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2009年8月 5日 (水)

緑黄色野菜のがん予防効果。 世界初、科学的に証明

緑黄色野菜の抗がん効果に関してはこれまで、疫学的には様々なデータがあるといわれてきました。がん予防には野菜や果物、ファイトケミカルを摂ることはいわば常識のようになっていたのですが、これを科学的に証明したという報道がありました。毎日新聞の地方版に掲載されています。

緑黄色野菜:食べると大腸がん予防に効果 世界初、科学的に証明 /埼玉
 ◇県立がんセンターと筑波大の研究グループ

 緑黄色野菜を食べると、大腸がん予防に効果あり。県立がんセンターと筑波大の研究グループは31日、緑黄色野菜の摂取が大腸がんの発生を抑えることを世界で初めて、科学的に証明したと発表した。27日に「米国科学アカデミー紀要」(電子版)に掲載した。

 同センターの川尻要専門員によると、緑黄色野菜を多く取ると大腸がんの発生リスクを抑えることは疫学上の一般的な見解とされる。世界保健機関(WHO)も「野菜の摂取は大腸がんに対して予防効果がある」と提言しているという。

 グループは、人間の大腸がんの原因となるβ-カテニンを分解する特定のたんぱく質が働かずに腸がんが多発する遺伝子異常のマウスを準備。これらのマウスに緑黄色野菜に多く含まれる有機化合物の一種のインドール化合物を含む飼料を与えた。すると、AhRと呼ばれる別のたんぱく質が活性化し、β-カテニンの分解を促進。がんの発生件数が、飼料を与えなかったマウスよりも3分の1近くまで低下することを発見した。

 インドール化合物は特にブロッコリーやキャベツなどのアブラナ科野菜に多く含まれるという。川尻専門員は「野菜を多く食べる健康な食生活が、大腸がん予防に有効だと示せた。AhRを活性化させる物質を化学的に作れば、さらなる予防にもつながるかもしれない」と話している。【岸本悠】 (毎日JP 2009/8/1地方版)

今回は大腸がんに関する実験ですが、多くのがんに対しても有効だろうと推測できます。 7/30のブログで紹介した『がんに効く生活』(ダヴィド・S・シュレベール著)にも、「アブラナ科の野菜(キャベツ・芽キャベツ・チンゲン菜、白菜、ブロッコリー、カリフラワーなど)に含まれるスルフォラファンやインドール3カルビノール(I3C)には、強力な抗がん作用がある。一部の発がん物質を解毒する力があり、全がん状態の細胞が悪性腫瘍に変わるのを防いでくれる。また、がん細胞のアポトーシスを促し、血管形成を抑制する働きもある。」と記載されていました。(212ページ)この本のすばらしいところは、このような効果を記述するのに、必ず巻末に根拠となる科学論文を示している点です。その論文も膨大な数です。シュレベールがたくさんの論文を読破して自分の考えに根拠を与えているかを知るにつけ、驚くばかりです。

がんを予防し、治癒への道を選択したいのなら、肉を控えて野菜をたくさん食べる。これが「科学的に証明された」ということですよね。

逆に、緑茶のがん予防効果には確証が得られなかったという記事(全文はこちら)。

アメリカ健康最前線

緑茶の癌(がん)予防効果の確証得られず

 過去20年にわたる51件の研究を対象としたレビューの結果、緑茶の癌(がん)予防効果については、未だ明確な答えが出ていないことが示され、医学誌「The Cochrane Database of Systematic Reviews(コクランシステマティックレビュー・データベース)」7月8日付オンライン版に掲載された。

 今回のレビューでは、肝癌、乳癌および前立腺癌については緑茶による予防効果がある程度認められたものの、膀胱癌リスクは逆に増大する可能性が示された。食道癌、大腸(結腸直腸)癌、膵癌など消化管の癌では一致する結果が得られず、著者らは肺癌、膵癌、大腸癌の予防効果については限定された証拠しか認められなかったと記している。「これほど多数の研究について検討しても、緑茶の癌予防効果については明確にできない」と、筆頭著者であるドイツの癌研究グループ(Oncology Study Group)の一員、Katja Boehm氏は述べている。

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2009年7月 8日 (水)

