玄米菜食・食事療法

2017年4月24日 (月)

金魚さんの赤紫蘇ジュース(2)飲んでみた!

ブログ「Walk Strong  ~自分のために 大切な人のために歩き続けよう~」を書かれて、大腸がんの元ナース 金魚さんがプロジュースした「Lieber Perilla(リーバーペリーラ)赤しそ飲料」が届きました。

さっそく試飲。まずはストレートで。

酸味がもっときついのかなと思ったが、それほどでもなく、ほのかで上品な甘みが喉をするするっと通過していきます。充分に冷やして飲んだのですが、口当たりの良い飲み心地でした。

スマホの写真でグラスも安物ですみません。

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次に焼酎の赤紫蘇割り。焼酎と1対1で割ったのですが、これも良いです。いくらでも飲めて飲み過ぎそうです。ただ、1対1はすこし赤しそ飲料が多すぎたようです。焼酎の香りが殺されてしまいます。焼酎2に赤しそ飲料1位でも良さそうでした。

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ちなみに、森伊蔵は瓶だけです。中身は一升瓶から移した六代目百合ですが、これで割るのならもっと安い焼酎で充分ですね。むしろ焼酎の芋の香りがあまりしない黒霧島あたりで良いと思います。

アレルギーに対する効果?もちろん、一杯飲んだだけでは分かりません。が、ほろ酔い気分で上品な酔い加減でした。金魚さん、良い商品をありがとうございます。

私からもお薦めです。今はAmazonに在庫があり(多分すぐになくなります。金魚さん、どんどん在庫を入れてくださいね)、2本買えば送料無料です。

2017年4月16日 (日)

金魚さんの赤紫蘇ジュース:味覚障害にも

このブログにもときどきコメントをいただいている金魚さんがプロジュースした商品が販売されています。ご自身のがん体験を生かされ、弘前大学と製品化された赤紫蘇ジュースとミルクにローション。

詳しくは金魚さんの『免疫アップのお礼”Wキャンサーになって&金魚さんの赤紫蘇ジュース☆”』に紹介されていますが、赤紫蘇ジュースはAmazonでも取り扱っています。
                  <画像をクリックすればAmazonのサイトへ>

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商品のメイン成分は、プロテオグリカンキラキラ

そう今大手会社が、こぞって色々なものに配合中

軟骨の再生や骨代謝を改善するので、ロコモケアのサプリや、エイジングケア用の化粧品から、飲むリフトアップ美容飲料など、もともと、コラーゲンやヒアルロン酸とともに皮膚や軟骨に存在する糖たんぱく質

皮膚の保湿やはりの改善、関節痛の改善に効果があるとして研究されるようになり大ブレーク中DASH!

実は、体内で作られる炎症物質の産生抑制作用もわかって来て、潰瘍性大腸炎や糖尿病、アレルギー、関節炎治療薬への展開もありそう目

塗ってお肌のエイジングケアだけでなく

飲めば、善玉菌優位の環境に腸内を変えることで、腸管の免疫細胞の働きを正常化

というところにも惹かれましたアップ

抗炎症効果により、がん予防もささやかれているようで。

http://www.kenbi-navi.jp/column/interview/post_27.shtml

プロテオグリカンの再生能力に通じる赤しその「よみがえり」パワー。何よりも、治療による味覚障害中も飲めた甘酸っぱい味。その上で、プロテオグリカンの抗炎症作用や、皮膚や骨・関節といった組織の正常な代謝を促進する作用が加わったら嬉しいという想いでした。

という金魚さん。

Amazonのサイトではただ今在庫切れ! ブレークしそうな予感が・・・。

2016年12月 4日 (日)

今日の一冊(61)『ケトン食ががんを消す』

ケトン食ががんを消す (光文社新書) 最近何かと話題になっているケトン食によるがん療法を紹介した本です。「悪者扱い」されてきたケトン体の項には、

極端な糖質制限をベースとする私の免疫栄養ケトン食は、糖尿病の合併症を持つがん患者さんには、原則適用されません。
肝臓にがんの原発巣を抱える患者さんも、免疫栄養ケトン食は適用されません。

