補完代替医療

2018年1月20日 (土)

やはりストレスはがんによくない-国立がん研究センターの研究

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1月20日、国立がん研究センターが『自覚的ストレスとがん罹患との関連について』というコホート研究の成果を発表しています。

マスコミでも話題になったのですが、

今回の研究では、40から69歳の男女約10万人について、1990年(または1993年)から2012年まで追跡調査し、自覚的ストレスの程度およびその変化とがん罹患との関連を調査しました。
その結果、追跡調査中にがんに罹患したのは17,161人で、長期的にみて、自覚的なストレスレベルが高いと、全がんで罹患リスクが高くなり、その関連は男性で強くみられることが分かりました。また、罹患したがんを臓器別にみると、特に、肝がん・前立腺がんで自覚的ストレスが高いとリスクの上昇がみられました。

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  • ストレスは様々な病気のリスク要因であることが示唆されている
  • しかし、そのメカニズムは解明されていません
  • がんとの関連についても研究が進んでいません
  • 慢性的なストレスは、一時的なストレスよりも、生理的影響や行動パターンへの影響も大きく、病気のリスク要因となる

長期間にわたる自覚的ストレスは全がん罹患のリスク上昇と関連

日常的に自覚するストレスの程度について3つのグループ(低、中、高)に分けて、その後の全がん罹患を比較しました。

自覚的ストレスレベルが「低」のグループを基準とし、それ以外のグループのがんリスクを比較したところ、調査開始時の自覚的ストレスレベルと全がん罹患との間に統計学的有意な関連は見られませんでした。

次に調査開始時と5年後調査時のアンケート両方の回答者(79,301人)について、自覚的ストレスに関する回答の組み合わせから、その変化を6つのグループ(常に低、常に低・中、常に中、高が低・中に変化、低・中が高に変化、常に高)に分け、がん罹患リスクとの関連を検討した結果、うち12,486人(男性7,607人、女性4,879)のがん罹患が確認され、常に自覚的ストレスレベルが高いグループは、常に自覚的ストレスレベルが低いグループに比べ、全がん罹患リスクが11%上昇していました。

こうした調査(コホート研究)では正反対の調査結果となることも多いので、これでストレスとがんの関係に決着が付いたということではないでしょう。

「ストレスとがんには明確なエビデンスはない」という医師もいます。しかし、がん患者としてはストレスがあれば「予後が悪い」との前提で生活をした方が良いと思います。エビデンスがあろうがなかろうが、そんなことは関係ない。あるとの前提で対処して何も不都合はないでしょう。

ストレスへの対処法としては、いろいろありますが、「マインドフルネス・ストレス低減法」が最も有効な気がしています。

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2018年1月13日 (土)

エピジェネティクスでがんの自然退縮を説明する

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前回の記事の続きです。

がんの自然退縮とエピジェネティクス

エピジェネティクスについて、「がん情報サービス」の「細胞ががん化する仕組み」では次のように説明されています。

6.遺伝子のエピジェネティックな変異

遺伝子の傷は、その突然変異によるものばかりであると思われてきました。しかし、遺伝子突然変異以外にも、細胞が分裂しても薄まることなく、新しくできた細胞に伝達される異常があることがわかってきました。それがエピジェネティックな変異で、具体的には、「DNAメチル化」と「ヒストン修飾」の変化です。特に、DNAメチル化の変化はヒトがんの多くで認められ、多段階発がんのステップとして関与している場合もあることが知られています。

がんは遺伝子の病気と言われますが、遺伝子自身では、自分がいつ働くのかを決めることはできません。その遺伝子が発現するかしないかは、周囲の環境によって決められているのです。

より詳しくは過去の記事『がんとエピジェネティクス(2):エピジェネティクスとは?』に書いてあります。

小児の神経芽細胞腫は自然退縮の多い癌腫ですが、それにはエピジェネティクスが関わっているとの仮説があります。

「まずあるがん抑制遺伝子で変異が入り、次いで“別の”遺伝子にエピジェネティクス変化が起こり、これによって自然退縮が生じたり退縮が阻止されたりする」という考え方があります。

原発事故とエピジェネティクス

2013年の記事『がんとエピジェネティクス(3)放射線の影響』で次のように書いた。

>チェルノブイリ原発事故による影響は、子どもの甲状腺がんだけであるとして、それ以外の心臓血管系の疾病を含めた、他の病気による県境への影響は無視してきた。ベラルーシで被曝者の間に起きているたくさんの身体の異常、不健康な子どもが圧倒的に多いという事実も「疫学的に証明されていない」として、原発事故の影響ではないとしてきた。たぶんフクシマでも同じことが起きるだろう。そして「疫学」のもとに無視されるに違いない

まさに予想が的中して、多発している子どもの甲状腺がんは「放射線の影響とは考えがたい」とされつつある。

重イオンマイクロビーム放射線によって数個の細胞にだけ放射線を照射しても、その周囲の細胞が影響を受けることが発見されている。これがバイスタンダー効果です。ゲノム不安定性も含めてエピジェネティックな現象とされている。