久留米大のワクチン療法 国の委託事業に

本日の西日本新聞によると、久留米大のがんペプチドワクチン療法が文部科学省の委託事業に選ばれたそうです。

「がんワクチン療法」研究 国委託事業に決定 久留米大など産学官連携 九州唯一

  がん患者それぞれに最適なワクチンを処方する久留米大(久留米市)の「がんペプチド(タンパク質)ワクチン療法」を核とした産学官事業「久留米高度先端医療開発クラスター」が、文部科学省の委託事業に選ばれた。本年度から5年間、年間約3億円の委託費が支給される。全国で4件が採択され、九州では唯一。県や久留米市が7日に発表した。

 同事業に参加するのは久留米大や九州大、県や県内企業など。肺がん、肝臓がん、ぼうこうがんに有効ながんペプチドワクチン療法の実用化研究▽大学や製薬企業の技術者などを迎えた講座による人材育成事業▽海外との人材交流や技術開発による国際展開の強化‐ などの事業を展開する。

 久留米大のがんペプチドワクチン療法は、患者への負担が格段に軽い「第4のがん治療法」と注目される技術で、全国初の取り組み。患者やがんの種類によって異なるがん細胞の表面に存在するペプチドを識別。化学合成した30種類のペプチドの中から、患者の免疫機能を最も活性化させるペプチドを選び注射することで、免疫細胞にがん細胞を認識させ攻撃するという治療法だ。

 県庁での会見に出席した久留米市の江藤守国市長は文科省の委託事業採択を受け「われわれのプロジェクトに大きな弾みがつく。将来的には世界から治療に来るような都市になれば素晴らしい」と期待を込めた。

=2009/07/08付 西日本新聞朝刊=

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2009年6月24日 (水)

オンコセラピーが膵臓がんのワクチン承認申請へ

オンコセラピー・サイエンス <4564> が高い。一部で、2010年末にも膵臓がん向け治療用ワクチン「OTS102(開発番号)」の承認を申請する、と報じられており、手がかり材料となっている。臨床試験(治験)で安全性を確認できたため、有効性確認の治験に移行する。早期承認されれば日本初のがん治療用ワクチンとなるという。
オンコセラピーの株価は、6月24日15時00分現在17万0400円(△20,400円)。

こんなニュースが株式関係を駆け巡っています。膵臓がん患者にとっては株価はどうでも良いのですが、ペプチドワクチンとして早期に承認され保険で使えるようになればと期待しています。

2010年末まで頑張って生きていましょう。

OTS102に関する情報はこちらこちら

OTS102は、がんに酸素や栄養を供給する異常な血管の内皮細胞に多く発生するが、正常な組織にはほとんど見られない「VEGFR2」と呼ぶたんぱく質 を製剤化したワクチン。接種したOTS102により免疫機構がVEGFR2を攻撃。異常な血管の増殖を抑えてがん細胞を“兵糧攻め”にできる。

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2009年6月17日 (水)

ビタミンDの腫瘍予防効果

このところビタミンDが心臓病やがんの予防に有効であるというエビデンスが急増しているようです。「海外癌医療情報リファレンス」を翻訳したものが「がんサポート情報センター」に「ビタミンDと癌に関する最新研究発表」としてアップされています。

近年ビタミンDが心臓病やがんをはじめとする疾患の予防効果を示すというエビデンス(科学的根拠)が急増している。特にこの5年ほどの間に、がんの発症率とビタミンDとの関連を検討する多くの大規模臨床試験が実施されており、注目が高まっている。(中略)

これまで最も有力なエビデンスは、ビタミンDと大腸がんとの関連を立証したものである。数多くの優れた臨床試験において、ビタミンD値が高い人は、低い人 に比べて大腸がんになるリスクが半減し、ビタミンD値が高い人々は、低~中程度の人々と比べて、大腸がんで死亡するリスクが約75パーセント低くなること が報告された。 (中略)

その他、口腔がん、食道がん、膵臓がんおよび白血病のリスクが大幅に減少することも複数の試験で示唆されている。 (中略)

さらに、ビタミンD値が高いと、特定のがんの生存期間を延長することも示唆されている。ビタミンDの供給源が、食品やサプリメント、あるいは日光(紫外線)であるかどうかにかかわらず、いずれの供給源も有用であったという。 (中略)

