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2017年5月

2017年5月30日 (火)

がん患者だって働きたい!

日経ビジネスの川井薫氏の記事、いいですね。身につまされます。

膵臓がんで余命1年を宣告されたが、抗がん剤が効いて3年生存している。しかし、嬉しいはずなのだが、貯金も使い果たして、働こうにも、こんながん患者を雇ってくれるところはない。いまは生活保護を申請している。

がんに勝ったのに生活破綻、そんなのあり?!

「がん患者は働かなきゃいい」と言い放った大西英男議員。発言は撤回せずに言い訳ばかりです。全がん連宛に「がん患者・元患者の皆様へのお詫び」という文章を送ってきたそうだが、内容はまったく反省なしの言い訳ばかり。「極めて限定された小規模零細飲食店での話しでした」というが、そうした店が飲食店の8割以上を占めていることをご存じないのだろうか。がん患者はもっと規模の大きな店で働けば良いという意味なのだろうか。

働き盛りの人ががんになったとき、治療費と生活の療法を心配しなくてはならない。家族の生活のために治療を断念する患者もいる。私の存じ上げている膵臓がん患者は、大手建設企業の社員だったが、がんになったことを告げるととたんに解雇されたんです。その会社は「健康長寿社会を実現するまちづくり」を提案している会社ですが、健康な市民しか要らないってことですかね。

膵臓がん患者の離職率は、他の癌腫に比べて2倍だという調査もあった。余命が短いことを覚悟して退職するのだろうが、なまじ治療の効果があって長期生存すると、それはそれで大変になる。せめて生活の心配をしないで、短い命を生ききりたいと思うのだろうが、この国はそうはさせてくれない。

政府の言う「働き方実行計画」も「がん患者が働くことのできる日本」も、まだまだ絵に描いた餅です。

2017年5月26日 (金)

今日の一冊(73)『ここまできた重粒子線がん治療』

ここまできた重粒子線がん治療 重粒子線治療だけではなく、一般の放射線治療と陽子線、重粒子線治療の違い、重粒子線治療の特徴が、これまで出版された書籍よりも、より詳しく書かれています。

患者としては混乱しやすい専門用語、

  • トモセラピー:強度変調放射線治療(IMRT)の装置名。直線加速器(リニアック)からの高エネルギーエックス線を使う
  • 定位放射線治療(SRT):コバルト60の放射線を物理的に線量を集中させる「高精度照射技術」を使った治療法。その専用装置が「ガンマナイフ」
  • サイバーナイフ:画像処理技術との融合で患者の呼吸に合わせて照射野を移動させる「動体追尾放射線治療」の装置名称
  • 呼吸同期照射、画像誘導放射線治療(IGRT)

など、開発の歴史と概略が解説されています。

重粒子線の特徴も詳細に書かれていますが、膵臓がん患者にとっては、膵癌の腫瘍内部は低酸素状態になっているために、通常の放射線では効果が限定的です。しかし、重粒子線は拡大ブラッグピークという現象もあって、膵癌の腫瘍細胞を効果的に死滅されることができるのです。

たくさんの患者さんたちのインタビューは、実際の治療を受けた患者ならではの感想、実態が分かるに違いありません。

『すい臓がんカフェ』でも講演された林さんのインタビューも載っています。「がんとの戦いは、とにかく情報収集。総括的に見て、情報を取って、優先順位を決める。それがすごく大事です。」との言葉は、余命1年を宣告されながらも、抗がん剤治療を拒否して重粒子線治療を選択した林さんならではの重い言葉です。

がんとの戦いは情報戦。情報が命を救い、人生を変えることもあるのです。

2017年5月24日 (水)

HBMの勧め

虎の門病院臨床腫瘍科 高野利実先生の著作『がんとともに自分らしく生きる』は以前に紹介しましたが、先生ご自身が著作とHBM(Human-Based Medicine)について書かれています。