放射線によるエピジェネティックな影響については、綿貫礼子氏が先駆的に指摘している。『放射能汚染が未来世代に及ぼすもの: 「科学」を問い、脱原発の思想を紡ぐ 』で、

一方、放射線はゲノム不安定性やバイスタンダー効果などを通して、DNAメチル化などエピジェネティックなパラメーターを変化させ、遺伝子の発現を変化させている。バイスタンダー効果は、細胞レベルだけでなく、組織、器官、そして生物個体でも現れることが示されている。頭部へ局所的にX線を照射したマウスでは、総体的なDNAメチル化レベルが減少することが明らかになっている。また、照射された頭部から離れた脾臓内で、メチル化パターン変調の鍵となるタンパクのレベルを変化させることが示されている。

と述べています。

千葉の放射線医学総合研究所も、IAEAと連携して低線量放射線の影響を研究するとして、重要な研究課題のひとつに「エピジェネティック効果 (バイスタンダー効果やゲノム不安定性)」を掲げている。

放医研の今岡達彦氏を研究代表者とする研究発表論文「放射線発がんにおける非遺伝子変異的プロセスの解明」には次のように書かれています。

組織微小環境がDNAメチル化状態の変動を伴うエピジェネティックな機構によって腫瘍形成を抑制することを示す証拠を得たことは、個体レベルで放射線のエピジェネティックな影響を探索する上での貴重な実験モデルを提供するものであり、将来の研究の発展に直結する。実際、本事業の結果を受け、別の系統で同様の 実験を実施したところ、移植部位に同様の非腫瘍化が見られたほか、放射線照射した個体の組織微小環境からは触知可能な腫瘍が形成されやすいという途中結果が得られている。

このように、がん研究においてはエピジェネティクスが重要な研究課題となっているのです。

がんの組織由来説で自然退縮を説明する

カリフォルニア大学バークレー校のミナ・ビッセルのトークですが、興味深いことを述べています。

ミナ・ビッセルのTEDトーク「癌の新しい理解につながる実験」(翻訳付き) 

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彼女たちのグループは、普通の乳房細胞の基本的性質を模した人工の乳房組織を構築した。そこに悪性の乳がん細胞を導入して経過を観察した。驚いたことに、がん細胞が正常化したのである。完全に分化した普通の組織によってがんが正常化することを明らかにしたこの実験の意義は大きい。

彼女をはじめとする「組織由来説(エピジェネティクス説)」の支持者は、細胞どうしの正常な相互作用が破綻した結果、がんが引き起こされると考える。「組織由来説」は、第一に非メチル化などのがんの初期に起きるエピジェネティックな変化のメカニズムをうまく説明できる。第二に、がんの進行中に起きるジェネティックな変化とエピジェネティックな変化を理解する枠組みを提供する。また、組織由来説は、がんの成長過程の大部分が、正常な細胞の機能によって支えられていることに注目する。

がん細胞と正常細胞の相互作用は、がんの進行に拍車をかけることもあれば、その進行を止めて自然退縮に導くこともある。

がんの自然退縮は、体細胞突然変異説(SMT:従来の多段階発がん説)では”奇跡”のように見えるが、組織由来説からみれば、がん細胞の正常なふるまいの範囲なのである。この自動修正は、幹細胞でも、完全に分化した細胞でも起きる。

がん細胞の周辺の微小環境に注目する組織由来説では、細胞間の相互作用が破綻すると、それによって細胞の内部環境が変化し、非メチル化などのエピジェネティックな変化が起きてがんが発生すると主張する。発がん物質は細胞の相互作用を破綻させ、その結果がんが引き起こされる。

がんの進行の第一段階はエピジェネティックな変化であり、それは逆行させることもできる。相当進んだがんでも、適切な条件を整えれば、エピジェネティックに逆行させることが可能である。微小環境論では、その適切な条件とは、免疫反応と、周囲の健康な細胞との相互作用であるとする。

従来のがん遺伝子とがん抑制遺伝子に焦点を当てた”仮説”=「体幹細胞突然変異説」では、がん細胞の免疫系に対する反応までは説明し切れない。「自然緩解」に対しても説明することができず、何が起きているのか分からないから「例外的症例」として生存率曲線のデータからこっそりと削除するだけである。

がんを取り巻く微小環境に、適切な影響を与え、エピジェネティックに逆転させられるならば、末期のがん患者でさえも希望を持てるようになる。そうした研究も進んでいます。 

がん患者にとって自然退縮・自然治癒は最後の希望ですが、ごくまれにしか起こりません。しかし、起こらないわけではない。

自然退縮を理解するためには、ドーキンスの『利己的遺伝子』に代表される「生命は遺伝子によって支配されている」というセントラル・ドグマを否定することから始めるべきだろう。

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がんの自然退縮ってどれくらいあるの?

