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2017年4月

2017年4月27日 (木)

高齢のがん患者は早く死ねか?

毎日や読売が報じていますが、高齢がん患者には抗がん剤治療の効果が疑わしいから、調査をするとの方針だ。

毎日新聞「高齢がん患者 抗がん剤治療の効果調査へ 延命効果検証
読売新聞「抗がん剤、進行がんの75歳以上に効果なし」...不要  投薬抑制に向け指針

確かにガイドラインやエビデンスの元となる臨床試験の対象者は、身体状況の良い70歳以下の患者が対象だから、高齢がん患者についてのエビデンスはない。

しかし、暦上の年齢だけで一律に治療を受ける、受けさせないと決めるのは、最近の個別化医療の考え方とも相容れない。要するに高齢者で進行がん患者には何もしないで緩和ケアを受けさせておけば良いという考えらしい。年齢ではなく、遺伝子解析など個別化されたがん医療によって、効果のあるなしが判断できる時代がすぐそこまできているというのに。

堀田知光・がん研究振興財団理事長の話「抗がん剤治療に適した高齢患者と適さない患者を見極め、それぞれに合う治療法を確立するべきだ。高齢者によく見られる、遺伝子の働き方を分析し、新治療法を開発することが重要になる。

という、国立がん研究センター 前理事長の堀田氏の指摘がもっともだ。

確かに抗がん剤でQOLを落として、延命どころか命を縮める患者もいるに違いない。しかし、治療への希望を奪われた高齢がん患者はどうなる。治療効果を検証するというが、治療効果とは時間の長さだけの尺度で測れない。生活の質×時間の長さではないのか。

あるいは、高齢がん患者を対象にした低用量抗がん剤治療の臨床試験か調査をするのいうのはどうだ。副作用も抑えられるし、もしも効果が確認できたならば、医療財政も削減でき、高齢がん患者にも希望を与えられる。一石二鳥だろう。

低用量抗がん剤治療にはエビデンスがない、という非難に対して、政府の予算でエビデンスを確認するわけだ。これは我ながら名案だ。

私も戦後の団塊の世代である。必死でこの国や家族を支えてきたという自負がある。そして高齢になれば、当然がんなどの病気になる。若いころに無理をしているからなおさらだろう。国民が高齢化すれば医療費が増えるのはあたりまえだ。優秀な官僚たちが、それを予測できなかったはずはあるまい。だとしたら、長期的に財政的対策を考えておくべきではなかったのか。要するに、今日の事態を招いたのは政府や厚労省の「無策」が原因である。

それを、枯れ木に水をやるのはムダとばかりに、医療費削減の思惑が透けて見える対応を押し進めようとする。厚労省の思いを忖度して旗振りをしている国立がん研究センターは、理事長が替わってからひどくなった。患者中心の医療ではなく、厚生労働省の方ばかりを向いていないか。噂では厚労省から来ている事務方のトップが理事長よりも強い権限を持っていて、逆らえないと聞く。

昔の「がん難民を作るがん研究センター」に逆戻りしてしまったようだ。

【記事の元になった報告】
国立がん研究センター「高齢者へのがん医療の効果にかかる研究報告

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抗がん剤治療中のマスクは要らないって知ってた?

勝俣医師が良いことを言っているので紹介。ま、私とは意見の違う点が多いのだが、これについては同意見です。

私が抗がん剤をやったのは10年前だが、当時としては画期的な患者であり(看護師泣かせだが)、マスクをうがいも手洗いもせず、肉を喰い酒も飲んでいた。もちろん、泥で汚れた手は洗うが、感染目的では洗わなかった。

「病院から外に出るときにはマスクをしなさい」としつこい看護師がいたが、病院の中の方が感染の可能性は高いんだよ。だって病院が集まっているんだから。入院患者は24時間マスクをするべきでしょ。そんなこと、できやしないよね。

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インフルエンザの感染予防として、手洗い・うがい・マスクは根拠がないと、やっと厚生労働省が認めたのだが、これまで大騒ぎはなんだったんじゃ。しかし、まだこれらを勧める病院や医師がいる。がん患者にも人混みに出るな、マスクをしろと余計なお節介が未だに続いているよなぁ。

中にはすっぴんを隠す目的の方もいるに違いない。どういうわけか、マスクをすると美人に見えるんだね。見えない部分を想像で補うためか、余計なアラを隠すからそう見えるのかどうか、私は知らない。だから「マスクなしでも美しいわよ」と追求されても困る。

患者さんは、抗がん剤をして、白血球が減少している際には、マスク着用、生ものを食べてはいけない、という間違った教え!?を忠実に守る方が多くいらっしゃいます。白血球減少時だけでなく、抗がん剤をしている期間ずっと、厳格に守る方、真夏の暑いなかでも、マスクをしていて汗びっしょりになっている方。また、「抗がん剤が始まってから、生野菜、くだもの、刺身、寿司はもちろん、牛乳や生ジュースなども一切取っていません」という患者さんがいらっしゃいました。

これ ↑ なんかも、笑えない笑い話だよね。納豆菌がいるから納豆もダメ。(^Д^)

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2017年4月26日 (水)

運転免許証がない!

確認することがあって年金事務所へ行った。最近はどこでも本人確認を求められる。ここでも同じで、免許証を出そうとしたが、財布の中にない!

その場は健康保険証とキャッシュカードで済ましたが、家に帰ってカバンや車の中など、思いつくかぎり探したが、やはり、ない。

たぶん他のカードを出すときに誤って落としたに違いない。いつ落としたのかも分からん。この間は知らずに免許証不携帯で運転していたことになる。そういえば交差点で一時停止違反で危うく検挙されそうなこともあった。

運が良かっただけかも。落としたことが分かってからも何度か原付バイクには乗ったが(本当は違反だよ!)、30キロの法定速度厳守の安全運転。

今日はあさイチで鮫洲の運転免許試験場に行って再交付を受けてきた。

4年ぶりだが、建物も新しく広くなっていた。写真を撮ってから30分で新しい免許証ができあがってきた。早い。

昔の鮫洲で撮った写真は、フラッシュを使っていたので酷かったが、写真撮影機材も新しくなって間接照明になったのか、結構いい男に撮れている。(自己評価です)

再発行後、8桁の暗証番号を設定して本籍を確認させるけど、あれにはどんな意味があるのかしら。わからん。そもそも本籍をICチップ入れてまで免許証に載せる必要があるのか。

手数料3500円也。勿体ないが致し方ない。

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2017年4月25日 (火)

東北だったからまし 発言

今村復興大臣の発言。「これはまだ東北で、あっちの方だったから良かった。これがもっと首都圏に近かったりすると、莫大なですね、甚大な被害があったと思う」

つい日ごろの本音が出ただけだよなぁ。被災者に寄り添うべき復興大臣としては、とんでもないミス人事。

この大臣の発言、続いて「社会資本などの毀損も、いろんな勘定のしかたがあるが25兆円という数字もある。これは、まだ東北のほうだったからよかったが、もっと首都圏に近かったりするとばく大な額になる」

つまり、彼が「被害」と言っているのはお金のこと。亡くなった方とか心に傷を負った方のことを言っているんじゃないですね。そんなものは「被害」の範疇に入っていない、彼の頭では。

