書籍・雑誌

2017年1月19日 (木)

今日の一冊(66)『このまま死んでる場合じゃない!』

なんともすごい女医さんがいるものだ!

エビデンス至上主義では、再発・転移したがんは治せない。抗がん剤でがんを治せないのは、治せるように使っていないだけだ。エビデンス至上主義の考え方ゆえに、標準治療こそが、エビデンスに基づいた最善の治療と思っている医師も大勢います。

と堂々と言うのだが、この女医さん、岡田直美医師は、重粒子線治療を行っている放射線医学総合研究所(放医研)病院の医長です。国の機関である病院の医師がここまで言って大丈夫か?と心配になるくらいです。

このまま死んでる場合じゃない!

しかし、多くの再発・転移したがん患者を、標準治療で使われる抗がん剤や重粒子線を含む放射線治療、ラジオ波焼却、動注塞栓治療などさまざまな治療法を駆使して”治して”いる。

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がんが再発したり、転移していると、多くのお医者さんがあきらめてしまいます。これが現代医学の常識です。でも本当は、現在の医学なら十分治すことができるのです。

がんの治療には、がんができた臓器とその進行度ごとに治療が決められている「標準治療」というものがあります。今は、この標準治療でがん治療をすることが常識で、それ以上のことをやろうとすると、とたんに異端児扱いされてしまいます。

岡田医師の治療で、子宮頸がんの多発転移が治った善本考香さんの治療歴がすさまじい。

①子宮頸がんと診断され手術、②傍大動脈リンパ節に再発。抗がん剤と放射線治療で、傍大動脈のがんはなくなったけど、今度は、③両側の縦隔と肺門と左鎖骨上窩に再々発。東京に出て、岡田先生と出会う。調べてみたら、肺転移も見つかる。そこで、全身抗がん剤治療をおこない、肺のがんが消えました。次に、動注塞栓で左鎖骨上窩のがんが消えて、両側の縦隔・肺門リンパ節の手術。そして、その後の精密検査の結果、④左の縦隔、左鎖骨上窩に再びがんが現れ、肝臓、腸骨リンパ節に新たながんが見つかる。

再々々々発?

手術後に残った4ヵ所のがんは、肝臓、腸骨リンパ節、左鎖骨上窩リンパ節、左縦隔リンパ節。⑤肝臓と腸骨リンパ節は動注塞栓で消え、⑥左鎖骨上窩と左縦隔のリンパ節は重粒子線で退治できた。がんとの闘いは7ヵ月で、がんの残存はゼロ。最終の治療となった重粒子線治療から約3年経っていますが、残存ゼロのままです。

どうしてこのような治療にチャレンジできるのか? そのカラクリは「オリゴメタ(少数転移)説」にあると言う。正確には「オリゴメタスタシス(oligometastasis)」。

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2017年1月10日 (火)

今日の一冊(65)『大場先生、がん治療の本当の話を教えてください』

大場先生、がん治療の本当の話を教えてください 東大病院を辞めて、銀座でセカンドオピニオン専門の外来を開いている大場大医師の3冊目の本です。
ひと言で言えば、標準治療以外は一切ダメ、関わるなという内容です。彼のセカンドオピニオンを受ければどのような助言がもらえるのか、分かりますね。

  • がんもどき仮説はフィッシャー理論のコピー
  • 遺伝子検査ビジネスには信憑性がない
  • 腹腔鏡手術には長期的な生存利益は証明されていない
  • 鳥越俊太郎さんの例は奇跡ではない

など近藤誠氏への批判が主ですが、返す刀で次々と標準治療以外を切ります。ガンマナイフやIMRT(強度変調放射線治療)でピンポイントでの照射が可能になっているのに、UMSオンコロジーの4次元照射は古いと植松徹医師を批判し、「切らずに治す」は要注意で中川恵一を批判し、もちろん先進医療である陽子線治療、重粒子線治療も「エビデンスがない」とばっさり。

がんワクチンや免疫細胞療法もテスト段階に治療法だから、金を取ること自体おかしいと。

ケリー・ターナーの『がんが自然に治る生き方』に対しては、

書店に行くと、必ずといってよいほどさまざまな食事療法本が置いてあります。ベストセラー本として話題を呼んでいる『がんが自然に治る生き方』もこの類のものと言えます。

と書いているが、本当に内容を読んでいっているのでしょうかね。この本は食事療法本ではないのですが。また、民間クリニックがこの本を患者に渡して高額な自然健康食品の購入を強いたと例を挙げているが、それはケリー・ターナーの責任にするには無理がある。

多くが同意できる考え方ですが、じゃあ、標準治療で効果がなかった患者はどうするのか? 緩和医療へという結論ですね。

全体で気になったのは、彼の文体です。「・・・と言えるかもしれません」とか「・・・だそうです」と伝聞情報が多すぎる。自信がないのか、断定しない表現が多く、突っ込まれても責任を回避できるような書き方だ。