ビタミンDの有効血中濃度を得るためには、多くの人はビタミンDを1日約1000IU(国際単位)、ビタミンD値が低い傾向にある人は、おそらく 1500IU摂取する必要があるとみられる。これまで推奨されてきた米国成人のビタミンD摂取量200~600IU/日では低すぎて、がんの予防はもちろ ん骨の保護効果を得ることすらできない。ビタミンDの健康効果に関するエビデンスの増加を受け、米国小児科学会では、最近、小児のビタミンD推奨摂取量を これまでの2倍に増やし、またカナダがん協会では、秋冬期間の成人のビタミンDの一般的な推奨摂取量を1000IU/日に引き上げた。(中略)

ビタミンDは、一般的に食品にはあまり多く含まれていないが、サケ、サバ、イワシ、マグロなどの魚類は比較的豊富である。

カナダの小児科学会も、ビタミンD摂取を劇的に増やすべきだという勧告を発表しています。妊娠中・授乳中の女性は2,000 IU/日、新生児は最初の1年は400 IU/日、未熟児でも200 IU/日必要というものです。厚生労働省の安全性・有効性情報では「妊婦と授乳婦は経口摂取で400Uまでならぼ安全であるが、それ以上の大量摂取は避けるべきである。」と書かれているのとは驚くような違いです。日本の行政のデータは、世界よりも数年遅れて更新されるのが常識ですから、驚くことではないでしょうが。

さまざまな細胞がビタミンDのレセプターを持っており、ビタミンDには免疫を調節したり、細胞の増殖や分化を抑制する作用があるとのことです。こうした作用が癌の抑制効果に繋がっている可能性があります。<PubMedのデータ

日本人の平均摂取量は316IU/日ということですから、低すぎます。日本のビタミンDの推奨量はわずか100 IU/日(米国は400 IU/日)、許容上限量は日米とも2,000 IU/日です。ASCO 2008でもビタミンDに関するたくさんの報告がありましたが、いずれも現在よりも大量の摂取が腫瘍抑制効果のためには必要だというものです。「1」「2」「3

ビタミンDを多く含む食品としては、アンコウの肝、イワシ、ニシン、スジコ、イクラ、サケなどで、100g中に110-30μg(4,400-1,200 IU)含まれます。キノコ類も豊富に含んでいます。
100gの乾シロキクラゲ中に970μg(38,800 IU)と、桁違いに豊富に含まれています。乾キクラゲ100g中には435μg(17,400 IU)です。

マイタケは、D-フラクションを多く含み、アメリカではアガリスクなんかはほとんど販売されていなくて、マイタケの腫瘍抑制効果に関する研究が、有名なアンダーソンがんセンターなどで行われているようです。さらにビタミンDを多く含んでいるのですから、高額なアガリスクを買うよりも、せっせとマイタケやキクラゲを食べた方が利口だということです。

しかし、食事だけから1000、2000IU/日のビタミンDを摂ることは難しいでしょうからサプリメントに頼らざるを得ないでしょう。私が摂っているマルチビタミンにはビタミンDが1000IU/カプセル含まれており、これを朝晩2錠飲んでいますから、十分足りています。(国産のマルチビタミンは含有量が低く、コストパフォーマンスが悪いです)

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2009年6月 4日 (木)

久留米大がんワクチン治療 第二期募集

久留米大のがんペプチドワクチン治療(自由診療)に応募者が殺到して、受付を中止していましたが、第二期患者募集を7月1日より開始するようです。

2009年6月1日
がんワクチン外来の第二期患者募集を7月1日より行う予定です。募集の詳細については6月15日午前10時より久留米大学ペプチドワクチン事務局ウェブ ページ(当ページ)ならびに、テープによる自動案内電話(0942-31-7350)にて公開いたします。 

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2009年5月30日 (土)

癌サバイバーとなった医師のセミナー

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e-クリニックのWebで販売されていたDVDを購入して拝見しました。Dvdtitley
「がんが治った!! 自らのがん を治した医師からのメッセージ」というタイトルです。