市民のためのがん治療の会
Human-Based Medicine(HBM)とは『がんとともに、自分らしく生きる』

ここでは、HBM実践のための15箇条を紹介します。
    ① 医療は自分のものであると心得る
    ② 生老病死ときちんと向き合う
    ③ 自分の想い、価値観や大事にしていることを医療者や家族に伝える
    ④ 治療目標を明確にし、医療者や家族とも共有する
    ⑤ イメージに惑わされず、うまく情報の波に乗る
    ⑥ 最低限のエビデンスとEBMのルールを知る
    ⑦ リスクとベネフィットのバランスを考える
    ⑧ 自分にプラスとなる治療を受け、マイナスになる治療は受けない
    ⑨ 医学の進歩と限界を知る
    ⑩ 緩和ケアを積極的に活用する
    ⑪ 医療者や家族とよく語り合う
    ⑫ しんどいときは、まわりに頼る
    ⑬ がんとうまく長くつきあう
    ⑭ 希望を持って生きる
    ⑮ 自分なりの幸せをめざす

どれも大切なことですね。②はなかなか達観することは難しいにしても、いずれ訪れる「死」に対して、自分なりの価値観で整理しておくことです。私は良寛や老子など多くの先達に教えられました。

⑧も言うや易く行うは難し、でしょうか。副作用を我慢して最期の最期まで抗がん剤を打ち続ける。

がんであっても、自分なりの幸せを見つけ、充実した時間を過ごしたいものです。

2017年5月22日 (月)

Win10にアップグレードでパソコン復調

デスクトップPCがしょっちゅうフリーズしていたのだが、先週Windows10にアップグレードしたら、調子が良くなった。

昨年のWindows10への無償アップグレード期間中に、マイクロソフトのお節介に反発しながらも、一度10にアップグレードして再び7に戻してあった。こうすれば個別のPCのライセンス・プロダクトキーがマイクロソフトに送信されて、無償アップグレード期間後でも再アップグレードが無料でできる。(こんな面倒なことをやっている人は少ないだろうなぁ)

これを利用して、すんなりとWindows10に無償アップグレードができた。フリーズがほとんどなくなったが、イマイチ動作が不安定。どうやらKORGの USB DAC DS-DAC-100m のドライバーが原因らしいと思えたので(こいつが直近に追加した周辺機器なので)、ドライバーを再インストールしたら快適に動作している。

問題は、2008年に買ったキヤノンのスキャナーLide 200のドライバーがOS 8.1までにしか対応していないこと。ダメモトでと、OS8.1 64bitのスキャナドライバーとスキャナアプリMP Navigator EX Ver. 2.05 をインストールしたら、問題なく動いている。

やよいの青色申告はWindows10対応に買い換えたので、これで動作しないアプリはなくなった。

やれやれである。

Kindle本-出版しました

Hyosi

2017年第2版に改定しました。

やっと完成しました。
がん患者のためのインターネット活用術

最初にお断りを。
この本には治るための必殺技とか、「魔法の弾丸」のような代替療法、これでがんが必ず治る、というようなことは書いてありません。どうすれば悪徳な広告に騙されずに、信頼のおける情報に早くたどり着けるのか、集めた情報をどのように整理し活用するのかという、がんと闘うためのパソコンのスキルとノウハウを紹介した本です。私が10年間実行して、がんとの闘いに役立つと確信しているスキルを”惜しみなく”紹介しています。

Kindle端末を持っていなくても、パソコンやスマホで読むことができます。

続きを読む "Kindle本-出版しました" »

2017年5月19日 (金)

臨床試験の「治療開発マップ」

日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)では「治療開発マップ」をホームページに掲載しています。

このマップは、臨床試験を実施しようと計画している医師たちが、重複がないように利用するためのものですが、がん患者にとっても、今どのような臨床試験が行われているのか、考える上で参考になります。

16の専門領域別に、主ながんの種類ごとに作成されています。膵臓がんについては、対象を、

  1. 切除可能
  2. Borderline Resectable(切除限界)
  3. 局所進行
  4. 遠隔転移再発

に分類し、それぞれに「標準治療」「JCOG試験」「他組織の試験」「適用外薬」と分けられています。

20170519007

これを参考にして、がん情報サービスの「がんの臨床試験を探す」や、「臨床研究情報ポータルサイト」で検索して詳細を知ることができます。

自分が参加できる臨床試験かどうかは、まず主治医に聞いてみましょう。患者本人の進行度、体の状態、これまで受けてきた治療などを一番よく分かっているのはあなたの主治医だからです。