と書かれています。これじゃ血糖値が異常な膵臓がん患者には適用できないですね。

帯には「世界初の臨床試験で実証」と書かれています。

  1. 2011年7月から、アイオワ大学と米国国立衛生研究所(NIH)などによって、肺がんとすい臓のステージ4に対するケトン食の効果や安全性(通常の化学、放射線治療と併用)を検証する臨床研究が進められています。17年7月に第1回の報告が予定されています。私も楽しみにしています。
  2. ClinicalTrials.govで「Ketogenic & Cancer」で検索しても、19件のヒットがありました。世界ではがんとケトン食の関係で多くの臨床試験が行なわれているのです。
  3. 日本でも昨年10月、京都市で開かれた「第53回日本癌治療学会学術集会」で、大阪大学大学院医学系研究科漢方医学寄附講座、萩原圭祐准教授らによって「肺がん患者におけるケトン食の有用性と安全性についての検討」が発表されています。5症例のうち2例(▽ケトン食継続中▽ケトン食3カ月経験の後に糖質控えめの食事を継続中)では、がんが寛解しています。

1.と3.はこの本でも触れられ紹介されています。

この本で紹介されている臨床試験も3.と同様に「症例研究」であり、ランダム化比較試験ではないということは留意しておくべきです。しかも抗がん剤とケトン食との併用です。本来は、抗がん剤だけのグループと抗がん剤+ケトン食のグループで比較しないかぎり、ケトン食ががんに効くとは言えません。

大津秀一医師もそのように批判しています。「がん細胞を兵糧攻め!「究極糖質制限」の威力 という記事を読み解く メディアが流す情報の吟味が大切

もっともな指摘ですが、しかし、1回の勤務医ではそんな大規模な試験は無理でしょう。しかも食事療法ですから製薬企業から研究費が出るはずもありません。

それに著者はこのように述べています。

ケトン食は単独でがんに効くのではなく、抗がん剤治療などとの併用で飛躍的な効果を発揮する可能性があるのです。

ま、食事だけでがんが治ることは難しいでしょう。しかし、がん患者としては併用であれ単独であれ、がんが消えてくれればよいのです。ケトン食単独の抗がん効果を敢えて証明してくれる必要はありません。

ステージⅣbでケトン食を3ヶ月継続した患者9例の1年後の評価は、3例がCR(完全寛解)、3例がPR(部分奏功)、1例がSD(進行抑制)、2例がPD(増悪) による死亡と、奏効率が67%、病勢コントロール率が78%という結果になりました。(腫瘍が縮小して手術に持ち込めたからですが)。2016年2月現在で、7人のうち手術まで持っていけたのが5人。そのすべてが完全寛解(CR)に至りました。