橋本豪医師。腹部を中心とした手術と治療を専門とする外科医であり、阪大癌研究所で免疫の研究もされてきた方です。その橋本医師が悪性リンパ腫になります。抗がん剤を拒否して食事療法(ゲルソン療法)で腫瘍はいったん消えたのですが、元の生活に戻ったとたんに再発。抗がん剤治療も受けるが、途中で匙を投げられて退院してから、もう一度食事療法を見直し、運動、メンタル、ストレスのある生活の見直しなどのセルフ治療で完治して10数年になります。

●がんは治る。誰でも治る病気である。
●直すのは医者ではなく、自分である。
●がんになったら、現在医学は緊急対応としては大事であるから、無碍には拒否しない。
●がんになった原因をきっちりと考える。Gurafu
●情報を迅速に探し、自分の方針を立てる。

これらは私の考えと多くの部分で重なることで、こうした話をDVDではされていました。

○がんサバイバー88人の「治った原因」として、「考え方を変えた」というのがダントツにいちばんです。右のグラフ
○三大治療で時間稼ぎをしている間に自己治癒力を高めること。

橋本医師の参加する講演が東京で開催されるそうです。

2009年 6月 20日 (土)
13:00 開始 / 15:00 終了予定
飯田橋NKビル 6F (株)帆風・会議室
東京都新宿区下宮比町2-29

ご興味のある方は、本日から申込みを受け付けているようです。こちら

ゲルソン療法に関しては、私はこれまであまり興味を持っていなかったのですが、最近2冊の本を読む機会がありました。『今あるガンが消えていく食事』『末期がんを克服した医師の抗がん剤拒否のススメ(星野式ゲルソン療法)』です。少し勉強してみようと思います。
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私は最近、調子がいいんですよね。血液検査をしても悪いところは何にもない。それで、また頑張りすぎる、ストレス過大の兆候があります。反省しています。180度考えを変えるというのはなかなか難しいものです。もう一度癌になったときの初心・覚悟に戻る必要を感じているところです。

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2009年5月22日 (金)

インフルエンザ みんなで罹れば怖くない

昨夜は川崎でのチェロのレッスンでした。駅構内でもマスクをしている人はちらほら程度で、チェロのメンバーは誰もマスクをしていませんでした。他の楽器の教室でもほとんど見かけませんでしたね。

NHKを初めとしたマスコミの大騒ぎは相変わらず続いていますが、少しは報道の論調も変わってきて、「マスクの効果は限定的です」というコメンテーターを登場させるようにもなってきましたから、いくらかは学習したようです。

  • インフルエンザウイルス粒子の大きさ A型、B型、C型
    直径 0.08-0.12 ミクロン
  • ウイルスを含む気道からの飛沫物質
    5ミクロン以上
  • ウイルスを含む気道からの飛沫核物質
    0.3ミクロン以上

* 飛沫核物質:ウイルスを含む飛沫粒子が直径2ミクロン以下になると、空気中で水分が蒸発し乾燥縮小した飛沫核になり、長時間空気中に浮遊し、これが吸入される(空気感染と同義語として用いられることが多い)。

各マスクにおける粒子の透過性(従来型ガーゼマスク)

  • 不織布製マスク(市販製品の主流):5ミクロン以上の粒子
  • N95(医療用):0.3ミクロン以上
  • ナノフィルター(市販されている):0.03ミクロン以上の粒子

空気感染を防ぐには、N95の医療用マスクを使わないと、効果はなさそうです。でもこれ付けてられませんよ。

◆マスク着用により想定される効果

以下の留意事項が現実生活で完全に実行することが前提となるが、実際的には不可能と考えられることから、米国では一般市民がインフルエンザ予防のためのマスク着用に関しては否定的である。

・感染者がマスク着用して外出、もしくは他者と相対する場合の効果
感染者の顔や手指、または衣服などにウイルスが付着している可能性がある。
マスクを不用意に着脱することにより、ウイルスは咳やクシャミ、さらに感染者の手指に付着して周辺に拡散する可能性。

・非発病者が感染目的にマスクを着用することの効果について
マスク着用時間内だけ、呼吸器にウイルスが侵入することを防止することは可能と考えられるが、接触感染、空気感染を完全に防ぐことは不可能である。十分な手洗い、そしてマスク着脱の際、表面に付着している可能性あるウイルスに汚染しないように注意、そして十分な洗顔、洗髪等と併用して、初めて効果が発揮されると考えられる。

