補完代替医療

2017年7月25日 (火)

京セラ「お茶ミル」値下がり

カテキンの抗がん作用は広く知られています。このブログでもさんざん書いているとおりです。

緑茶のカテキンを摂るのに、お茶ミルで粉末茶にすると、お茶の成分を全て摂ることができます。この際必須なのは「お茶ミル」

Amazonで京セラのお茶ミルが激安になっています。希望価格5400円が約半額の2682円。

冬は暖かく、夏は水出し茶にして毎日カテキンを摂りましょう。私はこのお茶を携帯ポットに入れて持ち歩いています。

私のは約10年前に買った旧タイプですが、毎日使ってきてもまだ現役で働いています。すごい耐久性ですね。このお茶ミルを10年後も使い続けられるよう、がんに立ち向かいましょう。

セラミックの臼歯がそろそろ減ってきたから、買い換えても良いかなと思案中。

そうそう、お茶は深蒸し茶が良いですよ。茶葉が細かくて茎茶の少ないものを選ぶ。深蒸し茶はカテキンの含有量が一番多いです。

  1. 緑茶のカテキンが膵臓がん幹細胞の機能を阻害する
    私は告知された初期から緑茶(深蒸し茶)をお茶ミルで挽いて、まるごと摂っています。それを10年間、毎日続けてきました。今日も1Lほどは飲んでいますね。このブログ...
  2. ついでに書くけど・・・
    粧品を使ったって美人になるわけじゃない。お茶ミルも電動式のものが家電メーカーから出されていますが、あれは掃除がたいへん。分量の調節もやりづらい。京セラのお茶ミ...
  3. ダークチョコ、水出し緑茶の効果
    ト(EGCG)も摂れます。夏は深蒸し茶をお茶ミルで挽いて「水出し茶」。これが旨い。1日に1L以上は飲んでいます。どれほどの効果があったのか、なかったのかは分か...
  4. カテキンの薦め
    深蒸し茶を、成分を捨てることのないようにお茶ミルで粉末にして、お茶の葉をまるごととりこんでいます。詳しくはこちらの記事を参照してください。代替医療をどのように...
  5. 初摘みの深蒸し茶【宣伝です】
    ビタミンをまるごと摂取! 】 セラミックお茶ミル緑茶(煎茶)専用 CM-50GTこのお茶は、お茶ミルで粉末にして淹れましょう。そうすれば、カテキンなどの有効成...

2017年7月 5日 (水)

水素水に騙された?麻央さん

          水素水は
   がんには効きません!

小林麻央さんが行っていたらしい代替療法が話題になっている。
ご主人の市川海老蔵さんの“スピリチュアル信仰”も影響したのかと書かれている。

祈禱だの、「水素温熱免疫療法」だのにも通っていたようですが、ある意味お金があるからこうしたエセ治療法に手を出すのでしょうね。その点、騙されることを貧乏人は杞憂する必要がない。

水素水は以前に調べてブログにも書いたけど、がんに効くというデータはありません。もしかすると副作用の低減効果があるかもしれない、という程度。

それに数十万円も出すのはちょっと??

2017年6月20日 (火)

今日の一冊(74)『がんに効く最強の統合医療』

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がんに効く最強の統合医療』(日本統合医療学会 監修)

がん研有明病院漢方サポート科元部長の星野惠津夫先生の近著です。
がん研を退職されたのですね。空海記念統合医療クリニック院長の肩書きになっています。

日本統合医療学会は、ちょっと評価に迷う団体ですね。ホメオパシーの帯津良一氏やエネルギー療法の川嶋朗氏がいるかと思えば、『がんの補完代替医療ガイドブック』の大野智氏もいる。そこが力を入れている空海記念統合医療クリニックに院長として行かれたわけだ。