まぁ、買ってまで読むような本ではない。

2016年12月30日 (金)

今日の一冊(64)『いま、希望を語ろう』

いま、希望を語ろう 末期がんの若き医師が家族と見つけた「生きる意味」 (ハヤカワ・ノンフィクション) スタンフォード大学の脳神経外科医で英文学の修士号を取得。36歳で肺がんの末期患者でもあるポール・カラニシが、死を前にして如何に生きる意味を見出したか、末期癌患者の希望とは何かを語る。

ポールは子どものころから「死」について深く考えてきた青年だった。そのためには文学者になるか医者になるかと思案してきた。

人間のアイデンティティ、生と死を考察するのに、脳神経外科医は最適な仕事であった。なぜなら、脳腫瘍と共に海馬の一部を切り取れば、患者のアイデンティティは変わってしまい、もはや「その人」とは言えない状態になることもあるからだ。そうしたポールが肝臓に転移した末期の肺がんだと分かった。

彼の訓練された目は、腫瘍が肺全体に広がり、脊椎が変形し、肝臓の一葉全体ががんに取って代わられているという所見を見逃すことはない。診断は明らかだった。全身に転移したがん。似たような画像ならこれまでにいくつも見てきたが、今回の症例はいつもとちがっていた。それは彼自身の画像だった。

将来を約束され、脳神経外科医としてまもなく頂点に上り詰めるはずだったポールは、この時点から自らが勤める病院の患者となった。

2016年1月に発売されるや、ベストセラーの上位に名を連ねている本書である。彼の文学的才能を余すことなく発揮して、生と死に対する哲学的考察が随所にちりばめられている。

脳神経外科医はアイデンティティのるつぼの中で仕事をする。脳手術というのは全て必然的に、われわれ自身の本質を操作する作業であり・・・患者とその家族がそれまでに直面した中でもっともドラマティックな出来事となる。

そんな重大事において問題になってくるのは、生きるか死ぬかといった単純な点ではなく、生きる価値のあるのはどんな人生か、という点だ。

一次治療のタルセバで腫瘍が縮小し、脳外科医としての仕事に戻る。しかし、タルセバが無効となり、再発。二次治療も臨床試験への参加の道も経たれて、それでもポールは希望を見失わない。内科医である妻のルーシーと相談の上、抗がん剤投与を始める前に冷凍保存しておいた精子を使って対外人工授精をする。子どもを持つことに決めたのである。

ポールの上司である研究室長「ヴィー」に膵臓がんが見つかった。膵頭十二指腸切除術を前にヴィーは、「ポール。私の人生には意味があったと思うか? 私は正しい選択をしたのだろうか?」と問う。

驚きだった。私にとっての道徳的な模範である彼ですら、自らの死に直面して、このような疑問を抱くのだ。

ポールの主治医エマはカプランマイヤー曲線について語ろうとしない。ポールが求めても予後を言おうとしないのだ。

患者が本当に知りたいのは医師が隠している科学的知識ではなく、自分という存在の真の意味であり、それはそれぞれの患者が自分自身で見出すべきものなのだ。統計にこだわりすぎるのは海水で喉の渇きを癒そうとするのに似ている。死すべき定めに直面する不安を癒す治療薬は、統計の中には存在しない。

私も患者たちと同じく、死すべき定めに向き合わなければならなかった。そして、人生を生きるに値するものにしているのはなんなのかを理解しようと努めなければならなかった。

「最も楽な死が必ずしも最良の死ではない」と理解するようになったポールは、最善の治療法を探して、復帰に挑戦する。「末期がんというのは、死を理解したいと願い続けてきた若者にとっての完璧な贈り物ではないのか?」とジョークを言う。

しかし、一日一日を大切に生きれば良いのだということは分かっても、その一日をどう過ごせば良いのだ?

私は今、ついに死と正面から向き合っていたが、それのどこにも見覚えがなかった。私は交差点に立っていた。長年のあいだ自分が治療してきた数え切れないほどの患者の足跡が、そこから見えるはずだった。それを辿っていけばいいはずだった。だがまるで、見覚えのある足跡を砂嵐が残らず消してしまったかのように、見えるのはただ、なんの道しるべもない、荒涼とした、ぎらぎら光る白い砂漠だけだった。

愛娘ケイディを授かったポールは、生きる意味と、死への道しるべを残そうと本書の執筆に死の間際まで力を注いだ。

片腕にケイディの重みを感じ、もう一方の手でルーシーの手を握っていたそのとき、私たちのまえには人生の可能性が広がっていた。私の体のなかのがん細胞はこの先もまだ死に続けるかもしれないし、あるいは、ふたたび増え始めるかもしれない。前方の広大な広がりを見渡した私の目に映ったのは、がらんとした不毛の地ではなく、もっとシンプルなもの、真っ白なページだった。そのページの上を、私は進んでいく。