同席してた安倍総理、すぐに謝罪したそうだが、その場で解任すべきだったよ。しかしまぁ、次から次へと、長靴なくておんぶの方とか、出てくるよなぁ。

ミサイルが飛んできたら、地面に伏せて頭を押さえろ? 戦中の「焼夷弾が落ちてきたら防空ずきんをかぶって・・・」に通じる。

諸岡カリーマが東京新聞のコラムに、アルカイダの幹部がこのように語ったと書いている。

標的として、当初はいくつかの原子力発電所が候補に挙がった。だが収拾がつかなくなる可能性があるので、やめた。今のところは

金正恩がこの程度の思慮分別さえも持っているかどうかは怪しい。岩国や横須賀よりも美浜、大飯、高浜を狙った方が、距離が近いだけに命中精度は高いだろう。それに原発の建屋は頑丈に作られているが、天井は弱点。厚いコンクリートなど打てやしない。しかし、ミサイルは上から落ちてくる。偏西風は西には吹かないのだから北朝鮮は放射能の心配は要らない。

それにしても危機を煽りすぎじゃないのか。戦争は外交が頓挫したときの最後の手段ではないのか。

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岡山大、肝転移の膵臓がんで治験

山陽新聞の記事ですが、『岡山大「REIC」で肝がん治験 医師主導で5月にも開始』によれば、肝転移した膵臓がんも対象になっているようです。

この記事を書いた記者、肝転移した膵臓がんを「肝がん」と書くなど、知識が不足していますね。ま、それは措いといて、

 岡山大は24日、がん抑制遺伝子「REIC(レイク)」を用いたがん治療の製剤について、肝がん患者を対象にした臨床試験(治験)を5月にも岡山大病院(岡山市北区鹿田町)で始めると発表した。製薬会社が主体ではなく、医師主導で行う。
 REICは同大が2000年に発見。がん細胞のみを選んで自滅させるとともに、がんに対する患者自身の免疫を活性化させる働きがある。同大などは、がん細胞への運び役「アデノウイルス」とREICを組み合わせた製剤を開発。実用化に向け、前立腺がんを対象にした治験を米国で実施しているほか、悪性中皮腫に対する治験に岡山大病院など国内3施設で取り組んでいる。
 今回は肝がんのうち、肝細胞がんと、膵臓(すいぞう)がんから転移した患者を対象に行う。病状が進行した12~18人を3人ずつのグループに分け、同大発の創薬ベンチャー・桃太郎源(岡山市北区柳町)が提供する製剤を2週間おきに計3回、腫瘍に直接注入する。グループごとに製剤の濃度を変え、安全性や治療効果を評価する。治験は1年程度で終わる見込み。

次のファイルををダウンロード

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REIC遺伝子を強制発現させると、がん細胞選択的に細胞死(アポトーシス)が誘導されることが実証されました。REIC遺伝子の異常は、ヒトの前立腺癌ではほぼ100%に、近年社会問題化している悪性中皮腫を含む多くのがんでも高率に認められ、がんをターゲットとする遺伝子治療として幅広い運用が可能です。この遺伝子を細胞に導入すると、正常細胞には影響がなく、がん細胞だけを選択的にアポトーシスに導きます。

とのことですが、がん細胞だけを細胞死(アポトーシス)させるとは、前にこのブログ「今日の一冊(71)」で紹介した小説『がん消滅の罠 完全寛解の謎』に使われた方法ですね。小説では、アポトーシスをコントロールすることで、政治の舞台の中枢にいる患者たちを思い通りに操ろうとしたのでした。

小説の世界が現実の治療法になるとは、おもしろい。

岡山大学 「私たちの取り組み」
全ての臨床試験は終了となっていますので、5月には新たに医師主導治験が始まるのでしょう。

アデノウイルス製剤の開発 : REIC

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2017年4月24日 (月)

金魚さんの赤紫蘇ジュース(2)飲んでみた!

ブログ「Walk Strong  ~自分のために 大切な人のために歩き続けよう~」を書かれて、大腸がんの元ナース 金魚さんがプロジュースした「Lieber Perilla(リーバーペリーラ)赤しそ飲料」が届きました。

さっそく試飲。まずはストレートで。

酸味がもっときついのかなと思ったが、それほどでもなく、ほのかで上品な甘みが喉をするするっと通過していきます。充分に冷やして飲んだのですが、口当たりの良い飲み心地でした。

スマホの写真でグラスも安物ですみません。

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次に焼酎の赤紫蘇割り。焼酎と1対1で割ったのですが、これも良いです。いくらでも飲めて飲み過ぎそうです。ただ、1対1はすこし赤しそ飲料が多すぎたようです。焼酎の香りが殺されてしまいます。焼酎2に赤しそ飲料1位でも良さそうでした。

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ちなみに、森伊蔵は瓶だけです。中身は一升瓶から移した六代目百合ですが、これで割るのならもっと安い焼酎で充分ですね。むしろ焼酎の芋の香りがあまりしない黒霧島あたりで良いと思います。

アレルギーに対する効果?もちろん、一杯飲んだだけでは分かりません。が、ほろ酔い気分で上品な酔い加減でした。金魚さん、良い商品をありがとうございます。

私からもお薦めです。今はAmazonに在庫があり(多分すぐになくなります。金魚さん、どんどん在庫を入れてくださいね)、2本買えば送料無料です。

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2017年4月23日 (日)

第5回『すい臓がんカフェ』の報告

今回もたくさんの患者さん、家族が参加されました。
皆さん、お疲れさまでした。

ハマリョウさんの講演『初回の手術から7年、2度の再発・再手術から学んだこと』は、手術、放射線、抗がん剤の具体的な治療法のできる施設の紹介もされ、参考情報として保存版にもなり得る内容でした。当日のスライドをこちらにPDFでアップしてあります。

「がん治療の虚実」の押川先生は、大人気で、たくさんの方に囲まれて、一つ一つ丁寧に答えていただきました。あまりに大勢なので、私などは近寄ることも遠慮して、お話が良くは聞き取れませんでした。でも皆さん、納得されていた様子でした。

「このまま死んでる場合じゃない」の共著者、患者である善本さんも、みなさんに囲まれて、具体的な治療法の相談に乗っていらっしゃいました。驚いたのは、肝転移、腹膜播種の患者の相談に対して、その場で治療可能なお医者さんに電話でコンタクトを取り確認をしていたことです。岡田先生を「ジャンヌ・ダルク」と評していた善本さんですが、善本さんもジャンヌ・ダルクですね。

押川先生、善本様、たいへん有意義なカフェになりました。お礼を申し上げます。次回以降も、機会がありましたらぜひお越しください。

参加申込みができなかったという方も多いので、次回は定員を増やして二部屋をぶち抜いて開催する予定です。

2017年6月25日(日)  定員 120名
時間と場所は同じです。
申込みの受付は、6月2日と3日と、2回に分けて行います。時間などは後日ご案内します。

2017年4月22日 (土)