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自然退縮は結構ある

治らないがんを宿した患者なら、誰しも「自分のがんだけは奇跡的に治って欲しい」と願うものです。そして、がんの「自然治癒」「自然寛解」「自然退縮」という現象が少なからずあるのですから、「運が良ければ自分も」と思うのも当然です。

一時の現象ですが、ムラキテルミ氏が肝臓がんで余命3ヵ月を宣告され、石原メソッドや茹で小豆で完治したと話題になりました。これなども稀な自然寛解の例であって、石原メソッドが効いたのかどうかは疑問です。なぜなら、彼女に続く寛解例が出ていないようなのです(私が知らないだけかもしれませんが)。ムラキテルミ氏はその後、一日一食断食療法あや春ウコンまで自身のWebサイトで販売しているようです。

多くの医師がこうした自然寛解例を見ていると言います。Google Scholarで「がん 自然退縮」で検索すると、207件という結構な数の論文が出てきます。確かにがんの自然退縮例は思った以上に存在するのです。

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膵癌でも検索すると、数は少ないですが、自然退縮例は確かに存在します。

自然退縮はどのくらいの頻度で起きるのか

大場大医師は、その著書『東大病院を辞めたから言えるがんの話』の中で、

最近、日本語論文でも、がんの「自然退縮」についてまとめられた良質なものが報告されています。(Jpn J Cancer Chemother 2013;40:1475-1487)それによると、2011年の一年間に日本だけで63例が報告されているとのことです。

また、詳細なデータを検討した結果、がん患者約1.2万人に1人の割合で「自然退縮」が発生しているとのことです。

と書いています。森山紀之医師(東京ミッドタウンクリニック健診センター長)は、

医学的には「自然退縮」と呼び、6万~10万人に1人の確率で起こるといわれています。

と説明しています。

腫瘍内科医の勝俣範之氏も、がんの自然退縮について、

がんの自然退縮は確かにあるようで、これまで世界中で500例以上、年間20人ほどの報告があります。進行がんでも報告がありますし、ほとんどの癌腫で報告されています。
原因はまだ明らかになっていませんが、自然に遺伝子異常が修復されたからではないかという説があります。 (P35)

と書かれています。

また、日本の心身医学の創始者である九州大学の故池見酉次郎教授は、中川俊二博士とともにがんの自然退縮例を研究しました。この研究により池見教授はストレス学説で有名なハンス・セリエ博士のセリエ賞をとられたのですが、がんの自然退縮は500から1000例に1例はあると考えられると述べています。

このように、500人から10万人に1例と幅が大きいのですが、これは自然退縮を真剣に研究してはいないことの証しでしょう。

どうすれば自然退縮が起きるのか

正直、これは分かっていません。しかし、どうやら精神面も含めた生き方の見直しが自己治癒力を高め、その結果として、なかには自然退縮が起きる患者がいるということのようです。

池見酉次郎教授や中川俊二氏らは、

74人のがんの自然退縮がみられた患者さんで、精神生活や生活環境を詳しく分析できた31人をまとめています。31人中23人(74パーセント)に人生観や生き方の大きな変化があったとされています。その23人の中7人はかねてから人間的な成長度の高い人や真に宗教的な生き方をしてきた人たちであり、がんの告知がきっかけになり、永遠の命へのめざめが起きたそうです。5人は信仰をもっていた人たちで、がんを宣告されることによって信仰の対象としていた教祖や神仏に自分のすべてをまかせきるという全託の心境になったとされています。5人は家族からのサポートや周囲の人の温かい思いやりに包まれて主体的な生きがいのある生活へ転換が起きた人であり、6人は生きがいのある仕事に打ち込んでいった人だそうです。このように、約4分の3の人では、生きがいや生き方に大きな変化があったときに、がんの自然退縮があったというのです。

と報告し、これらの人たちを「実存的転換や宗教的目覚めがあった人」と分類しています。

「実存的転換」の意味は、中川俊二氏の言葉を借りると、『今までの生活を心機一転し、新しい対象を発見し、満足感を見出し、生活を是正するとともに残された生涯の一日一日を前向きに行動しようとするあり方』と説明されています。

私も同様に、長期生存している患者はの特徴は、

 ●たとえ余命3ヵ月と言われようとも、うろたえていない
 ●平然と死を直視している
 ●自分のことよりも、他人のことを考え心配している
 ●自然や美しいものに関心を示し反応している

ではないかと感じています。

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2018年1月11日 (木)

丸山ワクチンと中井久夫『臨床瑣談』

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前回の丸山ワクチンの関連ですが、私のブログの一部を再録しておきます。この記事は、2007年6月に膵臓がんと診断されてから1年半後のものです。当時は田舎の墓も墓終いして死ぬ準備も整え、さて、残された時間をどう生きようかという心境になっていたころでした。

膵臓の存在を忘れないこと

臨床瑣談 精神科医であり、ギリシャの詩人カヴァフィスの詩集を翻訳出版するなどの活躍もしている中井久夫さんは、「膵臓疾患を発見する最大の秘訣は何か。それは膵臓の存在を忘れないことだ。」と書いている。「沈黙の臓器」膵臓は、がんになっても自覚症状はなく検査でも見つかることは少ない。だから膵臓の存在を意識しておくことが必要だろうというのだ。