されはさておき、本書の内容を先入観なしに紹介してみます。

がんで闘病中の皆様に申し上げたいことは、主治医の提案する治療法以外にも、有用な治療法はいろいろあるということです。
しかし、「がんが消える」と自称する本や治療法には、効果に乏しいものや、詐欺まがいのものも多数含まれています。
ですから、情報をしっかりと集めたうえで、正しいものを見極めて、治療法を組み立てる必要があります。
(「はじめに」より)

と、カバー裏に書かれています。日本統合医療学会が「患者のための統合医療ガイドブック」という位置づけで出したということです。

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第6章はそれぞれの専門医が執筆していて、膵臓がん患者にも気になる、血管内治療・ラジオ波焼却療法・KM-CART・ガンマナイフ・サイバーナイフ・ハイパーサーミア・腹腔内投与療法などの治療法が丁寧に紹介されています。骨セメント注入療法は知らなかったですね。

星野氏が本書で訴えたいことを端的に言えば、次の図のように

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なろうか。

わが国のがん治療医のほとんどは、自分の知っている治療法しか示しません。実際には化学療法しか知らない「化学療法専門医」や、手術の片手間に化学療法を行う外科医が多いのです。

自分の知っている抗がん剤の中に有効なものがなければ、「医学の限界」として、「もはや治療法はない」といってさじを投げ、患者さんを緩和ケアにゆだねます。しかし、それは「医学の限界」ではなく、その医師の「知識・技術・治療ネットワークの限界」です。実際には他に治療法のある場合が多いのです。

実際、私ががん研有明病院で診療したがん患者さんのなかには、担当医から「余命数ヶ月」と宣告されたにもかかわらず、本書に書かれたような統合医療により、長期間元気に人生を楽しんでいる方が少なくありません。

こうした考え方は、以前に紹介した『このまま死んでる場合じゃない』の放医研の岡田直美医師にも通じるものです。

カイジ顆粒などは、もっとがん患者にしられてもよいものだと思うのですが。最後の瞑想療法は、私も勧めているのですが、本気で取り組む患者は稀ですね。効果があるのだけど。

膵臓がんに関してもいくつか触れられています。手元に置いておきたい推薦できる新刊です。

2017年4月15日 (土)

NK細胞の大きな可能性

少し前の記事ですが、「NK細胞の大きな可能性」がNetIBニュースに載っていました。

最近勝俣医師がTwitterでしきりに、リンパ球バンクのANK免疫細胞療法を批判しているのですが、

新聞社も減紙で経営が大変なんだね。との私の感想。ま、その広告とそれへの批判の当否は措いといて。

免疫細胞療法の中でもリンパ球バンクのものは一番費用が高いです。NK細胞の培養に手間と時間をかけているかららしいのですが、今回の記事によれば韓国の企業が数万倍の細胞を培養でき、しかも費用は格段に安くてすむ方法を発見したということのようです。

今まで免疫治療があっても、臨床データが不足し、標準治療としての地位は確保していなかった。しかし、免疫チェックポイント阻害剤が登場することによって再び免疫治療の可能性に全世界が注目している。

今まで免疫治療は活性が弱くなった免疫細胞を体外に取り出して活性を高めた後、体内に戻す治療が一般的であった。それもどちらかというと、攻撃力が高いといわれたT細胞が中心であった。ところが、がんに対する攻撃にはNK細胞が主役で、NK細胞が一番効果的であるという研究があって話題になっている。その会社は韓国のコスダックに上場している(株)ATGENである。

NK細胞は数億年の人類歴史の中で進化した細胞で、他の指示がなくても、自分で正常細胞とがん細胞を区別して攻撃できる細胞である。ただ、今までは、NK細胞だけを分離して培養する技術がとても難しく、殺傷能力もそれほど大きくなかったので、それほど注目をうけなかった。しかし、同社では、細胞培養に有利なえさを見つけ、細胞を数千倍から数万倍に培養することに成功した。それだけでなく、今までより10倍ほど殺傷能力を高めることにも成功した。増殖を増やすために、培地として高価なものを使う場合が多い中で、同社では、廉価な栄養素をみつけ、価格メリットも実現している。

