血糖値管理

2017年3月11日 (土)

食事療法、運動療法そのつぎに薬物療法

インフルエンザもやっと峠を越えた感じです。熱はほとんどなく、喉の痛みと発汗、咳がある。明日には普通の状態になるだろう。

先日の糖尿病内科の診察でした。HbA1cは 6.6% でした。前回は8.8だったから大幅に改善。
先生も「いいね、いいね」と連発。

低血糖のデータを見せて、インスリンを8単位から基準7単位、血糖値を見ながら6、8へと自分で微調整することになった(既にやっていたのだが)

「地域の糖尿病医の中であなたのことが話題になっているよ。手術で膵頭部しかないのに9年間もインスリンなしで管理できてきて、インスリンを初めても極少量で済んでいる。こんな患者はめずらしいんだよ」

ってことらしい。

「不思議なんだよなぁ?」といつものように異邦人でも見るような眼で私を見る。

カロリー制限食だったらこんなに良好な血糖値管理はできなかったはず。糖尿病医の先生方もそろそろカロリー制限食の限界を認識してほしいものだ。

ま、いいじゃないですか。管理できているのだから。それなりに努力しているんだよね。私は。医療は第一に「食事療法」、「運動療法」それで足りない部分を「薬物療法」だと考えている。薬が快刀乱麻の如く一切の症状を治してくれるなんて、期待してはいけない。薬は少なければ少ないほどよいという、私はミニマリストである。がん治療でも基本は同じ。

2017年3月 7日 (火)

インスリンとインフルエンザ

どうやら何年ぶりかでインフルエンザに罹ったようです。息子がB型と診断されて会社を休んでいるのですが、それを移されたのかもしれない。

37.3度の微熱と関節の痛み、咳とたん。私は重症にならなければ病院には行かない。インフルエンザ・ウイルスに効く薬はないから。

気になるのは血糖値。今朝の空腹時血糖値が88mg/dL。低血糖のぎりぎりの線か。先月は71mg/dLで低血糖の症状が出た。インスリンを8単位から6単位に減らしてみた。食後に測ったら212mg/dLだった。

インフルエンザなどの感染症は体にとって大変なストレスになる。感染するとウイルスを退治する働きが起こる。血糖を上げる作用のあるホルモン(インスリン拮抗ホルモン)や炎症性サイトカインが増加し、血糖を下げるホルモンであるインスリンの作用が低下し血糖が上昇する。

  • 主治医に連絡し指示を受ける。医師はインスリン注射を行っている患者が病気のときに、インスリン注射量を調整するようアドバイスすることがある。
  • インスリン注射で治療をしている人は、食事をとれない場合でも注射を中断しない。
  • 少なくとも4時間ごとに血糖自己測定を行い、血糖の変動を記録し医師に伝える。
  • 水分を十分にとり脱水を防ぐ。通常の食事を続けるか、それができない場合は消化の良い食物をとる。なるべく炭水化物を通常量通りとるようにする。
  • 体重を毎日はかる。体重が減っている場合は高血糖が疑われる。
  • 朝晩に体温をはかる。発熱している場合は感染症が疑われる。

インフルエンザや風邪に感染すると「血糖値は上昇する」とされているが、私の場合は下がっている。どうなっているんだろう。

前日の総歩数が16000歩、速歩時間が70分だったから、強度(私としては)の運動による血糖値低下かもしれない。

症状が治まるまで「糖質制限食」は中止だ。それに3食前に自己血糖測定値を測ってみよう。それでインスリンの量を細かく調整する。

明日は鎌倉に相棒と写真撮影に行く予定だったが、仕方なくキャンセル。桜はどこへ行こうかと思案中。

2017年2月28日 (火)

ためしてガッテン(その後)