こうした意識を持っていた彼が、十数年前に、彼の教え子である若き女医が肝臓がんの疑いをもたれたとき、「膵臓がんではないか」ということで内科医の診断に異議を申し立てたそうだ。そのおかげか、その女医さんは膵臓がんを早期に見つけることができ、今でも元気で活躍していて毎年年賀状が届くのだと。

中井久夫さんの「臨床瑣談」にはこうした臨床にまつわる『瑣談(さだん)ちょっとした、つまらない話』が書かれているのだが、内容は「つまらない話」ではなく、がん患者にとっても興味深いことが多く語られている。

肺活量が大きい人はがん生存率が高い

臨床瑣談 続 「がんを持つ友人知人への私的助言」の章では、「闘病という言葉は使わない方がよいのではないか。なぜならがんと闘うという意識は、交感神経を刺激して免疫力を低下させる」、「顕微鏡下で副腎皮質ホルモンがリンパ球を壊すのを見た。だからリンパ球はストレスに対して非常に弱いのだ」。

「肺活量が大きい人はがん生存率が高そうだ。栄養や血液にたくさんの酸素が供給され、それがリンパ球の活性化に繋がっているようだ」などの指摘はなるほどと思う。胃がんが脊椎に沿ってのっぺりと転移した70歳の男性(肺活量8000cc)が何年も生存し、社会的活動もしている例などを紹介している。

そういう私も肺活量は多い方である。以前のブログにも書いたとおり、膵臓がんの手術前の肺機能検査では針が振り切れて、検査技師の女性が「こんなの始めて~!」と驚いていた。このときの測定値は8000ccを超えて測定不能だったから、この胃がんの男性よりも私の方が多いということになる。

高校時代はブラスバンド部でトロンボーンを吹いていた。(今はチェロを弾いているが、同じ低音楽器であり、どうやらこれらの楽器の音域が私の好みらしい。)肺活量が非常に多いのはそのせいだろうと思う。学校の身体検査で肺活量を計るときに針が振り切れて足りずに二回に分けて測定したこともある。未だにがんの転移がないことは肺活量が大きいためかもしれないということになると、これは愉快だ。

「がん患者よ、管楽器を吹きなさい」ということにもなるかもしれない。ドクター・ワイルも「治癒力を高めるために、もしもただ一つだけを、と言われたら何を推奨しますか?」との問いに対して、「呼吸法です」と答えているから、相通じるものがありそうだ。

がん患者への三つの助言

中井久夫さん自身も前立腺がんを経験している。がんを告知された医者の心境も正直に書かれているが、我々と差がなく驚いて混乱している様子がおかしいが、がんになった医者である作者の言葉には重みがある。中井さんのがん患者への助言が三つある。

  1. 睡眠を十分に取りなさい
    正常な細胞が細胞分裂をするときに、最も危ない時期を午前2時から4時くらいの時間帯に迎える。細胞ががん化しないためにもこの時間帯は熟睡して体力を回復しておくことだ。
  2. おいしいものを食べなさい
    これは栄養をとることと、病院食などはストレスがたまる一方で治癒には悪影響だという話。
  3. 笑いなさい
    ノーマン・カズンズの「笑いと治癒力」を例にとって、笑いは免疫力を高める。無理にでも笑いなさい。脳をだましてでも笑っていれば効果がある。

意外でもあり、当たり前すぎるようでもある助言だが、これで良いのだと思う。私なら、このほかに「歩きなさい」「瞑想をしなさい」「楽しいことをたくさんしなさい」と言うだろう。

「がん細胞は弱くて混乱した細胞です。死ぬべき細胞が死ねず にいるだけです。がん細胞は熱にも弱くて、リンパ球の攻撃にはひとたまりもなくやられてしまいます。」 サイモントン療法のCDにもこれと同じ台詞があり、白血球ががん細胞を対峙するイメージを描くように指導している。人体では毎日5000個、ある説では数万個ものがん細胞が生まれているそうですが、そのほとんどは自己免疫力で退治されるのです。その攻撃をかわしてやっと生き残ったがん細胞もリンパ節で阻止されて、なかなか転移はしないものです。

中井さんも丸山ワクチンをつかったことがある

最後に「SSM、通称丸山ワクチンについての私見」項。中井さん自身も丸山ワクチンを使ったこともあり、丸山博士と会った最後の世代としての責任から、言っておかねばならないという想いが書かれています。医学部教授ががんになったとき、助教授が丸山ワクチンをもらうため、身分を隠して日本医大へ行くのを何度か見たそうです。彼は「ダブルスタンダードではないか!」と怒りを覚えます。中井先生は堂々と医者の名刺を渡して講演を聴きに行ったら、丸山先生から部屋に招かれてお話を伺うことができた。こんな若造に対しても鄭重な応対をしていただいたことに、先生の孤独を感じたと言います。