同社の朴相佑(バク・サンウ)社長は、日本と韓国、米国で臨床試験を同時に進め、免疫治療剤を開発したいと言う抱負を明らかにした。同社で開発したNK細胞の場合には今まであまり効果のなかった固形がんにも効果があるし、免疫抑制作用を解除できる特徴も持っているという。

免疫チェックポイント阻害剤が大きな話題になったが、いざ適用してみたら適用対象が20%前後に過ぎない、副作用があるなどの問題も指摘されている。直接的で、一番仕組みの簡単なNK細胞だけに、その弱点を克服できたとしたら最も効果的な治療剤になる可能性は高い。同社では、がんの発症と密接な関係があるといわれているNK細胞の活性値を計るキットも開発して、全世界に発売している。

本当ならがん患者にとっては期待したい話しですが、さていつ頃実用化できるのだろうか。

2017年3月30日 (木)

サプリメントでがんは治らないけど・・・

興味深い記事を、とくに膵臓がんに関する記事が多いので参考にさせていただいている佐藤典宏先生のブログに「すべてのがん患者さんへすすめる厳選サプリメント5種」が掲載されています。

  1. マルチビタミン → 抗酸化作用
  2. EPA → 抗炎症作用
  3. クルクミン → 血管新生阻害作用
  4. ブロリコ → 免疫力の向上
  5. ホエイプロテイン → 筋肉(筋力)維持、サルコペニア/カヘキシア予防

の五種類が簡単なエビデンスの紹介とともに推奨されています。ま、こうした記事に詳細なエビデンスを求めるのは野暮でしょう。

ブロッコリーは我が家では頻繁に食卓にあがるのでサプリメントとしては必要なし。これらに、

  • 緑茶
  • ビタミンD
  • メラトニン

を付け加えればなお良いと思います。

私のこのブログでもサプリメントは紹介していますが、1、2,3と同じです。もっとも私のサプリメントの基本的考え方は、

  1. ある程度のヒトでのエビデンスがある
  2. 重篤な副作用が報告されていない
  3. 小遣いで賄える

ですので、月に総額で何万円にもなるような高品質だが高価な物は選択しません(できません)。

クルクミンについては、いくつかのブログで「春ウコン」ががんに効く、と紹介されています。しかし、クルクミンの含有率の多いのは秋ウコンです。(ただし、肝機能が悪化している場合や肝転移がある場合は禁忌でしょう)

  1. ウコンは効くのか効かないのか?
    ウコンは摂っていません。ただ、春ウコンと秋ウコンではクルクミンの含有量は秋ウコンのほうが多いと認識しているのですが、どうなんでしょう。ウコンは摂り過ぎると肝臓...
  2. ウコン、ターメリック、クルクミン
    ジェリー・ボヌール)でいつも買う。これに秋ウコンをたっぷり塗って、ひとつまみの黒コショウをかけ、さらにオリーブ油で重ね塗りをして食べる。以前はウコン(ターメリ...
  3. ウコンの品質、安全性・副作用
    はクルクミンはほとんど含まれていません。秋ウコンには多く含まれていますが、この他に「原種ウコン」という野生のものもあります。これがいちばんクルクミンの含有量が...

春ウコンががんに効く根拠として、春ウコン研究会のサイトにに記載された論文を挙げるブログがありますが、ここで紹介されているNatureとNEJM(The New England Journal of Medicine)に投稿されたという二つの論文はともに掲載を拒否されている代物なんですね。「掲載論文」と言わずに「投稿原稿」と書いているのがミソです。