先日放映されたためしてガッテンの「最新報告!血糖値を下げるデルタパワーの謎」に反論がたくさん出ていますね。

日本睡眠学会は、日本神経精神薬理学会と連携してNHKに対して異議を申し立てたとのこと。

  1. 番組で取り上げられた睡眠薬については、国で承認された効能または効果は「不眠症」に限定されており、糖尿病に対して処方することは認められていません。これは適応外処方(承認されている効能効果以外の目的で使用すること、健康保険が適応されない)になる。
  2. 番組で取り上げられた睡眠薬については、既存の臨床試験データにおいても血糖降下作用は確認されていません。
  3. 番組内では当該睡眠薬についてその安全性を過剰に強調していますが、どのような基準をもって安全であると主張しているのかその根拠が明らかでありません。睡眠薬に限らず、全ての医薬品には副作用があります。
  4. 現段階ではデルタパワーと血糖低下作用の関連については医科学的に確立されているとは言えない。睡眠不足を解消することによってデルタパワーが増加するかのような説明があった点については、「番組内で引用されていた科学研究論文の内容と全く異なっており、完全な誤用もしくは捏造と言わざるを得ない」

NHKも謝罪の会見を出しています。

「ためしてガッテン」がまたやったということかなぁ。私もブログで取りあげましたが、私の摂っているのは番組で紹介された薬とは違いメラトニンの単剤です。

副作用としては「熟睡できる」のですが、主な目的はもしかしたらあるかもしれない抗がん作用。睡眠不足でもなく、抗がん作用を期待してと言ったって医者は処方してくれないでしょうから、自己責任で個人輸入しています。

番組で紹介された薬を勧めたわけではないので、念のため。それにしてもテレビの影響は大きいですね。血糖値管理は糖質制限食がベターです。今朝の空腹時血糖値は105。インスリンを1単位減らして7単位で打っています。徐々に減っているからもしかすると離脱できるかも。

メラトニンも、自己判断、自己責任でお願いしますね。

2017年2月22日 (水)

ためしてガッテン:熟睡すれば血糖値が下がる

「ためしてガッテン」今日はデルタパワー。

とは言っても、熟睡しているときだけ脳から脳波のデルタ波が出るのだが、熟睡ができれば、血糖値が下がるという話題でした。出席したのは大阪市立大学医学部付属病院の稲葉雅章医師でした。

Image_022

熟睡できれば、ストレスがなく、血糖値が下がる、交感神経もおだやかになり、その結果、熟睡できる・・・このサイクルが回り出す。

これを稲葉医師らが臨床試験で示して発表しています。

熟睡できるようにする薬剤がこれら↓の右二つ「オレキシン受容体拮抗薬」や「メラトニン受容体作動薬」です。(GABA系は旧薬)

Image_008

これらの新薬は副作用もなく、糖尿病患者も気軽に使うことができる。

<ガッテン>!

私はかれこれ9年間メラトニンを服用している。目的は抗がん作用のあるサプリメントとしてだ。病院で不眠を訴えればロゼレム(メラトニン受容体作動薬)を処方してくれるのだろうが、私は個人輸入でメラトニンそのものを服用している。

膵臓がほとんどないのに、この9年間、医者も不思議がるほど血糖値の管理がうまくできたのは、もしかするとメラトニンのおかげだったのかもしれない。膵癌が完治したのはメラトニンのおかげかどうか、これは分からない。

トイレに1回起きることもある程に、毎日しっかりと熟睡している。インスリンを始めた今も、8単位でも低血糖が起きるくらいに血糖値管理もできているわけだ。

がん患者にとって睡眠は大切です。

こちら『今日の一冊(9)「がんを生きよう」』に紹介したがんを生きよう―あなたのT細胞が治療の主役です

久留米大学がんワクチンセンター長の伊東恭悟先生が上梓された『がんを生きよう―あなたのT細胞が治療の主役です』。

まえがき「はじめに」にはこう書かれています。

私たちは、身体の中に7千億個もあるT細胞(免疫担当細胞の 中心となるリンパ球)のおかげで感染やがんから免れています。しかし老化などでT細胞機能が低下し、がん制御ができなくなると発がんします。T細胞機能を 維持するには普通の日常生活(快眠・快便・適度な食事・適度な運動)を過ごすことが必要です。普通の日常生活を維持することができれば、受けておられるが ん治療(抗がん剤や放射線治療など)の効果が向上します。

睡眠についても、

睡眠と免疫には深い関係がある。免疫細胞は一日に800億個が死滅して、新しく再生される。そのためには、ほどほどに食べて夜8時間は電気を消してヨコになることで、T細胞やB細胞が増えるのです。T細胞などの白血球は寝ている間に造られるのです。