はらはらしながらポールの苦悩に共感し、ルーシーの愛に癒され、読み進めるのが怖いような、読み終わるのが惜しいような、1年を締めくくるのにふさわしい、そんな本でした。

2016年12月13日 (火)

今日の一冊(63)『松田さんの181日』

松田さんの181日 オール讀物新人賞を受賞した平岡陽明の短編集。

表題作『松田さんの181日』は、カネも女も才能も覇気もない脚本家の「私」こと寺ちゃんを見かねたスポンサーがある仕事を依頼してきた。

「あと半年で死ぬ役者さんがおる。無名に近い人ではあるが、放っておくのはあまりに忍びない。オレがカネを出すから、彼の半生を本にまとめよ」

松田さん。職業:役者、余命半年の末期がん。ところが、取材を始めたが、どういうわけかお互いにウマが合って、遊んだり飲み歩いたりの日々。本になりそうにもない。そして驚きの松田さんの過去を知ったとき・・・。最後の舞台でのどんでん返し。

寺ちゃん曰く。「もうすぐ死ぬ人というのは強い。あらゆる可能性と欲望を剥奪されたようなものだから、真剣である」

「松田さんは、己に関するすべてを見切っていた。哲学とか悟りという言葉とは不干渉に生きていたが、それでいて自然とこちらに「それっぽさ」を感得させる人だった。」

余命半年といわれた松田さん。焦るでもなく淡々と生きている・・いや、飲み歩いている。そんな松田さんの死に対する考え方はこんなものだ。

我々には次の瞬間は分からない。自分がどうなっているか、相手が何を言い出すか分かったもんじゃない。だけど芝居の役者は知っているわけだ。台本があるから当然だよね。だけど、良い役者になりたければ、それをいったん真っさらに戻せなきゃいけねぇ。次にどんな運命が待ち構えているか、知らぬが如くに演じられなきゃ、いい芝居はできない。

人生も一緒だよ。いつか自分が死ぬということは子どもでも知っている。だけどそれを真っさらにして生きるのが、なんていうか、人間なんじゃねぇかな。

財産も借金も、名も名誉もない我々庶民は、エンディングノートなんぞに頭を悩まさずに済む。余命を告知されようが、ただ、これまでと同じ日々を「真剣に」生きていけば良いだけのこと、だよね。

2016年12月 8日 (木)

今日の一冊(62)『がんでも、なぜか長生きする人の「心」の共通点』

がんでも、なぜか長生きする人の「心」の共通点

昨日発売になった聖路加病院精神腫瘍科の保坂先生の著作です。精神腫瘍学とは、

昔は、がんが心にもたらすダメージについての研究が多かったのですが、次第に、「心の状態ががんにどんな影響を与えるか」という研究に移り、それ以降、がんと心の関係を研究する新たな分野が確立されました。それが、私の専門とする「サイコオンコロジー(精神腫瘍学)です。

がんでも、なぜか長生きする人の「心」の共通点精神腫瘍免疫学(PNI)とも言いますね。乳がんでステージ4の患者 今渕恵子さんとの対談本『がんでも長生き心のメソッド』に書かれていることと基本的に同じです。

うつの患者さんの心をケアすることで、がんの予後を左右するということはあまり知られていません。このブログでも執拗に取り上げているように、心を元気にすることは、がんの治療そのものと密接な関係があるのです。がんであっても、なくても、「心のありかた」が健康に大きくかかわっています。

ゲムシタビンによる膵臓がん術後の再発防止にはナチュラルキラー(NK)細胞が関与:研究報告』の記事に書かれているように、NK細胞はがんとの闘いの最前線にいる免疫細胞ですが、NK細胞も脳と密接に情報交換をし、脳の状態=心のありように大きく影響を受けているのです。心のありようが、局所再発や転移にも影響を与えていると考えても良いと思います。

著者は、がん=死ではないから深刻にならないでと、

日本人の半分はがんになるというのを、「がんになったら半分は死ぬ」と誤解している人が多いのですが、実際にがんで亡くなる人はずっと少ないわけです。  さらに、がん全体の五年生存率は六〇%にまで達していて、元気になった患者者さんが大勢います。実際には心臓病や脳卒中など一般的な病気で亡くなる人が多く、がんをそれほど特別視する必要はないのです。