ある代替医療を標榜するクリニックの前には高級車がずらりと並び、医者や医者の家族らしい患者がクリニックから出てくるそうですから、「医者のダブルスタンダード」は今日でも一般的な現象なのでしょう。

丸山ワクチンに話を戻しますが、中井さんは丸山ワクチンについては好意的な見方です。実際の効果があった(と思われる)患者も見ています。丸山博士自身はこのワクチンをがんの特効薬としては考えていなくて、周囲から「あれにも効きそうだ。これにも」と言われている間にこんなことになってしまった、と困惑していた様子が伝わってきます。

エビデンスとは何か、代替医療はニセ科学か、ここでも問題になりますね。丸山ワクチンはエビデンスがないからニセ医療なのか。当時は選択肢としては丸山ワクチンしかなかった時代です。このときに「エビデンスがないから」といって、藁にもすがりたい患者を切り捨てて良いものなのか。一方で、インチキクリニックが横行している現状との関係をどのように考えるべきなのか。インチキクリニックにも彼らなりの理屈があり、「重症患者しか来られませんから、エビデンスもなかなか確立できないのです」と言われたら、なるほどそういうこともあるのかなぁ、などと思いたくはなります。

丸山ワクチンを考えている方には、申請方法とか、書類の作成における抜け道なども書かれており、「臨床瑣談」は参考になる一冊です。

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2018年1月 8日 (月)

運動は、心の平安に次いで重要

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運動は腫瘍の成長を抑える

統合医療で一番効果があると私が実感するのは、瞑想やマインドフルネス、あるいはサイモントン療法による「心の平安」です。

そして、次に効果があると思われるのが「運動」です。がん患者にとって運動は下手な抗がん剤よりも効果があります。

しかし、残念なことに、多くのがん患者がサプリメントや食餌療法などの「もの」にこだわっているのが現状です。もったいないですなぁ。実際は「形のないもの」がより重要なんですが。

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5分の自転車漕ぎ運動で、老化したNK細胞が活発化する

NHKスペシャル「人体 ミクロの大冒険 第3回 あなたを守る!細胞が老いと戦う」 では、長生きする人の免疫細胞には特徴があることが放映されました。

長生きする人のNK細胞には、老化による影響がなく元気なのです。

そして、老化した免疫細胞を二十歳台と同じように活発にする方法があるのです。それが運動です。わずか5分間の自転車漕ぎ運動によって免疫細胞が活発に活動することを、バーミンガム大学の研究者らが明らかにしました。【リンク先の 動画の13分ころから】

また、運動が腫瘍を縮小するという別の研究報告もあります。

ランニングでがん細胞の増殖を抑制できるかもしれない

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ランニングなどの運動により、ナチュラルキラー(NK)細胞が活発化し、がん細胞などの腫瘍の増殖を抑制できる可能性が、マウスによる実験で示されました。

毎晩4km~7km走ったマウスの免疫系統が活発化し、新しい腫瘍の増殖を予防したほか、既存の腫瘍の成長を最大で60%抑制できることがわかったとのことです。

人間なら毎晩4km~7kmも走るのは難しいそうですが、一日8000歩、その中の20分は少し早足で歩くだけでも効果があるといわれています。

玄米菜食も、ニンジンジュースもやってもいいけど、対して効果はありません。ゲルソン療法などは、返って寿命を縮めるだけです。

がん患者は「歩け、歩け」です。

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がんの遺伝子は瞑想でオフにできる

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瞑想によって脳波が同調する

マインドフルネスなどの瞑想をすることで、遺伝子のスイッチをオフにできる。これが科学的に実証されつつあります。

マインドフルネスでも用いられる「ヨガ・メディテーション」がもたらす科学的根拠を実証した具体的実験研究結果として、TM中に起こる脳波の同調について調査があります。  脳の前頭葉の二カ所で脳波を測定した結果、瞑想中には、二カ所の脳波の波形が非常に似通ってくることがわかっています。それは脳波の同調と呼ばれる現象です。

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脳の各部分が同調して、脳波が同調し、秩序だった形で働いていることを示します。それは、脳が最大限に機能している証拠でもあります。

瞑想と遺伝子の発現

最近、瞑想による遺伝子発現の関係が明らかになってきています。「発現」とは遺伝子のスイッチがオンになって、遺伝子に書き込まれたタンパク質を作るようになることです。

瞑想による健康効果には遺伝子レベルでの根拠があります。 瞑想に熟練した人たちに8時間にわたって瞑想をしてもらい、瞑想ではないけれど静かな時間を過ごした一般人と比較したところ、炎症を誘発する遺伝子(RIPK2 や COX2 など)の発現量が減少するなどの遺伝子・分子レベルでの変化が生じ、それによって、肉体がストレスから回復する速度が速くなっていたのです。