が、こんなことを完全にはできないでしょう、と言っているわけですね。

1 米国医学研究所委員会結論 (The Institute of Medicine) 2006年4月

パンデミックに際してマスクが効果を持つという根拠はない。
マスクを着用する効果を信じて、パンデミックの期間、家庭に留まらず外出する市民が増えることが懸念される。

インフルエンザの感染経路は次の3通りである。

  • 手を介して感染(接触感染):患者がクシャミをした際、口を手で被って、その手でドアのノブを触る。そこを他人が触れる。
  • ウイルスを含んだ飛沫物による感染(飛沫感染):患者がクシャミや咳を直接空間に向かってした場合、ウイルスを含んだ大きな粒子が周辺に飛び散る。
  • 微小粒子による感染(飛沫核による感染、空気感染):長時間空中に漂い続ける微小粒子による感染。

これらの3感染経路のどの部分をブロックしたなら、最も効果があるかは誰も分かっていない。

米国CDC
感染者がウイルスを排出する時期は発症1日前から5日までと考えられている。”症状のある人”がマスクを着用することで、地域における感染予防効果が高まるとは考えられない。
その代わり、呼吸器症状のある人が、家庭、学校、職場、または他の公共施設で他の人々に相対する場合、咳やクシャミを呈したとき、ティッシュで顔を覆って、呼吸器からの分泌物が飛沫するのを防ぐことの方が重要。汚染したティッシュは最も近いゴミ捨て容器に捨てられるが、その後、十分な手洗いをすることは必須である。

感染者がウイルスを飛散させる時期は、症状が出る前と考えられるので、症状が出てからマスクをしても遅いでしょ、CDCはこう言っていますが、米国医学研究所委員はさらに、マスクをしたから安全だと考えて家に留まらないで外出する人が増えることも心配しています。マスクを求めて行列する愚は、日本だけのショーのようなものかもしれません。

抗がん剤を投与していたとき、何度か白血球値が下がって点滴できなかったことがありましたが、看護師さんが「このマスクをして帰ってください」と言ってマスクをくれました。しかし、体力の弱ったがん患者ではマスクをして地下鉄の長い階段を上ることができず、息切れがして、マスクはさっさと外してしまいました。

その後も何度は抗がん剤が打てないほど白血球が下がったのですが、マスクをくれたのは最初の一回だけでした。N95マスクなんて、健康な人が座っている分には装着できるのでしょうが、それ以外の場面ではまったく実用的ではないですね。

幸い今回のウイルスはまだ弱毒性ですから、敵が強毒性に変異しないうちに、国民全員がさっさと感染してしまえばよいのです。免疫不全とか重篤な心配疾患のある人をのぞいて、健康な人がみんなこのウイルスに感染すればよいでしょう。2,3日は高熱が出ますが、タフミルも効くようだし、そうすれば免疫ができて二度とこのウイルスには罹らなくなります。半年先のワクチン製造を待つこともないですし、新型ウイルスはありふれたインフルエンザになり果てます。大多数に免疫ができてしまえば、もう感染が拡大することもなく、強毒性に変異する恐れも小さくなります。

こんなことを書くと、「もしその感染で、死んだらどうするんだ」という人が必ず出てきますね。そのときは、「もしかして、ではなく、確実に何人かは死ぬでしょう」と言うしかないです。インフルエンザは年中発生しているのですが、わざわざ遺伝子を分析しての確定診断をしていないだけのことです。そして毎年インフルエンザが原因だと分かった死者だけで700人、もしかしてインフルエンザ、あるいはインフルエンザが引き金になり持病が悪化してとかの死者は、3万人以上だろうと言われています。普通の風邪でもこんなに死者が出ているのです。ニュースにならないからマスコミが報道しないだけです。