標準治療でステージⅣbの患者の3分の1が、手術ができるほどに腫瘍が縮小し、寛解するなんて、あり得ませんよね。大津医師の指摘はちょっと的が外れている気がします。

以下にいくつか気になる点を挙げておきます。

  • 「免疫栄養ケトン食」は短期決戦。3ヶ月以上続けてはいけない
  • 小児の癲癇治療に特化した食事療法でケトン食による重篤な副作用が報告され、代表的なものは、体力の減退、嘔吐、下痢、便秘ですが、低血糖による意識の低下や昏睡なども見られます。長期の実施になると、稀に成長不良や微量元素の不足によって不整脈を誘発することもあります。最近ではケトン食を1年以上継続した癲癇の子供が死亡したケースが報告されています。長期間にわたる極端な糖質制限が、危険を伴う理由がここにあるのです。
  • と、著者は副作用での死亡例を重視、しかし江部康二医師は副作用は軽微との認識で異なっている。
  • EPAには、がん細胞が増殖するために、自ら血管を増やす「血管新生」を抑える働きがあり、転移を起こしにくくしたり、がん細胞のアポトーシス(自然死)を誘導したりする効果があることも確認されました。  ようするに、EPAには、がん細胞の炎症反応(CRP値)を抑制し、悪液質を改善させる力があるだけでなく、がんの進行をブロックする働きもある。
  • 体内の深部にあるすい臓のがんは、固い繊維芽細胞で覆われており、これによってがん細胞への抗がん剤や免疫細胞の侵入がブロックされたりするのです。すい臓がんの治療が難しいとされる理由です。
    しかし、この繊維芽細胞の質を変えることで、すい臓がんと言えども、抗がん剤や免疫細胞の侵入をスムーズにすることが可能になります。たとえば、ハイパーサーミア(局所温熱療法。後述)には、すい臓がん細胞周辺の繊維芽細胞同士の結合を緩めて隙間を生じさせる働きがあります。
  • ゲルソン療法に限って言えば、抗がん剤がまだ開発されていない戦前に産声を上げたものです。
  • ニンジンニュースは糖質が多く含まれている。ケトン食とは真逆です。
  • 現在のゲルソン療法でも、抗がん剤治療後のすい臓がんの患者さんには、ゲルソン療法そのものを中止しています。(私も何度も記事で注意している)
  • がんができたら肉を食いなさい。
  • ビタミンDは一日5000IU以上が必要。
  • 私の患者の中には、TS-1との併用ですい臓がんの進行がほぼストップしている患者が数人います。
  • 牛蒡子のサプリメントとリポトール(スタチン製剤)を勧めた余命1ヶ月と宣告されたすい臓がん患者では、腹水が消え、2年経った現在でも元気です。

ケリー・ターナーは『がんが自然に治る生き方』で、自然寛解した患者が実行している9つのことの最初に、

  • 食事を根本的に変える

を挙げているのですね。

ケトン食=スーパー糖質制限食ですが、私自身はずっと糖質制限を続けてきました。その経験からも、私がもし再発・転移してしまった場合には、低用量抗がん剤治療とケトン食を試すことになろうと思います。(どちらもエビデンスはないが、さりとて再発した膵癌に対しては一切のエビデンスはありませんので)

まだ症例研究の段階ですので、過大な期待は禁物ですが、希望の持てる治療法だと受け止めています。しかし、患者が個人で行うには敷居が高いですね。(セミナーがある)

さまざまな代替療法を、根拠を示して紹介しているのも特徴です。中には首をかしげるものもあるが・・・。著者の「免疫栄養ケトン食セミナー」を開催しているバイオロジックヘルス(株)のサイトもいかがわしいね。

水素水はまぁ、がんに効く可能性はあるから良いとして、磁気治療器や波動測定器まで扱っている。電磁波対策も。これほど怪しげな商品と同列にセミナーを並べて平気な著者の感覚を疑いますね。

この本、興味深いこともたくさん書かれているが、怪しげなこともたくさん書かれている。足湯の効用などは安保徹氏とそっくりです。

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2016年10月29日 (土)

ニンジンジュースと免疫

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リンパ球バンクの藤井さんが興味深い記事をアップしています。

小林真央さんも飲まれるというニンジンジュース

リンパ球バンク(株)のANK自己リンパ球免疫療法がよいのかどうか、よくは知りませんが、社長の藤井さんのブログは興味深く読ませてもらっています。

免疫細胞には動物性タンパク質が必要なのです。肉を食べないとがんと闘うはずの免疫細胞がつくれません。

たまにニンジンジュースだけでがんが治った、元気に生きている人がいますが、消化器内に特殊な「原生動物」がいて、それが野菜ジュースから動物性タンパク質をつくるのだそうです。

つまり、こういう特殊な腸内生物をもっている方の
場合は、野菜ジュースだけを採っていても
腸内で、牛肉の元に近いものがたくさんつくられるのです。
結局、たくさん、肉を食べているのと同じだから
元気に生きられるのです。

ニンジンジュースだけでがんが治った!は確かにいるのでしょうが、その真似をしても自分の体内に特殊な腸内生物がいなければ、免疫力が弱ってがんの方が元気になるだけです。

ゲルソン療法にしても同じです。肉ばかりを食っている欧米人への「肉を減らせ」との提言が、食生活の違う日本人に余計なことを伝えてしまったと謝罪しているそうですから、ゲルソン療法(その亜種の済陽式なども)はよく考えた方がよい。