と言われても、膵臓がんはなぁ。

断言しますが「がん=死」「がん=壮絶な痛み」ではないのですから。

と言われても、膵臓がんは違うでしょ。痛まない患者も結構いるけど。

とぶつぶつ言いながらも読み終えた。

あとがきに、ステージ4で40代の乳がんの患者さんが、養子縁組の選択をした。こどもを育てたいのだと。周囲の反対を押し切って実行したら、転移していた肝臓の腫瘍がほとんど見えなくなったそうです。

私がすすめたのは『がんでも長生き心のメソッド』(今渕恵子・保坂隆共著/マガジンハウス)と、第四章で紹介した『がんが自然に治る生き方──余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと』(ケリー・ターナー著/長田美穂訳/プレジデント社)の二冊です。

肝臓に転移していたがんが、なんとだいぶ消えたのです。

こう言うと、すぐに「奇跡的な回復」といったフレーズが浮かぶかもしれませんが、その後、旧知の医師にこの話をすると、「ぼくの患者でもこういう人が二人ぐらいはいる」「それほど多くはないが、こういう回復例は確かにある」という反応を得ました。つまり、決してこの例は奇跡ではなかったのでしょう。  だからといって、私は、心の力ですべてが解決するとは思っていませんし、すべての人のがんが自然に治るとも断言できません。

なぜなら、一〇〇のがんがあれば一〇〇の特性があり、一〇〇の体質や性格、嗜好、経験、一〇〇の心の動きがありますから、それをひとくくりにはできません。  ただ、がん患者さんがうつになることで免疫力が著しく低下するように、病と心には密接な関係があることが実証されています。とすれば、これが回復のキーポイントになるのは間違いないでしょう。

著者のお勧めのもう一つは、

私がおすすめするのは、カール・サイモントン博士の認知療法を解説してロングセラーとなった川畑のぶこさんの著『サイモントン療法──治癒に導くがんのイメージ療法

です。私のお薦めでもあります。

「超ひも理論」を「死後の世界」が存在するかもしれない根拠にするのは、量子力学を誤解しているのではなかろうか。しかし、そう考えることで患者のスピルチュアリティが確保できるのなら、まっ良いか。

2016年12月 4日 (日)

今日の一冊(61)『ケトン食ががんを消す』

ケトン食ががんを消す (光文社新書) 最近何かと話題になっているケトン食によるがん療法を紹介した本です。「悪者扱い」されてきたケトン体の項には、

極端な糖質制限をベースとする私の免疫栄養ケトン食は、糖尿病の合併症を持つがん患者さんには、原則適用されません。
肝臓にがんの原発巣を抱える患者さんも、免疫栄養ケトン食は適用されません。

と書かれています。これじゃ血糖値が異常な膵臓がん患者には適用できないですね。

帯には「世界初の臨床試験で実証」と書かれています。

  1. 2011年7月から、アイオワ大学と米国国立衛生研究所(NIH)などによって、肺がんとすい臓のステージ4に対するケトン食の効果や安全性(通常の化学、放射線治療と併用)を検証する臨床研究が進められています。17年7月に第1回の報告が予定されています。私も楽しみにしています。
  2. ClinicalTrials.govで「Ketogenic & Cancer」で検索しても、19件のヒットがありました。世界ではがんとケトン食の関係で多くの臨床試験が行なわれているのです。
  3. 日本でも昨年10月、京都市で開かれた「第53回日本癌治療学会学術集会」で、大阪大学大学院医学系研究科漢方医学寄附講座、萩原圭祐准教授らによって「肺がん患者におけるケトン食の有用性と安全性についての検討」が発表されています。5症例のうち2例(▽ケトン食継続中▽ケトン食3カ月経験の後に糖質控えめの食事を継続中)では、がんが寛解しています。

1.と3.はこの本でも触れられ紹介されています。

この本で紹介されている臨床試験も3.と同様に「症例研究」であり、ランダム化比較試験ではないということは留意しておくべきです。しかも抗がん剤とケトン食との併用です。本来は、抗がん剤だけのグループと抗がん剤+ケトン食のグループで比較しないかぎり、ケトン食ががんに効くとは言えません。

大津秀一医師もそのように批判しています。「がん細胞を兵糧攻め!「究極糖質制限」の威力 という記事を読み解く メディアが流す情報の吟味が大切

もっともな指摘ですが、しかし、1回の勤務医ではそんな大規模な試験は無理でしょう。しかも食事療法ですから製薬企業から研究費が出るはずもありません。

それに著者はこのように述べています。

ケトン食は単独でがんに効くのではなく、抗がん剤治療などとの併用で飛躍的な効果を発揮する可能性があるのです。

ま、食事だけでがんが治ることは難しいでしょう。しかし、がん患者としては併用であれ単独であれ、がんが消えてくれればよいのです。ケトン食単独の抗がん効果を敢えて証明してくれる必要はありません。