こんな馬鹿騒ぎをつづけていて、WHOがもしフェーズ6に引き上げたら、強制的な移動制限が発令されます。電車も運行本数が少なくなり、患者は病院にも行かれないかもしれず、病院に行っても看護師も医者も通勤できず、抗がん剤を休めないがん患者は死の危険と向き合わなければなりません。経済も停滞して、更に失業者が増え、自殺者と犯罪が増加するでしょう。日本はまだ影響が少ないかもしれませんが、発展途上国においては本当に大量の餓死者が出ることになるでしょう。ウイルスによる被害よりもこちらの方が影響が甚大です。

洗足学園は、学内でのウイルス蔓延は心配ないと考えていたのに、地域住民の反発を考慮して休学にしたそうです。「こんな時期にアメリカなんぞに行って・・・」などと言う者が必ずいますからね。いずれはどんなルートでか国内に入ってくるのです。たまたまその学校だったというだけのことです。

感染者を犯罪者のように見なす、日本人の「自分が大事」で「清潔好き」は、これこそが病気に違いないと思うこの頃です。こうした連中に限って自分が感染者になると「医者はいないのか」「早く治療してくれ」とかけずり回ってウイルスをまき散らすのでしょう。いつでも、どんなときでも『自分は被害者』という顔をするヒトって、いますよね。


この記事をアップした後で、藤原新也氏のこんなブログを見つけました。

 ニューヨーク在住の知人の話によれば、今回の新型インフルエンザのことを最近は「ジャパンインフルエンザ」という風に呼んでいるそうだ。
 ちょうどメキシコでインフルエンザが流行ったとき、日々メディアがメキシコの映像などを報道したように、新型インフルエンザというと現在では町中マスクだらけの絵になる日本の光景が流されるからという。
 ということは新型インフルエンザ騒ぎは世界でこの島国日本だけがぽつんと取り残されたようにいまだに大騒ぎをしているということだろう。

  この騒ぎが続いているのはひとつには昨今何か事件が起こるとこぞってメディアスクラムを組んで競い合い報道になり、事態が相乗化してしまうメディアの商業 主義、そして先のトークで述べたような過保護と保身が日本に蔓延していることが上げられるが、それより思うところはトップの決断力の脆弱さである。
 
 こういった事態には万が一を考え安全策を取るというのはありがちな話だが、万が一とは世の中のいかなる局面にも存在するわけであり、かりに万が一というリスクに依拠して人が行動すれば安全という絶対善の中で人間とその社会は金縛り状態に陥ってしまう。
 今回の出来事はその恰好の見本だろう。

 要するにこういった事態は万が一というリスクを背負った上でどこかで「足切り」をするというのが現実的な考えかただろう。かりに政治家であれば事態をずるずると引き延ばしたことによって生じる経済的損失と足切りによって生じるリスクを天秤にかけ、冷静な判断の上、責任を負った行動を示すということが国民を引っ張るトップのあり方である。

 実際に身近なところでは先のトークでも触れたように数万の金が入らぬため家賃の支払いに困っているという人もいたり、巡り巡って昨今とみに増えている自殺者が今回の経済封鎖に似たことによって数百人は増えている可能性は十分にありうる話だ。ひるがえって新型インフルエンザによって死者が出るとのは現状ではきわめて現実味のない話だ。

私が言わんとしたことを簡潔に表現されていますね。さすがはプロです。しかし、「ジャパン・インフルエンザ」とは言い得て妙ですね。「安全」という「絶対善」を振りかざす人には面と向かって反対できないから困るのです。

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2009年1月25日 (日)

ガンとこんにゃくゼリー

P1000117                                余命宣告なんぞは、蹴っ飛ばせ!


こんにゃくゼリーによる窒息事故が報道されていた。マンナイライフ社は堅さや弾力性を少し変えて販売を再開したという。会社の販売再開については賛否両論があるという。

厚生労働省の調査によると、食べ物による窒息死者数は例年4000人を超え、平成18年は約4400人に上る。こんにゃく入りゼリーによる事故が社会問題 化したこともあり、厚労省の研究班が今年、全国の救命救急センターや政令指定市の消防本部を対象に事故事例(18年)を調査したところ、救急搬送された人 の大半が65歳以上の高齢者と10歳未満の子供だった。

08年の厚生労働省の調査では、原因を把握できた窒息事故803件の内訳は、

餅                     168
パン                       90
ご飯                       89
魚介類                    62
肉類                       60
果実類                    60
すし                        41
アメ                        28
団子                       23
ミニカップ入りゼリー  11
こんにゃく                10