もっともゲルソン療法はアメリカでは違法なので、国境に近いメキシコに病院を開設しているそうです。

何を食べればよいかは、身体がよく知っているはずです。しかし、最近はそうした”動物としての感覚”を失ってしまった人間が多すぎます。

がんを生きよう―あなたのT細胞が治療の主役です 久留米大学がんワクチンセンター長の伊東恭悟先生も『がんを生きよう―あなたのT細胞が治療の主役です』で、次のように述べています。

がんと食べ物

  • 食事でがんが治ることはありません」しかし、適切な食事によってがん周囲の炎症が改善されるので、T細胞機能が復活してがんの増殖が抑えられる可能性が高くなる
  • がんを抑える食品
    緑茶・キャベツ・生姜・ブロッコリー・ニンニク・大豆・ラズベリー・ブルーベリー・ブラックチョコレート・ターメリック
  • がんを育てる食品
    精製糖・精白小麦粉・精白米など糖質の多い食品
  • 野菜ジュースの大量摂取は体が冷えて血流が悪くなって体調不良の原因になり、T細胞の機能を阻害する。(これなど、だれか小林麻央さんに伝えてあげれば)
  • 厳格すぎる食事療法は、かえってがんの再発の原因となることがある
  • がんは炎症反応を利用して増殖するのだから、慢性炎症を引き起こさない食事が、がんの進行を遅らせる
    • 糖分の過剰摂取を控え、精製食品とトランス脂肪酸を控え、運動と禁煙をする
    • 精製食品を少なくし、運動をしてストレスを少なくすると核内因子カッパBという炎症遺伝子のスイッチを切ることができる
    • 炎症を減らすハーブなど:緑茶・生姜・ターメリック・乳酸菌食品

2016年8月18日 (木)

常陸秋蕎麦の名店

「すい臓がんカフェ」今回も盛況ですね。遠くからも来られる方がいて、しっかり運営して、来て良かったと思っていただけるようにしなければ。

昨日から利根川河口付近に出張です。秋にある京都での学会発表に備えて実験データ取りです。土曜日に帰る予定。昨日はトラブル続きだったが、今日は順調にいった。

この地に来ると、いつも寄る蕎麦の美味しい店「京七」で、今日も天ざる。この付近のそば屋を何軒も廻ったけど、ここの蕎麦がいちばん。小エビのかき揚げはぷりぷりしていて新鮮です。

食べログの評価は3.02だけど、こんなのアテにならないね。

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ここの蕎麦は、常陸秋そばと北海度のキタワセソバのミックスでつなぎが五分、つまり九割五分蕎麦となる。

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常陸秋そばは、幸手市の「ふくろう」でも使っていた。そばの美味しい店はこれを使っている場合が多い(という私の感じ)

亭主が写真の石臼で毎日挽いて手打ちにしている。香りが良い、蕎麦はわずかに緑がかっている。昼時には売り切れになることも多い。

常陸秋そばは、昭和53年に茨城県久慈郡金砂郷村の在来種から改良した品種で、茨城県の奨励品種に指定されている。そば特有の香りと風味、甘みがある。全国のそば職人から「玄そばの最高峰」との声もあるとか。

そばは本当にピンキリです。高くてもまずい店はまずい。藪蕎麦が美味しいとは限らないね。

2016年7月16日 (土)

今日の一冊(51)『「がん」では死なない「がん患者」』

久しぶりの「今日の一冊」で、先日デジタル断食の際に読んだ本です。がん患者はがんではなくて餓死するのだと、長尾医師や梅澤医師もよくブログに書いていますね。ただ、がん患者の栄養についてきちんと書かれた本は多くはありません。なかには「四足動物の肉はダメ」だのと、なんら根拠のない説を披露する方もいます。

「がん」では死なない「がん患者」 栄養障害が寿命を縮める (光文社新書)「がん」では死なない「がん患者」 栄養障害が寿命を縮める (光文社新書)