GWの旅行計画は・・ない

ゴールデンウィークは、どこに行っても渋滞しているし、宿は高い。だから毎年のことだが、どこにも行かない。

ただ、行きたいところはある。娘がどこかで聞いてきたらしく、「ここに泊まりたい」という宿。「修善寺温泉 宙SORA 渡月荘金龍

公式サイトを見ても良さそうだし、口コミでは料理の評判が良い。

桜は終わったし、今の時期は藤か。少しのんびりと、独り旅でもしたいのだが。

私の宿の探し方は、高級宿を紹介している【一休.com】【 Relux 】で検索して、といっても超高級宿は無理だから、そこそこの値段の宿になるが、気に入った宿があれば、楽天ポイントを使って楽天トラベルから予約するというやり方。一休さんなどには申し訳ないなぁ。

楽天トラベルは、掲載されている宿の数は多いのだが、当たり外れが結構ある。オプションで高級宿とされている宿の検索もできるが、あまり信用できない。よさげに見えても、いざ泊まってみるとそれほどでもない宿だったり。

一休.comやReluxは、サイトが厳選した宿のみを掲載してある(との触れ込み)から、ハズレは少ない(私の経験知)

せめて年に一、二回はゆったりと温泉に入り、周辺の撮影ポイントを巡って旨い蕎麦を食いたいものだ。

まだGWの旅行先を決めていない方、一休.comではGWの直前割、タイムセールも実施中です。

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2017年4月20日 (木)

膵臓がんの生存率の改善

Medical Noteに静岡県立静岡がんセンター 上坂克彦先生のインタビュー記事が載りました。

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  1. 膵臓がんの生存率を大きく変える「JASPAC 01試験」とは 膵臓がん手術の名医が解説
  2. 膵臓がんの生存率とは 大きく変容した膵臓がんの予後 生存率・再発率に関する最新エビデンスを解説

記事1は、膵臓がんの術後抗がん剤治療としてTS-1(S-1)を投与することによって、膵臓がん患者の予後が劇的に良くなった経緯を紹介しています。

10年前まで、膵臓がん手術後の5年生存率はわずか「約10%」だった

そうなんですね。私が手術をした10年前はそのように説明されました。ジェムザールを使えばそれが20%になるといわれたのです。当時のブログにはこう書いていた。

手術した場合の生存率は、あくまでも統計的に言えばだが、5年生存率20%、2年生存率50%。 あとの30%はどうなるのか聞き忘れた。5年以上あるいは2年未満?

私は幸運にも手術可能な20%に入っているわけだ。 手術自体は99%成功するから大丈夫ですよ、との説明に妻も納得。最後に先生から「がんばりましょう」と言われて診察室を出た。手術後の5年生存率はこれも20%ということにはお互いに触れず。まぁ、2年生存率50%に入ることを目標にがんばるさ。

TS-1とジェムザールの比較試験、JASPAC 01はそもそも非劣性試験(TS-1がジェムザールよりも優るとも劣らない)の予定だったが、実験を進めてみると予想外の結果が出た。中間解析でTS-1の方が生存率が2倍になっていることが分かった。

この結果を受けて「膵癌診療ガイドライン2013」を発表延期して、改定された。

記事2では、JASPAC 01後のJASPAC 04、JASPAC 05、JASPAC 07についての解説だ。

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JASPAC 04は、膵臓がんの術前治療として抗がん剤治療+放射線療法、抗がん剤単独のどちらの治療アプローチがより有用であるかを検討する研究で、結果は2年後に報告される。

JASPAC 05は手術が難しい症例(切除可能境界[ボーダーライン・レセクタブル])をいかに手術できるようにするかということに焦点を当てた研究です。切除可能境界と判断された日本人患者50例を対象に、手術の前にS-1(抗がん剤)と放射線治療を併用することによってその治療成績を明らかにしようとしている。

2012年にアメリカのMDアンダーソンがんセンターが発表した論文で「手術前に放射線療法や抗がん剤治療など何らかの治療をすることで、切除可能領域の患者さんの約60%は根治切除が可能になる」という結論を受けての研究。

JASPAC 07では、切除可能境界の患者さんに対して、S-1だけではなく、そのほかの抗がん剤での治療成績を明らかにしようとする研究。

膵臓がんの治療法は、日々進歩しています。特にJASPAC 05は手術不可の患者にとっては非常に重要で希望の持てる研究です。

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血液サラサラの薬:保険財政からの詐欺、論文代筆

バイエル社の論文不正事件です。先に患者のカルテを無断で閲覧したと謝罪していた同社ですが、それよりも重大な、論文までバイエル社が執筆していたことが分かった。

抗凝固剤のイグザレルトに関する論文で、1日1回の服用に関する調査で、患者は一日一回の服用を好むという論文を作成。イグザレルトは1日1回服薬だった。この論文を販売促進に使い一兆円の売上を上げた。

明らかに詐欺・横領に値する行為だ。

バイエル薬品、抗凝固薬の論文「代筆」朝日新聞デジタル

桑島巌・臨床研究適正評価教育機構理事長の話が振るっている。

製薬企業が論文作りに関わることは、その企業に有利な結果を導き、真実を反映していない結果になる恐れがあるので問題だ。さまざまな形でなされているのが実態だろうが・・・

って、あんた、”臨床研究適正評価教育”をする立場だろうが。

医師の代理人弁護士も

医師の代理人弁護士は取材に、同社が作った下書きを医師が了承したことを認めたうえで「製薬会社と協力して論文を作るのはこの業界では当たり前。医師は内容はきちんと確認している」と説明した。

監督する側も、企業が金をだし、実験の計画をし、統計分析をして論文まで代筆することが常態だと認識しているのだね。

このバイエル社の抗凝固薬、共同通信の子会社が電通から金を受け取ってPR記事を書かせたというワセダクロニクルの『シリーズ「買われた記事」』で報じられてものだろう。

抗凝固薬をめぐっては、現場の医師らから数百件の死亡事例が、公的機関の医薬品医療機器総合機構(PMDA)に報告されている。服薬と死亡の因果関係は不明だが、製薬会社自身が「重篤な出血で死亡するおそれがある」と警告を出しているほどだ。

顧客のバイエル薬品の抗凝固薬を宣伝するため、電通PRが「健康日本21推進フォーラム」を使って報道用資料をつくった。それを下敷きにした記事を共同通信が配信した後に、カネが動いたのだ。抗凝固薬とは血をサラサラにして脳梗塞を予防する薬だ。

そのバイエル薬品の抗凝固薬「イグザレルト」の問題が、思わぬところに飛び火した。バイエルの社員たちが宮崎県内の医院で、患者のカルテを調べていたことが社員の内部告発によって明るみに出たのだ。

このニュース、事件の発端はワセダクロニクルだったんだね。

また「薬害オンブズパーソン会議ージャーナルに掲載されない真実 ~臨床試験不正~」にはイグザレルトに関するこんな記事もある。

CASE2:rivaroxaban〈新規抗凝固剤〉16臨床試験の内8試験が、カルテの破棄、データの紛失、偽造、不適切なランダム化など様々な違反についてOAIの制裁を受けており、これらの不正から、リバーロキサバン(イグザレルト)の整形外科領域における術後深部静脈血栓と肺梗塞への効果について試験したRECORD 4の結果をFDAは信頼できないとしている。しかし、この試験の記事、またはトライアルと関連した出版物においてこれらの問題は言及されてない。