マインドフルネスでテロメアの長さが変わる

2014年11月の "Cancer" 誌に掲載された 研究によると、マインドフルネス瞑想法が細胞レベルで肉体に影響することも明らかになりました。 この研究で乳ガンの病歴がある女性がマインドフルネス瞑想法を行ったところ、DNA の一部であって加齢の指標だと考えられているテロメアの長さが維持されたのです。

テロメアは細胞分裂のたびに短くなり、これによって細胞の寿命が決まります。加齢の原因だと考えられているのです。

瞑想を重ねることによって脳の特定の部分の構造や大きさが変化するといった、意外な効果もわかってきています。

瞑想は炎症を抑える

炎症とがんとの関係を長年にわたって研究してきた三重大学教授の三木誓雄氏は、

「がんの組織がIL6とともにIL6受容体をも高発現していることに注目してきた。その結果、 IL6が中心となってがん悪液質が発生、しかもがん組織自ら産生したIL6を自ら受容して増殖する患者にとっては大変迷惑な循環現象が起こっていると捉え るようになった。」「食べても、食べても痩せる」という悪液質の特徴の背景には炎症がある

と三木氏は述べています。

がんに由来する炎症マーカー(CRP)値上昇は、がんが発見される何年も前から続くことになり、結果的に大きなダメージを患者の身体に与えているのです。

マインドフルネス瞑想法の効果は、免疫システムの正常化、炎症の減少などが証明されています。2ヶ月間の瞑想だけで、免疫システムがインフルエンザ・ワクチンに強く反応するようになり、白血球はNK細胞も含めて正常になり、がんとより強く戦えるようになったのです。

これもいわゆる「エピジェネティクス」ですね。

がんとエピジェネティクス

そればかりではなく、がん化の初期にはエピジェネティクスがより影響しているといわれています。

さらに、『「思考」のすごい力』の著者ブルース・リプトン博士は、遺伝子のエピジェネティックな変異を量子物理学から説明しています。

細胞の状態は、細胞を取り巻く物質的・エネルギー的な環境によって決まるので、遺伝子が決定するのではない。遺伝子は自らのスイッチのオン・オフはできないのである。つまり複雑系の専門用語でいえば「自己創発」ができない。遺伝子のスイッチを入れるのは、環境からの信号である。

「環境」とは、細胞を取り巻く近傍のエネルギー場であり、遺伝子のエピジェネティックなふるまいも、量子力学的なエネルギー場の影響を受けるはずだと博士は考えています。

タンパク質分子間の化学反応も、より微細なレベルで見れば、それは量子力学的な反応であり、エネルギー場は化学反応に比べて100倍も速く情報を伝えることができるのです。化学的反応の速度では生命活動の情報伝達の早さは説明できないと言います。

大多数のがん患者の悪性腫瘍は、環境によってエピジェネティックな変化が引き起こされたために生じたもので、遺伝子の欠陥によるものではない。(Kling 2003; Jones 2001; Seppa 2000; Baylin 1997 らの研究)

とすれば、エピジェネティックな変異は可逆的であるから、がん細胞を取り巻く微小環境を変えることで、がん細胞を縮小に向かわせることができるはずである。そして精神的、心の働きは神経やホルモンなどの情報伝達物質によって細胞に影響を与えると共に、量子力学的なエネルギーによっても細胞に影響を与えることができるのです。

瞑想が遺伝子のスイッチをオン・オフできるのであるから、がん細胞の遺伝子も当然オン・オフできるはずですね。

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2017年12月24日 (日)

『がん免疫療法は本当に効かないのか?』サンデー毎日の記事を掲載

話題になっているサンデー毎日の山内喜美子氏の記事『がん免疫療法は本当に効かないのか?』ですが、購読できなかった方に朗報です。

瀬田クリニックのサイトに、サンデー毎日の許可を得たうえで、PDFファイルがアップされています。
リンク先はこちら↓

『サンデー毎日』に瀬田クリニック東京院長・後藤重則医師のインタビュー記事が掲載されました。

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ハマリョウさんのコメントも載っています。

 

エビデンス=P値という堅物の頭では、患者の命を助けることはできないのです。

標準治療は正しい! という主張は、命を助けることができない、という、少し調べれば、誰でもわかる現実を「正しい」という言葉で、煙に巻こうとしているわけです。
患者さんにとっては正しいかどうかなんてどうでもいいのです。
助かるのかどうか、元気になれるのかどうか、そこが要です。
少なくとも標準治療だけでは助からないのですから、どんなもので、試してみようという誰もが持つ、生き残ろうとする気持ちが、標準治療以外の治療を求めるので、大変、残念ながらあやしい治療もなくならないのです。

それにつけ込む怪しげなクリニックも存在するでしょうが、その境界を判断するのが難しいのです。

この記事に対する私の考えは、別に改めて。

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2017年12月14日 (木)

がん診療拠点病院で免疫療法をやってはいけない、は誤解

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がん拠点病院で保険適用外の免疫療法が行われているのは問題だ、という報道がありました。例えば10月3日付の毎日新聞では、