がんによる免疫の抑制と、(抗がん剤・放射線の)治療の副作用による免疫の抑制の対策をして、T細胞の機能を復活させること。そして普通の日常生活(快眠・快便・適度な食事・適度な運動)を過ごすことががんの増殖を抑えて再発・転移を防止します。

メラトニン購入 はこちらで紹介していますが、可能なら病院でロゼレムを処方してもらった方が良い。

以上<個人の見解です。自己責任で願います>

今日も一日学会発表用のPowerPointデータ作成で疲れた。メラトニン5mgを飲んで寝るとする。

2017年2月14日 (火)

体重が60キロを超えた

インスリンを打ち始める直前の体重は55.4kgだったのが、徐々に増えて、2ヶ月あまりで60.3kgにと約5kgも増えた。

インスリンの効果ってすごいですね。これまでは喰っても

  • 全身のほぼすべての臓器細胞にブドウ糖をとり込ませます
  • 肝臓や筋肉でブドウ糖からグリコーゲン(貯蔵糖)が合成されるのを促進します
  • 貯蔵されているグリコーゲンが分解されるのを抑制します
  • 脂肪組織で脂肪が合成されるのを促進したり、脂肪の分解を抑制します

という、インスリンの働きが効かず、体重が徐々に減っていたわけだ。

Image_002

先月末に低血糖になったから8単位に減らしているが、インスリンを過信しないで糖質を摂り過ぎないようにしないと、空腹時血糖値が高くなる傾向だ。100~120mg/dLになるように管理していこう。

太りすぎにも注意です。でも64kgまでは大丈夫か。これ以上だとズボンがあわなくなる。いや、それ以上に肥満はがんのリスク因子だろう。

2017年1月31日 (火)

久々に低血糖

インスリンを打ち始めて2ヶ月。

今朝は、空腹時血糖値 107mg/dL
            食後1時間     156    (トースト1枚、ハムエッグ、サラダ、豆乳)
            食後2時間     115

私の場合、食後1時間ほどが最高値のようです。

トーストを食ったのに、これは成績がいいな、と思ってたら
夕方に冷や汗。すぐにブドウ糖を4個かみ砕いて、血糖値を測ると

                    71 mg/dL  !!   低血糖だ。

20170131_185447

ここしばらく低血糖はなかったので油断してた。
昨日糖尿病の先生に「低血糖にはくれぐれも注意してね」と言われたばかりだった。ブドウ糖はカバンや車の中、部屋のあちこちにも置いてある。

明日は、インスリンを10単位から8単位に減らしてみよう。

2017年1月 9日 (月)

人体実験中・・だけど不思議だなぁ?

「膵頭部しか残っていないがん患者の、理想的な血糖値管理方法に関する人体実験」を実施中です。

棒グラフは体重、折れ線グラフは空腹時血糖値を表しています。四角囲った数値はインスリンの投与量です。

Image_003

10月頃から体重の減少が止まらないが原因が不明でした。それまではすい臓がんを切除した患者としては血糖値管理は良すぎるほどでした。

しかし、残された膵頭部のβ細胞も疲れ切って、もうインスリンを分泌する力が残っていないのでしょう。体重減少が止まらなくなったのは、グルファストなどの薬を服用して鞭で叩いても、「もうインスリンは出せません」となったわけです。

そこで、12/2から時効型のインスリンを始めました。最初は4単位から徐々に増やして12単位まで。それとともに空腹時血糖値も徐々に下がってきます。正月のあいだ少し上がったのは仕方がないけど。

そしてなによりも体重が増え始めた。インスリンが効いて栄養分がきちんと脂肪や筋肉になってきたのです。

しかし今年になって、空腹時血糖値が100を切るようになってきました。下がりすぎによる低血糖が心配になる。そこでインスリンも2単位づつ減らして、いまは8単位です。それでも血糖値は95mg/dLです。

時効型のインスリンを投与して基礎インスリンを補った結果、疲れ切っていたβ細胞が全力を出す必要もなくなって、また能力が盛り返してきたのか? インスリンを減らしても血糖値が下がってきたのは、そのように解釈できるのではないか?