FDAが信用できないと発表しているのに、論文にはそれに対する言及がない。

こちらでも書いたんだが、論文捏造、代筆は欧米も日本も日常茶飯事だろう。こんな医学界の実情を見ても、エビデンスやガイドラインを頭から信じろという方が無理。眉に唾付けて疑ってかかるのが、自分の命を守る方法だ。

悪の製薬: 製薬業界と新薬開発がわたしたちにしていること 臨床試験の多くが製薬業界の試験援助で行われるが、外部資金に頼らない臨床試験に比べて実際以上に見える肯定的な結果を生みやすい。コレステロール低下薬 スタチンの例(この薬がたびたび取りあげられている)では、192件の臨床試験のうち、業界の資金援助を受けた臨床試験は、そうでない試験に比べて好意的な結果を出す割合が20倍も高かった。スタチンが特別なのではない。精神治療薬でも抗がん剤でも糖尿病治療薬でもほとんど同じ傾向である。

そうした試験では、肯定的な結果を出すためにあらゆる手法を使う。臨床試験の対象患者は、既往症のない、若い、大量の薬を服用していない、アル中ではない、身体状況(PS)のよい「理想的」な患者ばかりであり、現実の治療現場の患者とはかけ離れている。既に効果が認められている治療薬があるにもかかわらず、試験対象の薬とプラセボとを比較する。つまり、「無いよりはまし」な薬でも統計的有意差が証明できる。

論文代筆もカルテの閲覧も問題だが、より大きな問題は、こうして作成された論文は、資金を提供した製薬企業に都合がよいーバイアルがかかっているーことが多いことだ。要するに真実がねじ曲げられている。

バイエル社はこの医者へは食事を提供しただけで、一兆円の売上を得た。被害は健康保険財政であり、最終的には国民の負担、さらに他の薬と比較して優れているわけではない薬を処方された患者の健康である。

週刊誌の「のんではいけない薬」にも取りあげられていて、批判もあったが、週刊誌の方が当を得ていたということか。

糖尿病、高血圧関係の薬は特に疑惑が多いな。抗がん剤にはこうしたことはないと信じたいが、こんなこともある。

がんの化学療法治験(2つのレジメン比較臨床試験)で、死に至った患者の腎、肝障害のデータが隠蔽され、データ改竄されたことについて制裁措置がられた。しかも、この研究者は当該罪で禁固71ヶ月の実刑判決を受けている。このことはFDAや裁判書の記録には詳述されているが、この試験に関して出版されたものにはその衝撃的な事実については何も記述されていない。

こんな論文を根拠にガイドラインが作られたら、患者は馬鹿を見るだけだ。かといって、患者に論文不正を見抜けと言われても無理だ。せいぜい「新薬には飛びつかない」と肝に銘じておこう。

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2017年4月18日 (火)

近赤外線免疫療法

ネットで近赤外線を用いてがん細胞を特異的に攻撃する新しい研究の話題が話題です。

アメリカ国立がん研究所(NCI)・国立衛生研究所(NIH)主任研究員の小林久隆氏の研究です。オバマ大統領が一般教書演説で取りあげられた、NIH長官賞を受賞したなどと話題を提供しています。

がん患者の中でも、この研究に大いに期待しているようですが、結論を先に書きますが、私の感想を率直に言えば「実用化は無理」。

近赤外線でがん細胞を殺すことはできません。近赤外線はリモコンに使われるなど、どこにでもあります。しかし、これでがん細胞が殺せるなら、テレビのリモコンは怖くて使えません。

従って、この研究の核心は、

がん細胞だけに特異的に結合する抗体と言われる化学物質に、フタロシアニンとも呼ばれるIR700という染料をくっつけておき、700nmの近赤外線をこれに照射すると「起爆」してがん細胞の表面(細胞膜)を破壊する、というものです。

トロイの木馬方式ですね。起爆スイッチに近赤外線を使うのが新しいだけのことです。

ところが、がん細胞だけに特異的に結合する抗体というものは存在しません。がん細胞がその表面に抗原と呼ばれるものを出していて、抗原と抗体は鍵の鍵穴のようにぴったりと結合するのです。

しかし、がん細胞にある抗原は、多くの正常細胞にもあります。また、がん細胞は利口なので、この抗原を引っ込めて隠すことができます。

抗体は、米国食品医薬品局(FDA)ががん治療に使うものを20数種類認可しており、毒性が少ないことが証明済みなので、現在は、まずこの中から選んで使っています。

と説明されていますが、この抗体ががん細胞”だけ”に結合するのなら、それになんらかの毒薬(抗がん剤)をくっつけてがん細胞に送り込めば良いでしょう。実際DDS(ドラッグ・デリバリー・システム)として開発をしていますが、成功したものはありません。「副作用のない抗がん剤の開発」で取りあげられたP-THPも同じ発想ですね。

これらがいつまで経っても実用化されないのは、がん細胞だけにくっつく抗体が存在しないからです。

つまり、機序や発想は画期的でも、この研究は上手くいきません。ある程度の効果が認められたとしても、統計的有意差が出るかどうか、疑問です。

試験管のなかのがん細胞なんて、台所の洗浄剤をぶっかければ死にます。免疫不全マウスにヒトの腫瘍をくっつけて抗原を発現させたら、そりゃ、マウスの正常細胞には影響なく、ヒト腫瘍の抗原だけに抗体がくっつくに決まっています。

第一相試験は順調に終わったらしいですが、これは安全性の評価だけで近赤外線は照射していません。第二相試験は実施中で、まだ結果は出ていません。

マスコミはこうした話題が好きですが、騒ぎすぎですね。

仮に全て上手くいったとしても(そうあって欲しいとは思いますが)膵臓がんには使えません。なぜなら、ホウ素中性子捕獲療法(BNCT)の熱中性子と同じで、近赤外線は体の深部まで届くとはいっても、せいぜい6mm程度です。”遠赤外線よりは深く”ということですね。

だから臨床試験の対象を頭頸部の扁平上皮がん患者にしたのです。

膵臓がんの手術時に、お腹を開いた状態でこの治療法を適用するということは考えられますが、手術不可あるいは術後で再発した患者には適用できません。

近赤外光線免疫療法は、短時間の近赤外光照射で広範に散らばったがん細胞を消滅することができるので、例えば手術で取りきることが難しかった膵臓癌や悪性中皮腫、卵巣癌の腹膜転移などのがんに対して縮小手術を行って、手術終了前に、近赤外光線免疫療法で取り残し部分のがん細胞を完全に消滅させて治療を終わることも可能であろう。

と言っているとおりです。

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2017年4月16日 (日)

金魚さんの赤紫蘇ジュース:味覚障害にも

このブログにもときどきコメントをいただいている金魚さんがプロジュースした商品が販売されています。ご自身のがん体験を生かされ、弘前大学と製品化された赤紫蘇ジュースとミルクにローション。

詳しくは金魚さんの『免疫アップのお礼”Wキャンサーになって&金魚さんの赤紫蘇ジュース☆”』に紹介されていますが、赤紫蘇ジュースはAmazonでも取り扱っています。
                  <画像をクリックすればAmazonのサイトへ>

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商品のメイン成分は、プロテオグリカンキラキラ

そう今大手会社が、こぞって色々なものに配合中

軟骨の再生や骨代謝を改善するので、ロコモケアのサプリや、エイジングケア用の化粧品から、飲むリフトアップ美容飲料など、もともと、コラーゲンやヒアルロン酸とともに皮膚や軟骨に存在する糖たんぱく質

皮膚の保湿やはりの改善、関節痛の改善に効果があるとして研究されるようになり大ブレーク中DASH!