も参考にしてください。

2017年5月16日 (火)

緑茶のカテキンが膵臓がん幹細胞の機能を阻害する

九州大学の研究発表ですね。

膵臓がん幹細胞の生存・転移に重要なしくみを攻撃する化合物の発見
- 緑茶カテキンの研究から生まれた成果 -

 九州大学大学院農学研究院の立花宏文主幹教授らの研究グループは、東京工業大学田中浩士准教授の研究グループと共同で、膵臓がん幹細胞の機能を阻害する化合物を発見しました。
 膵臓がんは、現在、最も治療の困難ながんの一つと言われており、その5年生存率はわずか5%程度と非常に低いのが現状です。近年、その原因としてがん幹細胞と呼ばれる細胞集団の機能が注目されていますが、がん幹細胞機能を阻害する有効な手法はいまだ確立されておりません。

 本研究グループは先行研究において、cGMPという分子が膵臓がんのがん幹細胞機能に重要な役割を担っていることを見出しました。
 そこで、がん細胞にcGMP産生を誘導する緑茶の主要成分EGCGと、cGMPを分解する酵素として知られるPDE3阻害剤を膵臓がん細胞に作用させたところ、がん幹細胞機能の指標であるスフェロイド形成能が抑制されました。
 また、膵臓がん移植マウスモデルにおいて腫瘍成長ならびに肝臓への転移が劇的に抑制されることを見出しました。
 さらに、EGCG誘導体の中からスフェロイド形成能阻害活性に基づくスクリーニングを行い、膵臓がん幹細胞機能を強力に阻害する化合物を発見しました。
 本研究により、緑茶カテキンEGCGの作用増強が膵臓がん幹細胞機能の阻害に有効である可能性が示されました。さらに、本研究で発見した化合物は、膵臓がんに対する新たな治療薬となることが期待されます。

本研究の詳細はこちら

ただ、EGCGだけでは膵癌幹細胞に対する効果は弱く、PDE3阻害剤との併用によって大きな効果が得られるとのことです。過大な期待は禁物ですが、それでもカテキンを摂れば幾ばくかの効果があるかもしれません。

私は告知された初期から緑茶(深蒸し茶)をお茶ミルで挽いて、まるごと摂っています。それを10年間、毎日続けてきました。今日も1Lほどは飲んでいますね。

このブログで何度も紹介してきたのですが、その記事はブログの左上にあるサイト内検索に「カテキン」「EGCG」などと入れれば出てきます。
いくつかを挙げると、

  1. 緑茶の抗がん作用
    には、ウーロン茶や紅茶も含まれています。カテキンの一種EGCG(エピガロカテキンガラート)が多く含まれている緑茶だけを対象としたなら、もっと有効性が出たのでは...
  2. がんと栄養、カテキンについて
    のは更に少ない、ほとんどないのです。緑茶カテキンを例に、単一成分の摂りすぎには警鐘を鳴らしています。緑茶カテキン・EGCG などでも動物実験レベルでがんを促進...
  3. 緑茶はがんに効くか?(2)
    4年半生きたのでした。緑茶に多く含まれるカテキン(ポリフェノールを多く含んでいる)、その中でもEGCG(没食子酸エピガロカテキン)には、各細胞の表面にある、が...
  4. 緑茶はがんに効くか?
    おいて、緑茶抽出物1.5g/日(エピガロカテキンガラート 157.5mg、(-)-エピカテキン 36.9mg、(-)-エピガロカテキン 103.8mg、(-)...