しかし、人間の身体って不思議ですねぇ。人体実験もおもしろい!!

もう少し膵臓を休ませてあげれば、もしかするとインスリンから離脱できるようになるかもしれない、という淡い期待もある。無理は禁物だが。

2016年12月21日 (水)

インスリン初めて3週間

12月2日にインスリン注射を初めて3週間経ちました。

時効型のトレシーバを4単位から初めて、朝の血糖値を測定しながら徐々に増やして、今は12単位で打っています。

朝の血糖値は110mg/dL前後をキープしています。

  • 体調も良いです。
  • 体重も徐々に増えてきました。55.4⇒56.2⇒56.6⇒56.9
    (インスリン不足で栄養が脂肪に変換されなかったのでしょう)
  • 下痢の症状が軽くなりました。

トレシーバで基礎インスリンを補充して、食後のグルコース・スパイクは、食前に服用するグルファストで調整するBOT(Basal Supported Oral Therapy)という新しいインスリン治療法です。

飲み薬はそのままで、注射は1日1回
初めての人でもインスリン療法を始めやすい方法として、今服用している飲み薬を続けながら「持効型(じこうがた)」と呼ばれる、効果が長く続くインスリンを1日1回だけ注射する方法(BOT※)もあります。飲み薬と持効型インスリンの効果を合わせて血糖値を下げる方法です。血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者さんでは、食後の高血糖だけでなく空腹時の血糖値も上昇しています。このため、空腹時高血糖が1日の血糖の推移を押し上げ、食後の血糖値が上昇する原因となっています。
「持効型」インスリンを補充して、空腹時の高血糖を改善することで、全体の血糖の推移がだるま落としのように低下し、糖毒性※※が解除され、本来のすい臓の機能が回復してくると、食後高血糖の改善にもつながります。

Img01

基礎インスリンによって、空腹時血糖値が下がる。

Img02

治療を続けていると、食後血糖値も改善する。

Img03

糖毒性が解除され、食後血糖値が更に改善する。

Img04

一日4回のインスリン注射はたいへんですが、時効型で朝の1回だけというのは、ありがたい。


2016年12月 4日 (日)

今日の一冊(61)『ケトン食ががんを消す』

ケトン食ががんを消す (光文社新書) 最近何かと話題になっているケトン食によるがん療法を紹介した本です。「悪者扱い」されてきたケトン体の項には、

極端な糖質制限をベースとする私の免疫栄養ケトン食は、糖尿病の合併症を持つがん患者さんには、原則適用されません。
肝臓にがんの原発巣を抱える患者さんも、免疫栄養ケトン食は適用されません。

と書かれています。これじゃ血糖値が異常な膵臓がん患者には適用できないですね。

帯には「世界初の臨床試験で実証」と書かれています。

  1. 2011年7月から、アイオワ大学と米国国立衛生研究所(NIH)などによって、肺がんとすい臓のステージ4に対するケトン食の効果や安全性(通常の化学、放射線治療と併用)を検証する臨床研究が進められています。17年7月に第1回の報告が予定されています。私も楽しみにしています。
  2. ClinicalTrials.govで「Ketogenic & Cancer」で検索しても、19件のヒットがありました。世界ではがんとケトン食の関係で多くの臨床試験が行なわれているのです。
  3. 日本でも昨年10月、京都市で開かれた「第53回日本癌治療学会学術集会」で、大阪大学大学院医学系研究科漢方医学寄附講座、萩原圭祐准教授らによって「肺がん患者におけるケトン食の有用性と安全性についての検討」が発表されています。5症例のうち2例(▽ケトン食継続中▽ケトン食3カ月経験の後に糖質控えめの食事を継続中)では、がんが寛解しています。

1.と3.はこの本でも触れられ紹介されています。

この本で紹介されている臨床試験も3.と同様に「症例研究」であり、ランダム化比較試験ではないということは留意しておくべきです。しかも抗がん剤とケトン食との併用です。本来は、抗がん剤だけのグループと抗がん剤+ケトン食のグループで比較しないかぎり、ケトン食ががんに効くとは言えません。