実は、体内で作られる炎症物質の産生抑制作用もわかって来て、潰瘍性大腸炎や糖尿病、アレルギー、関節炎治療薬への展開もありそう目

塗ってお肌のエイジングケアだけでなく

飲めば、善玉菌優位の環境に腸内を変えることで、腸管の免疫細胞の働きを正常化

というところにも惹かれましたアップ

抗炎症効果により、がん予防もささやかれているようで。

http://www.kenbi-navi.jp/column/interview/post_27.shtml

プロテオグリカンの再生能力に通じる赤しその「よみがえり」パワー。何よりも、治療による味覚障害中も飲めた甘酸っぱい味。その上で、プロテオグリカンの抗炎症作用や、皮膚や骨・関節といった組織の正常な代謝を促進する作用が加わったら嬉しいという想いでした。

という金魚さん。

Amazonのサイトではただ今在庫切れ! ブレークしそうな予感が・・・。

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2017年4月15日 (土)

膵臓がんを対象とした【先進医療B】

先日の記事「膵臓がんのTS-1とパクリタキセルの腹腔内投与が先進医療に」の関連です。

先進医療Bで膵臓がん関係は3つの医療機関。GEMとパクリタキセルの腹腔内投与(64)は、まだ東大病院だけですね。関西医科大学病院でTS-1とパクリタキセルの腹腔内投与(73)が新たに加わっています。

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先進医療を実施している医療機関の一覧」より。

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自己宣伝ですが・・・

最近必要があってGoogleに私の名前を入れて検索してみた。結構なヒットがあって、「こんな同姓同名の方がいるのだ」とおもしろかった。

昔写真サークルで出版した同人誌の作品があったり、ゾーンシステムについて書いた記事が紹介されていたり、ヨミドクターのインタビュー記事もあった。仕事柄専門誌に書いた論文もあって、自分では忘れていたものさえあり、昔にタイムスリップしたかのような懐かしい気分に浸れた。(いろいろやってきたけど、歳をとったなぁ)

熊本日日新聞に載った記事は、実はブログへの掲載許可をお願いしたのだが、著作権の手続きが面倒なのでやめた記憶がある。その内容をある方がブログに紹介してくれていた。

日本のネットには2万を超える闘病ブログがある。すべてに目を通すのは難しいが、「膵臓[すいぞう]がんサバイバーへの挑戦」という記録は、「肚[はら]が据わっている」点で群を抜く内容だ。東京都の会社員、木下義高さん(62)が書いている。
5年生存率が20%ともいわれる膵臓がんで手術もしたが、木下さんは「がんとは闘うが、死とは闘わない」という方針を貫く。具体的には、日常生活を大事にし、がんを冷静に分析する。その視点はぶれない。がんの新しい治療法についての検証をする一方で、根拠が不明確な療法は厳しく批判する。
「死と闘って勝った人間は一人としていません。負けると分かっている相手と闘おうとするから悩み、迷い、混乱が生じます」

こそばゆいほどの記事だが、この考えは10年経った今でも変わっていない。当時は、元気な今のうちにと、田舎の墓も墓じまいして東京に移し、死ぬ覚悟ではいたのだが、どういうわけか生き延びてしまった。

私がこのブログを通じて同じがん患者に伝えたいことが、簡潔かつ要領よく書かれています。ぜひ一読してみてください。(最近、老子や加島祥造について書いていないなぁ)

画像検索でもこんなものまで出してきた。無関係の画像もあるけど。

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NK細胞の大きな可能性

少し前の記事ですが、「NK細胞の大きな可能性」がNetIBニュースに載っていました。

最近勝俣医師がTwitterでしきりに、リンパ球バンクのANK免疫細胞療法を批判しているのですが、

新聞社も減紙で経営が大変なんだね。との私の感想。ま、その広告とそれへの批判の当否は措いといて。

免疫細胞療法の中でもリンパ球バンクのものは一番費用が高いです。NK細胞の培養に手間と時間をかけているかららしいのですが、今回の記事によれば韓国の企業が数万倍の細胞を培養でき、しかも費用は格段に安くてすむ方法を発見したということのようです。

今まで免疫治療があっても、臨床データが不足し、標準治療としての地位は確保していなかった。しかし、免疫チェックポイント阻害剤が登場することによって再び免疫治療の可能性に全世界が注目している。

今まで免疫治療は活性が弱くなった免疫細胞を体外に取り出して活性を高めた後、体内に戻す治療が一般的であった。それもどちらかというと、攻撃力が高いといわれたT細胞が中心であった。ところが、がんに対する攻撃にはNK細胞が主役で、NK細胞が一番効果的であるという研究があって話題になっている。その会社は韓国のコスダックに上場している(株)ATGENである。

NK細胞は数億年の人類歴史の中で進化した細胞で、他の指示がなくても、自分で正常細胞とがん細胞を区別して攻撃できる細胞である。ただ、今までは、NK細胞だけを分離して培養する技術がとても難しく、殺傷能力もそれほど大きくなかったので、それほど注目をうけなかった。しかし、同社では、細胞培養に有利なえさを見つけ、細胞を数千倍から数万倍に培養することに成功した。それだけでなく、今までより10倍ほど殺傷能力を高めることにも成功した。増殖を増やすために、培地として高価なものを使う場合が多い中で、同社では、廉価な栄養素をみつけ、価格メリットも実現している。

同社の朴相佑(バク・サンウ)社長は、日本と韓国、米国で臨床試験を同時に進め、免疫治療剤を開発したいと言う抱負を明らかにした。同社で開発したNK細胞の場合には今まであまり効果のなかった固形がんにも効果があるし、免疫抑制作用を解除できる特徴も持っているという。

免疫チェックポイント阻害剤が大きな話題になったが、いざ適用してみたら適用対象が20%前後に過ぎない、副作用があるなどの問題も指摘されている。直接的で、一番仕組みの簡単なNK細胞だけに、その弱点を克服できたとしたら最も効果的な治療剤になる可能性は高い。同社では、がんの発症と密接な関係があるといわれているNK細胞の活性値を計るキットも開発して、全世界に発売している。

本当ならがん患者にとっては期待したい話しですが、さていつ頃実用化できるのだろうか。

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2017年4月13日 (木)

ペギー葉山さん死去

ペギー葉山さんが肺炎のために死去された。

ペギー葉山さんと言えば、私にとっては「南国土佐を後にして」です。高知から上京しての学生生活はアルバイトに明け暮れていたが、彼女の歌を聴いて励まされ踏ん張ったものでした。