<内容紹介>
がん患者の多くが感染症で亡くなっている。歩いて入院した人が、退院時にはなぜか歩けなくなっている。
入院患者の3割は栄養不良――。まさに「病院の中の骸骨」とも言うべき高度栄養障害の患者がたくさんいる。こうした実態の背景には、栄養管理を軽視してきた、日本の病院の驚くべき「常識」があった。
人生最後のときまで食べたいものを食べ、がんを抱えてでも、本来の寿命まで元気に生き抜くことはできる。
そのために、私たちが知っておきたいことは何か。超高齢社会において、医療はどう変わらなければならないのか。

<目次>
序章 病院で「栄養障害」がつくられる
第一章 がんと栄養をめぐる誤解
第二章 症状や病気がちがえば栄養管理も異なる
第三章 老いと栄養
第四章 栄養についてもっと知る
終章 食べて治す

がんで入院しても、がんで亡くなる患者はたった2割です。8割の方は感染症で亡くなっています。なぜ感染症に罹るのか、それは栄養障害によって免疫機能が低下しているからです。

栄養素のバランスが崩れた結果、代謝障害が起き、身体機能に支障が出ます。免疫機能もそのひとつで、健康人なら問題のない弱い菌にすら感染して、回復できずに亡くなるのです。

著者らの調査によれば、余命一ヶ月のがん患者の82.4%は栄養障害に陥っていました。適切な栄養管理をしてもこれ以上よくならなかった患者はわずか17.6%でした。そして適切な栄養管理を受けた患者は、がんそのもので亡くなるのですが、その最期はとてもおだやかでした。

栄養を摂るとがん細胞が大きくなる。だからがんを兵糧攻めにするためには栄養を摂らない方が良い、と考えが、医療者にもあります。これはまちがいです。

がん細胞は栄養が取れなければ、炎症性サイトカインを放出して、タンパク質の代謝を異常にして、筋肉などを溶かすようにして栄養を集めて大きくなるのです。食べて栄養を摂らなければ、がん患者はあっという間に栄養障害になり、やせ細っていきます。感染症で亡くなるのです。

「栄養を摂るとがん細胞が大きくなる」との考え方は、その栄養が私たちの身体から奪われているという事実を無視しているわけです。

私も術後の初期には肉類を控えていたのですが、すぐに止めましたね。体力がなければがんと闘えないと気づいたから。

タンパク質、糖質、脂質の三大栄養素のなかで、タンパク質が不足すると筋肉量が減少します。足りない栄養を補うために筋肉を消費してしますのです。歩けない、立てない、座れない状態になるのです。

血液中のタンパク質が減少すると免疫細胞を作れずに免疫機能が低下するのです。これじゃがん細胞と闘う兵隊を補充できなくなります。

身体を弱らせないための栄養素
ビタミンB1、コエンザイムQ10、L-カルニチン、BCAA(必須アミノ酸のうちバリン、ロイシン、イソロイシンを指す)、クエン酸や、著者の開発した栄養剤GFOについても紹介されています。

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医学部の教育課程には栄養学はほとんど取り入れられていません。だからほとんどの医師が栄養に関しては素人同然なのです。

アルブミン濃度が低いほど副作用が大きく、抗がん剤、放射線治療の副作用を低減させるためにも栄養が大切です。味覚障害を改善するには亜鉛、銅などのミネラルやビタミン全般を摂ることも必要です。

膵臓がん患者の例もいくつか紹介されています。

等々、がん患者の栄養に関することを丁寧にかつ科学的に解説している良書です。これを読めばゲルソン療法の危険性がよりはっきり分かります。

決定版 ゲルソンがん食事療法

ゲルソンの娘であり、シュバイツアー博士の主治医でもあったシャルロッテ・ゲルソンの『決定版 ゲルソンがん食事療法』の12章に驚くようなことが書かれています。

どの程度であれ、また最後に受けた抗がん剤治療からどんなに時間が経っていようとも、化学療法を受けたことのある患者が、基本のゲルソン療法のまま忠実に実行することは大変危険である

そこで修正版の済陽式や星野式のゲルソン療法が登場します。ひまし油は禁忌だ、人参ジュースは作用が強いから一日に3杯飲まないように。とてもじゃないが信じられませんね。