ま、原稿の最後のほうに【却下通知】【NEJMによる掲載不可の通知】と書いているのは正直とは言えると思いますが。

Google博士に翻訳してもらうと、

親愛なる松井教授「癌と糖尿病に対するクルクマ・アロマの治癒効果」と題して原稿を提出していただきありがとうございます。原稿の大部分を審判に送付せ ずに辞退するのはネイチャーの方針です。遅滞なく他の場所に送ってください。このような決定は、限られたスペースの競争で論文が成功する可能性が低いと思 われる時に、編集スタッフが決定します。現時点では、あなたの調査結果が現場の他の人にとって興味深いことは間違いありませんが、あなたの発見が自然界で の出版を正当化するための十分に優れた科学的進歩であると私たちは説得されていないと言います。特に、私たちは、結論を立証するために必要と思われるはるかに大きく制御された臨床研究がないことに注意します。私はこの機会にもっとポジティブになることはできません、ご迷惑をお掛けします。

題目:New England Journal of Medicine 08-09155松井教授、「ウサギのアロマが癌と糖尿病に及ぼす治療効果」の提出は、このジャーナルには掲載されません。編集スタッフの評価を受けました。その焦点、内容、興味を考慮した上で、あなたの提出をさらに検討しないという編集上の決定でした。私たちはこれを速やかにあなたに通知しており、 他の場所に提出することができます。あなたの提出を検討する機会を与えていただきありがとうございます。

基礎研究が足りない、科学的進歩に貢献しないなど、完全な拒否です。

投稿原稿の中をちらっと見ると、

癌および糖尿病が感染性である可能性があることを示唆している。 これは他の感染症も治癒したことから考えられた。 外来物質としてのこれらの病原体は、ウイルスのような物質、すなわち裸のRNAまたはDNAであり得る。

  • 春ウコンが、なぜ免疫レベルを上げると考えられるのか?
  • 成人病の多くは感染症か
  • 免疫系が抑えることができた“異物”(感染源)は何か?

などと、癌が感染症? 糖尿病も感染症とは、まさに「トンデモ博士」ですね。春ウコンのどの成分ががんに効果があるのかも明らかにされていません。

こんなエセ学者のデタラメなサイトに振り回された何人かの膵臓がん患者(多くは効果がなくて、すでに亡くなっている)がかわいそうです。これ以上の犠牲者を出さないことを願っています。

サプリメントでがんが治ることはありません。免疫力を高めたり、炎症を抑えたりする、増殖や転移を抑える、あくまでも補助療法なんです。

2017年3月16日 (木)

「自然療法でがん治癒」に有罪判決

オーストラリアでの話しだけど、日本でも似たようなことがあるよね。

オーストリア連邦裁判所は15日、脳腫瘍があったが自然療法で治癒したとうそをつき、書籍などを出版していたブロガーの女に対し、人々を欺いたとして有罪の判決を言い渡した。

食事によって脳腫瘍が治癒したと、そのレシピやアプリを販売。しかし、知人らから病気への疑問が寄せられ、嘘がばれた。

日本でも似たようなものでしょ。ムラキテルミのオフィシャルサイトなんて、その手の商品の販売サイト。その販売促進のために「煮あずき」だの”奇跡”の食事療法を次々とでっち上げている。

治療前と治療後のCT写真を並べるという、手垢のついたがんクリニックのコマーシャルも掃いて捨てるほど出てくるね。

藁をも掴みたい末期がん患者を騙している。こういうのは優しいが、切羽詰まると気持ちはよく分かる。

なにしろ標準治療の抗がん剤にしたって、「転移再発したがんは治らない」「延命効果と症状緩和が抗がん剤の目的」という真実を患者に告げないで、延々と抗がん剤を投与する医者が多いのだから、これも藁を掴まされていることには違いない。

がんを治そうなんて無理な”執着”を捨て去れば、もっとゆったりと貴重な時間を過ごせるのではなかろうか、と思うこのごろだ。

2017年3月 2日 (木)