ステージⅣbでケトン食を3ヶ月継続した患者9例の1年後の評価は、3例がCR(完全寛解)、3例がPR(部分奏功)、1例がSD(進行抑制)、2例がPD(増悪) による死亡と、奏効率が67%、病勢コントロール率が78%という結果になりました。(腫瘍が縮小して手術に持ち込めたからですが)。2016年2月現在で、7人のうち手術まで持っていけたのが5人。そのすべてが完全寛解(CR)に至りました。

標準治療でステージⅣbの患者の3分の1が、手術ができるほどに腫瘍が縮小し、寛解するなんて、あり得ませんよね。大津医師の指摘はちょっと的が外れている気がします。

以下にいくつか気になる点を挙げておきます。

  • 「免疫栄養ケトン食」は短期決戦。3ヶ月以上続けてはいけない
  • 小児の癲癇治療に特化した食事療法でケトン食による重篤な副作用が報告され、代表的なものは、体力の減退、嘔吐、下痢、便秘ですが、低血糖による意識の低下や昏睡なども見られます。長期の実施になると、稀に成長不良や微量元素の不足によって不整脈を誘発することもあります。最近ではケトン食を1年以上継続した癲癇の子供が死亡したケースが報告されています。長期間にわたる極端な糖質制限が、危険を伴う理由がここにあるのです。
  • と、著者は副作用での死亡例を重視、しかし江部康二医師は副作用は軽微との認識で異なっている。
  • EPAには、がん細胞が増殖するために、自ら血管を増やす「血管新生」を抑える働きがあり、転移を起こしにくくしたり、がん細胞のアポトーシス(自然死)を誘導したりする効果があることも確認されました。  ようするに、EPAには、がん細胞の炎症反応(CRP値)を抑制し、悪液質を改善させる力があるだけでなく、がんの進行をブロックする働きもある。
  • 体内の深部にあるすい臓のがんは、固い繊維芽細胞で覆われており、これによってがん細胞への抗がん剤や免疫細胞の侵入がブロックされたりするのです。すい臓がんの治療が難しいとされる理由です。
    しかし、この繊維芽細胞の質を変えることで、すい臓がんと言えども、抗がん剤や免疫細胞の侵入をスムーズにすることが可能になります。たとえば、ハイパーサーミア(局所温熱療法。後述)には、すい臓がん細胞周辺の繊維芽細胞同士の結合を緩めて隙間を生じさせる働きがあります。
  • ゲルソン療法に限って言えば、抗がん剤がまだ開発されていない戦前に産声を上げたものです。
  • ニンジンニュースは糖質が多く含まれている。ケトン食とは真逆です。
  • 現在のゲルソン療法でも、抗がん剤治療後のすい臓がんの患者さんには、ゲルソン療法そのものを中止しています。(私も何度も記事で注意している)
  • がんができたら肉を食いなさい。
  • ビタミンDは一日5000IU以上が必要。
  • 私の患者の中には、TS-1との併用ですい臓がんの進行がほぼストップしている患者が数人います。
  • 牛蒡子のサプリメントとリポトール(スタチン製剤)を勧めた余命1ヶ月と宣告されたすい臓がん患者では、腹水が消え、2年経った現在でも元気です。

ケリー・ターナーは『がんが自然に治る生き方』で、自然寛解した患者が実行している9つのことの最初に、

  • 食事を根本的に変える

を挙げているのですね。

ケトン食=スーパー糖質制限食ですが、私自身はずっと糖質制限を続けてきました。その経験からも、私がもし再発・転移してしまった場合には、低用量抗がん剤治療とケトン食を試すことになろうと思います。(どちらもエビデンスはないが、さりとて再発した膵癌に対しては一切のエビデンスはありませんので)

まだ症例研究の段階ですので、過大な期待は禁物ですが、希望の持てる治療法だと受け止めています。しかし、患者が個人で行うには敷居が高いですね。(セミナーがある)

さまざまな代替療法を、根拠を示して紹介しているのも特徴です。中には首をかしげるものもあるが・・・。著者の「免疫栄養ケトン食セミナー」を開催しているバイオロジックヘルス(株)のサイトもいかがわしいね。

水素水はまぁ、がんに効く可能性はあるから良いとして、磁気治療器や波動測定器まで扱っている。電磁波対策も。これほど怪しげな商品と同列にセミナーを並べて平気な著者の感覚を疑いますね。

この本、興味深いこともたくさん書かれているが、怪しげなこともたくさん書かれている。足湯の効用などは安保徹氏とそっくりです。

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2016年10月29日 (土)