「マウス実験だからね」とか、「まだエビデンスにはならないね」という批判は承知ですが、そんなことは健常な医者や研究者に言わせておけば良い。100人のうち51人に効果が実証されなければエビデンスにはならないとしても、10人、いや1人にでも効果があれば、患者としては十分希望が持てるのです。

ニンジンジュースをマウスに飲ませた実験などないでしょ。お茶はまだそれよりはましです。

がん患者はエビデンスが揃うまで待ってはいられません。重篤な副作用がなく、小遣い程度で購入でき、ある程度の科学的データがあれば、試してみれば良いのです。100人中の10人に入れば儲けものと考えて、あわよくば自分にも効果がありますようにと願って飲めば良いのです。

私の膵臓がんにカテキンが効果があったのかどうかは、一人だけの例では分かりません。しかし長期生存例の幾人かの方がお茶、カテキンを摂り続けているようです。

私のカテキン摂取ツールはこんなものです。↓

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  • 源宗園 楽天市場店の深蒸し茶が、苦みの中にも甘みがあり、コストパフォーマンスも優れています。錦富士が私の定番ですが、茜富士は更に美味しいです。他にも良いお茶はあるでしょうが、いろいろと試してこちらに落ち着いています。

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2017年5月15日 (月)

医者ががんになっても先輩患者の助言は役立つ

西村元一さんの5月12日付コラムがヨミドクターにありますが、こんなことを話しています。

患者同士が交流する意義

 今回、自分自身が患者の立場となり、今まで医師として患者に説明してきたことや、自分が患者として説明してもらったことだけでは不十分だとよく分かりました。「胃切除を受けた人は、生活の上でどのような工夫をしているのか」「実際に治療を受けたらどうだったか」などを知りたくなり、実際に自分より闘病生活が長い「先輩患者」のいろいろな話を聞いてみると、それが結構役立ちました。
 ある程度の知識がある自分が、そのような状況であったということは、一般の患者さんならば、もっと情報が必要であることは間違いありません。おそらくこれも、患者会やピアサポーターの意義の一つなのだと思います。

 就労や金銭的なこと、家族の負担など、がんの種類に関係のない問題も数多くあります。つまり患者は、たくさんの情報を必要としているのです。昔から見るとかなり良くなったとはいえ、まだまだ病院で情報を得ようと思っても、縦割りの壁が厚く、下手をするとたらい回しに遭うこともあります。全てが正しく、かつ必要なものとは限りませんが、経験者からのアドバイスは、少なくとも必要な情報を得る足がかりになる可能性が結構あるものと思います。

そうなんですよ。がん拠点病院の「がん相談支援センター」でも、がんになったことのない方が相談に乗ってくれても、なかなか納得できる答えも得にくいでしょう。医者も看護師も忙しいから、なかなか具体的な生活上の相談などできないし、がんになったこともないのですから、適切な答えなど望むべくもないです。

『すい臓がんカフェ』も、患者同志の情報交換の場であることを目指していますから、多くの膵臓がん患者がリピーターとして参加されるのだと思います。

次回は6月25日(日)に開店します。ぜひたくさんの方に参加していただきたいと思います。
そうそう、私が経験談などを少しお話しする予定です。6月はちょうど告知・術後10年の節目なので計画したわけです。

デスクトップPCがフリーズ

2012年3月に購入したデスクトップPCが、時々フリーズするようになって、Kindle本の出版作業に支障が出ている。ブルー画面も数回表示された。
マウスもキーボードも反応しなくなるので強制的にシャットダウンして、騙し騙し使っている。静電気の除去もしたが効果なし。

マザーボードのコンデンサが膨らんでいる感じがする。マザーボードを載せ替えることも考えたが、他の部品も劣化しているだろうし、USB2.0では時代遅れだ。

2007年:ドスパラで購入
2012年:マウスコンピュータで購入

だから、5年ごとに交換している。そろそろ買い換えの時期だろう。

OSはWindows 10 64bit Home Edition、CPUはCore i5 7500、SSD付きでハードディスクは1~2TB、メモリは8GB、グラフィックボードはNVIDIA GeForce GTX1050 の条件で一番安いところを探したら、今回はドスパラがよさそう。マウスコンピュータは i5 7500にまだ対応していない。

Magnate MS 89,980円  少し構成を変えて、96,098円になった。ディスプレイはなし。

2017年5月13日 (土)

膵がんの転移・浸潤に膵星細胞のオートファジーが関与

不明だった膵星細胞の活性化メカニズム

九州大学は5月9日、膵がん細胞の転移、浸潤に影響を与えている膵星細胞の活性化にオートファジーが関与している事を発見し、膵星細胞のオートファジーを抑制することが、新たな膵がん治療法となる可能性を見出したと発表した。