大津秀一医師もそのように批判しています。「がん細胞を兵糧攻め!「究極糖質制限」の威力 という記事を読み解く メディアが流す情報の吟味が大切

もっともな指摘ですが、しかし、1回の勤務医ではそんな大規模な試験は無理でしょう。しかも食事療法ですから製薬企業から研究費が出るはずもありません。

それに著者はこのように述べています。

ケトン食は単独でがんに効くのではなく、抗がん剤治療などとの併用で飛躍的な効果を発揮する可能性があるのです。

ま、食事だけでがんが治ることは難しいでしょう。しかし、がん患者としては併用であれ単独であれ、がんが消えてくれればよいのです。ケトン食単独の抗がん効果を敢えて証明してくれる必要はありません。

ステージⅣbでケトン食を3ヶ月継続した患者9例の1年後の評価は、3例がCR(完全寛解)、3例がPR(部分奏功)、1例がSD(進行抑制)、2例がPD(増悪) による死亡と、奏効率が67%、病勢コントロール率が78%という結果になりました。(腫瘍が縮小して手術に持ち込めたからですが)。2016年2月現在で、7人のうち手術まで持っていけたのが5人。そのすべてが完全寛解(CR)に至りました。

標準治療でステージⅣbの患者の3分の1が、手術ができるほどに腫瘍が縮小し、寛解するなんて、あり得ませんよね。大津医師の指摘はちょっと的が外れている気がします。

以下にいくつか気になる点を挙げておきます。

  • 「免疫栄養ケトン食」は短期決戦。3ヶ月以上続けてはいけない
  • 小児の癲癇治療に特化した食事療法でケトン食による重篤な副作用が報告され、代表的なものは、体力の減退、嘔吐、下痢、便秘ですが、低血糖による意識の低下や昏睡なども見られます。長期の実施になると、稀に成長不良や微量元素の不足によって不整脈を誘発することもあります。最近ではケトン食を1年以上継続した癲癇の子供が死亡したケースが報告されています。長期間にわたる極端な糖質制限が、危険を伴う理由がここにあるのです。
  • と、著者は副作用での死亡例を重視、しかし江部康二医師は副作用は軽微との認識で異なっている。
  • EPAには、がん細胞が増殖するために、自ら血管を増やす「血管新生」を抑える働きがあり、転移を起こしにくくしたり、がん細胞のアポトーシス(自然死)を誘導したりする効果があることも確認されました。  ようするに、EPAには、がん細胞の炎症反応(CRP値)を抑制し、悪液質を改善させる力があるだけでなく、がんの進行をブロックする働きもある。
  • 体内の深部にあるすい臓のがんは、固い繊維芽細胞で覆われており、これによってがん細胞への抗がん剤や免疫細胞の侵入がブロックされたりするのです。すい臓がんの治療が難しいとされる理由です。
    しかし、この繊維芽細胞の質を変えることで、すい臓がんと言えども、抗がん剤や免疫細胞の侵入をスムーズにすることが可能になります。たとえば、ハイパーサーミア(局所温熱療法。後述)には、すい臓がん細胞周辺の繊維芽細胞同士の結合を緩めて隙間を生じさせる働きがあります。
  • ゲルソン療法に限って言えば、抗がん剤がまだ開発されていない戦前に産声を上げたものです。
  • ニンジンニュースは糖質が多く含まれている。ケトン食とは真逆です。
  • 現在のゲルソン療法でも、抗がん剤治療後のすい臓がんの患者さんには、ゲルソン療法そのものを中止しています。(私も何度も記事で注意している)
  • がんができたら肉を食いなさい。
  • ビタミンDは一日5000IU以上が必要。
  • 私の患者の中には、TS-1との併用ですい臓がんの進行がほぼストップしている患者が数人います。
  • 牛蒡子のサプリメントとリポトール(スタチン製剤)を勧めた余命1ヶ月と宣告されたすい臓がん患者では、腹水が消え、2年経った現在でも元気です。