「がん患者が選んだがんの本」の新刊情報

がん患者が選んだがんの本」に次の新刊情報をアップしました。


病気は人生の夏休み がん患者を勇気づける80の言葉病気は人生の夏休み がん患者を勇気づける80の言葉

1等にもビリにも違った価値がある。3000人以上の患者・家族に希望を与えた、がん哲学外来初の箴言集病気や苦しいことが起きて、人生八方ふさがりになっても、ふと空を見上げれば、天は誰にでも開かれています。

人生は相対的なもの。たとえ先頭を走れなくなって、周回遅れになっても、ある人から見たら先頭を走っているように見えるのです。

遅くなっても、人として品性があればいいじゃないですか。

必死の形相で先頭を走り抜けるのもよいけれど、余裕をもってにこやかに走り続けるのも立派です。

言葉の処方箋で患者や家族に病気に立ち向かう勇気と希望を与え、海外からも注目される「がん哲学外来」の初の箴言集。


大場先生、がん治療の本当の話を教えてください大場先生、がん治療の本当の話を教えてください

  • がんは他の病気とどう違うの?
  • がんは遺伝する?
  • がんの手術の名医とは?
  • 副作用のある抗がん剤の役割って?
  • 「切らずに治す」は本当?
  • 良い緩和ケアとは何?
  • 先進医療、先端医療を選ぶべき?
  • クリニックの免疫療法は効くの?
  • 食事療法や漢方でがんは消える?
  • がん検診は意味がない?

etc

外科医と腫瘍内科医の2つの専門性を有する気鋭のがん専門医が、がん治療にまつわる43の疑問にわかりやすく答える1冊。

近藤誠理論はもちろん、患者を惑わすエセ医学を一刀両断。

自身ががんになったとき、愛する家族や友人ががんにかかったとき、賢く主治医を選び、賢く情報を選択して、賢い患者になるための必読書。


不要なクスリ 無用な手術 医療費の8割は無駄である (講談社現代新書)不要なクスリ 無用な手術 医療費の8割は無駄である (講談社現代新書)

知らない人だけが金銭的にも、健康寿命的にも損をするのがいまの医療の世界です。

病院の都合にまかせて勧められるままに、手術を受けたり、クスリを飲んだり、検査を受けても、健康寿命が延びるとは限りません。

著者は医師、病院経営の成功と失敗を経験、病院と医者の世界の裏側まで精通した医療ジャーナリスト。自ら大病を克服したことで、「健康寿命」を伸ばし「大往生」するための知識・情報を、一般人が余りにも持っていないことに思い至り、本書を執筆しました。

医者に勧められても、飲む必要のないクスリ、受ける必要のない手術を明らかにし、健康寿命を延ばし、無駄な医療費を使わないための基礎知識を披露します。

病院の事情を知り、捨てる勇気を持てば、いつまでも健康に長生きできるはず!


がん 生と死がん 生と死

がんの種類から治療法、治療薬、緩和ケア、在宅ケア、予防法など、がんについて詳細に纏めた啓蒙書。一般の人から医師、看護師、医療関係者まで。

 


時間と死――不在と無のあいだで時間と死――不在と無のあいだで

七歳のころから「私(ぼく)が死ぬとしたら人生には何の意味もない」という叫び声が私の体内に響いていた。 (「はじめに」より)

そこにあると思っている客観的世界も、流れてやまないと信じられている時間も、「不在」なのではないか──常識の骨組みを、一つ一つ抜き去ってきた哲学者が、ついに「私」の死の問題に挑戦する。

客観的な世界が仮象なら、死は世界からの消滅ではない。死とは、不在から無への転換、不在である「私」がほとんど失うもののない転換なのだ。


やさしく学べる がん免疫療法のしくみやさしく学べる がん免疫療法のしくみ

第4のがん治療として注目高まる「がん免疫療法」の入門書.がん抗原とは?抗PD-1抗体はなぜ効くの?副作用は?細胞療法とワクチンの違いは?などの基本知識を、豊富なイラストとともにやさしく,正しく解説します.

【目次】

プロローグ─「がん免疫療法」って何ですか?

まずは「がん免疫療法」の定義から簡単に、免疫学のおさらいをしましょう

がん免疫療法の効果の鍵は、がんに対する特異性

第1章 がんと免疫の関係

私たちの体では毎日無数のがん細胞が生まれている

T細胞は「がん抗原」を認識してがん細胞を攻撃する

がん細胞はどのように免疫監視機構をすり抜けるのか?

がん微小環境における免疫抑制のしくみ

第2章 免疫チェックポイント阻害剤のしくみ

免疫チェックポイント分子はT細胞の暴走を抑えるために存在している

抗PD-1/PD-L1抗体や抗CTLA-4抗体はT細胞のブレーキを解除する

なぜ免疫チェックポイント阻害療法が注目されているのか?

免疫チェックポイント阻害療法の副作用

免疫チェックポイント阻害療法の効果をいかに予測するか?