となっており、こんにゃくゼリー(ミニカップ入りゼリー)による窒息事故は決して多いわけではない。というより、むしろ意外だったパンによる窒息事故数よりは遙かに少ない。「どうしてこんにゃくゼリーばかりが悪者にされるのか」という反論にも一理はありそうだ。もちろんこんにゃくゼリーの大きさや形を改善すれば事故は少なくなるだろうとも思われるので、対策を取ろうとしない業界を非難する立場も理解できる。

しかし、ここでこんにゃくゼリーが悪者かどうかを判断するつもりはない。どうしてか「ガンによる死」を連想してしまうのである。

ガンによる死は、全死亡原因の中で今では第一位を占めているようだ。だから窒息事故に占めるこんにゃくゼリーの割合よりは確かに高い。私が言いたいのは、「どうしてガンによる死だけが恐れられるのか」ということであり、その根拠が希薄なことに、こんにゃくゼリーとの類似性を見るからである。いわば、ガン=痛みに七転八倒して確実に死ぬ、こんにゃくゼリー=危険な食べ物という等質性だといっても良い。

しかし、餅による窒息死がこんにゃくゼリーによる窒息死よりも楽で良いとは思わないが、ヒトはいずれは何かの死因で死ぬのだとしたら、ガンによる死が、他の原因による死よりも決して悪いものだとは思えない。私の弟はバイクによる交通事故で若くして亡くなったが、死に際して何の準備もできず、交際相手の女性に別れの言葉を告げることもできずに逝ってしまった。交通事故死と他の死とを比較する時間的余裕は、弟にはなかった。

ガンは幸か不幸か、死を迎えるまでに幾分かの時間がある。死の恐れを十分に感じる時間がある。死を準備し、与えられた時間をどう過ごすか、自分で決めるための余裕がある。この時間を、死を恐れ、どうにか助かる方法はないか、特効薬はないかと右往左往して、ガン難民となって過ごすか、まぁ俺の人生はこんなものさと、死を受け入れて過ごすか、どちらを選ぶかは自分の選択に任されている。多くの患者は前者の方を選ぶが、後者を選んだ患者は、与えられた時間を十分に楽しみ、やりたいことに没頭して過ごす。
そうして、どういうわけか、死を受け入れて悠々と生きたものが、腫瘍が縮小して、ときには完全緩解することがある。

ガンは心の有り様で治すことも、悪くすることもできる。これは今日の精神神経免疫学が科学的に明らかにした到達点である。
余命宣告を受けようが、「後はホスピスですね」と言われようが、そんなものは蹴っ飛ばせばよい。

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2007年7月18日 (水)

柏崎原発は深刻

激しい神経性の下痢は、アヘンチンキを飲むことで劇的に収まってしまった。麻薬の阿片を水薬にしたもので、激しい下痢や咳に効くということ。副作用として効きすぎによる便秘のおそれ。

本当にびっくりするほどよく効いた。飲んだとたんにグルグルといっていたお腹がぴたっと収まった。少し食欲も出てきたので、まずい病院食はエスケープして、院内のレストランで「ビーフカレー」を注文した。

ここのレストラン「レインボー」は有楽町の「東京會舘」が出店をしている。レストランとしては一流どころで、それなりの値段がするが、病院食に慣らされた私の舌にはめちゃくちゃ美味かった。ここの名物「會舘オムライス」は明日にしよう。

体重 66.6kg


東電柏崎原発の事態は深刻だ。CNN、BBCではトップニュースで、写真もすごい惨状を報道しているが、日本のマスコミは奥歯に歯の挟まったような 報道だ。政府の報道管制があるのか。中央制御室の天井も崩落して、柏崎市の使用中止命令が出なくっても、この原発はしばらく運転できないのだという。

「起こり得ないが、想定上最大の地震」という触れ込みで設計した数値をあっさりと超え、放射能も漏れたということに、世界のマスコミは「世界最大の原発集中地での大事故」との扱い。IAEAの事務総長が急遽日本に来るという報道もあるが、それほどこの事故は深刻な問題だ。

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