膵星細胞の活性化メカニズムとしてオートファジーに着目。膵星細胞に対してオートファジー関連遺伝子であるAtg7やAtg5遺伝子の発現を抑制したところ、膵星細胞の活性化が抑制され、さらに、膵星細胞から分泌されるInerleukin-6(IL-6)やコラーゲンの産生が抑制されたという。膵がん細胞株の浸潤能は、膵星細胞と共に培養することで亢進するが、今回、Atg7を抑制した膵星細胞と共培養を行うと、Atg7を抑制していない膵星細胞との共培養した場合に比べて膵がん細胞の浸潤が抑制されたという。

膵星細胞のオートファジーを抑制することにより、膵がんの浸潤、転移が抑制される可能性を示唆しており、今後、オートファジー抑制剤が新たな膵がん治療薬開発の鍵となる可能性が考えられる。

まだ試験管とマウスでの実験ですから、実用化までには遠いが、早期に結果が出ると良いね。

2017年5月12日 (金)

奇跡のシェフ-がんと14年間共存

がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事 昨年このブログ「気になる本『奇跡のシェフ』」でも紹介した神尾哲男さんが亡くなったそうです。

2002年に前立腺がんの末期で余命ゼロを宣告されながらも、独自の食餌療法でがんと14年間も共存をして活躍されていました。考案した食事のレシピも出版されていました。

私は14年間、食事の力で末期がんを抑えています。
本業はフランス料理のシェフです。医者から「生きているのが信じられない」と驚かれながら、死なずにずっと生き続けているので、"奇跡のシェフ"とも呼ばれています。
頼ったのは、生きるエネルギーの源、「食」の持つパワー。
人の体は、その人が食べたものでできています。そして、身体の大部分の細胞は、それぞれ一定の期間ごとに新陳代謝を繰り返しています。
ならば食事の徹底的な改善が、自分の体のがん細胞の勢いをそぐ一方で、健全な他の細胞たちを元気づけ、命の日延べにつながる可能性もあるのではないか……。
食事で命のリセットに挑戦してみよう。そう思ったのです。

奇跡のシェフべ物は、本来人間にとって「異物」です。もちろん食べなければ生きていけない。その異物を消化して分解する過程で「情報」が消されます。元から持っていたエネルギーや物質としての役割が細かく分解されて、再利用されます。しかし、そこに不純物や毒物があれば、エネルギー代謝にも影響しますね。

シュレベールの『がんに効く生活』でも食餌のことが大半を占めています。シュレベールも彼の考え出した「統合医療」で、治るはずのない脳腫瘍と共存して25年間生きたのでした。

食餌でがんは治らないが、がんを育てないことは可能です。シュレベールも神尾さんも、身をもってそれを証明してくれたのでしょう。がん患者はがんでは死なない。多くの患者は栄養失調で亡くなるのです。

特定のひとつの食品で「これを取ればがんが消える」なんてことはありません。

自然のものを摂り、要らないものをデトックスする。美味しくバランスよく食べる。これが一番です。

2017年5月 8日 (月)

セカンドオピニオン・アドバイザー

がんと診断された患者が、自らの病状や治療方針について他の医師の意見を求める「セカンドオピニオン」へのニーズが高まっています。しかしながら、主治医を疑っていると思われたくないなど主治医への気遣い、いざ「セカンドオピニオン」を受けようとしても、探す方法が判らないなどの理由から、「セカンドオピニオン」を受けないまま不安を抱え治療に進む患者も多いのが現状です。
そんながんと診断された患者が、簡単に最適な「セカンドオピニオン」を探すことの出来る新サービス『セカンドオピニオンアドバイザー』が、5月10日(水)よりスタートすることになりました。

って記事が。こちらにリンク

しかし、アドバイザー料金が5万円とはちょっと。セカンドオピニオン料金3万円を足したら8万円ですからね。金額はともかくとして、築地のがんセンターの患者ががん研有明を紹介されても、同じ標準治療しかないのだから、同じ診断しか出ないでしょう。