2016年10月11日 (火)

今日の一冊(60)『抗がん剤治療の正体』

抗がん剤治療の正体 (ベスト新書)抗がん剤治療の正体 (ベスト新書)

 8日に発売になったばかりの、低用量抗がん剤治療を行っている梅澤先生の最新著作です。

 低用量抗がん剤治療について「がん撲滅サミット」における騒動がありましたが、この著作でタイムリーに患者さんのデータが記されています。

2010年12月から11年5月までの6ヶ月間に大塚北口診療所で治療を受けた、再発または手術不能の末期乳がん患者66人と、手術不能の末期肺がん患者62人の治療成績です。全国がん(成人病)センター協議会(通称「全がん協」)が公表している「全がん協生存率調査」のデータとの比較を載せています。

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大塚北口診療所のサンプル数が少ないのは仕方のないことでしょう。また、この診療所に来るような患者は、自分のがん治療に関して情報収集も積極的な患者であり、その点でバイアスがかかっていると思います。一方で、標準的な抗がん剤治療を受けてからこちらの診療所にきた患者もいるので、それも勘案すべきです。年齢構成などの調整がされたのかどうかは分かりませんが、エビデンスレベルで言えば、複数の症例報告、症例対照研究になるのかもしれません。

もちろん、当診療所へ来る患者さんには大きなバイアスがかかっているので、このデータの数字だけで、標準治療より長生きできると断言するつもりはありません。

と書かれています。それらを考慮しても低用量抗がん剤治療のほうが、生存期間中央値、1年、3年、5年、10年生存率のどれを取っても全がん協の成績よりは良くなっています。少なくとも、低用量抗がん剤治療が劣るとは受け取れませんね。

「バイアスのかかった数字」でいいんですよ。我々が情報収集して「知識レベル」を高く持てば、バイアスの数字が我々のものになるのだから。学術論議をしているわけではないのですから。自分にとって効果が出るかどうかが大事なわけ。ブログを書いている膵臓がん患者は、より長生きしていると感じますよね。

また、

  • 標準治療からは早々に離脱した方が長生きできる現実があります。
  • 「副作用を容認できる範囲であれば、なんでもあり」が治らないがんへの治療だと考えます。
  • 治らないがんであれば、治療の目的は、現在の平穏な生が続くことであるはずです。
  • がんは縮小しなくても増大しなければ死にはしません。

などと述べています。

標準治療の10%の抗がん剤でも効果がある場合がある。これは三好立先生も同様に書かれていました。

我々の関心事、膵臓がんについてはどうか。残念ながら、以前の本でも書かれているとおりで、

手術不能な状態で見つかることの多い膵がんは、治療法に関係なく、治療成績は良くありません。やはり抗がん剤の量は減らした方が長生きは叶うと思います。地獄の治療FOLFIRINOXの11.1ヶ月よりはいい数字が出ますが、概ね16~18ヶ月、最長でも3年程度という悲しい現実があります。

手術不能の膵がんは、無理な抗がん剤治療は避けて緩和ケアに努め、残りの時間を楽しむ方が良いように思います。

と。しかし、

「患者さんの実例」の章では最初に50代男性の膵臓がんの例が紹介されています。

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大学病院で膵頭十二指腸切除術を受けた後、ゲムシタビンを投与するも、8か月後のCTで腹水が見つかり、がん研究センターのセカンドオピニオンの後で大塚北口診療所に来院。

私は最大量のゲムシタビンで効果がなくなったときには投与量を大きく下げると、再度効果がでることを経験的に知っていました。

という梅澤先生の方針で、ゲムシタビン200mgで週1回の点滴を始めた。骨髄抑制が出たので100mg、200mgと調整しながら投与する。患者には自覚するような副作用はまったくありませんでした。腹水が徐々に減少してCA19-9も低下。5か月後には上の写真のように腹水が消失していた。しかし翌年の桜を楽しんだ後、緩和ケア病院で亡くなったそうです。大量の腹水が見つかってから、副作用もなく消失して、一年間は十分に生を楽しむことができたのですから、患者にとっては「宝物のような時間」だったに違いありません。

やはり膵臓がんは厳しいですが、症状の緩和を取っても低用量抗がん剤治療が優れているように感じます。(エビデンスはないだろう、と言われそうですがね。エビデンスは一人の具体的患者の予後までは保証してくれません)

以上は本の後半部分からの感想です。前半には梅澤先生の標準治療に対する考え方、批判など満載です。

低用量抗がん剤治療に関心がある方には、一読の価値ありです。

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2016年10月 7日 (金)

今日の一冊(59)『余命半年、僕はこうして乗り越えた!』

余命半年、僕はこうして乗り越えた!~がんの外科医が一晩でがん患者になってからしたこと~ がんの外科医が診察中に下血。検査の結果は「肝転移を伴う、根治が難しい進行胃がん。治療しなければ余命半年」と、告げられる。