善意の謀略

出張で小倉です。新幹線にするか飛行機にするか、小倉は微妙な距離ですね。今回は新幹線にしてゆっくりと本を読み音楽を聞きながらにしました。

寡黙なる巨人

多田富雄さんの『寡黙なる巨人』を読んでいて、おもしろい話に出くわした。

サプレッサーT細胞の発見で世界的に知られる免疫学者 多田富雄さんは、詩人でもあり、能の作者でもある。その多田さんが2001年に脳梗塞に倒れ、右半身不随となった。嚥下障害もあり話すこともできない。多 田さんはそんな悪条件に果敢に挑戦して、出版や原爆をテーマとした新作能「原爆忌」を創作するなどの活動を続けていた。その闘病の姿をNHKが取材してドキュメンタリー「脳梗塞からの再生」を放映したのだが、それを見た視聴者から励ましや激励の電話やメールが殺到したという。健康食品や民間療法を紹介した善意のものや、「免疫を高めるために・・・」と称して世界的な免疫学者に、万病に効くという商品の紹介まであったという。

電話が一段落すると、今度は直接訪問が始まった。突然訪問してきて居間に上がり込み、「この食品は免疫を高める効用がある、その作用は・・・・」という講義を延々と始める。

私は曲がりなりにも免疫学の専門家だ。素人の講義が間違っていることなど分かる。相手が善意でやっているだけに、追い出すわけにもいかず、しゃべれないから苦情を言い立てることも出来ない。ナンセンスな話を延々と聞かされることになる。

私は民間療法を馬鹿にしているわけではない。それを医療に取り入れるために、「補完代替医療学会」という学術団体も組織されている。私も去年、その学会長を務めた。
民間療法を含め、代替医療の治療効果は、個別性が高い。一人に効いたからといって、誰にも応用できるわけではない。ましてや万病に効くなどと信じるわけにはいかない。薬の効果には科学的検証がなされなくてはならない。そうした配慮のない善意の押し売りを、「善意の謀略」というそうだ。(「寡黙なる巨人」-善意の謀略から)

補完代替医療に対する私のスタンスは、患者に対しては「効果が感じられるのなら続ければ」である。しかし、それを提供する側に対しては「エビデンスを示しなさい」だ。

がん患者に対して善意から「○○が効くそうよ」とか「あのひとが○○で治ったらしい。あなたも試してみたら」とか知人から勧められる。そんな話をよく聞く。幸いにして私にはそうした"善意の贈り物"はなかったが、中には入院中のがん患者のベッドに○○の現物を持って来て「試しに飲んでみたら? ダメ元で・・・」などと、不謹慎なことを言う見舞客もあるそうだ。

多くの代替療法は高額である。中には1ヶ月に数十万円もかかるものもある。「高価なものだから効果があるに違いない」と錯覚する。善意の知人は1ヶ月分を自分の小遣いで買って持参してくれるかもしれない。

患者の立場を考えて欲しい。せっかく持って来てくれたのだからと、勧められた○○を飲んだとしよう。そして幸いなことに彼のがんが進行しなかった、 あるいは体調が良くなったとしよう。彼は、自分のがんが良くなったのは病院での治療が効いたのか、あるいは勧められた○○が効いたのか分からなくなる。 ○○を中止することは怖くてできない。死ぬまで○○を飲み続けなければならなくなる。

だから、善意でがん患者に○○の食品、がんに効くという○○を勧めるのであれば、当座飲むだけの量ではなく、一生涯飲み続けることができる量なり、お金を持参するべきである。そうできないのなら、これも「善意の謀略」と言うことができよう。

ある膵臓がん患者の例だが、ブログで紹介した治療法に対して相談を受けたので、善意でいろいろと情報を提供して、積極的に勧めたそうだ。しかし効果がなく、末期状態に。相手から「あなたが勧めた治療法で命を縮めた」と厳しい苦情の電話が来たそうである。

がん患者は「標準医療+α」を探している。特に予後の悪い膵臓がんでは+αを探すことに真剣である。しかし、医療は不確実性に充ちている。万人が納得する唯一の正しい選択肢などない。ましてや同じ膵臓がんでもAさんとBさんでは遺伝子変異の下図も箇所も違う。抗がん剤の副作用も人それぞれなのだから、誰にでも効く代替医療なんぞあるわけがない。