どういう基準でどうのような医療機関を紹介してくれるのかが肝心ですが、それへの言及がない。

確かに主治医にセカンドオピニオンを受けたいと申し出にくい患者には、あるていど敷居が低くなるのかもしれない。

2017年5月 7日 (日)

GWはKindle本の出版準備で

GWも今日で終わり。国営ひたち海浜公園に行ったきりで、あとは家でごろごろ、でもなく、Kindle本の出版を目指して執筆に費やしていました。

来月で膵臓がんの手術後10年になるので、何か記念になることをしようと思い立ち、最初は闘病記を出版しようかと。でも、闘病記は売れない。闘病記の売れる条件というのは、『悲劇の花嫁』とか、主人公が亡くなって、こんなにがんばったけど最期は悲劇のヒロインで終わる。主人公は女性がよい。これでないと売れません。古稀に手が届くまで生き残った爺さんではダメなんです。

それで、ありそうで、なかった本

Hyosi_3

がん患者が、インターネットを活用してがんと闘うためのノウハウとスキルを詰め込んでいます。私がこの10年間、がんに関する情報を集めてきたスキルです。ほとんどはこのブログで紹介済みの内容ですが、インターネットの世界はすぐに情報が古くなることもあり、あちらこちらに分散している記事を見直して、書き加えたものです。

タイトルは『がん患者のためのインターネット活用術

「どうしてこんなに情報が早いのか?」とか、「こんな本をよく探してくるよなぁ」、「一日中ネットサーフィンでもやってるの?」と言われることがありますが、そんなことはありません。現役で仕事をしながらの闘病でしたから、ネットを徘徊する時間も多くは取れません。しかし、この本で紹介したスキルとツールを活用すれば、短時間で目当ての情報にたどり着けます。必要な情報は向こうからやってくるのです。情報の保存と活用もツールに任せています。しかも全て無料のサービスしか使っていません。

原稿も9割方できあがったが、なにしろKindle本の出版は敷居が高い。原稿書きと校正、表紙のデザインに図の挿入と配置、Amazonへのアップロードと価格の決定・・・。紙の本なら、原稿を渡せばあとは出版社がやってくれる作業を、全て自分でやらねばなりません。

なんとか5月中には完成して出版にこぎ着けたいと思います。ミリオンセラーは望んでいません。(あり得ないけど)

がんとの闘いは情報戦。情報戦にはそれなりの優れた武器が要るのです。

2017年5月 5日 (金)

今日の一冊(72)『ダメな統計学:悲惨なほど完全なる手引書』

ダメな統計学: 悲惨なほど完全なる手引書 統計学と聞いて、スルーしようと思った方、少し待ってください。この本には一切数式は出てきません。統計学がいかに誤って用いられているか、医者がどれほど統計学を知らないか、そのために間違った治療法を選んでいるかなど、がん患者にも大いに関係のあることが書かれています。

科学者の統計に対する理解がどれほど不足しているかを示す例として、本書『ダメな統計学:悲惨なほど完全なる手引書』では、医学研修生に対する調査があげられている。この調査では、研修生は医学分野でよく使われている統計手法に対してすら50%以下の正答率でしか回答することができなかったという。また、医学校教授陣でも正答率は75%未満だった。しかし何より統計教育の不備を端的に示しているのは、上記の統計に関する調査を作成した人も統計をきちんと理解できておらず、p値の意味を問う選択式問題に誤った選択肢しか回答として用意できていなかったことだ。

一般のニュースでも見聞きするようになったp値や「統計的に有意である」という言葉が、本当は何を意味するのか、というところから始めてくれる本書は、絶好の統計入門書である。統計学はいまやあらゆる科学や医学の土台となっている。がん医療はエビデンス主義であり、統計学抜きには語れないはずである。

ところで、本書に取りあげられている以下の質問に正しく答えられるでしょうか?