著者の西村元一先生は、金沢赤十字病院の副院長であり、大腸がんの手術を得意とする外科医です。それが一晩にして自分の病院の”がん患者”になってしまった。

次の「MEDプレゼン」がこの経過を分かりやすく紹介。

〝フリ〟からフリー(Free)になる、医療でありたい。~「良い患者のフリ」をする患者と「わかっているフリ」をする医療者~

治らないがんですから、「死」を覚悟しています。

僕は今、健康な人よりも、死までの距離が、明らかに違う場所に立っています。距離が見えた今、いらないことはせず、しっかりと目標を定めて生きていくしかないと思います。

西村先生の目標は「マギーズ金沢」を立ち上げること。イギリスの「マギーズがんケアリングセンター」をモデルに、がんを抱えた人・家族・友人を支え、不安を取り除き、病人ではなく、その人らしくいることができる”場”の実現を目指しています(その”場”のことを金沢マギーと呼んでいます)。

そうそう、10月10日は「マギーズ東京」のキックオフ日でもありますね。

医者が患者になって始めてわかったこと。抗がん剤TS-1の副作用。甘味の閾値が下がって、口の中がたえず甘く苦い感じがする。口腔内崩壊錠、これが飲みづらい。細粒のオキノームも同様。良かれと思って開発しているのだろうが、患者になって始めてわかった。

人間は、がんを抱えると、いろんな”フリ”をしてしまうと。たとえば、自分が選択した治療が良かったような”フリ”をしている。医者に嫌われたくないから、家族に嫌われたくないから、いろんな”フリ”をしている。その”フリ”をすることによって、自分が元気でいられる可能性もある。一方、その”フリ”をすることによって、かなり疲れている綿もある。だから、医療者は患者の”フリ”に気づかなければいけません。

抗がん剤が続けられなくなることが怖いから、ついつい副作用も過少申告してしまいがちなんですね。

患者もいろんなことを学んで、自立していく必要がある。そのためには、患者さん同士、家族同士、経験者同士がコミュニケーションを取れる場所を作らないといけない。

同感です。そう考えるから、『すい臓がんカフェ』も開催しています。

臨床試験への疑問。

臨床試験が上手くいっているのは、医師と患者さんの信頼関係が成り立っているケースが、もしくはその患者さんがまったく無知かの場合だけだと思います。

と辛辣です。私も患者をだましてきた(臨床試験に誘導してきた)と書いています。

意外だったのは、全国のがん封じ寺を夫婦で巡ったという話題。さらに近くの白山比咩神社へ朔日参りもするようになった。医者でも神頼みしていいんだよ。

ある程度のエビデンスがあるということで免疫療法も抗がん剤との併用で採用している。金沢大学先進医療センターが(株)メディネットと連携して実施しているものです。しかし、きちんとしたエビデンスが確立しているわけではありません。前回の記事に書いたように、エビデンス至上主義では、患者の思いに応えることはできません。

 

2016年10月 2日 (日)

今日の一冊(58)『すい臓がん・悪性黒色腫を乗り越えて』

すい臓がん・悪性黒色腫を乗り越えて 肝臓転移の末期の膵臓がん(ステージⅣb)が、ジェムザールとTS-1の併用療法(GS療法)で腫瘍が縮小して手術ができ、5年を経過した桃田清友さんの闘病記。

2010年7月の定例の健康診断で膵体部に3センチの腫瘍が見つかり、肝臓にも一個の転移があると診断。ステージはⅣb。手術派できず抗がん剤治療をする。

GS療法が効果が出て、腫瘍が2.8センチから1.4センチに縮小、肝臓の転移巣も0.9センチから0.5センチに縮小したので、外科手術を行なう。その際、「9割は再発・転移となり、その後はより進行が早くなる」と告げられる。

手術は成功したが、半年後に肝臓への転移が見つかる。幸いにも手術が適用できて術後抗がん剤として同じGS療法を行なう。その間2回の手術を経て、24クールで抗がん剤はいったん終了。

悪性黒色腫になるというおまけも克服して、治療開始から5年後の「完治」宣言。

桃田さんも、膵臓がんと言われたときに、素直に「死」を受入れる準備をした。リビング・ウィルを書き、生き方・考え方を変えた。

アルバイトで新聞の集金業務を始め、毎日のウォーキングを欠かさず、主ものからオケにも熱中する。そのような生き方が5年生存につながったのでしょう。

ケリー・ターナーの『がんが自然に治る生き方』も参考になったと記している。

いくつかの幸運も重なったのでしょうが、ステージⅣbからの完治は素晴らしいの一語に尽きます。

Twitterでもこんな例もある。

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