      南国土佐を後にして 都へ来てから幾歳ぞ
  思い出します故郷の友が 門出に歌ったよさこい節を
  土佐の高知のはりまや橋で 坊さんかんざし買うを見た

      国のおやじが室戸の沖で 鯨釣ったと云う便り
      僕も負けずに励んだ後で  唄うよ土佐のよさこい節を
      云うたちいかんちゃ おらんくの池にゃ 
      潮吹く鯨が泳ぎよる  よさこいよさこい

原曲は、中国大陸中部に出兵した陸軍朝倉歩兵236連隊(鯨部隊)内で自然発生的に生まれ、歌われていた曲とされる。それを高知の作曲家、武政英策が採譜、整理、改編して歌謡曲とした。1958年にNHK高知放送局テレビ放送開始記念に歌った「南国土佐を後にして」がミリオンセラーになり、ペギー葉山の人生を変える曲となった。

ペギー葉山さんは、広島に疎開する予定の直前に原爆が落ち、祖父を亡くしています。この曲の原曲のこともあり、彼女にとっては「反戦歌」との思いで歌っていたと答えています。

武政英策は、いまや全国的に有名になったよさこい祭りの楽曲「よさこい鳴子踊り」の作詞作曲家でもある。「南国土佐を後にして」の後半部に「よさこい節」を歌いこんでいる。

「学生時代」も良い歌でした。

ご冥福をお祈りします。

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2017年4月 9日 (日)

今日の一冊(71)『がん消滅の罠-完全寛解の謎』

【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】 がん消滅の罠 完全寛解の謎 (『このミス』大賞シリーズ) 第15回『このミステリーがすごい!大賞』の大賞受賞作です。作者の岩木一麻氏は、国立がん研究センター、放射線医学研究所を経て、現在は医療系出版社勤務とのことですから、医療には従事していないが、医学界の実情には精通しているようです。

日本がんセンターに勤める医師、夏目は、肺内に複数の転移が見られる肺がん患者を担当することになった。抗がん剤治療をしても、余命は半年程度と考えられ、生命保険会社から「リビングニーズ特約」の生前給付金を受け取った患者は、臨床試験中の新薬による治療を受ける。半年後にはがんが跡形もなく消え、再発もなく良好な経過をたどっていた。奇跡が起きたのか? だが、“奇跡”は立て続けに4例、起こっていた。夏目は、友人のがん研究者らとともに、この奇妙な「活人事件」の謎を追う--。

テーマの性格上、がんに関する専門用語がたくさん出てきますが、がん患者である身にはむしろ細々と説明されるよりは、よほどスッキリと理解できました。

抗がん剤や副作用を抑える治療の進歩も、最新の情報をしっかりと書かれています。一気に読みました。

余命宣告の半年を境にして、「リビングニーズ特約」が受け取れる受け取れないかが決まるのだから、医者も余命宣告には慎重になるようですね。膵臓がんのステージ4で肝臓に転移あり。こんな場合、余命は6~9ヶ月でしょうか。リビングニーズ特約が受け取れるかどうかの境目です。

作品の中で、免疫細胞療法などに批判的な夏目は「そういうインチキ療法に騙されて寿命を縮めたり、多額の金を巻き上げられたりした患者をたくさん知っているからな」と言う。同僚の羽島は「末期がんで延命を目的とした治療しか選択肢がない患者にも、希望や救いといったものが必要じゃないか」と反論する。

これなど、著名な腫瘍内科医がTwitterなどで言っているのが前者で、大腸がんの手術を得意とする外科医で、転移した胃がんになった西村元一医師が後者でしょうか。西村医師も治らない患者という立場になって、免疫療法もやり(効果が亡くて中止したが)、がん封じ寺や神社にお参りもしたと書かれている。希望は常に持つべきだし、必要でしょう。

膵臓がん患者にとっては切実な話ですね。転移があれば治ることはないのは抗がん剤もキノコやも同じでしょう。騙されているのかもと疑いながら、それにしか希望が見いだせないとしたら、それは騙されているのとは違う気がすると羽島は言う。

偽りの希望でもないよりはあった方が良いのか。難しい問題です。患者は誰でも「自分だけには奇跡が起きて欲しい」と願っているのだから。だから私は、インチキ療法をやっている方は批判しますが、それを取り入れている患者さんを批判するつもりはありません。「あなたが心底から信じられて、効果が実感できるのなら続けてみれば。」と言うだけです。

今の医者は余命宣告はしても「大丈夫ですよ。死にはしませんから」とは決して言ってくれない。

奇跡的治癒とはなにか―外科医が学んだ生還者たちの難病克服の秘訣 バーニー・シーゲルは『奇跡的治癒とはなにか―外科医が学んだ生還者たちの難病克服の秘訣』でこう述べている。

医者の中には「間違った希望」にまどわされるから、私に近づくな、という者も何人かいる。病気とつきあう上で、患者の心に「偽りの希望」などは存在しない、と私は言う。希望は統計などではなく生理的なものだ!

偽りの希望とか客観的な心配といった概念は医学用語から抹殺されるべきだ。それらの言葉は、医者も患者も駄目にする。

「偽りの希望」とは、医者が患者に統計が示すとおりになる必要はない、というだけのことなのだ。ある病で十人のうち九人が死ぬとして、十人が十人とも死ぬだろう、と言わなければ「偽りの希望」を広めていることになるというのか。

私の言いたいのは、誰もがその生き残りのひとりになれる、ということだ。患者の心の中では、希望は全て現実のことだから。

私が「大丈夫。死にやしませんよ。」と言っただけで、今日を生きている人たちもいる。

つまり、広い視野に立って自分の体の問題を見つめることだ。病気の回復だけが目的ではない。それよりももっと大切なことは、怖がらずに生き抜いて平和な生活をして究極の死をむかえることだ。そうすれば治癒への道も開ける。そして、人は誤った強がりーー人はどんな病気も治せ、死ぬこともないというーーからも開放されるのだ。

がんの完全寛解の謎ー遺伝子組み換え技術を用いて、がん細胞がアポトーシスを起こすようにし、それを・・・、ネタバレになるのでこれまでにしておきます。

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ドクターGを観たけど・・?

録画しておいたドクターGを観ました。なんだかなぁ?という感じ。
膵臓がんの発見は、こうして遅れていくんだなぁという感想しか持てなかった。

吐き気がある60歳代の女性。病名の診断がつかない。
腹部CTで十二指腸が狭窄していることがわかる。

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結局は膵臓がんだったのだが、十二指腸が狭窄するほどの腫瘍がCT画像に写らないとは考えづらいと思うんだが? 単純CTだったからだね。造影CTなら腫瘍が見えたはずですね。

だから、膵臓がんの可能性も考えて造影CTをやるべきではなかったでしょうか。

超音波検査で膵臓付近に黒い異常部分がある。これ、肥大化したリンパ節ですね。

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この時点でなぜ膵臓の超音波を見せないのだろう? 私でもこの時点で膵臓がんを疑うよね。

確定診断のために胃カメラ(内視鏡)を考えるが、十二指腸まで届かずに腫瘍の細胞が取れない。結局は大腸内視鏡を使って細胞診をして確定診断となるのですが、ずいぶんと時間がかかったのですね。

