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2017年4月20日 (木)

膵臓がんの生存率の改善

Medical Noteに静岡県立静岡がんセンター 上坂克彦先生のインタビュー記事が載りました。

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  1. 膵臓がんの生存率を大きく変える「JASPAC 01試験」とは 膵臓がん手術の名医が解説
  2. 膵臓がんの生存率とは 大きく変容した膵臓がんの予後 生存率・再発率に関する最新エビデンスを解説

記事1は、膵臓がんの術後抗がん剤治療としてTS-1(S-1)を投与することによって、膵臓がん患者の予後が劇的に良くなった経緯を紹介しています。

10年前まで、膵臓がん手術後の5年生存率はわずか「約10%」だった

そうなんですね。私が手術をした10年前はそのように説明されました。ジェムザールを使えばそれが20%になるといわれたのです。当時のブログにはこう書いていた。

手術した場合の生存率は、あくまでも統計的に言えばだが、5年生存率20%、2年生存率50%。 あとの30%はどうなるのか聞き忘れた。5年以上あるいは2年未満?

私は幸運にも手術可能な20%に入っているわけだ。 手術自体は99%成功するから大丈夫ですよ、との説明に妻も納得。最後に先生から「がんばりましょう」と言われて診察室を出た。手術後の5年生存率はこれも20%ということにはお互いに触れず。まぁ、2年生存率50%に入ることを目標にがんばるさ。

TS-1とジェムザールの比較試験、JASPAC 01はそもそも非劣性試験(TS-1がジェムザールよりも優るとも劣らない)の予定だったが、実験を進めてみると予想外の結果が出た。中間解析でTS-1の方が生存率が2倍になっていることが分かった。

この結果を受けて「膵癌診療ガイドライン2013」を発表延期して、改定された。

記事2では、JASPAC 01後のJASPAC 04、JASPAC 05、JASPAC 07についての解説だ。

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JASPAC 04は、膵臓がんの術前治療として抗がん剤治療+放射線療法、抗がん剤単独のどちらの治療アプローチがより有用であるかを検討する研究で、結果は2年後に報告される。

JASPAC 05は手術が難しい症例(切除可能境界[ボーダーライン・レセクタブル])をいかに手術できるようにするかということに焦点を当てた研究です。切除可能境界と判断された日本人患者50例を対象に、手術の前にS-1(抗がん剤)と放射線治療を併用することによってその治療成績を明らかにしようとしている。

2012年にアメリカのMDアンダーソンがんセンターが発表した論文で「手術前に放射線療法や抗がん剤治療など何らかの治療をすることで、切除可能領域の患者さんの約60%は根治切除が可能になる」という結論を受けての研究。

JASPAC 07では、切除可能境界の患者さんに対して、S-1だけではなく、そのほかの抗がん剤での治療成績を明らかにしようとする研究。

膵臓がんの治療法は、日々進歩しています。特にJASPAC 05は手術不可の患者にとっては非常に重要で希望の持てる研究です。

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