ケリー・ターナーは『がんが自然に治る生き方』で、自然寛解した患者が実行している9つのことの最初に、

  • 食事を根本的に変える

を挙げているのですね。

ケトン食=スーパー糖質制限食ですが、私自身はずっと糖質制限を続けてきました。その経験からも、私がもし再発・転移してしまった場合には、低用量抗がん剤治療とケトン食を試すことになろうと思います。(どちらもエビデンスはないが、さりとて再発した膵癌に対しては一切のエビデンスはありませんので)

まだ症例研究の段階ですので、過大な期待は禁物ですが、希望の持てる治療法だと受け止めています。しかし、患者が個人で行うには敷居が高いですね。(セミナーがある)

さまざまな代替療法を、根拠を示して紹介しているのも特徴です。中には首をかしげるものもあるが・・・。著者の「免疫栄養ケトン食セミナー」を開催しているバイオロジックヘルス(株)のサイトもいかがわしいね。

水素水はまぁ、がんに効く可能性はあるから良いとして、磁気治療器や波動測定器まで扱っている。電磁波対策も。これほど怪しげな商品と同列にセミナーを並べて平気な著者の感覚を疑いますね。

この本、興味深いこともたくさん書かれているが、怪しげなこともたくさん書かれている。足湯の効用などは安保徹氏とそっくりです。

続きを読む "今日の一冊(61)『ケトン食ががんを消す』" »

2016年12月 2日 (金)

今日からインスリン注射

月曜日の血液検査の結果、C-ペプチド値(CPR)が0.8ng/mL(基準値 0.8~2.5)
空腹時血糖値が199mg/dLでしたので、CPI=0.8/199*100=0.4

つまり、私の膵臓はインスリンをほとんど出していません。手術で残ったわずかな膵頭部から、これまではインスリンを出していたのですが、もう限界のようです。まぁ、9年半よく頑張ってくれました。

体重の減少はこれが原因ですね。

02

このようなインスリンの働きができていないから、肝機能も少し悪くなり、筋肉が減少し、脂肪がつくれないわけだ。

CPI(C-ペプチド インデックス)に関しては、

CPI<0.8:インスリン治療が必要
0.8<CPI<1.2:インスリン治療をした方が良い
CPI>1.2:食事・運動療法と経口薬でコントロール可能

との、富山大学戸邊一之先生の試験データがあります。

20161202_19_06_46

私の場合0.4なので、躊躇なくインスリン注射を受入れました。

しばらく膵臓を休ませたらインスリンから離脱できる可能性は訊いたのですが、「通常の2型糖尿病患者でも離脱できるのは20%程度、あなたの場合は膵臓がほとんどないのだから、期待はできないだろう」との説明でした。ただ、「あなたには予想外の幸運がつづいているから、絶対にないとは言えないね」とのこと。

一生インスリンのお世話になるわけです。膵臓を全摘した方は直ちにインスリンのお世話になるのですから、10年近くそれを延ばすことができことを幸運だと受け止めるべきでしょう。

インスリンは時効型の「トレシーバ注 フレックスタッチ」を使うことに。つまり、基礎インスリンを補ってやり、食後にはこれまで通りグルファストを服用して食後の高血糖を押えることになります。

D675611442280_2

取りあえず4単位から初めて、朝の血糖値を見ながら増減していきます。

Inslin

過去の血液データを見ると、朝の血糖値が1年前には120~130位で推移していたのが、最近は160~200です。体重が右肩下がりになったのが、ここ半年くらいですから、1年~6ヶ月間で膵臓が音を上げたのでしょう。

その間食後高血糖によるグルコース・スパイクが続いていたわけで、続けていると動脈硬化からの脳卒中、心疾患になるリスクが高くなります。がんの再発のリスクも高くなる。

私は100歳まで生きてがんで死ぬのが理想だから、がんは良いが、脳卒中で寝たきりは御免被りたい。インスリン注射はがんのリスクも高めるが、それは想定の範囲内。

インスリンで「生かされるままに、生きていく

しかし、低血糖には要注意です。



より以前の記事一覧

がんの本-リンク

  • がん患者が選んだがんの本

サイト内検索

膵臓がんブログ・ランキング

膵臓癌 お勧めサイト

アマゾン:商品検索

がんの本「わたしの一押し」

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