『すい臓がんカフェ』でもそのことは重々留意するように言っているのだが、厳しい現実に対して、ついつい患者の集まりは+α探しの「代替医療相談」の様相を呈する。そこから先には「善意の謀略」が待っているのかもしれない。

2017年2月24日 (金)

オメガ3とがん

安西英雄氏のTwitterから。

私の知人はがん病院でオメガ3のサプリはダメだといわれて、プロシュアを勧められたんです。どちらもオメガ3なんですが。臨床試験を経たものでなければ病院としては勧められないってことでしょうか。

おかしいよね。プロシュアは高価だし、まずくて飲み続けられない。

2017年2月17日 (金)

西村医師-免疫療法は止めました

現役の外科医で、大腸がんで余命半年と言われている西村元一医師。免疫療法は「期待した効果がないから止めた」と。

「目標を持つことが支え」-ドクター元ちゃん、がんを語る

1月22日の「免疫の力でがんを治す患者の会」セミナーに登壇の予定が体調を崩されたとかで欠席されたのですが、実際は免疫療法を止めているのでキャンセルしたのではなかろうか。

「余命半年」は誇大表現だとか、現役の医師がエビデンスのない免疫療法を勧めるかのような話はおかしいとかの批判があったが、がんになってみれば分かる。

何か役立つ手立てはないかと必死で探すのですよ。そして可能性があればやってみる。効果がなければ撤退する。エビデンスだけでは複雑系である人間の身体、対応できません。

2017年1月31日 (火)

ウコンは効くのか効かないのか?

ウコン(クルクミン)に関する話題が二つありました。

こちらはミネソタ大学のチームによる否定的な記事です。

健康食品「ウコン」(ターメリック)には薬効はないことが判明

黄色い見た目が特徴的な「ターメリック」、またの名を「ウコン」は、日本では二日酔いに効くとされ、本場インドでは傷薬や虫刺され、ひいては「ガンに効く」とまで言われています。カレーの原料としても知られるウコンは民間療法にも用いられる万能プレイヤーとして認識されているのですが、実は医学的な効能は認められていません。

クルクミンの化学組成には、実際にはタンパク質に作用していないにもかかわらず、あたかも効果があったかのような結果「False Hits (偽の結果)」をもたらす効果があることが明らかになっています。

False Hitsは偽陽性、偽陰性のことなのでしょうか? よく分かりません。プラシーボではないよなぁ。

一方で、こちらは最近精力的に膵臓がんの記事をアップされている佐藤典宏先生のサイト「あきらめない!がんが自然に治る生き方」の記事です。

クルクミンは膵臓がん(膵癌)の転移を抑える:間質(かんしつ)細胞を標的にした新たな抗癌作用

クルクミンの膵臓がんに対する抗がん作用の新たなメカニズムが報告されました。
クルクミンはがん細胞だけでなく、まわりに存在するがんの進行を手助けする細胞にも効果を発揮し、がんの転移を抑制しているとのことです。

クルクミンは線維芽細胞に対して直接作用し、がん細胞と協力して転移を促進する作用をブロックすることが示されました。
これは、これまでに報告されている、クルクミンのがん細胞自体の増殖制効果や、アポトーシス導入効果に加えて、まわりの細胞にも効果を発揮するという新しい抗がんメカニズムであると考えられます。

こちらも佐藤先生の別のブログです。同じ話題ですがより詳細に書かれています。

試験管やマウスレベルの研究ですから、すぐにヒトに効果があるとは言えませんが、期待はあります。

このブログでもクルクミンについてはいくつか書いていますが、もう情報が古いのかも知れません。黒コショウといっしょに摂るとクルクミンの吸収がよくなるなど。ちなみに私はもうすでにウコンは摂っていません。

ただ、春ウコンと秋ウコンではクルクミンの含有量は秋ウコンのほうが多いと認識しているのですが、どうなんでしょう。

ウコンは摂り過ぎると肝臓障害を起こすことがあるので、肝機能に異常のあるがん患者は要注意ですね。

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