大腸内視鏡を試す前に、造影CTかMRIをやるべきではなかったですか?それですい臓がんと確定できると思います。大腸内視鏡を飲むのは辛かったでしょうね。

結局は膵臓がんから転移したリンパ節が肥大化して、十二指腸を圧迫。そのために閉塞して嘔吐をするようになったわけです。リンパ節に転移するほどの膵臓がんが造影CTで判断できないとは考えづらい。

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腫瘍が「良性か悪性か?」もナンセンス。リンパ節に転移して肥大させるほどの腫瘍が良性であるはずがないでしょ。

なんだかなぁ? という感じを持った番組でしたね。肝胆膵の専門医ならもっと迅速に診断できますよ。

次回からは観ません。

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2017年4月 8日 (土)

臨床研究法が成立

7日の参議院において、臨床研究法が全会一致で可決成立しました。

2013~14年に相次いで発覚した「ディオバン事件」や武田薬品工業による高血圧治療薬の不適切事例をはじめとする研究不正を機につくられた臨床研究法。

製薬企業の資金提供を受けて実施する臨床研究と、未承認または適応外の医薬品を用いる臨床研究を「特定臨床研究」と定め、規制の対象としています。

今日の一冊(70)『悪の製薬:製薬業界と新薬開発がわたしたちにしていること』でも紹介したように、製薬企業の資金提供を受けた臨床試験は、そうでないものよりも統計的有意差が「でやすい」という研究があります。

臨床試験が正しく行われ正しく発表されなければ、EBMもガイドラインも信頼性がなく、結局は患者の治療を誤った方向に導くことになります。

診療試験の実施者には計画と届出を、製薬企業には資金提供状況の公開を義務づけた臨床研究法が成立したことは、諸外国に比べて著しく遅れていた日本の臨床試験公開制度に一定の前進となるものです。

この法律が成立したら、医師らの負担が増え、統計解析を担っている生物統計家が萎縮して、臨床研究が撲滅するとの論調もあります。しかし、諸外国では行われている制度なのに、日本だけが実施できないということは無理筋でしょう。

医者が統計を知らなすぎることも一因でしょうね。医師の教育プログラムには統計学はないに等しいのだから、医者が統計オンチなのは仕方がないのかもしれません。従って製薬企業の統計専門家の援助がなければ、試験結果の解析もできない。資金も製薬企業からとなれば、そりゃ否定的な結果は出しづらくなることは想像に難くない。

研究の届出だけでなく、さらに言えば、否定的な研究結果も含めて、全ての研究結果を2年以内に公表することも義務づけるべきでしょう。「公表バイアス」をなくさなければ、EBMの基礎がゆがんでしまうのですから。

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2017年4月 6日 (木)

転移性膵臓がんの長期生存例

佐藤典宏先生のブログー必見!

転移性膵臓がんの長期生存例:オリゴメタ治療後12年無再発の症例報告

このような症例は、もう少し多いようにも思う(希望的観測)

北越谷元荒川堤の桜

権現堂堤から40分で北越谷元荒川堤へ。越谷梅林公園の駐車場に車を止めて、元荒川の土手を歩く。

今朝の権現堂堤は気温6℃だったが、ここは既に20℃を超えて、歩くと汗ばんで暑いくらい。

やはり、桜は水辺が似合うよなぁ。

今回使ったカメラ:FUJIFILM X-T2 + XF55-200mm、SIGMA DP1 Merrill,2 Merrill,3 Merrillの4台。この組み合わせが私には快適でぴったりですね。

スライドショー 「北越谷元荒川堤の桜」(スマホでは表示に時間がかかる

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格安SIMに乗り換えた

携帯電話をdocomoから楽天モバイルの「050データSIM」に乗り換えた。

電話代に1,500円/月以上は絶対払わない!

携帯電話同士の通話料って、めちゃ高いよね。今格安SIMが人気です。大手の携帯電話に月6,000円以上も払っているのは勿体ない。なにしろ私はほとんど電話を使わない。こちらの都合を考えないで勝手にかかってくるからきらいである。携帯電話がなくても、大事な要件なら固定電話にかけてくるだろう。

かと言って、スマホがないのも何かと不便だ。データSIMだけあれば良いのだが、出先で家族との連絡などは必要なときがある。

で選んだのが、楽天モバイルの「050データSIM」

3.1GBで月額1,020円(税別)も魅力だが、Viber Outを使った他の携帯へは約10円/分、固定電話へは3円/分という安さだから、遠距離の固定電話へは格安になる。IP電話なのに050-の番号も相手に通知される。LINE OUTは番号が相手に通知されない。

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Viberとの認証も簡単にできた。

通話品質はWiFi環境だと携帯電話どうしと違わない。LTEでは若干タイムラグがある(1秒ほど)が、通話に支障はなかった。

Viber Out で架けるときには、前もってクレジットを買っておく必要があるが、これも簡単であった。取りあえず500円分(ドル建て)を購入。

この番号は家族・友人以外には教えない。

トラブル
ところがWiFiでは送受信できたのに、LTE回線になると送受信ができない。「接続されていません。インターネットへの接続を確認し、もう一度お試しください」のメッセージが出て切れてしまう。

Viber Outで送受信できないときの対処法

Viberのメニューから「設定」をタップする。

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「一般」をタップする。

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「WiFi - スリープポリシー」をタップする。

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Viberをインストールしたときのデフォルトでは「常時接続」になっていて、常にWiFiでインターネットで繋がろうとしている。

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通常は下図のようにデバイスのWiFi設定を自動切換にしてあると思うが、WiFiに繋がっているときには問題がないけど、LTEに切り替わってもViber側は強制的にWiFiで繋がろうとして送受信できなくなるのです。

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このチェックを外しておいても、LTE回線に手動でつなげば、同じようにViberはWiFiで繫げようとするので、送受信できないのです。

「デバイスの設定を使用」にチェックを入れると、デバイス側の設定に対応して正常に繋がるというわけ。

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楽天モバイルもViberにもそうした説明をした箇所がない。(見つけられなかっただけかもしれないが)

普通の通話SIMでも「楽天でんわ」アプリを使えば格安でかけることができる。

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2017年4月 5日 (水)

権現堂堤の桜

今年の桜にはやきもきさせられる。どうやら満開の時期には曇りか雨になりそうなので4日に行ったのだが、快晴で桜のバックに青空はばっちり。しかし、花がまだ少なく、枝が目立つ。なるべく花の多い部分を撮ってはみたが・・・。

スライドショー「権現堂堤の桜」(40枚)(スマホでは表示に時間がかかる

PLフィルターを付けっぱなしで撮っている。ISOは最低の100か200。三脚必須でした。菜の花と桜のコラボが良いのだが、そこを撮るとあとは同じ構図になってしまっておもしろくない。早々に切り上げて次の桜の名所に向かった。

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次に向かったのは、北越谷元荒川堤。その写真は次回に。

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2017年4月 4日 (火)

2年ぶりに権現堂堤の桜に行ってきた

早朝の5時に出発して、埼玉県幸手市の権現堂堤と北越谷元荒川堤の桜撮影に行ってきました。

当然、権現堂堤に行くときには、蕎麦屋「ふくろう」へ、いつものパターンです。

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今日の蕎麦は、常陸秋蕎麦を石臼で挽いたものと、粗挽きのものとのミックス。しかもそば粉は、常陸秋蕎麦をさらにより青みのある粉だけを選りすぐってある。
注文してからご主人がこねて蕎麦を打つので時間がかかるが、挽き立て、ゆでたてののど越しの後、鼻へと蕎麦の香りが突き抜けてくる絶品です。