フィクシトルとソルヴィクスという二つの薬を試験しているとしよう。対象者はそれぞれの薬を服用した後、体力テストをした。単純な有意差検定で、テストの平均点を比較し、P=0.01を得た。当然二つのグループの平均には統計的有意差があることを示唆している。(慣例的にP<0.05を統計的に有意差があると考える)

以上の前提のもとで、下記の項目の正誤を判定してください。

  1. 帰無仮説(「平均に差がない」)が誤りであることを完全に示した。
  2. 帰無仮説が真である確率が1%ある。
  3. 対立仮説(「平均に差がある」)が正しいことを完全に示した。
  4. 対立仮説が正しい確率を導き出すことは可能である。
  5. 帰無仮説の棄却を決めた場合、その判断が間違っている確率が分かる。
  6. もし何度も実験を繰り返した場合、繰り返された実験の99%で優位な結果が得られるという意味で、信頼のおける実験結果が得られた。

6なんか、よく聞かされる解釈ですね。

「体力テスト」を「生存期間」や「生存率」に置き換えてもらえば、より身近に感じられるでしょう。

p値は非常にわかりづらい概念ですね。多くの医者も取り違えているから、議論がかみ合わない。p値を元にした統計的に有意差があるというエビデンスも、間違って解釈していると悲惨です。

上の項目は・・・全て× !間違っています。

腹膜播種を伴う膵癌の臨床試験

臨床研究情報ポータルサイトでの「膵癌 腹膜播種」の検索結果です。
このサイトで先進医療A,Bが検索できるようになり、腹腔内投与の治験が2件ヒットしています。

わざわざ厚生労働省のサイトを見に行かなくても良くなります。

結果はこちらです。

20170505003

2017年5月 1日 (月)

ひたち海浜公園のネモフィラ

昨日は5時出発で、ひたち海浜公園のネモフィラを見に行ってきた。

2014年4月13日に一度来ている。→「ひたち海浜公園の水仙とネモフィラ

時間的にゆっくりと撮れた3年前の方が良いショットが多い。水仙も生き生きしていたし。

今回は娘と次郎(ヨークシャー、雄)と妻が同行。この期間は開園が7時30分だというので、5時に出発すれば余裕で入場できるだろうと予測。しかし、これはまったく外れてしまった。7時には、3年前には開通していなかった常陸那珂有料道路のひたち海浜公園ICのずっと手前から既に渋滞。ICはやり過ごして真っ直ぐに一般道に降りて、公園をぐるっと回って反対側から駐車場に入ろうとしたが、こちらもすごい渋滞。周辺の道路も大渋滞で、駐車場に入るまでに90分ノロノロ運転だった。

でも9時には入場できたのだから良しとしよう。

聞くと、さすがは国営公園、7時半の開園だが駐車場も7時半にならなければ開けないとのこと。これじゃ渋滞にもなる。融通がきかないね。

こちらは3年前のみはらしの丘。11:04で昼前の撮影だが、人影は少なく数えられるほどだ。このころはまだネモフィラの人気は限られていた。

DP1M2023

下は今回のみはらしの丘。10:14の撮影。人物を入れないで撮ることが難しいほどの混雑ぶりだ。新聞やテレビで大きく取りあげられたのでフィーバーしているのだろうが、観光バスで来た方たちは、渋滞を待ちきれずにバスを降りて、入場門までの数キロを歩いていた。

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DP1M4923 XT2F3757 XT2F3770 DP3M6082 XT2F3833 XT2F3773 DP2M6032

昼食は、ここに来たらいつも通りに那珂湊の市場ですし、のつもりだったが、こちらも駐車場まで数キロの渋滞。しかし地元の住人なら知っている裏道を通って、駐車場の別の入口へ迂回。駐車場にはすぐに入れたが(渋滞に並んでいる方、ごめんなさい)、レストランや寿司屋はどこも2時間待ちの行列です。

しかたなく、市場の近くにある「浜よし」さんへ。亭主1人で握っているので、1時間ほど待ったが、しかし当日の朝魚市場に水揚げされたネタで握った「地魚寿司」はとろけるように旨かったです。

20170501001

店を出るころにはこの店も10人ほど待っている客がいた。きっと夕食になるかシャリがなくなるのではなかろうかと、余計な心配。

16時には自宅に帰ってきましたが、やはりゴールデンウィークには車で外出するものじゃないなぁ。

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