12章の最後の段落にはこんな記述もあります。

膵臓がん患者で、以前に化学療法を受けたことがある場合には、残念ながらゲルソン療法でも良い結果が出せない。抗がん剤で膵臓があまりに激しく損傷を受けるからである。

膵臓がん患者がゲルソン療法で治りたければ、抗がん剤は一切止めなさいということですね。ゲルソン療法で治った膵臓がん患者の話は聞いたことがない。

「がんの悪疫質だからしょうがない」の多くは、実は栄養障害による飢餓状態なのですね。がん患者の多くは餓死しているのです。

2016年5月23日 (月)

食物繊維の多い食事は、2週間で大腸がんのリスクを劇的に下げる

今日の私の昼食。

  • 野菜サラダ
  • バナナ1本
  • ベビーチーズ 2個
  • 素焼きアーモンド

2時間後、病院で血糖値を測ったら129mg/dLでした。先生からは「まぁまぁだね」とのことば。糖質は20g以下に抑えられていると思います。

糖質を控えて運動をすることで、血糖値管理をしています。薬にはなるべく頼らないこの方法が、本来は王道なんです。

さて、大西睦子氏が『2週間で効果あり? 大腸がんのリスクを減らす食事とは』でレポートしています。

食物繊維たっぷりの低脂肪食を2週間続けただけで、腸内細菌叢の分布では、でんぷんを分解する細菌、炭水化物を発酵する細菌と酪酸を作る細菌が多くなります。酪酸には抗炎症作用や抗腫瘍作用があることが分かっており、胆汁酸の代謝産物には発がん性があると示されています。

食物繊維の多い低脂肪食は、短期間で腸内細菌のパターンに影響することが明らかになり、大腸がんのリスクを減少させることが示唆されました。

2007年の「国民健康・栄養調査結果」(厚生労働省)によると、20歳以上の日本人男性の20.6%、女性の28.1%は、総摂取カロリーに占める脂質の割合が30%以上だったといいます。特にバターやラードなど、肉類や乳製品の動物性脂肪に多く含まれている飽和脂肪酸の摂取の増加が問題となっています。

動物性食品のとり過ぎには注意が必要です。

他のがんにも言えることだろうし、既にがんになった人にも同じことが言えると推測できます。

肉をまったく取らないのもダメですが、脂質を減らし、食物繊維の多い食事をした方が、がん細胞を元気づけなくて良いのだと考えられます。

2016年5月 1日 (日)

【必聴】死を前にして人は何を思うのだろう?

転移したがんの多くは標準治療では治らない。抗がん剤治療も、QOLの維持と延命効果を期待して投与される。しかし、中には例外的に治癒あるいはがんとの共存が長く続く患者がいる。彼らの多くは代替療法をおこなっている。

このブログで書いている基本的な方向も、標準治療+代替療法である。ピンキリの代替療法ならなんでも良いわけではない。そこには私なりの基準がある。

毎週金曜日にEテレで放映されている道徳教育番組「オンマイウェイ」。小学高学年から中学生向けの番組である。先週に放送された『死を前にして人は何を思うのだろう?』(オンデマンドで視聴できます)に登場したのは、2014年6月に「大腸がんのステージⅣ、余命1年」の宣告を受けた野中秀訓さん。

医師から告げられた言葉に野中さんは耳をうたがいました。余命は、わずか一年。「いきなり『12か月』といわれたときは、そんなわけはないだろうと。処方箋(しょほうせん)をもらって、部屋をあとにして…。そしたらいきなりなみだが出ましたね。ここで人生終わってしまうのかというくやしさ…」。

腹腔鏡による摘出手術を受けたが、その後のPET検査で多臓器への転移が確認される。肝臓、ウィルヒョーリンパ節、大動脈リンパ節転移していた。手の施しようのない末期がんである。5年生存率は20%弱。

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野中さんが真っ先に考えたのは、残される家族の生活のこと。私も同じでした。手術できても膵臓がんで長生きしている例は稀であるから。自分が死ぬことの悩みよりも、妻や子の生活をどうするかが心の多くを占めていた。一家の稼ぎ頭が治らないがんになったときに、皆こう考えるのでしょう。