    全国に約430あるがん拠点病院のうち、5病院が有効性の確立していない保険適用外のがん免疫療法を臨床研究ではなく、自由診療として行っていたことが、厚生労働省の調査で分かった。
    拠点病院は、地域の中核として質の高い医療を行う病院として位置づけられ、有効性が確認されている標準治療の提供が求められている。厚労省は、拠点病院で有効性の確立していない治療を実施する場合は、原則臨床研究として行うよう指定要件を見直す方針。

と報じられています。

ところが、この記事の元となった厚生労働大臣の定例記者会見の詳報を見ると、
厚生労働省 公報「H29.10.3 加藤大臣会見概要」

(記者)
   がんの拠点病院について伺います。一部の病院で、国で確認されていない治療法を実施しているところがあるということですが、今日の検討会で議論されるとのことですが、まず事実関係と大臣の所見をお願いします。
(大臣)
   一部のがん診療連携拠点病院において、有効性などが確認されていないがんの免疫療法がされているとの報道があったわけですが、一般論としてがんの免疫療法はがん患者自身の免疫力を高めることで、がん細胞を排除する新しい治療法ということであります。しかし中には、未だ十分に科学的根拠が蓄積されていないものもあります。

がん診療連携拠点病院では、臨床研究・治験の枠組みで免疫療法を行う、また、標準治療を行った後に、自由診療として免疫療法を行うことは否定されていません。厚生労働省としては、まずはがん診療連携拠点病院等は、全部で434ありますが、これらについて免疫療法を実施しているのか、どういう形で実施しているのか、これについて速やかにまず調査をしたいと思っております。

いまご指摘ありましたがん診療連携拠点病院における免疫療法の取扱いについては、本年8月に開催された「がん診療連携拠点病院等の指定要件に関するワーキンググループ」において、検討すべき課題として指摘をされておりました。明日、更にご議論をいただきたいと考えており、そうした議論と調査結果を踏まえて、対応を考えてきたいと思っております。

がん拠点病院は全国どこでも均質ながん治療を提供することが目的(均てん化)であり、基本は標準治療を行います。これは当然のことです。それ以外の新しい治療は、臨床研究として行うべきです。これも当然のことです。

しかし、読売の記事

「有効性や安全性が確立していない保険適用外のがん免疫療法について、厚生労働省は、国指定のがん診療連携拠点病院では臨床研究としての実施を原則とする方針を決めた。」

は、怪しい免疫療法を行っているがん拠点病院があるともとれ、厚生労働省が免疫療法を否定しているかのようにもとれます。厚生労働省は、けっして免疫療法全体を否定しているのではないのですが。

「がん患者に最後まで寄り添う、けっして見放さない」とスローガンにあげるが、標準治療が終わったら「あとは緩和で・・・」という医者と、「免疫療法ならうちでもできるから」という医者のどちらが患者にとって救いになるか、言わずもがなだろう。

なかには病院の片隅で培養キットを使って免疫細胞を培養しているような、怪しげなクリニックも存在しますから、悪貨が良貨を駆逐することになるのでしょう。

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2017年12月 9日 (土)

ビワの種ががんに効く? 農林水産省が警告ービワの葉温灸は?

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農林水産省がビワの種子粉末に警告を出したというこちらの記事。

「ビワの種の粉末食べるな」農水省が警告 食品回収続出もネットに残るレシピ

ビワ、アンズ、ウメ、モモ、スモモ、オウトウ(サクランボ)などのバラ科植物の種子や未熟な果実の部分には、アミグダリンやプルナシンという青酸を含む天然の有害物質(総称して、「シアン化合物」と言います。)が多く含まれています。 一方で、熟した果肉に含まれるシアン化合物はごくわずかです。果実を未熟な状態で食べてしまったり、果実を種子ごと食べてしまったりすることは稀(まれ)ですので、通常、果実を食べることによる健康影響は無視できます。 

しかし、種子を乾燥して粉末に加工などした食品の場合は、シアン化合物を一度に大量に食べてしまう危険性が高まります。高濃度のシアン化合物が検出されて回収が行われているビワの種子粉末食品のうち、特に濃度が高いものでは、小さじ1杯程度の摂取量でも、健康に悪影響がないとされる量を超えて青酸を摂取してしまう可能性があります。 

ちなみに、青梅は、熟していないのでシアン化合物が高濃度に含まれていることが知られており、そのままでは食べるのに適していませんが、梅干しや梅酒、梅漬けに加工をすることにより、シアン化合物が分解し、大幅に減少することが知られています。  種子を単純に乾燥・粉末にしたような食品では、シアン化合物はほとんど分解せずに残っている可能性があります。(農水省の通知から

アミグダリンが癌に効くという説は以前からあります。釈迦が説いたインドの経典の中から「大薬王樹」=ビワ(枇杷)で全ての病気が治るという文章があったことが始まりだとも言われています。

しかし、現在ではビワの種にも葉にも抗がん作用がないことが明らかになっています。以下『「健康食品」の安全性・有効性情報』からの抜粋。

米国の生化学者Ernst Krebsがビターアーモンドの仁から抽出したレートリル (=アミグダリン) ががんの増殖を抑制するとの説を唱えたことから、米国やメキシコを中心にがんの治療に用いられた時期がありました。