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揚げたてを一品一品奥様が出してくる天ぷらも、素材が良いので(特に今日は牡蠣がすばらしかった)、蕎麦と良く合います。

ふくろうの開店時間まで間があったので、近くの「極楽湯 幸手店」で天然温泉の贅沢。開店何周年かの特別価格で500円は銭湯並みで得をした気分です。

権現堂堤の桜は明日以降にアップします。今日はパノラマ写真だけ。快晴でしたが、桜は5~7分咲きというところか。まだ堅いつぼみが目立ちます。今年は全国的に遅れていますね。

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2017年4月 2日 (日)

福島で膵臓がんの死亡率が増加

福島で膵臓がんの死亡率が増加(福島民有新聞)

高齢化の影響などを取り除いて算出した12年の「年齢調整死亡率」(人口10万人当たり)は男性179.3人(08年比4.7人減)、女性85.7人(同2.9人減)でいずれも減少。ただ部位別では、男性が膵臓(すいぞう)13.5人(同2.2人増)、女性は大腸12.5人(同1.3人増)、膵臓9.5人(同1人増)、子宮5.2人(同1人増)などでわずかな増加がみられた。

セシウム-137は膵臓や心臓に集まりやすいのです。福島第一原発の事故が影響しているのかどうかは分かりませんが、気になるニュースですね。現在の東京も3.11以前よりははるかに汚染が残っているのですが、皆まったく気にしなくなりましたね。

近年膵臓がんが増加しているのは、食事の欧米化以外にも大気圏核実験と福島原発事故がある程度寄与しているのか? 分からないし、統計的にも証明などできないでしょう。

極わずかの違いに対して統計的な有意差を求めることは非常に難しい。しかし、極わずかな増加であっても多数の住民が対象ですから、決して無視はできないのです。

統計の限界というか、所詮、統計とは「極わずかな違いしかないときに相手を説得するためのツール」ですから、P値ばかりをあがめ奉るのは決して「科学的」とは言えません。

バンダジェフスキーの病理解剖データ

バンダジェフスキー氏は先に挙げた著作で次のように述べている。

とくに、心血管系疾患で死亡した患者の心筋には、消化器の疾患で死亡した患者より、確実により多くのセシウム137が蓄積していた。感染症で死亡した患者の肝臓、胃、小腸、膵臓には、心血管系、消 化器系の疾患(おもに胃潰瘍や十二指腸潰瘍)で死亡した患者に比べて、はるかに多くのセシウム137が蓄積していた。感染症の子どもは、先天性欠損のある子どもより多くのセシウム137を骨格筋に蓄積していた。

チェルノブイリ事故で汚染されたゴメリ州 (37~185kBq/平方メートル)の生後14日から14歳までの子どもを対象に心電図検査をおこなったところ、年齢層により55.9~98.1%の子どもに心電図異常が認められた。おもに不完全右脚ブロック洞結節伝導系の自律神経障害による異常であった。
ゴメリ医大に在籍する18~20歳の大学生では48.7%に明確な心電図異常が認められ、この学生たちのセシウム-137の平均濃度は26.00±2.00Bq/kgであった。
突然死した患者の部検標本を検査したところ、99%に心筋異常が存在し、心筋にはおよそ26Bq/kgのセシウム-137が取り込まれていることが分かった、としている。

体内に取り込 まれた放射性セシウムが平均40- 60Bq/kgの場合、心室の心筋細胞に微細だが明確な損傷が認められた。全細胞の10- 40%が非代償性の病変を起こし、規則的収縮ができなくなった。心筋の収縮機構が破壊され、組織溶解を伴わない萎縮性病変が観察された。筋小胞体網の細管が拡張し、ミトコンドリアの膨隆、巣状の筋小胞体の浮腫が認められたが、これらの病変は、細胞膜の浸透性の異常とイオン代謝の重大な変化を意味する。

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  1. セシウム137の体内放射能(1)
    を小さく見せたいという思惑が感じられる。セシウム137を経口摂取した場合の、ベクレルからシーベルトへ換算するための「実効線量係数」は1.3×10^-5とされており、...
  2. セシウム137の体内放射能(2)
    飲料水の分20Bqを加えると、新基準値のセシウム137を含んだ食品の一日のベクレル数が計算できる。計算過程は省略するが118Bq/日の摂取量となる。13~18歳のセ...
  3. セシウム137の体内放射能(3)
    、実効半減期=100日とする。最初の体内セシウム137はともに1000Bqで、1Bq/日、10Bq/日を摂取したときの1000日間の推移をグラフ化した。確かに小児は...
  4. セシウム137の体内放射能(4)
    11の図2-2を出発点としている。そしてセシウム137の実効半減期と1日の摂取量だけを使って計算をした。摂取量と排泄量とがある拮抗点(飽和値)になることは、これらを...
  5. 福島で激増する心筋梗塞
    感想である。掲載された図を見ると、確かにセシウム137の汚染濃度と急性心筋梗塞による死亡率には相関関係がある。直ちに「因果関係がある」とは言えないかもしれないが、福...

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【重要】膵臓がんのTS-1とパクリタキセルの腹腔内投与が先進医療に

腹膜播種のある膵臓がん患者に、嬉しいニュースです。

【追記】加藤隆佑医師がこの件でブログに紹介されています。

私は、この治療を、以前に、胃がんで行っていました。とても効果がでる方が、多くいらっしゃいました。膵がんでも、同じように、効果がでるであろうと思います。

膵臓がんへのTS-1併用パクリタキセルの腹腔内投与が先進医療Bとして承認されました。「H170331S0030.pdf」をダウンロード

【S-1内服投与並びにパクリタキセル静脈内及び腹腔内投与の併用療法】
平成29年3月31日厚生労働省告示第112号により、「膵臓がん(遠隔転移しておらず、かつ、腹膜転移を伴うものに限る)」に対する併用療法が、第3項先進医療技術 【先進医療B】に追加されました。4月1日適用です。

厚生労働大臣の定める先進医療及び患者申出療養並びに施設基準(平成二十年厚生労働省告示第百二十九号)の一部を次のように改正し、平成二十九年四月一日から適用する。

七十三 S―1内服投与並びにパクリタキセル静脈内及び腹腔内投与の併用療法  膵臓がん(遠隔転移しておらず、かつ、腹膜転移を伴うものに限る。

実施医療機関は厚生労働省の「先進医療を実施している医療機関の一覧」に記載されますが、現在は3月1日付の情報でまだ更新されていません。このページの中ほどより下(第3項先進医療技術【先進医療B】)に記載されるはずです。

現在では胃がんに対して29施設が対象となっていますが、これらがそのまま膵臓がんの対象医療機関となるのではないかと思われます。

第3項先進医療技術【先進医療B】とは・・・

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第5回『すい臓がんカフェ』参加者概要

第5回『すい臓がんカフェ』は早々に満席となりました。皆さん方の熱い期待を感じます。

参加者概要をアップします。(マスターと受付担当者を除く)

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