しかし、野中さんのがんは、小さくなり治癒に向かっているようだ。もちろんまだ術後2年だから、完治したとか奇跡的に治癒したと言えるわけではない。代替療法だけで効果が出たとも断定できない。抗がん剤は2クールで止めているが、それが劇的に効いたのかもしれない。いずれにしろ、ひとつの例では何も断定はできない。できないが、無視することも正しくはない。

野中さんが実施してきた代替療法。

  1. お祓い(ま、それもいいよね)
  2. ヨガ
  3. 禁酒、早寝
  4. 岩盤浴とマッサージと針
  5. 食事療法
    マクロビ、玄米菜食、ゲルソン療法、星野式、なんか違う。結局は東洋医療の先生の指導で自然食ベースの糖質制限
  6. 水素水
  7. オーソモレキュラー療法
  8. 低GI(低糖質)食と、大量の栄養剤(サプリメント)摂取、超高濃度ビタミンC点滴

鳥越俊太郎の「がん患者」で、鳥越さんも大腸癌からの他臓器転移だったことをしり、標準治療と並行して、東洋医療のタニクリニックが書かれていたことで、そこの代替治療を受けることにしたそうです。

自分で調べて、いろいろとやっていますね。

どれが効果があったのかも、もちろん分かりません。多くの医師は、「代替療法には統計的なエビデンスがない」と言って頭から否定します。『がんに効く生活』のシュレベールも「効果が証明された代替療法は一つもない」と言っています。しかし、シュレベールは、最悪の脳腫瘍から、代替療法と標準治療で25年も生存したのです。

エビデンスがない=統計的有意差がないことは、効果がないのとは違います。標準治療は100人のうち51人に効果がなければならず、49人では駄目なんです。しかしがん患者から見れば、100人で10人に効果があるのなら、希望が持てるのです。この説明は正確ではなく比喩です。より詳しくは、

米国対がん協会『がんになってからの食事と運動』(3)

の、1978年 New England Journal of Medicine (NEJM) 特別論文に関する部分をご覧ください。P値と統計的有意差があるなしだけを判断の基準とすることに対して、世界的権威のある医学誌が論文で注意を促しているのです。しかし日本の医師はこの指摘をほとんど無視している。エビデンスを取り違え、不勉強によるエビデンス万能論の弊害です。

野中さんのとった治療法が、他のがん患者にも有効という保証はありません。しかし、転移したがんでも、まだ希望はあるのです。たとえ膵臓がんであっても。

野中さんの番組はあと2回放送されるようです。放送日:6月24日、7月1日(予定、ずいぶんと先だなぁ!)

野中さんのブログ「癌になって、止めたこと、やったこと」とSTORYS.JPの「ちょうど1年前に余命12か月宣告を受けた話」を紹介しておきます。彼の病気と闘病の経緯が詳しく書かれています。

野中さんが、これまでの経験を本にして出版されます。発売前ですが、私もポチッと予約しました。

がんになって、止めたこと、やったことがんになって、止めたこと、やったこと

NHK番組に「死を前にして人は何を思うのだろう?」をテーマに出演した著者・野中秀訓氏。2014年6月 ガン発覚。46歳、サラリーマンを辞めて独立後9年。紆余曲折を経て、会社も軌道に乗り始め、事務所を移転した矢先に突然の腹痛・・・大腸がん、さらには肝臓、ウィルヒョーリンパ節、大動脈リンパ節転移も見つかり「ステージ4」と告知され余命12か月宣告を受ける。

「自分でがんになった責任は自分で取らなければならない」。

それからわずか328日で劇的に「寛解」したがん生還者(サバイバー)が実践したのは、遺伝子のスイッチを切り替えるための生活習慣の根本的な改善、すなわち超シンプルな「7つの習慣」だった。

がん細胞は増殖する一方だというのが、現在のがん医療の認識ですが、がんが増殖する遺伝子のスイッチをOffすることで、腫瘍が縮小に向かうことはあたりまえに起こりうるというのが、新しいがんのエピジェネティクス理論です。これに関してもブログで何度か書いています。