しかし、米国国立がん研究所 (NCI) は、レートリルの効果を検証した臨床研究に基づき、『レートリルはがんの治療、改善および安定化、関連症状の改善や延命に対しいずれも効果がなく、むしろ青酸中毒をおこす危険性がある』という結論を出しています。現在、FDA (米国食品医薬品局) は米国内でのレートリルの販売を禁じています。それにもかかわらず、レートリルは現在でも「アミグダリン」や「ビタミンB17」などの別名でインターネットなどで流通している実態が報告されています 。

大量に摂ると死亡例を報告されているので、注意が必要です。

ビワの葉温灸はどうだろう。多分東城百合子氏あたりが広めたのだと記憶しているが、皮膚からアミグダリンを吸収しても極わずかだろうから、害にはならないだろう。温灸が癌に効くという科学的証明もない(プラセボ以上の効用がない)が、気持ちが良くて「害にならないのなら」無下に否定することもないと思う。プラセボ効果ぐらいはあるかもしれない。

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2017年11月25日 (土)

玉川温泉、三朝温泉はがんに効くか?

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温泉の効用

がんに効く温泉として、玉川温泉と三朝温泉が有名です。それぞれ次のような効用がうたわれています。当然ですが「がんが治る」とは書かれていません。それらしき文言をあげると、玉川温泉では、

  • 玉川温泉の温泉は無色透明ですが、pH1.2と極めて酸性が強く、源泉温度はなんと98度。硫黄臭と微量のラジウム放射線が含まれている非常に特徴がある泉質になります。
  • 赤血球数・血色素、白血球数の増加並びにその持続がみられるなど、造血臓器を刺激し、その作用を賦活調整する働きがあることがわかっております。放射線業務などに従事されている方にとっては、良い保養・療養泉になると思われます。
  • 湯治3~5日目頃に一時的な抗菌力の減退があるものの、温泉浴を続けていくに従い、次第に抗菌力が増大し、10日目頃には温泉浴開始前の1.5~2倍にもなることから、身体の防衛力増強や治癒力の増進など好ましい効果が期待できます。
  • 個人差があり、必ず治るとは断言できません。湯治により、自分自身が本来持っている免疫力・治癒力が向上し、その結果として回復に向かわれるものであることをご理解下さい。
  • 癌や難病に効くと評判ですが、本当に効果があるのでしょうか?
    ご湯治の結果、「快方に向かわれた」「延命効果があった」とのお話は良く伺いますが、医学的に解明されている部分は少なく、効果があるとは断言いたしかねます。玉川温泉での湯治は、泉質や環境などの刺激により、本来持っている治癒力を蘇らせ、自身の力で体を健康な状態へ戻すというものです。

三朝温泉も同様に、

  • 三朝のお湯は、高濃度のラドンを含む世界屈指の放射能泉です。 ラドンとは、ラジウムが分解されて生じる弱い放射線のこと。 体に浴びると新陳代謝が活発になり、免疫力や自然治癒力が高まります。 これが自慢の『ホルミシス効果』です。
  • 身体の治癒力を高める三朝温泉の「放射線ホルミシス効果」
    放射線のホルミシス効果とは、身体が微量の放射線を受けると細胞などが刺激を受けて、その働きを活性化させ、毛細血菅が拡張し、新陳代謝も促進、免疫力や自然治癒力を高めることです。三朝のラジウム泉は、人聞の身体にこのホルミシス効果を与えるとして有名であり、近年そのメカニズムが解明されてきています。メディア等にもとりあげられ、全国的な注目度も高まっています。
  • 気化したラドンを吸入することで身体に入ります。
    気化したラドンは呼吸により肺に入り、血液を巡り全身の細胞などを刺激します。また、ラドンを吸うと、抗酸化機能が高まるととがわかってきました。抗酸化機能とは、老化や生活習慣病の原因といわれる活性酸素を消去する働きのことです。体内から活性酸素を消去する抗酸化物質SODなどの働きが高まるといわれ、動脈硬化症の予防が期待できます
  • ガン死亡率も全国の半分。
    1992年、三朝温泉地区の住民のガンによる死亡率は37年間の統計解析から全国平均の約1/2であるとの結果が報告され、「低線量被曝の影響を科学的に調べ直すべきだ」と提言しています。これは放射線ホルミシスの学説を強く証明するものでもあります。

玉川温泉は「ラジウム」、三朝温泉は「ラドン」と、ともに放射線を含むことを強調しています。三朝温泉に比べて玉川温泉は「がんに効くとは断言できません」と、公平かつ良心的に書かれています。

放射線ホルミシス効果とは、「弱い放射線を微量受けることで細胞が刺激を受け,身体の細胞を活性化させ毛細血管が拡張し、新陳代謝が向上、免疫力や自然治癒力を高める」とうたわれているものです。

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