってほしいものですね。

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コメント

ロッペェさん。
『すい臓がんカフェ』で体験談をお話いただけると、皆さんの希望になると思います。
参加、ご検討ください。

キノシタさん
私の目立たないブログにコメントしてくださり、ありがとうございました。
6月で10年経過なんですね。
すごいです!
〝先輩〟と呼ばせてください!
御指導の通り、気を抜かず、仕事に集中して頑張って、10年経過を目指します!

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