タイトルの「死を前にして人は何を思うのだろう?」とは違った内容になったが、これについては、あと2回の放送を視聴してから書くことにします。

2016年4月22日 (金)

気になる本『奇跡のシェフ』

上毛新聞で紹介されていたこの本、気になりますね。クラウドファンディング「ハレブタイ」で目標の30万円を大きく上回る138万円を集めて出版にこぎ着けています。自費出版でなく、庶民の応援を受けての出版というのも凄い。それだけ彼の料理ファンがたくさんいたのでしょう。

奇跡のシェフ奇跡のシェフ

末期がん宣告から13年。オレがたどり着いた死なない理由。

末期がんと宣告されながら、その後13年にわたり料理人として活躍している前橋市城東町の神尾哲男さん(63)が、普段食べている料理のレシピを収録した本「奇跡のシェフ」が完成した。

神尾さんは51歳で前立腺がんが発覚。骨に転移し、医師から生きているのを驚かれるほど進行していた。投薬や放射線治療を受けたが改善せず、食事療法に着目。

神尾氏は「料理人ならではの方法でがんに向き合おう」と、自分の体を使って調理法を試行錯誤し、病と付き合いながら、食品添加物を使わない体に優しい料理を実践している。末期がん宣告から13年経った今も元気に自転車で前橋の街を走りまわって、脚の付け根で大きくなった腫瘍を人に触らせては「すごいだろ」と笑っている。

本では肉や魚、野菜料理、ソースなど計約40種類の作り方を掲載。神尾さんが薦める市販食品も紹介している。

前立腺がんの末期で13年も生存しているというのだから、相当腫瘍の成長が遅いのかもしれないが、抗がん剤も放射線も効果がないのでは悪性?

食事療法でがんが治ることは難しいにしても、腫瘍の成長を抑えるなど、何らかの効果が得られるかもしれないとは、『がんに効く生活』を読んでいても感じることです。もちろん食事療法で奇跡が起きたのかもしれないし、そうでないのかもしれない。他の要因があったのかもしれない。本当の理由は誰にも断定できないが、少し気になる本です。しかし、金を出して買うかどうかまでは決断できないなぁ。

2016年2月 1日 (月)

ケトン食でステージ4の肺がんが寛解

膵臓がんの例ではないが、江部康二医師が毎日新聞「医療プレミア」で興味深い話をされている。

糖質制限食にがん治療効果はあるか?

ケトン食:難治性てんかんの子供に用いられている治療食で、米やパンなど炭水化物はできるだけ食べないようにして、砂糖の代わりに人工甘味料を使用し、卵、豆腐、肉、魚主体の食事に食用油を添加します。そして「脂肪:非脂肪(たんぱく質+糖質)」の値を、3:1〜4:1に保つことを目標とします。言わば、糖質制限食をさらに徹底させたものです。

ケトン食のがん治療効果について、日本での事例が昨年10月、京都市で開かれた「第53回日本癌治療学会学術集会」で発表されました。末期肺がん(ステージ4)の患者さんにケトン食を取っていただき、その治療効果を検証するというものでした。

5症例のうち2症例でステージ4の肺がんが消失(寛解)したと報告されています。肺がんステージ4の2年生存率は20%弱、3年生存率は10%弱です。ケトン食を経験した3例はそれぞれ、▽2年8カ月▽2年2カ月▽1年8カ月−−生存され、うち2例(▽ケトン食継続中▽ケトン食3カ月経験の後に糖質控えめの食事を継続中)は、がんが寛解しています。

米国では2011年7月から、アイオワ大学と米国国立衛生研究所(NIH)などによって、肺がんとすい臓がんのステージ4に対するケトン食の効果や安全性(通常の化学、放射線治療と併用)を検証する臨床研究が進められています。

来年7月には第1回の発表があり、楽しみです。

こうしたことから、厳格なケトン食ではなくても、糖質制限食でも一定の効果があるのではないかと、私なりに考えているところです。膵臓がん患者では血糖値管理に苦労されている方も多いので、糖質制限をすれば血糖値も改善し、あわよくばがんの抑制効果も期待できると、一挙両得になるかもしれません。

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